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入谷朝顔市とは?夏の名物「アサガオ」の選び方や購入方法もご紹介!

入谷朝顔市を知っていますか?毎年40万人を超える人々で賑わう、地域に愛されたおまつりです。言問通りに露店が並ぶさまは、下町の活気ある懐かしい風景を再現していると大人気。今回は江戸時代から続く入谷朝顔市の魅力や楽しみ方、朝顔の種類や選び方についてご紹介します。
2020年8月27日
秋江 桂花
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夏の風物詩である入谷朝顔市

7月のはじめに開催される入谷朝顔市は、70年以上続く歴史あるおまつりです。入谷鬼子母神から言問通りには屋台が展開されて、大勢の人々が下町の空気を楽しみに足を運びます。 夏の風物詩である朝顔はもちろん、朝顔にまつわる鬼子母神のグッズも大人気。入谷朝顔市の魅力と楽しみ方をさっそくご紹介しましょう!

地域に愛されている入谷朝顔市とは?

毎年7月に開催される夏の風物詩

入谷朝顔市は「入谷朝顔まつり」とも呼ばれ、下町の夏の風物詩となっている大人気のおまつりです。毎年7月6〜8日の3日間に開催されます。 全国各地からたくさんの人々が訪れ、なんと来客数が3日間で40万人を超えるほどの人気ぶりです。最近では海外からの観光客も目立つようになり、今後もますます盛んになっていくことが予想されます。

電車でのアクセスは?

入谷朝顔市の開催場所となるのは入谷鬼子母神と言問通りです。言問通りは上野周辺の交通を支える大きな通りですが、おまつり期間中は時間帯によって歩行者天国となり、非日常の空間へ様変わりします。 駅から近い場所で開催されるためアクセスが分かりやすく、初めて訪れる方でも安心。JR「鶯谷」駅南口からは徒歩3分、地下鉄「入谷」駅2番出口からは徒歩1分です。

車で訪れる場合は注意が必要

小さな子供やお年寄りのいる家族など、会場まで車で向かう場合は少し注意が必要です。言問通りは平日17時〜21時半、休日12時〜21時半の間歩行者天国となるので、会場まで乗りつけることはできません。 また周辺の路上にある時間制限駐車区間は、おまつり開催期間中は使用休止となります。コインパーキングも満車になりやすいので、なるべく公共交通期間を利用しましょう。

入谷朝顔市は歴史あるおまつり!

朝顔まつりの起源は江戸時代にあった?

現在は入谷で行われている朝顔まつりですが、実はお隣の御徒町が起源となっているのをご存知ですか?江戸時代末期の御徒町では、下級武士の間で朝顔を育てるのが流行っていたそうです。 明治になると入谷の植木屋たちがその風習を受け継いで、「変わり咲き」と呼ばれるさまざまな朝顔を栽培するようになります。交配によって生まれた特徴ある朝顔を一目見ようと、入谷にはたくさんの人が訪れました。

地域の人々の熱い想いが朝顔市を蘇らせた!

入谷での栽培が盛んとなった朝顔はどんどん品種を増やして、明治中期には特徴の異なる1000種類もの朝顔が誕生します。しかし植木屋の廃業と戦争によって、朝顔市は大正時代に一度廃れてしまいました。 江戸の下町の活気を再現しようと人々が立ち上がったのは、昭和23年のこと。日本を明るくしたいという熱い想いによって、入谷朝顔市は35年ぶりに復活しました。風物詩として定着した入谷朝顔市は、たくさんの人の願いに支えられているおまつりなのです。

どうして七夕に開催するの?

入谷朝顔市は、カレンダーの休日に関係なく7月の6日〜8日に行われます。これは朝顔が七夕と密接な関係にあるためです。 早朝に花開くことから名付けられた朝顔ですが、中国では朝顔のことを「牽牛子(ケンゴシ)」や「牽牛花(ケンギュウカ)」と呼びます。その名から織姫と彦星に関連付けて、朝顔市は七夕に行われるようになりました。


入谷朝顔市が混む時間帯って?

早朝が狙い目?

朝5時から夜11時まで開催される入谷朝顔市。もっとも混み合う時間帯は一体いつなのでしょうか。朝顔は早朝に咲き始めるため、大体朝6時から7時頃から来客数が増えるようです。 早起きが得意なら、開店直後の朝5時台は空いていておすすめと言えます。屋台はまだやっていないことが多いですが、朝顔を購入することに重きを置く人にはぴったりの時間帯です。

日程が休日に重なることも

入谷朝顔市の開催日は日付固定のため、土日に重なった年は特に客足が伸びます。平日も言問通りが歩行者天国となる時間帯は、朝顔の店や露店を回って夏の夜を楽しむ人々でいっぱいです。 休日は朝7時から夜9時頃まで来客のピークが続くことも。しかし大きな言問通りを開放しているため心地の良い混み具合で、おまつりらしい熱気を味わうことができます。

入谷朝顔市の楽しみ方をご紹介!

朝顔目当てなら早朝がおすすめ

朝顔を購入するためにおまつりに参加するなら、早朝から午前中にお店を訪れましょう。花が咲いたばかりの時間帯に出向くことで、元気な株や好みの色を選びやすくなります。 入谷鬼子母神の境内や言問通りには、60カ所もの朝顔のお店が並びます。お店には番号が振られていて、毎年同じ番号で出店しています。お気に入りのお店を見つけるのも、入谷朝顔市の楽しみの1つです。

夏の夜を堪能しよう!

屋台を見て回っておまつりを楽しみたい人には、日中よりも夜がおすすめです。7月の日差しはとても強く、アスファルトの照り返しや人混みで体感温度がとても上昇します。長時間滞在する予定なら、日が暮れた時間帯に行くのが良いでしょう。 提灯やライトに照らされた朝顔が、より一層非日常感を演出します。デートスポットとしてもぴったりです。

下町の空気に触れてみよう

せっかく入谷を訪れたからには、下町の雰囲気を存分に味わってみませんか?言問通りからほど近い場所には、アットホームな飲み屋が元気に営業しています。 入谷朝顔市の開催に合わせて、特別メニューを組むお店も。店主やお客さんたちとのひとときを思いっきり楽しみましょう!

周辺のおまつりをはしごしてみよう!

入谷朝顔市が行われるのは七夕シーズン。そのため入谷にほど近い下谷でも「下谷七夕まつり」が開催されています。 7月9日と10日に行われる「浅草ほおづき市」や、日曜日に催されるかっぱ橋のストリートパフォーマンスなど、ほかにも下町の楽しみが満載。おまつりをはしごするのもおすすめの楽しみ方です。

入谷朝顔市の人気グッズとは?

境内では朝顔の人気グッズが売られている!


開催場所の中心である入谷鬼子母神の境内では、来客者から人気を集めている朝顔グッズが売られています。朝顔の絵が描かれた手ぬぐいは、江戸の空気を感じることができる人気アイテムです。 ハンカチや缶バッヂなど、おみやげとして手渡すのにおすすめのグッズも展開されています。入谷朝顔市を訪れた記念に購入するのはいかがですか?

髪に飾るとかわいい!かんざしの朝顔守り

子供や若い女性から人気があるのが、紙でできた朝顔をあしらったかんざしです。赤や青、紫など色とりどりの朝顔のかんざしが売られています。 かんざしの先にはお守りがついていて、購入するとお寺の方がお経を唱えて火打ち石を打ち、一人ひとりに念を込めてくれます。入谷朝顔市の記念にぜひ手に入れたいおすすめアイテムです。

特徴があってかわいい!個性豊かな朝顔の種類

もっとも定番!ラッパ型の朝顔

江戸時代から愛されてきた朝顔は、一時期は1000種類を超える多種多様な植物でした。大正時代に人々の関心が薄れてしまった際に自生して繁殖し、もっともよく見かける種類となったのが、ラッパ型の花をつける朝顔です。 小学校でも子供の手によって栽培されているとてもメジャーな種類ですが、入谷朝顔市で売られているものは株が良いと評判で、ラッパ型朝顔を求めて遠方から訪れる方もいます。

入谷朝顔市と言えばこれ!4色咲きの朝顔

もっとも入谷朝顔市らしいとも言えるのが、支柱に輪っかがついている「あんどん仕立て」というタイプの鉢植えです。大きな4色の花が咲くように作られていて、色とりどりの朝顔を楽しむことができます。 あんどん仕立てがずらりと並ぶさまは、入谷朝顔市ならではの光景です。あなたもあんどん仕立てを購入して、夏の朝に朝顔を眺める楽しみをプラスしてみませんか?

こぶりでかわいい!桔梗咲き

4色咲きの大輪の朝顔とは違い、小さく控えめな花をつける朝顔も売られています。桔梗咲きの朝顔は、その名の通り桔梗のような形をした花びらをしています。 ラッパの形をした朝顔よりも花の持ちが良く、朝方に咲いた花は昼過ぎにしぼみ始めます。一つひとつの花の大きさは小さいですが、つぼみをたくさんつけるという特徴があり密かな人気を誇っています。

江戸っ子に大人気?味のある団十郎朝顔

かつて江戸の町で爆発的な人気を集めていたと言われているのが、団十郎朝顔です。紫がかった茶色い花が特徴的で、入谷朝顔市で売られている手ぬぐいの新しいデザインにも採用され、注目されています。 江戸時代の歌舞伎役者、二代目市川團十郎の衣装の色にちなんでこの名前が付けられました。少し風変わりな朝顔を育ててみたい方におすすめです。

購入した朝顔のお手入れ方法は?

夏の日差しと水やりがポイント!

入谷朝顔市で購入した朝顔を、より長く楽しむコツを知っていますか?お手入れのポイントはずばり、日当たりと水やりです。 朝顔は夏に咲く植物なので、たくさんの日の光を必要とします。強い日差しでも問題ないため、どんどん日光を当てましょう。水やりは土が乾いて葉が少ししなっとしたらたっぷり与えます。1日2回を目安にしましょう。


花がしぼんだら摘み取ろう!

早朝に花開いた朝顔は、昼前にはしぼんでしまいます。このしぼんだ花は、なるべくすぐに摘み取るようにしましょう。種子をつけさせないようにすることで、2ヶ月近く朝顔の花を楽しむことができます。 もし翌年も朝顔を育てたい場合は、9月上旬から中旬に咲いた花を摘み取らずにとっておきましょう。自分で育てることで愛着が湧き、購入したものとはまた違った楽しみ方ができますよ。

ここに注目!朝顔市での朝顔の選び方

朝顔の特徴を観察してみよう!

入谷朝顔市で朝顔の購入を考えている方は、ぜひ元気な朝顔の選び方を知っておきましょう!ポイントは「茎の太さ」「葉の数」「つぼみの数」です。 茎がより太いものはそれだけ元気に育っていると言えます。また葉が少なくつぼみが多い鉢の方が、見栄えが良くたくさんの花を楽しむことができます。

朝顔の値段も選び方のポイント

入谷朝顔市で売られている朝顔の値段は、大体500円から5,000円とされています。朝顔組合によってある程度の価格が定められているので、同じ種類の朝顔はどのお店で購入しても、基本的に同じ値段になります。 小さい鉢は子供のお小遣いで手が届く良心的な価格。あんどん仕立ては2,000円ほどで、珍しい朝顔ほど価格が上がります。

選び方に困ったら店員さんに任せよう!

良い朝顔の選び方を知っていても、たくさんの朝顔を前にしたら、どれにしようか迷ってしまいがち。そんな時はプロである店員さんにお任せしましょう。元気な朝顔の鉢を見繕ってくれます。 朝顔が咲いている午前中の早い時間帯なら、好みの色も指定できます。葉に入った斑の出方にこだわってくれることもあり、自分だけのお気に入りの朝顔を手に入れることができますよ。

入谷朝顔市で下町の雰囲気を楽しもう!

いかがでしたか?今回は下町の夏の風物詩である入谷朝顔市の魅力や、朝顔の選び方についてご紹介しました。入谷朝顔市は地域に住む人はもちろん、初めて参加する人や海外からの旅行客など、さまざまな人々が揃って楽しめる素敵なお祭りです。 お気に入りの朝顔のお店を見つけたり、食べ物の屋台を回ったりと、楽しみ方は無限大です。あなたもぜひ、朝顔市に足を運んでみてくださいね。