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ディアウォールDIYで知るべき耐荷重&強度の知識と注意点!棚や天井が心配!

ディアウォールを使ってDIYしようとしている方向けにディアウォールの正しい使い方、木材の耐荷重・強度の計算式、転倒防止の方法など解説します。実際に本棚やダボレールを使った自在棚を作った場合の費用や耐荷重などの強度のある作り方を参考にしてみてください。
更新: 2021年1月20日
ロッキー
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ディアウォールとは

ディアウォールとは2x4(ツーバイフォー)材と組み合わせて使えるDIY用品で、若井産業株式会社が製造、販売している商品名です。

これまでは壁際に棚をDIYで付けようとしたら壁に穴を開けなくてはいけませんでしたが、ディアウォールを使えば壁に穴を開けずに棚を作ることができます。

アイデア次第で自分の使いやすいように、どこにでもつくることができる画期的な商品です。

ディアウォールの仕組み

ディアウォールは2x4材の両端に取り付けます。片方にバネが入っていて天井と床をバネの力でつっぱることで柱が立ちます。この柱を組み合わせて横板を取り付けて棚を作ることができます。

バネの力でつっぱっているだけなので天井や床を傷つけることがありません。またつっぱっているだけなので取り外しもできます。

古くなってきたり棚が合わなくなってきたら気軽に作り替えられるのもディアウォールの魅力です。

ディアウォールの使い方

ディアウォールは天井と床をつっぱって柱とします。これに棚受けを取り付けて棚を作ったり、1本だけたてて時計掛けや帽子掛けにしたり、柱を2本並べて本棚を作ったりダボレールで自在棚にしたり、棚掛けラックを付けたりとアイデア次第でなんでも作れます。

ポイントはディアウォールでできるのは2x4材の柱を立てるまでというところ。

他の棚のレイアウトは自分で設計しないといけませんが、自分好みのちょうどいい本棚や収納が作れます。

ラブリコとの違い

似たようなDIY用品で「ラブリコ」という商品があります。2x4材を使って柱を立てることができるのは同じです。バネの力でつっぱるディアウォールに対して、ネジを締めて固定するという点が違います。

耐荷重は1本あたり20kgとなっています。少し見た目が違うので自分の作りたいものに合わせて選べばいいと思います。

ちなみにラブリコは最初からセットになったキットがあり、ディアウォールは2x4だけでなく1x4と2x6材にも対応しています。

2x4とは

2x4の基本

2x4の正しい読み方はツーバイフォーです。厚さ2インチ、幅4インチに切った木材のことで長さは用途に合わせて色々売っています。1×4や2×6など〇〇×●●という書き方で色々なサイズがあります。

加工しやすいように規格化された木材でホームセンターなどに売っています。住宅でよく聞く2x4工法もこの木材を使っています。

木材の選び方

ホームセンターに行くと色々な樹種の木材が売っていてどれを選べばいいか分からなくなってしまいますね。2x4材は用途に合わせて木材を選びますが、室内で使うのであればSPF材がいいでしょう。

SPFとは常緑針葉樹のことで松などの木です。柔らかくて加工しやすく木目も綺麗です。曲がっていたり反っているものは避けましょう。いい材料を選ぶことが地震対策になり転倒防止につながります。

インチとフィートの覚え方

日本では長さをメートル(メートル法)で表現しています。メートルやミリメートルで言われたら大体の長さを想像できますが、インチやフィート(ヤード・ポンド法)は馴染みがなく想像しずらいですよね。

それぞれセンチメートルに直すと1インチは約2.5センチメートル、1フィートは約30センチメートルです。1インチは親指の幅ぐらいで1フィートは足の大きさぐらいと覚えるとわかりやすと思います。

ディアウォール棚のパーツ

ディアウォール本体

ディアウォール本体は2つ1セットで売っていて2x4材の両端に取り付けます。色は4色あり部屋の雰囲気や作りたいものに合わせることができます。

2x4木材

長さが色々売っています。買いに行く前に長さを測っておきましょう。各パーツの長さを足してそれより多い量を準備するのではなく、必要な長さを1本から取れるように計算するのが基本です。ホームセンターでは有料ですが欲しい長さにカットしてくれるところもあります。

専用棚受け

専用の棚受けが売っています。これは2x4材を横に渡すためのパーツでそれにしか使えません。専用でなくても棚受けは色々なものが売っているので作りたいものに合わせて選びましょう。

専用中間ジョイント

もし2x4の長さが足りなかったら専用中間ジョイントでつなげることができます。両側から挟んで12本のビスで止めます。長さが足りなくてもこれで強度的にも安心です。

ダボレール

ダボレールとは自由に高さを変えられる棚受けです。収納でもよく使われています。これをディアウォールに取り付ければ自在棚ができます。色々な商品があるのでデザインや強度が合うものを選びましょう。

欲しい長さも大事です、買う前に確認しておきましょう。

コーナンなどのホームセンターに売っていて「ダボ柱」「ガチャ柱」「ガチャレール」と呼ぶこともありますがここではダボレールと呼ぶことにします。

ディアウォール棚DIYに必要なもの


さてディアウォールを使ってDIY棚を作る前に必要なものを揃えておきましょう

ディアウォール棚に必要な材料

必要な材料は ・ディアウォール ・2x4材 ・棚受け ・ビス ・ダボレールなど これだけは必要です。あくまでディアウォールは柱を立てるための材料で、あとの棚のレイアウトは自分で考えます。それにあった棚受けとビスの数が必要になってきます。

ディアウォール棚に必要な道具

DIYには道具も必要です。いくつか紹介します ●のこぎり ホームセンターですべてカットしてもらえば必要ありませんが、あとで少し切りたい時や2x4材を追加したいときなど木材を切る時は必ず必要です

●やすり 木材は切り口だったりささくれ立っているところが必ずあります。そこはやすりで削ってやりましょう。ディアウォール棚は室内で素手で使うものですから、怪我をしないように仕上げましょう。

●ドライバー 棚受けなどを木材に取り付けるのに使います。どんな家庭にもあるものですが電動ドライバーがあれば便利です。高価で買えない!という方はホームセンターでレンタルすることもできます。

電動工具はパワーがあるので正しい使い方をしてけがをしないようにして下さい。

●メジャー これは絶対必要です。床から天井までの高さを測るのにまず使います。どんなDIYでも使うので一つ買っておきましょう

●水平器 水平を計るためのものです。柱の転倒防止のために、棚が傾いて物が落ちないようにきちんと水平を出しましょう。

基本的な道具を紹介しました、道具はずっと使えるのですこしづつ買い足していくといいですね。

設計図

これが何よりも大事です。段取り八分とはよくいったものでディアウォール棚に限らずDIYの良し悪しは設計でほぼ決まると言ってもいいんではないでしょうか?きちんと設計することで転倒防止にもなります。

フリーのソフトもあるので自宅できれいな設計図を書くこともできます。もちろん手書きでも構いません。

自分のイメージを紙に書いて使いやすいか?強度的に弱いところはないか?材料はどれぐらいいるか?確認しましょう。しかし正しい設計の仕方とはなんでしょうか?次から見ていきましょう。

設計する上で必要なこと

設計は面倒なようで一番楽しい時間でもあります。どんなデザインにしたいか?何を置きたいか?考えてみましょう

どんな棚にしたいか?

どんな棚にしたいか考えてみましょう。棚を作りたいのであれば棚が欲しくなったきっかけがあるはずです。散らかったキッチンカウンターを片付けたいとか玄関の壁に植物を飾りたいなどですね。

それをもとに、なにを(What)どこに(Where)どれだけ(How many)だれが(Who)と分解して考えましょう。

子供が使いやすい高さの本棚をつくるのか、子供の手が届かない高さに植物を飾りたいのか、大量の本をすべて乗せたいのかひとつづつ分解して決めていくと設計がしやすくなります。

耐荷重・強度は十分か?

せっかく作った棚が壊れてしまったら残念です。設計の段階で確認しておきましょう。

棚の弱いところには補強を入れたり、無理な配置になっていないか、他の家具に当たってしまわないか確認しておきましょう。

もしかしたら地震が起きるかもしれません耐荷重・強度は安全を見た十分な量でないといけません。

正しい使い方で安全になっているか?

大きなディアウォール棚が倒れてきたら大変危険です。いつ地震が起こるかもしれません、転倒防止策が施され地震が起こっても大丈夫といえるぐらいになっているか確認しましょう。

天井や床に影響がないか?子供が近くを通って頭をぶつけたりしないか?置いてあるものが落ちてこないか?あらゆる危険を検討してきましょう。

ディアウォール棚の設計で計算すべきこと

作りたいデザインが決まっても、どんな大きさまで作っていいのか?棚の強度は大丈夫か?重すぎて天井や床に影響が出ないか?あらかじめ計算して確認しておきましょう

各パーツの耐荷重・強度

どこまで重いものを乗せてもいいのかは各パーツの耐荷重・強度をを計算して確認しましょう。棚受けの耐荷重・強度や木材の耐荷重・強度、構造の耐荷重・強度を計算してみましょう。構造的に弱いところ無理があるところは設計段階で修正、補強しておくことができます。

棚の重さが天井や床に影響がないか

棚が大きすぎて天井が抜けたり床が壊れたりしたら大変です。修理に費用がかかってしまいますし、二度とDIYしたくなくなってしまうかもしれません。重さは棚の各パーツと乗せるものをすべて足していけばいいので計算は簡単です。

地震がきても倒れてこないか

もし地震が来た場合棚が倒れたり、置いてある物が落ちてきたら危険です。倒れないように転倒防止されているか、物が落ちないようになっているか確認しておきましょう。

耐荷重・強度とは

用語の意味をおさらいしておきましょう。今回はDIYですので難しくなりすぎないように一般的な意味を解説します

耐荷重の意味

耐荷重とは物体が耐えられる荷重のことで、荷重とは力のことです。棚などの家具では置くものの重さと考えればほとんど間違いありません。一般的な表示では等分布荷重で書かれていて、均等に荷重が掛かった状態を指します。

例えば「棚板の耐荷重は20kg」といえば「棚板に均等に20kgまで置ける」という意味で「20kgのものを偏って置いても良い」という意味ではありません。

強度の意味

強度はかなり広い意味で物体の強さを指します。この強さにいろいろあり、曲げに対する強さや圧縮・ひっぱりに対する強さ、経年変化に対する強さなどがあり、工業的には色々な試験から強度を測っています。

この数値が材質や形状や構造によって変わります。DIYでは材料が壊れない強さと考えればいいでしょう。


ディアウォールの正しい耐荷重・強度は?

ディアウォールの公式サイトには耐荷重が明記されていません、施工例を参考にしてくださいとなってます。正しい情報をもとに設計したいものですがこれではあいまいですね。

ディアウォールを使ったものの棚が壊れたり倒れてきたら大変です。そこでディアウォールの耐荷重をそれぞれのパーツに分解して考えてみましょう。

ディアウォールの耐荷重・強度はどれぐらい?

ディアウォール本体の耐荷重・強度

ディアウォールは下側で全体の重さを支えています。全体の重さがディアウォールの耐荷重を超えなければ壊れることはありません。そこで上の施工例から重さを計算してみましょう。

2x4材は天井までで4kg、横に渡してあるものは1kg、ノートパソコンは2kg、重そうな本が1kg、小物が全部で5kgあるとするとこの棚の重さは55kgです。

それを3本の柱で支えているのでディアウォール1個あたり18.3kgの重さがかかっています。

ディアウォール本体は18kgまでは耐えられるということですが、これは公式サイトの画像で乗せているものはかなり少ないように思います。

参考までに

ディアウォールは人が乗っても大丈夫なようです。この人は体重が74kgなので、ディアウォールは74kgまでは耐えられそうです。もちろん人が乗るのは正しい使い方ではないので乗らないでください。

各パーツの耐荷重・強度

2x4材の耐荷重・強度

2x4材の耐荷重・強度は使う木材により変わります。計算式は後述しますが、基本的にはてこの原理と同じです。支点より離れた場所に重いものを置かないようにしましょう。

木材は荷重がかかりすぎるとたわんできます。最初は良くても時間が経ったら壊れてしまったなんてことにならないようにしましょう。変形した木材を使っていて地震により倒れたりしては大変です。

専用棚受けの耐荷重・強度

専用の棚受けには耐荷重が明記されていて5kgとなっています。2つ両端使った場合、上に5kgまで置いていいですよという意味ですが、安全率をみて軽く設定されているように感じます。

ではどこまで耐えられるのか?といったら自分で試してみるしかありませんが、危険なのでおすすめしません。やはり5kgまでにしておくのが無難ですね。

ダボレールの耐荷重・強度

これもダボレールによりまちまちですが、だいたい耐荷重20~40kgのものが多いです。ただし4点使用の場合などの正しい使い方があるので確認しておきましょう。ダボレールは棚板を上に乗せているだけなので地震などの揺れでガタガタするかもしれません。

ディアウォール棚の耐荷重・強度を計算する方法

2x4材の耐荷重・強度の計算式

2x4材の耐荷重は棚のスパン(長さ)によって変わります。木材はいきなり壊れたりせず最初はたわんできます。

このたわみが少ない設計にしましょう。たわみがどれぐらいかという計算式が y=W×(L^3)/(4E×b×h^3) これでLがスパン、板の厚みh、幅b、Wが荷重でたわみ量がyです。Eはヤング係数と言ってSPFだと7500ほどです。

ちょっとむずかしいですが例えば2x4材で1mのスパンに40kgの物を乗せたとするとy=1.0666...になり1cmほどたわむ計算になります。

スパンが長くなったり、乗せるものが重くなるとたわみ量は大きくなるので、作りたい棚をこの公式に当てはめて計算してみましょう。

ディアウォール棚の耐荷重・強度の計算方法

ディアウォール棚全体にかかる荷重は棚全体の重さを足して計算しましょう。中でも重い2x4材の重さはSPFで8フィートであれば4kg程です。1メートルあたりだと1.7kgぐらいですね。

木材はものによりまちまちですが長さから重さを計算すれば全体の重さが分かります。乗せる物の重さも計算いれておきましょう。

これらを支えるディアウォールの数で割れば1つあたりにかかる荷重が分かります。

ちなみに下側のディアウォールは全体の重さを支えていますが、上側のディアウォールはつっぱっているだけなのでバネの力しかかかっていませんので計算の必要はありません。

ディアウォール棚の強度を上げるには

ディアウォール棚の耐荷重・強度を上げるには構造や使う材料を工夫するしかありません。ディアウォール本体の耐荷重は変えられないので、棚のレイアウトの強度が弱くならないように設計しましょう。

そのためには置きたいものの重さを軽くするか、棚のスパンを短くする必要があります。あとは使いたい材料の耐荷重・強度を確認しておきましょう。

重心を考えて設計する

地震などで倒れてこないように設計する上で重心を考えることは大事です。あまり出過ぎた棚は倒れる危険があります。重心の計算は難しいですが、触ってぐらぐらしていたら危ないです。

構造はなるべく箱に近いと強く地震などの揺れにも強く転倒防止になります。斜めに筋交いをいれるのも地震に強くなりますいいでしょう。

ディアウォール本棚の耐荷重・強度

ディアウォールで本棚を専用種受けで作った場合を考えて見ましょう。マンガ本の重さが200g、厚さが3cm、棚受けの耐荷重にわせて計算してみると、20冊まで置けます。これは60cmの長さになります。

木材は1kgになり棚受けにかかる荷重は5kgとなり耐荷重を超えません。2本の柱の間に棚を作ると本と板の高さと隙間を合わせて25cmにすると2mの間に8段作れます。

8段全部で40kg、柱は2本で8kgなので全体で48kg、これを2つのディアウォールで支えるので2でわると、1つのディアウォールには24kgの荷重がかかります。

仮にディアウォールの限界が70kgだとしても半分の安全率をみても35kgですから十分な量ですね。これでこの本棚には最大160冊置けます。

ディアウォール棚の耐荷重・強度を上げる正しい作り方

ディアウォール棚の耐荷重・強度を上げるうえで一番大事なのは柱です。倒れてこないように正しい作り方で転倒防止しましょう。まず2x4材は床から天井までの長さより45mm短く切ります。長くても短くてもいけません。

ディアウォールをばねのある方を上側にはめて天井に押し当てながら下側をずらして柱を立てます。

これだけで柱は完成ですが建てた後に水平器でまっすぐ立っているか確認しましょう。

傾いていると地震などで倒れる心配があります。また上下に揺らしてぐらぐらしないか確認してください。ぐらぐらするようならスペーサーをいれ調整しましょう。

あとは都度水平をみながら棚受けやダボレールで棚を足していきましょう。

ディアウォール棚に置いていいもの

ディアウォール棚には基本的になんでもおいてOKですが軽いものがおすすめです。重いものだと棚の強度もいりますし、最悪落ちたり倒れてきたりしたら危ないです。

転がりやすいものも避けた方がいいでしょう。植物の鉢植えでしたら小さい鉢植えにするか土を軽くする工夫をしたほうがいいですね。


ディアウォールの正しい使い方

ディアウォールは万能なようで正しい使い方をしないと危険です。ディアウォールにできることは2x4材で柱を立てることこれだけです。他のことには使えません。

あとはDIYでダボレールなどで棚を取り付けますが、地震が来ても倒れないように転倒防止の措置を取っておくなど自己責任で制作しないといけません。

ディアウォールでできないこと

ディアウォールでできないことは柱を立てること以外は全部です。例えば横につっぱり棒のように使ったり、家具の上につっぱって転倒防止のために使ったり、手すりをつけるために使うことはできません。

倒れてきたり落ちたりして危険です。絶対にやめましょう。

ディアウォールを使えない場所

ディアウォールは壁際の天井と床のあるところにしか使えません。天井がない吹き抜けにはもちろん、壁から離れたことろも倒れる危険があり使えません。

カーペットの上もカーペットがずれると倒れる危険があります。天井や床材が柔らかい場合、跡がついたりしますので事前に確認が必要です。危険なので転倒防止には気を使いましょう。

ディアウォール棚の転倒防止方法

ディアウォールが地震などで倒れてきては危険です、転倒防止策を施しておきましょう。転倒防止には正しい使いかたをするのが基本です。きちんと長さを測った木材を水平に立てる、壁際から離さないことが大事です。

こまめな点検

2x4材は木材なので年数が経つとだんだん変化してきます。縮んできたり割れてきたりしますのでこまめな点検が必要です。もし縮むとばねのつっぱりが弱くなり倒れやすくなります。

たまに割れていないかしっかり見て、上下に揺すってみましょう。もし割れていたら交換が必要ですし、ぐらぐらするようなら一度分解してスペーサーを入れないといけません。

面倒ですがもし地震が来て倒れてしまっては危険です。転倒防止のため日常的に点検しましょう。

天井が抜けないようにする使い方

ディアウォールで天井が抜けてしまうトラブルがあります。いくつか原因があると思いますが、多いのは2x4材が長すぎることです。正しい長さは2x4材が天井と床の長さから45mm引いた長さでないといけません。

これより長いとバネのつっぱる力が強すぎて天井が抜けてしまうことがあります。きちんと測って設置しましょう。また天井に下地があるか下地探しで確認しておくといいでしょう。

ディアウォール棚の大体の費用(2017年12月現在)

各パーツの値段

各パーツの値段は ・ディアウォール本体(2個1組) 870円 ・専用棚受け(2個1組) 1100円 ・ダボレール(1820mm) 300円 ・SPF2x4材(8フィート) 650円 これを基本に実際に本棚や自在棚を作った場合の費用を考えてみましょう。

本棚の場合

先ほど耐荷重を計算したスパン60cm・8段の本棚の場合を考えてみます。必要な材料は ●ディアウォール 2組  1740円 ●専用棚受け 8組 8800円 ●2x4材 2400mm(8フィート)4本 2600円 これらを足すと13140円となります。

これで最大160冊マンガ本が置ける本棚が作れます。既製品の本棚の方が安く感じるかもしれませんが、自分に合ったサイズの本棚を作れるのがディアウォールのいいところです。

ダボレールを使った自在棚の場合

ダボレールを使った自在棚の場合はどうでしょうか?柱4本・スパン60cm・5段の棚を作るとして、棚板は1x6材を渡すとします。

必要な材料は ●ディアウォール 4組 3480円 ●ダボレール 4個 1200円 ●2x4材 2400mm(8フィート)4本 2600円 ●1x6材 1800mm(6フィート)2本 1400円 すべて足すと8680円でダボレールを使った自在棚が作れます。

もし部屋に空いたスペースがあればそこに合わせてダボレールを使った自在棚が作れます。

まとめ

ディアウォールはDIYの強い味方です。自分好みの本棚や欲しいサイズの自在棚などなんでも作れ、簡単に設置できます。いつでも分解・メンテナンスできるところもいいところです。

しかしDIYは自己責任です。地震などで本棚が倒れてきては危険です。転倒防止のためには無理のない設計と正しい使い方で安全に使いましょう。

自分で設計、制作した棚は使い勝手もよく達成感があります。うまくいかなかったら作り直せばいいのです。

ディアウォールはそれが簡単にできます。DIYを始めたいという方はディアウォールで簡単な本棚から作ってみてはいかがでしょうか?