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ガーデニングは土が大事!作り方や使い方など、基礎から教える入門ガイド

ガーデニングで上手く植物を育てるには、土作りが重要。 すべての植物が同じ土で育つわけではありません。 土にも色んな種類があり、植物によって適切な土作りをする必要があるのです。 今回は、ガーデニングに必要な土の作り方や使いかたについてのご紹介!
2020年8月27日
かなえ
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ガーデニングは土が大事

植物にとって、土は自分の命を守る大切な存在。 ガーデニングを始めたいと思ったら、まずは土についてしっかり学んでおきましょう。 土の種類や作り方、入れ替え方法など基本を押さえておけば、どんな植物も上手に育てられるようになりますよ。 それでは、ガーデニング初心者にとって必ず役に立つ、土作りの基礎について丁寧に解説していきます。

ガーデニングに適した良い土の条件とは?

土といっても色んな種類があります。 サラサラしている土、岩のようにごつごつした土、しっとりとしている土。 見た目も触感も様々な土がありますが、ガーデニングに適した土の条件は、大きく分けて4つあります。

1.排水性

排水性が悪いと、植物が根腐れを起こす原因になってしまいます。 一見元気そうに見えても、根っこは弱っているということがあるのです。 十分太陽の光を当て、水やりもちゃんとしているのに、すぐ植物が枯れてしまう場合は、もしかすると土の排水性に問題があるかもしれません。 改善したい場合は、腐葉土や堆肥などを土に混ぜてあげましょう。

2.保水性

植物にしっかり水分を与えるには、適度な保水性も大事になってきます。 水がすぐに土から流れてしまうと、根がカラカラに乾燥してしまい、成長できなくなってしまうからです。 ガーデニングの土作りのときは、排水性に加え、適度な保水性のある土を一緒に混ぜてあげる必要があります。

3.通気性

人間と一緒で植物も呼吸をしています。 特に気を付けてあげたいのが根っこの部分。 葉だけでなく、目に見えない根の部分も呼吸をしているため、空気がないと窒息死してしまうのです。 根も呼吸ができるよう、土の中の通気性も良くしてあげることが大事です。

保肥性

保肥性とは、土の中に肥料成分をどれだけ蓄えることができるかということ。 もし保肥性が全くない場合、肥料をあげても雨や水やりですべて流れてしまうので、意味がありません。 肥料を必要とする植物には、保肥性のある腐葉土やバーミキュライトを土に中に混ぜてあげましょう。

土の種類

ガーデニングで使う土は、「基本用土」と「改良用土」をブレンドして作るのが基本です。 植物の性質によって多少配合する量や使う土の種類は変わってきますが、基本のブレンド方法を覚えておけば、簡単にガーデニング用の土を作れるようになりますよ。

土の種類:①基本用土

基本用土とは、土の配合でベースとなる土のこと。 植物を育てる際、基礎の部分となる一番重要な役割があります。 基本用土の種類は色々ありますが、よく使われるのは赤玉土や鹿沼土です。 ちなみに、鹿沼土は酸性の土のため、アジサイやサツキの土作りに使われます。


土の種類:②改良用土

改良用土は、腐葉土、バーミキュライト、ピートモス、パーライトなどの種類があります。 植物に最適な土の環境はそれぞれ違うため、基本用土に改良用土を混ぜて調整していきます。 育てたい植物がどんな環境の土を好むのか調べ、改良用土を使って植物にとって居心地の良い土へしていきましょう。

ガーデニングの土作りは腐葉土で失敗しらず

初めてガーデニングの土作りをするのであれば、腐葉土を使ってみましょう。 腐葉土は、「排水性」「保水性」「通気性」「保肥性」と良い土の条件をすべて満たしている優れものだからです。 基本の土に腐葉土を混ぜておけば、大抵の植物は元気にスクスク成長していきます。

腐葉土とは?

腐葉土とは、落ち葉や虫の死骸などがゆっくり時間をかけて土のような状態になったものです。 腐葉土は、「排水性」「通気性」などに優れているため、そのままでも植物を育てることは可能ですが、よく基本の土に混ぜて使われます。

腐葉土の役割

腐葉土の役割を一言で説明すると、「土の環境を良い状態にすること」 しばらく外に放置してカチカチになった土でも、腐葉土を加えて混ぜておけば、フワフワで微生物がたくさんいる土に変身させることができます。 腐葉土さえあれば、どんな土でも蘇らせることができるというわけです。 ガーデニングをはじめるのであれば、常備しておきたい土の1つです

腐葉土に肥料はあまり含まれていない

ただ、腐葉土には肥料の成分がほとんど含まれていません。 そのため、育てる植物によっては肥料を入れて混ぜてあげることが必要です。 実や花のなる植物を上手く育てるには、肥料が必要になるため、腐葉土とは別に肥料も混ぜてあげるようにしましょう。

酸性の土は石灰成分で酸度調整が必要

土には酸性の土とアルカリ性の土がある

「酸性」「アルカリ性」という言葉は、理科で何となく聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。 意外と知らない人が多いのですが、土にも酸性とアルカリ性があるのです。 酸性とアルカリ性は、水素イオンの濃度指数によって決まり、pHであらわされます。このpHの値が小さいほど酸性、大きいほどアルカリ性です。

酸性の土では植物が育たない

化学肥料などを撒きすぎてしまい、土の状態が酸性へ極度に傾いてしまうと、植物は育つことができなくなってしまいます。 根が弱ってしまい、栄養や水分などを上手く吸収できなくなってしまうからです。 特に野菜は酸性の土にとても弱いため、酸性の状態が続いてしまうと枯れてしまうので注意が必要です。

石灰成分で土を調整する

もしも土が酸性に傾いているようであれば、苦土石灰を使って土の酸度を調整しましょう。 石灰の成分が、酸性に傾いてしまった土をバランスの良い状態へしてくれます。 石灰を撒く量は、土の表面がうっすら白くなる程度で大丈夫です。 入れすぎてしまうと、石灰に含まれる成分の作用で土の中の微生物たちを殺してしまう場合もあります。 石灰を撒くときは、入れすぎないように気を付けましょう。


ガーデニング用の土を自分で作ってみよう!

土についての知識を色々学んだら、今度は実際に自分でガーデニング用の土を作ってみましょう。 今回は、庭の土を使ってガーデニングを用の土を作っていく方法をご紹介していきます。

ガーデニング用の土の作り方①

土の基礎をつくる

まずは土の基礎となる部分をつくっていきます。 庭に直接植物を植える場合、スコップなどを使って土を掘り起こしていきましょう。 植物がしっかり根を張れるよう、深さは30~40cm程度まで頑張って耕します。 耕した土の中に交じっている大きな石や異物などを取り除けば、土の基礎の部分は完成です。

ガーデニング用の土の作り方②

石灰の成分で土の酸度バランスを整える

基礎の土が完成したら、次に石灰を撒いていきます。 石灰の成分で土の酸度をバランス良くしてあげましょう。 土の表面全体がうっすら白くなる程度にパラパラ撒いたら、土をしっかり混ぜていきます。 なるべく土全体へ石灰の成分がいきわたるようにかき混ぜてあげましょう。 土を混ぜ終わったら、1週間ほどおき、土の酸度バランスが整うまで待ちます。

ガーデニング用の土の作り方③

腐葉土や肥料を混ぜれば完成!

石灰を混ぜた1週間後、腐葉土や肥料をさらに加えてしっかり混ぜてあげればガーデニング用の土の完成です。 混ぜて1週間くらいおけば、植物を育てはじめることができます。 腐葉土や肥料を混ぜる目安としては、全体の3割程度。 肥料は入れすぎてしまうと、植物が上手く育たなかったり、枯れてしまう原因になってしまうので気を付けてくださいね。

定期的に土の入れ替えをしよう

一度土を作って、植物を植えたらそれでおしまいではありません。 植物を元気良く育ててあげるには、定期的に土の入れ替えを行ってあげる必要があります。

土の入れ替え時期

花壇や庭などで植物を育てる場合、基本的に土を入れ替える必要はありません。 植物が枯れ始めたり、育たなくなってしまった場合のみ入れ替えを行えば大丈夫です。 土の入れ替えが必要なのは、プランターや鉢で育てる場合。 理想的なのは1年に1回土の入れ替えをしてあげることなのですが、中には根が繊細で植え替えに弱い植物もあるので、注意して土の入れ替えを行ってあげるようにしてください。

土の入れ替え方法


土の入れ替え方法はとても簡単。 プランターや鉢からそっと植物を取り出し、軽く根についた土を落としたら、あとは新しく作った土へ植え替えるだけです。 基本的には、一回り大きなサイズのプランターや鉢に植え替えるのが理想的。 同じサイズのままだと、またすぐに土がダメになってしまったり、根が成長できなくて根詰まりを起こしてしまうことがあるからです。 どうしても大きなサイズのプランターや鉢で育てるのが無理であれば、はさみで根をカットしてから植え替えるようにしましょう。

ガーデニング用の土の保管方法

鉢やプランターで植物を育てるためにガーデニング用の土を作った場合、入りきらずに余ってしまうこともあると思います。 せっかく作ったのに捨てるのはモッタイナイし、そのまま置いておくと土がダメになってしまいそうですよね。 そこで、ガーデニングの土が余ってしまったときの保管方法をご紹介しておきます。

1.保存袋に入れてしっかり密閉

ガーデニング用の土が余ったら、袋に入れてしっかり密閉をして保存しましょう。 袋の入り口を何回かぐるぐる折り、その上からゴムなどをかけるとしっかり密閉することができます。 万が一袋がちゃんと閉まっていなかったり、穴が開いていたりすると、そこから虫が入ってくることがあります。 また雨水なども入りやすく、蒸れてカビが発生してしまうことも。 ガーデニングの土を良い状態で保存するには、なるべく外の空気に触れさせないことが大切です。

2.直射日光が当たらない日陰で保存する

ガーデニング用の土を袋へ入れてしっかり密閉したら、直射日光の当たらない日陰で保存するようにしましょう。 真夏の直射日光が照りつけるような場所へ置いておくと、せっかく作った良い土が悪くなってしまうことや袋が破けてしまうことがあります。

もしも土にカビが生えていたら?

袋を密閉して、直射日光の当たらない日陰で保存しておいたのに、土にカビが生えていた場合でもそのまま土を使うことは可能です。 カビが生えている部分を取り除き、天日干しをして消毒すればガーデニングに使うことはできます。 新聞紙などの上に土を広げて、2、3日太陽の光をたっぷり浴びさせましょう。 天日干しする期間ですが、夏は1週間、冬は2週間が目安です。

ガーデニングの土作りは簡単!

植物にとって最適な土作りをできるようになろう

ガーデニングの土作りは基本的に「基本用土」と「改良用土」を混ぜるということを覚えておけば簡単! 基本のガーデニングの土を作ることさえできれば、あとは植物の性質や好みに合わせて、酸度調整や肥料を与えてあげるだけで、どんな植物も元気にスクスク成長していくことでしょう。 ガーデニングをはじめる際は、ぜひ土作りから楽しんでみてくださいね。