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ワンバイ材を使ってDIY!見やすい規格寸法でお部屋をおしゃれに!

DIY界の人気木材「ワンバイ材(1×4材)」。 加工しやすく、初心者や女性でも扱いやすい材料として人気です。 今回はワンバイ材の種類から規格、強度や選び方、価格や寸法等を詳しく紹介します。 おしゃれな部屋を「Do it your self!」
2020年8月27日
NK-0415
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◆ワンバイ材とは?

最近巷で流行りのDIY。昔は「日曜大工」と言って、世の中のお父さん達の隠れた趣味でもありました。現在ではDo It Your Self = DIYというおしゃれな名称に変わりました。 そして大工仕事=男性というイメージもここ2,3年で大きく変わってきました。今では女性でも扱える色々な種類の工具や、おしゃれでカラフルなオリジナルDIYアイテムがブームとなっています。その中で注目を集めているのが、「ワンバイ材(1×4材)」と呼ばれている木材です。それではワンバイ材とはどんな物なのかを詳しく解説していきます。

◇ワンバイ材の意味

ワンバイとは実際には「1×〇」(〇には数字が入ります。)と表記されます。この「1」というのは「アメリカの規格」であるインチの事です。1インチ=19mmになります。様々な規格の種類がありますが、主に家具などに使用されているのがワンバイ材、ツーバイ材といった木材になります。 ワンバイフォー材(1×4)では「厚さ19mm×幅4インチ(89mm)」という意味です。1×4材のほかにも2×〇、ツーバイ(厚さ38mm)材や3×〇、スリーバイ(厚さ63mm)材等もあります。

◇ワンバイ材の規格表

ワンバイ材はその「幅」によって呼び名が変わります。 ここでは簡単にワンバイ材の規格を表にしました。 呼び名 表記 厚さ 幅 ワンバイワン 1×1 19mm 19mm ワンバイツー 1×2 19mm 38mm ワンバイスリー 1×3 19mm 63mm ワンバイフォー 1×4 19mm 89mm ワンバイシックス 1×6 19mm 140mm ワンバイエイト 1×8 19mm 184mm ワンバイテン 1×10 19mm 190mm 主にホームセンターのDIYコーナー等でよく見かけるのは「1×4材」「1×6材」等の取り回しがしやすい種類の木材が多いです。

◇オススメのワンバイ材・選び方・樹種

ワンバイ材の選び方はまず樹種を決める所から始まります。ホームセンターでよく見られる種類のワンバイ材(1×4材)は、「針葉樹」です。針葉樹の反対は「広葉樹」ですが、広葉樹を使用したワンバイ材はとても硬い上に加工がしにくく、そして価格も高めです。 ホームセンターでも購入するのにちょっと躊躇する値段です。その点、針葉樹は杉、ヒノキ、マツなどは価格も低く、加工しやすいといった特性があります。とくにDIYにオススメなのが、SPFやホワイトウッドといった樹種です。 これらは加工性がよく、1×4材×1820mmの寸法で200円前後と低価格なので、DIY初心者にもおすすめの木材です。

◇ワンバイ材の樹種の違い

オススメのワンバイ材で「SPF」、「ホワイトウッド」というあまり聞きなれない樹種を挙げました。これらを詳しく説明します。

ワンバイ材:SPF、ホワイトウッド

Spruce Pine Fir(スプルース パイン ファー:トウヒ、松、モミの木)という加工木材の頭文字をとった名前です。ホワイトウッドは、主に欧州トウヒなどの「白木針葉樹」の加工木材を指します。 加工木材とは、ワンバイ材の規格に合わせて加工された混合材です。SPF材の産地は木材の本場「カナダ」や「北米」です。ホワイトウッドはヨーロッパですね。

ワンバイ材:SPF、ホワイトウッド〈メリット〉

混合されている木材の特徴にも当てはまりますが、「成長が早い」、「木目が浅い(密度が薄い)」「加工しやすい」、「安く手に入りやすい」というDIY初心者向けのワンバイ材として最適です。

ワンバイ材:SPF、ホワイトウッド〈デメリット〉

メリットの反対ですが、「密度が浅い」=水分を吸いやすい、「加工しやすい」=シロアリの恰好のエサという、ちょっと困った木材です。


ワンバイ材:SPF、ホワイトウッドの向いているDIYアイテム

SPF材、ホワイトウッド材でDIYをするときに重要なのは、「塗装による強化」と、「外気に触れにくいアイテム」の2点です。産地が乾燥しているカナダ、北米、欧州ということを考えても、湿気の多い日本の風土にはあまり向いていないDIY材といえます。 しかし、安く手に入り、加工もしやすいことから、色々なものを作ることが可能です。その為、屋内での使用を前提にしたアイテムがベターです。そして風通しがよく、湿気があまり溜まらないような所で使えるもの。 また塗装の重ね塗りである程度のカビ対策、反り対策の強度の向上も見込めます。 ホームセンターのペンキコーナーにはDIY用の塗装キットがあるので、色々な種類を見てみるのもいいでしょう。 少し値段が高いですが、カビ対策用の下塗りペンキなども効果的な対策です。

◇ワンバイ材購入先

① ホームセンター ② 東急ハンズなどの、素材がそろっている大型店舗 ③ DIY専門店 ④ ネット通販 ⑤ 材木店 それぞれに長所短所がありますが、オススメは、「ホームセンター」、「素材大型店舗」、「DIY専門店」、「材木店」等の実際に目で見て購入できる場所です。木材は人間と同じようにそれぞれに個性があります。加工された後でも、「節が多くて切りづらい」、「木材が沿っていて寸法と合わない」といった問題児が出てきます。 それを防ぐためにも、実際に目で見て選ぶことはとても重要な事です。 ネット通販は値段や送料等を考えると、事前にDIYで作るものを考えた上で、購入を決めたほうが良い場合があります。実物を見ることが出来ないので、材木の状態がわからず、買ってから、「反り」や「節の多さ」等、問題児な状態の木材を購入してしまう恐れがあります。初心者には特におすすめしません。

◆それではワンバイ材でDIY!

それでは実際にワンバイ材を使ってDIY家具を作ってみましょう。 一番簡単且つ、実用的な「棚」を作ります。

◇簡単なワンバイ材棚づくりから

では実際に簡単な棚づくりにチャレンジしてみましょう。 ワンバイ材を使った棚は、その厚み(19mm)による強度も良く、木材の種類によっては長年使用できるといったメリットがあります。 通販で5,6万もする大きな本棚を購入するよりも、自分で木材を選び、長く使えるものを作った方が、価格的にもお得です。 まずは小さな棚から初めて、徐々に強度の高い、大きな家具作りにステップアップしてもよいでしょう。

◇ワンバイ材棚に必要な工具

必要最低限なものは次の通りです。

1・・・電動ドライバー(インパクトドライバー)

ビスを入れるための電動ドライバーです。 手でくるくる回すドライバーでは腕力が必要になる上、ビスの頭の部分の金属が欠けてしまう「ナメる」状態になりやすいため、力をあまり使わない電動式の物が良いでしょう。 インパクトドライバーの価格は10000円~20000円と結構高額です。 中古では5000円前後で販売していますがバッテリーの残量(充電許容量)が少なくなっている可能性が高いためあまりオススメはしません。購入後バッテリーだけを新調する事になるので、それよりは新品を購入した方がコストパフォーマンス的に優れています。 インパクトドライバーはバッテリー式のものが多く、電気線がついていないため、取り回しにも煩わしくありません。 電動ドライバーは、電気線がついているタイプの電動式ドライバーです。バッテリーがないため価格もそれほど高くなく、新品が2000円前後で販売されています。 電源から直接電力を使用する為、パワーも強く、屋内でのDIYではインパクトドライバーよりも便利です。 電動ドライバーの選び方に困ったら、まずは電気線付きの物を購入しましょう。

2・・・ノコギリ

木材をカットするために必要です。 プロ仕様電動の丸ノコや、10000円以上の高級ノコギリや、1000円程度の安価なノコギリまで、種類は無限大です。 丸ノコは寸法通りに綺麗にカットしてくれますが、騒音が激しく、賃貸にお住まいの方には向きません。 きれいなカットを希望するのであれば、購入先のホームセンターや材木店でカットしてもらうのもいいでしょう。 ノコギリを購入して自分でカットしたいのであれば、選び方が重要です。 切断面が細かい刃があるタイプは細い木材のカットに向いています。 逆に切断面の刃が荒いタイプのノコギリは太い木材のカットに向いています。 その点を考えると、切断面が細かいタイプと荒いタイプが1本になっているノコギリはとても便利です。 一本で2役出来るというのはDIYの工程でも時短の効果が得られます。特に切る作業は一番手間のかかる作業なため、いちいち木材によってノコギリを持ち替えなくてもいい両刃ノコギリはとても便利な道具と言えます。 最初に購入するノコギリは価格もある程度するものをオススメします。安いものだと刃こぼれや、錆などが発生し、一回使ったら、また新しい物を購入しなくてはいけなくなるからです。 出来れば2000円~3000円程度の刃交換可能タイプのノコギリが便利です。 また曲がらずに綺麗な切断面にするためには、それ相応のスキルが必要になります。 カットの仕方は動画を参考にしてみると曲がらずにカットすることが出来ます。

3・・・キリ(千枚通し)


ビスを木材に打ち込む前に穴をあけるために使います。 ビスを電動ドライバーで打ち込むと、そのパワーゆえに木材の割れが起きやすくなります。 そうならないために、キリで事前に穴をあけ、細目の木工用電動ドリルでビスの口径よりも細目の穴をあけましょう。 それからビスを打ち込むと割れが起きにくいです。この作業を面倒だと省いて、直接ビスを打ち込むと「割れ」が発生し、せっかくカットした木材を無駄にしてしまいます。

4・・・メジャー

メタル製のメジャーです。 DIYの雑誌等で書かれている寸法はすべて「ミリ表記」です。 50センチ×80センチでも「500×800」と表記されます。メジャーの選び方のポイントは、やはり「ミリ表記が見やすいこと」です。ミリ表記が見やすいということは、メジャーの横幅が広く数字が見えやすいという事です。 また、メジャーのメタル部分の強度が高いものを選びましょう。 ストッパーは無いよりは、ある方が便利です。カットの目印や、ビスの位置を鉛筆で木材に記入するときも、ストッパーがあれば簡単に寸法を測ったまま目印をつける事が出来ます。

5・・・紙やすり、やすり

やすりや紙やすりは消耗品ですが、かなり使用頻度が高い工具です。 カット面の仕上げなども、紙やすりが活躍します。 寸法をミリ単位で間違ってカットしてしまった場合、やすりで削り、紙やすりでカット面を平らに削るという修正が出来ます。 紙やすりの選び方は、作るアイテムでも変わりますが、今は100円ショップでもA4サイズで10枚入り(粗目がそれぞれ違うもの)の物などが販売されているので、そのセット紙やすりで十分です。紙なので、消耗品と思った方がよいでしょう。また、一度使った紙やすりは再利用しない方がいいです。 再利用中、木材を削っているときに紙やすりに穴が開き、汚れとして木材に付着する恐れがあるからです。

◇まずは何の棚を作るかを決めましょう。

簡単に目的を決めましょう。何を入れる棚なのか?その重量、サイズを考えて最終的な形(寸法)を決めます。 ワンバイ材では厚みが19mmもあるので、本棚、靴箱をはじめ、色々な用途に使えます。自分の部屋に必要なものを見極めて幅の寸法を決めましょう。 重いものを収納したいのであれば、ワンバイだけではなく、ツーバイ材の利用も考慮しましょう。 屋内の棚であればワンバイ、ツーバイ材で十分な強度を保てます。

◇簡単な図面(スケッチ)を書こう!

簡単に完成形の図面を手書きでよいので書き起こしておきます。 この時には色や寸法、ビスの数などを図面に記入しておくと買い出しの際に、無駄なものを購入しなくても良くなります。立体の図面と、正面、横から見た平面図の2つ程度を作成しておくと、DIYをする際に迷わないで作ることが出来ます。

◇ワンバイ材棚作成の買い出しです。

材料の買い出しにはホームセンターが便利です。1か所ですべての材料が集まるので、手軽に短時間で材料を集めることが出来ます。 主に購入するのは以下です。 ① 材木 ② ビス ③ 塗料(保護剤含む) これくらいでよいでしょう。取っ手などが必要な場合は、自分のデザインに合わせて購入してください。 最初のうちはあまり手の込んだものを作るよりもシンプルなものを作った方が上達します。

注意したいのは「ビスの規格の選び方」です。 ワンバイ材の厚みは19mmです。19mm以下の寸法のビスを選びましょう。 それ以上になると、木材を固定するときにビスのとがった部分が突出してしまい、怪我の元になります。

◇テレビに感化されないように!初心を忘れず!

DIYがブームになってからテレビの企画で芸能人がDIYをしている姿をよく見かけます。 その中で、便利なアイテムとして紹介している材料や塗料がありますが、あまり感化されないように注意しましょう。もちろん趣味や、職業としてやっている芸能人もいますが、ほとんどはプロの指導をしっかり受けている場合や、メーカーの宣伝の為に使用している場合がほとんど。 例えば、釘頭に切れ目が入っている、完成時に釘を見せないようにする「隠し釘」などは、典型的な例です。 普通の釘の2倍近くの値段で売れています。ホームセンターでも 「テレビで紹介!DIYのお供に!」 などと宣伝していますが、実際にはビスで十分だったりします。今はビス隠しのステッカーや、釘の上からでも塗装できる塗料などが開発されています。 まずは初心者であるという自覚をもって、シンプルなDIYにチャレンジするという最初の目的をぶらさないようにしましょう。


◇子供が使っても大丈夫な物を作る

子供が居る、居ないに係わらず、子供が使っても大丈夫な物を作りましょう。子供が使っても大丈夫というのは「安全な規格」であるということです。 ビスのずれや木材の細かい破片が付着していないといった基本的な事です。 棚に物を置くときや取るときに、手に怪我をするようでは、安全な規格とは言えませんよね? 自分の作ったものだからではなく、自分の大切な家族が安心して使えるように気を配りましょう。

◆ワンバイ材の利用用途は結構広い

ワンバイ材は棚などの素材としても活躍できる規格ですが、それ以外にもいろいろな家具やDIYキットに変身できる万能木材です。 いくつかDIYアイデアを紹介します。

◇ワンバイ材で作る作業下駄

屋外(車庫)などでDIYをするときに感じるのが作業をする時の腰の痛みです。どうしても腰を屈めたり、しゃがんだりする為、体に負担がかかってしまいますよね? 作業用テーブルなどがあれば良いですが、スペースの問題や自分の体に合わないサイズの場合、ワンバイ材を組み合わせることで簡単に作業用の簡易テーブル(馬)を作成することが出来ます。 強度を高めるために、1×4材の他にも足の部分にはツーバイ材を使用すると、より強度の高い作業用馬を作ることが出来ます。

◇ワンバイ材で作る簡単椅子

ワンバイ材の良さは何といってもその強度と加工のしやすさです。大人一人が座れる椅子なども簡単に作ることが出来ます。寸法さえ合えば、カットせずとも1×4材と1×2材の組み合わせでおしゃれな椅子を作ることもできます。

◇万能なキャスターを使って

100円ショップなどで販売しているキャスター。これはワンバイ材に限らず、DIY家具の強い味方になります。 棚につければ移動式のテレビ台になったり、キッチンで活躍するサイドテーブルにも。 超おすすめのアイテムなので、一度はキャスターを使った家具を作ってみてもいいでしょう。

まとめ

DIYの強い味方「ワンバイ材(1×4材)」。樹種の違いはあれども、「自分で作る」というDIYにうってつけの材木です。 皆さんもワンバイ材を使って、素敵なアイテムを作ってみてはいかがでしょうか?