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ウッドストーブの自作方法と正しい使い方!動画付きでご紹介!

キャンプ時のマストアイテム「ウッドストーブ」をご存知ですか?購入も可能ですが、身近なものから自作出来ちゃうんです!燃料は枝や落ち葉、松ぼっくりなどを現地調達でOK!自作ウッドストーブを正しく使用し、エコかつ、クリエイティブなキャンプを楽しんでみましょう!
更新: 2021年3月6日
Campbell
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ウッドストーブとは?

ウッドストーブは、落ちている枝や葉っぱ、松ぼっくりなどを現地で集めて燃焼させ、自然を感じながら手軽に暖を取ることができるアウトドア用のストーブです。お湯を沸かしたり、料理に必要な火力も手軽に得られるので、キャンプのマストアイテムと言えるでしょう。

大自然の中、料理をして味わったり、食後に美味しいコーヒーを入れて一息ついたりと、ウッドストーブが一つあるだけで、キャンプライフの幅がグッと広がります!

身近な物をで簡単に作れるのも魅力!

ウッドストーブは身近な物を使って簡単に自作が出来るので、自作をするところから楽しむキャンパーが増えています。 今回は、ウッドストーブの様々な自作方法と、正しい使い方をご紹介します!使い方は本当にカンタンです。仕組みや原理からご紹介しますので、参考にして是非、手作りウッドストーブに挑戦してください!!

ウッドストーブの構造と仕組み

「ソロストーブキャンプファイヤー」     高さ: 約17cm(収納時)、約23.5cm(使用時) 直径(幅): 約17.8cm 重量: 約998g ステンレススチール(SUS304) ニクロムワイヤー

コンパクトサイズなのに、料理をするのに充分な火力を生み出す事が出来るなんて..。ウッドストーブの構造と仕組みは、いったいどのようになっているのでしょう? ウッドストーブは中缶と外缶を重ねた「二重構造」から出来ています。

これは、次に説明するウッドストーブの原理となる「二次燃焼」を起こしやすくするための仕組みです。下部と上部には空気を取り込むための、空気穴が複数空けられています。自作をする場合にもこの構造が基本になるので、しっかりと覚えておきましょう!

「TOAKS トークス|Titanium Solo BP Wood Burning Stove チタニウム ソロ BP ウッド バーニング ストーブ」 ■重量:151g ■素材:チタン ■収納サイズ:D 94mm H 94mm ■使用サイズ:D 94mm H 184mm

ウッドストーブの原理、二次燃焼とは?

ウッドストーブは、そのコンパクトなサイズから想像できないほどの強い火力を放ちます。その原理となるのが「二次燃焼」と呼ばれるものです。 いったい「二次燃焼」とはどのように起こるのでしょう?その仕組みを説明していきます。

一次燃焼

まず、中缶の燃焼室に燃料となる枝や葉っぱをセッティングし、火をつけます。すると、下部に空いた空気穴から空気が取り込まれ、燃料が燃え始めます。これが「一次燃焼」の状態です。

二次燃焼

ウッドストーブは二重構造の仕組みになっているため、中缶と外缶の、間に入った空気が温まり、チムニー効果で強い上昇気流が生まれます。それにより、空気穴からどんどん空気が取り込まれ、燃料が勢いを増して燃え出します。

未燃焼のガスと空気穴からの空気が合わさり、ウッドストーブの原理である、超高温の「二次燃焼」が始まります!

この二重構造が重要な役割をしている!

この原理により、ウッドストーブは少ない燃料でも強い火力を生み出す事が可能なのです!先に述べた、二重構造の仕組みと、空気穴が大変重要な役割を果たしているのが解りますね!自作する上でも、この二点がポイントになります。

ウッドストーブの用途に合わせたサイズと型選び

型は二種類

ウッドストーブは「円柱型」と「箱型」大きく分けて二種類に分類することができます。

円柱型

一般的なのがこの「円柱型」タイプです。五徳付きのものが多く、料理をする際に使い勝手が良く、二重構造になっているので、ウッドストーブの原理となる二次燃焼を利用した強い火力を生み出せます。ただし、持ち運びの際にかさばるというデメリットがあります。

箱型

「VARGO(バーゴ) キャンプ用品 チタニウム ヘキサゴンウッドストーブ」 ■使用時: 最長辺 12cm × 高さ 10.5cm 重さ: 116g

箱型ウッドストーブを折り畳むと、ビックリするほど薄く、コンパクトサイズになります!!

もう一つが「箱型」です。四角や六角型のウッドストーブもあります。 折り畳み出来るものが多く、コンパクトに収納出来るのでかさばりません。薪や太めの枝なども入れて燃やせるタイプもあるので、より強い火力が必要な時にもおすすめです。


用途に合わせたサイズ選び

ウッドストーブには様々なサイズ、性能、価格のものがありますので、用途や目的によって適したものを選びましょう! ソロキャンプでしょうか?それともファミリーキャンプ?友人と大人数で?? 交通手段は?(車、電車、バイク、徒歩) 持ち運びする荷物量は?

ちょっとした焚火やお湯を沸かすだけ?それとも長時間の本格料理や、強い火力で暖をとりたい??そんなイメージを膨らますことが大切です。

例えばこんな選び方

例えば、 ◯バイク移動でソロキャンプをするなら、折り畳みの出来る、小さなサイズの箱型ウッドストーブが良いでしょう。 ◯大人数で車移動なら、どんなサイズや型でも問いませんが、太い薪を入れられ、上に大きな鍋を置ける大きなサイズのウッドストーブがおすすめです!

もし心配であれば、まずは試しに小さなサイズのウッドストーブを使ってみて、徐々に用途に応じたものを揃えていくのも楽しいですね!!

ウッドストーブはチタン製がおすすめ!

ウッドストーブにはステンレス製とチタン製があり、購入にしても自作にしても素材に悩むところですが、チタン製がおすすめです!その理由をまとめてみました!

チタン製は軽い!

バーゴのヘキサゴンウッドストーブを例に比べてみると、ステンレス製の重量210gなのに対して、チタン製は116gと、同じデザインでもかなり差がある事がわかります!

94gの重量差ですが、登山をされる方なら、この軽量の価値観をご理解いただけるかと思います!キャンプでたくさんの荷物を持った時、この軽さが大切になってきます。

使い込むと生まれるチタンブルーの美しさ!

チタンを高温で熱すると「チタンブルー」と呼ばれる、美しい焼き色と模様が付きます。 青や紫など、角度や光の加減で見え方が変わります。また、熱を加えるたびに、このチタンブルーは変化して行きますので、使い込む楽しさを与えてくれるのです!

チタン製はサビや変形に強い!

ステンレス製はサビに強いと言われていますが、熱には弱く、高温が加えられると性質が変化してしまい、サビやすくなります。チタンに比べると、耐熱の面でも弱く、高温が加えられると変形しやすくなります。耐食性もチタンには劣ります。

常に高温を加える事や、大自然でのキャンプで、雨風にさらされる事が大前提のウッドストーブには、サビや変形、腐食にも強いチタンが適していると言えます。

ウッドストーブを自作しよう!!

さあ!仕組みや原理、用途について理解したところで、そろそろ本題です。ウッドストーブを自作してみましょう!

ペンキやフルーツの空き缶、コーヒーの空き缶、100円ショップのキッチン用品、一斗缶等々、アイデア次第で身近な物から簡単に出来ますので、直ぐにチャレンジしてみてください。こちらでご紹介する自作ウッドストーブは、ほんの一例です。

参考にして、さらに新しい、世界に一つだけの作品を生み出してみて下さい!購入すると2000円から10000円程度はしますが、自作すれば、浮いたお金で別のアウトドアグッズも買えちゃうかもしれませんよ!

手作りだからこその魅力も

そして、何より、自分の手から作り出したウッドストーブには愛着が持てます。その場で数分で出来るものもありますので、恋人や奥さん、友人の目の前でカッコよく作って、あっ!と言わせてみてはいかがでしょうか??

ウッドストーブの自作方法1:ペンキ缶と3号缶で作ろう!

まずはこちら!!手軽に自作出来て、手に入れやすい材料を使った方法になります。 外缶に1Lのペンキ缶、中缶に3号の空き缶を使用して、二重構造の仕組みを作ります。

サイジングが絶妙で、外缶は上蓋を缶切りで空ける必要がないため、とっても簡単にウッドストーブを自作できます!初めての自作ウッドストーブにおすすめな一品です!

材料・道具

★材料 1Lのペンキ缶 3号缶(581mlのフルーツなどの空き缶) ★道具 ドリル

作り方手順

①ドリルでゆっくりと中缶の上部に一列等間隔に、空気穴をあける。力任せに押すと缶が変形しやすいので、ゆっくり空けましょう。 ②中缶の底にランダムに沢山穴を空ける。

③外缶の下部に一列等間隔の空気穴を空ける。(外気を直接取り込むための穴なので、大き目が良い) ④外缶に中缶を重ねる。

これだけで完成になります!!本当に簡単に出来ちゃうんですね!ペンキ缶のメーカーによっては、サイズが大きい場合があるようなので、その場合はペンチで内側に曲げてサイズ調整をしてみて下さい。

ウッドストーブの自作方法2:アルミ缶を使って3分で作ろう!


お次はこちら!この様なキャップ付きコーヒーの空き缶を使って、現地で超簡単な仕組みのウッドストーブを作ったうえに、中身のコーヒーを温めて飲むという、アウトドア色の強い、粋な自作方法になります。こちらは二重構造ではなく、一つの缶のみで作った簡易式ウッドストーブです。短時間の簡単な使用に向いた一品でしょう。

材料・道具

★材料 コーヒーの空き缶(アルミ、キャップ付き) ★道具 ハサミ もしくは釘

作り方手順

①缶の下部にハサミをゆっくり押し当て、回しながら、空気穴を一列均等に空ける。(釘を使用してもよい) これだけで、完成です!!驚きの簡単さ。ドリルなど特殊な工具が無くても、ハサミ一本で手軽に出来てしまうのが魅力ですね。

容量の少ないウッドストーブはマメに燃料を追加して維持しなければなりませんが、ほうっておいても火力がじきに衰えるという安全性も兼ね備えています。

ウッドストーブの自作方法3:100円ショップの蒸し器とケーキ型で作ろう!

3つ目は、100円のっキチングッズで超簡単に出来る自作ウッドストーブのご紹介です!100円ショップで材料が揃うというのが、お手軽でよいですよね。

材料

蒸し器(19cm) ケーキ型(LとS)

作り方手順

①蒸し器の上にケーキ型Sを乗せる。 ②ケーキ型Sの外側にLを置く。 なんと、これだけです!工具もハサミも使いません。100円ショップで買ってきたものを、組み合わせるだけで、超簡単にウッドストーブが自作出来ます!これなら不器用な方でも失敗せずに出来るでしょう。

ケーキ型を二重に使用する仕組みによって、原理となる二次燃焼が起きますし、蒸し器にあらかじめ空いている無数の穴が、良い感じの空気穴になり、勢いよく燃えます。

ウッドストーブの自作方法4:一斗缶とトタンで大型を作ろう!

4つ目は絶大な火力を期待できる、一斗缶を使った自作ウッドストーブのご紹介です!上記3つは比較的小型でしたが、こちらは一斗缶を使用した大型になります。車移動で荷物に余裕のある方は挑戦してみて下さい。

材料

上下を抜いた一斗缶 トタン波板(幅30cm程度) 25cm×25cm位の焼き網 一斗缶のふた

作り方手順

①一斗缶のふたの上に焼き網を乗せ、その上に一斗缶を重ねて置く。(空気穴確保のため、一番下のふたをズラして置く) ②トタン波型を一斗缶の内側に丸めて入れる。 置くだけで完成です!材料さえ手に入れば、簡単に作れます。

強い火力を必要とする料理や、大人数で暖をとるとき等におすすめです!!一斗缶とトタンが二重構造になり、二次燃焼の原理が活用される仕組みです!

ウッドストーブの使い方

ウッドストーブの使い方について、ご説明します。 市販品も自作品も基本的な使い方は同じです。正しい使い方をマスターして、ウッドストーブを活用しましょう!!

燃料を集めよう!

ウッドストーブの使い方の第一歩。まずは自然の中で燃料となるものを調達しましょう!この作業がキャンプの醍醐味、という感じでワクワクしますね!燃えやすい、乾いた状態の小枝や、枯葉がよく燃えます。松ぼっくりも良い燃料になります。

一番のおすすめは、杉、松、ヒノキなどの針葉樹です。松にはマツヤニが含まれており、着火剤代わりとしても良いです。新聞紙など紙屑があると着火しやすいでしょう。

着火しよう!

使い方の第二歩目。ウッドストーブの本体に燃料を入れ、新聞紙等と合わせて燃やします。 しばらく様子を見ていると、空気穴から空気を取り入れ、原理である二次燃焼が始まります。火柱が立ったら二次燃焼が始まった合図です。


料理開始!

鍋やポットなどを上に乗せ、お湯を沸かしたり、お好きな料理を作りましょう! 火が弱まったら、燃料を随時足してください。針葉樹を入れると一瞬で、ぶわっと火力が強くなります。また、燃料によって様々な木の香りがするのも、五感が刺激されて愉しいところです。基本的な使い方はこんな感じでカンタンです!実践してみましょう。

自作ウッドストーブで料理しよう!

自作ウッドストーブで、簡単に作れる料理をいくつかご紹介します! 作り方はとってもシンプル!画像のように、フライパンを乗せて食材を焼くだけでも十分です。 また、材料を現地の直売所や市場などで調達して、地の季節のものを使ったらより、四季を感じられ、自然と一体になれるのではないでしょうか?

自作ウッドストーブで料理しよう!:たっぷり野菜のミネストローネ

トマトジュースを使った、あったかミネストローネのご紹介です!パンと一緒に是非どうぞ!

材料(2、3人分)

じゃがいも(1個) にんじん(1/2本) たまねぎ(1/2個) ベーコン(適量) きのこ(適量) トマトジュース(190g) コンソメキューブ(1個) 塩コショウ(少々) 水(300ml) 飾り用パセリ(適量)

作り方

①野菜とベーコンを1cm角に切る。 ②ウッドストーブの上に水と具材を入れた鍋を置き、水の状態から煮る。 ③ジャガイモがやわらかくなったら、トマトジュース、コンソメキューブを加え、しばらく煮る。

④塩コショウで味を調える。 ⑤器に盛り、パセリをお好みでかける。 野菜はセロリなどお好みで入れても良いですし、きのこも好きなものを選んでアレンジしてみましょう。

自作ウッドストーブで料理しよう!:フライパンでシンプルチーズリゾット

生米から作る、本格的なのにカンタンなチーズリゾットの作り方です! クリームとチーズの濃厚な味わいです。フライパン一つで出来るのが手軽で良いですね!使い方でご紹介したように、火が弱まったら燃料を継ぎ足しながら作りましょう!

材料(4人分)

米(2カップ) オリーブオイルかバター(適量) にんにくチップか、すりおろし(少々) ベーコン(適量) 玉ねぎ(1/2) 白ワイン(50ml) コンソメキューブ(1個) チーズ(粉チーズか、とろけるチーズを適量) 生クリーム(100ml) 水(適量) 塩コショウ(少々)

作り方

①玉ねぎをみじん切りに、ベーコンも細かく切る。 ②ウッドストーブの上にフライパンを設置。オリーブオイルか、バターとにんにくを入れ温める。(強火でにんにくが焦げないように注意!) ③玉ねぎを入れ、しんなりするまで炒める。

④ベーコンを入れて、炒め、塩コショウを軽くする。 ⑤生米を水で1回軽く洗ってから、入れる。少し透き通って来るまで炒める。 ⑥白ワインを入れ、水気がなくなるまで炒める。

⑦お米がひたひたになる位の水を入れ、コンソメを砕いて入れる。コンソメが馴染むまで混ぜる。 ⑧お米が水の表面に出たら、少し水を足しながら様子を見、お好みの硬さになるまで煮る。

⑨生クリームを入れて混ぜ、ひと煮立ちさせる。 ⑩仕上げにチーズをかけ、チーズが溶けたら出来上がり!

まとめ

いかかでしたか?? ウッドストーブを自作するなんて、難しいのでは?と思っていた方がこれを読んでチャレンジしてくだされば幸いです。 使い方もいたってシンプルでしたね。仕組みと原理を理解したうえで、自由な発想のオリジナルウッドストーブを作って、キャンプに出かけましょう!!