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観葉植物をハイドロカルチャーを育てよう!植え替えやカビないコツをご紹介!

観葉植物をハイドロカルチャーで育ててみませんか? ハイドロカルチャーとは、ハイドロボールと呼ばれる専用土を使う植物の栽培方法です。ハイドロボールは100均でも購入できますよ! 基本の作り方・育て方はもちろん、植え替えや、カビさせないコツについてもご紹介します!
更新: 2022年1月10日
三ツ矢ナオ
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この記事で紹介しているアイテム

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ハイドロカルチャーに挑戦!

「ハイドロボール」を使った栽培方法

ハイドロカルチャーとは、「ハイドロボール(ハイドロコーンとも言います)」と呼ばれる専用土を用いた植物の栽培方法です。とても簡単にチャレンジすることができ、インテリアとしても映えるのがポイント。透明感のある器を使えば、非常に涼しげなグリーンスペースを作ることができますよ! ハイドロカルチャーについて、まだ何も知らない方、未経験の方でも大丈夫。誰にでもできる、ハイドロカルチャーの作り方をご紹介します!

ハイドロカルチャーの特徴4つ

1.土を使わない

ハイドロカルチャーでは、通常の植物栽培に使う培養土を必要としません。土の収納スペースにも困らない、とても手軽な方法です。

2.清潔

ハイドロカルチャーはとても清潔。土でお部屋を汚してしまう心配がありません。

3.虫が発生しにくい

ハイドロカルチャーは、虫が発生しにくい栽培方法です。 通常、観葉植物を育てていると、土に虫が寄ってきます。でも、ハイドロカルチャーで使うのは清潔なハイドロボールだけなので、虫の心配もほとんど必要ないのです。「植物は育ててみたいけど、虫はニガテ……」という方には、まさにうってつけな方法です(ただし、ハイドロカルチャーでも、まったく発生しないというわけではありません)。

4.見た目がおしゃれ

鉢にとらわれず、好きな陶器やコップを容器として使えるハイドロカルチャーは、見た目もおしゃれ。鉢底に穴が空いていなければ、なんでも植物を植えられちゃうんです。工夫次第で可能性が広がるインドアグリーン、それがハイドロカルチャーです。

ハイドロカルチャーを始めるのに必要なもの3つ

1.観葉植物

植えたい観葉植物を用意します。 ハイドロカルチャーに向いているのは、ポトスやアイビーといった、耐陰性の強い(日陰でもよく育つ)植物です。 たっぷり日光を浴びる必要のある観葉植物を植え、日当たりのよい場所に置いていると、苔や藻が発生しやすくなるのです。また、水温が上昇して根が傷むというデメリットも。

2.容器

観葉植物を入れる容器もマストです。透明感のあるガラス製の器が人気。根の状態が見やすいので、失敗しにくいのもポイント。使い勝手の良い容器でハイドロカルチャーを行いたいのなら、ガラス製を選ぶと良いでしょう。 ハイドロカルチャーは、器に水分をためて植物を栽培する方法ですので、水はけ用の穴が底についているものは使用できません。

3.ハイドロボール(ハイドロコーン)

ハイドロボール(ハイドロコーン)とは、土代わりに使える発砲練石です。これを器に敷き詰めて、栽培を楽しみます。使い方はふつうの土とさほど変わりませんが、水やりのタイミングや育てられる植物等、おさえておくべきポイントはいくつかあります。 100均でも500グラム程度の商品が購入可能。小さなコップでハイドロカルチャーを楽しむなら、このくらいの内容量で充分です。ただし、もう少し大きい容器を使うのであれば、倍くらいの量を用意したいところ。

ハイドロカルチャーの作り方

ハイドロボールに植え替えてみよう

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では、さっそく観葉植物をハイドロボールに植え替えてみましょう! 実際に植え替えを行ったときの画像付きで、手順をご紹介します。

植え替えの手順

1.容器にハイドロボールを入れる


ハイドロボール(ハイドロコーン)を容器に入れます。 全体の4分の1くらいまで敷きましょう。

2.観葉植物の用意

植えたい観葉植物を土から抜き取ります。根についている土は、水でよく洗い流しましょう。充分に根の出ていない観葉植物は、植え替えの前に2週間ほど水に挿しておくと、根が伸びてきます。 黒ずんで腐っている根は、株元から手や剪定ばさみでカットします。画像のように見栄えが悪くなってしまっている葉も、あらかじめ取ってしまいましょう。

3.観葉植物をハイドロボールに植え付ける

観葉植物を植え付けます。 ひと株植える場合、中央に固定するようにして、周囲をハイドロボールで埋めていきましょう。数株植えるなら、株同士が近くなりすぎないようにします。根が隠れるくらいまで、ハイドロボールを入れましょう。 画像のように、葉が長い植物の場合、できるだけ葉と葉が重なり合わないように株の向きを調整します。

4.ハイドロボールに水やりをして完成

植え付けが終わったら、最後に水やりをして完成です。 容器の4分の1くらいを目安に、水を注ぎます。画像のようにハイドロボールが濡れていればOKです。

ハイドロカルチャーの置き場所

直射日光を避ける

直接太陽の光が照りつける場所は避け、レースカーテン越しのやや明るい場所~半日陰に置きましょう。 ハイドロカルチャーは、水耕栽培の一種として考えられる育て方です。容器の中が完全に乾燥しないようにするためにも、ガンガンに太陽光を当てないでください。

風通しの良い場所

風通しの良い場所に置くことで、植物の健康を保てるのは勿論、虫の発生も防げます。風通しが悪いと、ハイドロカルチャーとはいえ虫が発生する可能性もあるので注意しましょう。

冬場は寒すぎない場所へ移動させる

植物にはそれぞれ、「耐寒温度」があり、耐えられる寒さが異なります。 特に、観葉植物の多くは、熱帯出身です。あまり寒さには強くないものが多く、冬の寒さに耐えきれず弱ってしまうことも。 冬場は冷え込む場所から移動させ、暖房が効くリビングに置いてあげると良いでしょう。ただし、直接暖房器具の風を当てないようにします。

外には置かない

ハイドロカルチャーは室内で管理します。 外に置いていると、直射日光で「葉焼け」と呼ばれる現象を起こしやすくなります。葉焼けとは、葉の表面の組織が死んでしまうこと。見栄えが悪くなってはインテリア性が損なわれ、植物もかわいそうです。室内に置いてあげましょう。

ハイドロカルチャーの水やり

前の水が完全になくなったら

気になるのが、水やりのタイミングですよね。ハイドロボール(ハイドロコーン)を使う栽培の場合、前の水が完全になくなってから水やりをします。

早すぎる水やりは、根腐れの原因に

まだ乾燥していないのに水やりをしてしまうと、根腐れの原因になります。 根腐れとは、植物の根が窒息してしまう現象のこと。 植物は根からも空気を取り込んでいるので、古い水分ばかりがたまるということは、水分中の空気も古いものばかりということになってしまいます。鉢の中が常にジメジメしていると、古い空気がで出て行かずに残ってしまうのです。基本的には、ハイドロボール(ハイドロコーン)を乾燥させてからの水やりをしましょう。

1度に与えるべき量

最初に水やりをしたときと同じで、容器の4分の1程度を目安に水を与えてください。 水を与えすぎた! と思ったら、ハイドロボール(ハイドロコーン)の表面を手で押さえ、容器を傾けて水を捨ててください。水から嫌なにおいがしてきた場合も、同様に鉢の中の水を交換します。

水やりのコツ


自分の育てている観葉植物に合わせる

自分がどんな観葉植物を育てているかによって、水やりの量やタイミングは変わってきます。たとえばポトスやアイビーであれば、上記の方法に準じた基本的な水やりで構いません。 水を比較的多く必要とする植物(たとえばヤシ類)なら、ハイドロボールが無くなってすぐ水やりをし、乾燥期間が長く続かないようにしてください。 逆に、サボテンや多肉植物であれば、水が乾いてからも数日間放置して大丈夫です。

ハイドロカルチャーに肥料は必要?

あげたほうが良い

ハイドロカルチャーで植物を育てるなら、肥料をあげたほうが良いでしょう。色ツヤがよくなり、すくすく元気に育ちます。ただ、頻繁に与える必要はなく、植物によっては半年に1度ほどでも充分でしょう。

肥料の使い方

肥料の使い方は簡単です。水でうすめて与えるか、そのまま直接かけるだけ。ハイドロカルチャーに使うなら、専用の液体肥料がおすすめです。

ハイドロカルチャーに使える、おすすめの肥料

そのままハイドロボールにかけるだけ!

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水で薄めずにそのまま使える肥料です。ハイドロカルチャーはもちろん、その他の水耕栽培にも使えます。使い方が簡単な液体肥料なら、これ! ハイポネックスは液体肥料で有名な会社なので、品質にも安心感が持てます。

ハイドロボールと肥料のセット売り

水栽培用 用土 ハイドロコーン 中粒 セット

出典:Amazon

ハイドロボール(ハイドロコーン)と肥料をセットで購入することも可能。一緒に買っておけば、観葉植物の元気がなくなってきたときも安心です。これからハイドロカルチャーを始めたい方、育てる量を増やしたい方は、ぜひ購入を検討してみてください。

ハイドロカルチャーの植え替え

大きくなってきたら、植え替えを考える

ハイドロカルチャーで育てている観葉植物が大きくなってきたら、植え替えに挑戦してみましょう。植物は株に見合う大きさの容器で育ててあげることで、より生育が良くなり、健康に育ちます。

時期と方法

植え替えの時期は春~夏が良いでしょう。植物の生育が鈍くなる冬は、避けたほうが無難です。 手順としては、最初に土からハイドロボールへ移した時と同じです。新しい容器をいくつか用意して、数株に分けるか、ひとまわり大きな容器にそのまま植え替えるか、好きなほうを選びましょう。

ハイドロボールにカビ!?

ハイドロボールが白い! これってカビ?

カビの場合と、そうでない場合があります。 ハイドロカルチャーを始めてしばらく経つと、ハイドロボールが白っぽくなっているのを見つけることがあります。「カビが生えた!?」だなんて心配になるかもしれませんが、多くの場合、カビではありません。水道水や肥料に含まれていた塩類やミネラル分が白っぽく残り、カビのように見えるだけかと思います。 気になるのであれば、ハイドロボールを洗いましょう。白くなってしまった部分だけをすくって洗い流しても良いですし、植え替えと同時に鉢の中をすべて洗ってしまうのもおすすめです。

本当にカビの場合も

ただし、白っぽいとはいっても、粉ではなくフワフワした感じがあるなら、本当にカビが生えてしまった可能性が高いです。高温になりにくい場所に置き、水の量を減らすことで対策を取ってください。常にジメジメしているとカビが発生しやすくなります。根腐れも起こりがちです。 カビが生えてしまったハイドロボールは捨て、容器ごと洗い、新しい場所に植え替えたほうが良いでしょう。

根腐れと、根腐れ防止剤

根腐れしたときは


根が黒っぽく変色したら、それは「根腐れ」かもしれません。 容器の中に水を溜めすぎたのが原因でしょう。まずは根腐れした株を抜き取り、黒ずんでしまった根をカットします。再度植え替えましょう。

根腐れ防止剤は必須?

必須ではありません。 ハイドロカルチャーの育て方を見ていると、よく「根腐れ防止剤をあらかじめ入れておく」とあります。しかし、ハイドロカルチャーで育てられることが推奨される植物の多くは、そもそも湿気に強い性質を持ちます。だからこそ鉢底穴がなく、水をためておくような育て方にも順応してくれるのですね。 というわけで、根腐れ防止剤を入れるのは、通常であればハイドロカルチャーにあまり適さないような、過湿に弱い植物を育てたい場合のみで良いということになります。

余ったハイドロボールの使い方

鉢の表面に敷いて有効活用

余ってしまったハイドロボール(ハイドロコーン)は、多肉植物や、ほかの観葉植物の鉢の表面へ敷き詰めるとおしゃれです。土がむき出しの状態よりも、インテリア性がアップします。木のチップやカラーサンドでも同じことができるので、ぜひ活用していきましょう。

ハイドロボールの使い方アイディア!

使い方の例①

サボテンをハイドロボール(ハイドロコーン)で育てています。ハイドロボールとサボテンの、インテリア性が高いという共通点をうまく活かした使い方です。

使い方の例②

ハイドロボール(ハイドロコーン)を使って、丸いガラス容器へぎゅっと寄せ植えに。白い斑入りの植物を入れることで、とてもセンスよく仕上がっています。透明な容器なので、水やりのタイミングも分りやすいですね。根腐れやカビの防止にもなり、健康状態が悪ければサッと肥料を与えられそうです。

ハイドロカルチャーの植物は生長が遅い?

成長スピードは土栽培に劣る傾向がある

非常に管理しやすく、グリーンを気軽に取り入れられるハイドロカルチャー。欠点を挙げるとすれば、成長のスピードは土栽培に劣る傾向があるという点でしょう。 ハイドロカルチャーでは、藻や苔の発生を防ぎ、また乾燥を避けるため、日光は控えめにして管理します。成長期である春~夏も日光を多く浴びられないので、自然と成長も土栽培に比べてゆっくりになりがちです。

成長が遅いのは、むしろメリット!?

ただ、ハイドロカルチャーは、「そのままの姿で、キレイに手間をかけずに長く育てたい」という需要が強い分野。成長が遅いということは、そのぶん面倒な植え替えや株分けの手間もかかりにくく、管理がラクだということです。 植物を大きく育てる楽しみというより、「インテリア性」や「手軽さ」、「管理の楽さ」を優先したい方にとっては、むしろメリットだと言えるでしょう。

ハイドロカルチャーまとめ!

使い方次第でインテリアにもなるハイドロカルチャー

観葉植物をハイドロカルチャーで育てるコツをご紹介してきました。ハイドロボールは使い方も簡単で、洗って使い回しもできる清潔さが魅力です。余ってしまっても、寄せ植えや鉢のコーティングに用いるなど、意外と広い使い方ができるのもポイント。 観葉植物から容器、ハイドロボールまで、始めるのに必要な材料はすべて100均で揃います。初心者さんも、ぜひハイドロカルチャーに挑戦してみましょう! 置き場所と水やりさえ失敗しなければ、何年間もすくすくと育ってくれるはずですよ。