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キンポウゲ科の人気5種!その花言葉と見頃な季節もご紹介!

キンポウゲ科の植物は古くから日本に自生する野草ですが、身近な園芸品種の花が私たちを楽しませてくれていることをご存知ですか?あれもこれも!ウチにもある!なんて思われる方も多いと思います。そんなキンポウゲの人気5種を、簡単な育て方などと共にご紹介して行きます。
2020年8月27日
HCNA
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キンポウゲはとても奥が深い植物

写真の小さな黄色い花は、いわゆる「キンポウゲ」と呼ばれる野草ですが、一口に「キンポウゲ」といっても実はたくさんのキンポウゲ科の植物があり、山菜として食用にできるもの、薬草になるものから毒を持つもの、そして園芸品種として人気の花までたくさんの種類があります。

山野草として古くから親しまれているキンポウゲ

小さな黄色いキンポウゲの花。 花言葉は「栄誉」「栄光」「子どもらしさ」「中傷」 中傷という花言葉はこの植物が毒を持っていることに由来しているようです。 写真のように一重咲きのキンポウゲは花びらがツヤっとしているのが特徴で、別名ウマノアシガタと呼ばれることもあります。日本に自生する野草として古くから親しまれてきました。

キンポウゲの黄色いカーペット

春にはキンポウゲの小さな黄色い花が野山のそこここに咲き乱れます。 キンポウゲは小さな質素な花ですが、こぼれ種で徐々に広がって繁殖するので、一面に咲いていると周囲がぱっと明るくなります。 春の季節の始まりを感じられる花です。

意外? 知ってた? これもキンポウゲ科の植物

アネモネ、ラナンキュラス、 クリスマスローズ。 これらはみんなキンポウゲ科の鑑賞植物です。 キンポウゲ科の植物は60種2500種ほどあることが知られています。現在は華やかな園芸品種が栽培されていて、鉢植えがたくさん店頭に並んでいます。 へえ、これもキンポウゲ科なんだ!と思われる方も多いと思います。

日本にはキンポウゲ科の植物が沢山ある

他にもまだまだ、シュウメイギク、ニゲラ、クレマチス、そして春の季節の訪れを告げる雪割草もキンポウゲの仲間です。ひっそりと自生する日本古来の野草から、華やかな園芸品種まで、キンポウゲ科の植物は多岐にわたり、様々な種類があります。

鑑賞植物としてのキンボウゲ科の花

キンポウゲ科の植物は多くは宿根草です。 最初に紹介した黄色い自生するキンポウゲもそうです。 しかし園芸品種のキンポウゲ科の植物、アネモネやラナンキュラス、クリスマスローズなどは数少ない球根タイプのキンポウゲ科の植物を品種改良したものです。 八重咲きの美しい花が出来上がったことで急速に園芸品種として広まりました。

ハーブや薬草としてのキンポウゲ科の植物

ニゲラ(クロタネソウ)、ブラックコホシュ(アメリカショウマ)、ニリンソウ。これらはハーブや、山菜として楽しむことが出来るキンポウゲ科の仲間です。 上の写真の右下、白い房状の花がブラックコホシュ(アメリカショウマ)です。 キンポウゲ科の植物は毒を持っているものが多いことでも知られていて、そのため花言葉に「中傷」という言葉が含まれている品種もありますが、逆に、上記の様にハーブや薬草、山菜として楽しむことが出来るものもあります。

トリカブトもキンポウゲ科の植物


キンポウゲ科の植物は毒を持つ品種が多いことでも知られる植物です。 その代表格がトリカブト。 美しい花を咲かせますが、口に入れれば猛毒ですので充分に気をつけて下さい。 逆に以下に紹介するように、ハーブや薬草として用いられている有用植物もあります。 いずれにせよ素人判断はせず、クリスマスローズやクレマチスなどの園芸品種を買い求めて育てるときも園芸店の方に確認してアドバイスをもらいましょう。

山菜として食用にもなるキンポウゲ科のニリンソウ

ニリンソウの、豊かな緑色の葉の上に、清々しい白い花が二つ揺れる姿はとても美しいです。 山菜として葉や花を食用にすることが出来ます。 ただし葉の形が有毒のトリカブトと似ているので、特に初心者は必ずつぼみがついてトリカブトと区別をつけられる季節に採取する必要があります。他にもたくさん山の恵みの山菜はあるので、初心者の方は指導者がいる時以外は採取を控えた方が無難ですね。

ハーブとして用いられるキンポウゲ科の植物①アメリカショウマ

先ほど花の写真を紹介したアメリカショウマはブラックコホシュと呼ばれるハーブとして利用されています。 根を乾燥してハーブティにします。 女性のPMSをサポートしてくれるハーブとして最近はハーブティだけではなく、サプリメントも多く販売されていますね。

ハーブとして用いられるキンポウゲ科の植物②ニゲラ

ニゲラはクロタネソウとも呼ばれます。 切り花としても楽しまれていますが、名前の通りの黒い種に芳香があり、スパイスとして使われます。消化促進、食欲増進などによいそうです。

キンポウゲ科の人気品種①アネモネの育て方

お馴染みのアネモネ。これもキンポウゲ科の植物。 切り花としても楽しまれています。120種ほどあるほとんどが宿根草ですが、栽培品種は数少ない球根を品種改良して作られました。

アネモネの花言葉

アネモネの花言葉は 「はかない恋」「恋の苦しみ」 「見捨てられた」「見放された」 なんだか悲しくなってしまいますが、もともとの「アネモネ」の語源ははギリシア語の「anemos(風)」です。きっと風のようにうつろう様子がこんな花言葉に繋がったのかも知れませんね。

アネモネの育て方と花の見頃

充分に温度が下がった10月下旬から12月が球根の植え時です。 通常3〜4センチの深さに埋めますが、寒い地域では球根を7〜8センチと深く埋めるようにします。 花は3月〜4月にかけて、チューリップより少し早い早春の季節に咲きます。乾きすぎもダメですが、水が多すぎると球根が腐ってしまうので、水やりは土が乾いてからたっぷりやるようにします。 開花時には花に水をかけないこともポイントです。花がすぐにしおれてしまいます。

キンポウゲ科の人気品種②ラナンキュラスの育て方


花びらが豪華な八重咲きのラナンキュラス。 これもキンポウゲ科です。 400種ほどがある中でほとんどは宿根草ですが、栽培品種は球根です。写真のような八重咲きの豪華なラナンキュラスが日本で品種改良によって作られてから一気に人気になり広まりました。

ラナンキュラスの花言葉

ラナンキュラスの花言葉は 「とても魅力的」「晴れやかな魅力」「光輝を放つ」 八重咲きの華やかさのイメージ通りの花言葉ですね。

ラナンキュラスの育て方と花の見頃

育て方はそれほど難しくありませんが球根の植え付け時期と水のやり過ぎには注意しましょう。 充分に温度が下がった晩秋〜初冬の季節、11月から12月が球根の植え時です。地植えで2〜3センチ、鉢植えの場合2センチの深さに埋めます。耐寒性が弱いので霜よけなどが必要です。 球根を植えた最初は水やりをせず、湿った土の水分をじっくり吸収させて下さい。10日ぐらいかけて球根が膨らんだ後、水やりをします。過湿に弱いので水のやり過ぎは禁物です。4月〜5月が花の見頃の季節になります。

キンポウゲ科の人気品種③クリスマスローズの育て方

クリスマスローズは愛好家も多く、 人気の高い多年草です。花の色や形にそれぞれ個性のある品種がたくさんあり、この花が開花する冬はファンが心待ちにする季節です。

クリスマスローズの花言葉

クリスマスローズの花言葉は 「私の不安をやわらげて」「慰め」「中傷」 キンポウゲの花言葉にもあった「中傷」がここでも登場します。 クリスマスローズは毒があることでも知られています。葉や茎、花の汁が手に触れたりすると、かぶれたりしますから手入れをするときは必ず手袋をして、作業にあたりましょう。

クリスマスローズの育て方と花の見頃

デリケートな植物ですので慣れていない方は鉢植えから育てましょう。 乾燥気味に育てます。 11月〜12月に、古い葉を取り除きます。夏は日陰で管理します。多湿に弱いので土が湿っているときはそれ以上水やりは控えます。完全に土が乾いてから水をあげて下さい。 開花期は1月〜3月、自然界では花が少なくなる季節に私たちの目を楽しませてくれます。

キンポウゲ科の人気品種④デルフィニウムの育て方

デルフィニウムは本来は多年草の植物なのですが、日本の夏の高温多湿の気候を乗り越えることが出来ず枯れてしまうことが多いので、園芸店では一年草のように扱われています。 デルフィニウムと言う名前は ギリシャ語の Delphis (イルカ)からきています。 花の形がイルカに似ていることからこの名前が付いたと言われています。

デルフィニウムの花言葉

美しいブルーが特に象徴的なデルフィニウムの花言葉は 「清明」 ピッタリですね。切り花として園芸店に並んでいる人気のお花です。

デルフィニウムの育て方と花の見頃


デルフィニウムはアネモネやラナンキュラスと違って種から育てます。 関東から西の温暖地では10月から11月前半に、それより北の寒い地域では1月〜2月の寒冷期に種を蒔きます。 種を蒔いて芽が出たら、本葉2〜3枚のうちにポットに移植して苗を育てます。定植は秋まきで移植から1〜2ヶ月後の12月頃に、春まきは気温が低くて成長がゆっくりなので5月か6月に定植します。 花が見られるのは秋まきで4月〜6月くらい、春まきだと7月頃が見頃の季節になります。

キンポウゲ科の人気品種⑤クレマチスの育て方

クレマチスの花言葉

クレマチスの花言葉は 「精神の美」「旅人の喜び」「策略」です。 キンポウゲ、クリスマスローズの花言葉に「中傷」という言葉が出て来ましたが、クレマチスは「策略」という言葉が登場します。 これもキンポウゲ科の植物に見られる毒を持った性質に由来しているようで、クレマチスの葉や茎から出る汁に触れると肌が荒れます。そのためクレマチスの世話をするときには手袋をしたり、もしも汁が直接肌に触れた時は水で手を洗うなど、注意しましょう。

クレマチスの育て方と花の見頃

クレマチスは鉢植えを買ってそのまま楽しんだり、植え込んで育てます。つる性の植物なのでこれまで紹介した品種と違って育てるために支柱が必要になります。 植え付けは12月〜2月上旬の寒い時期にします。花の見頃は4月から10月と長く、種類によっては1年中楽しめるものもあります。 増やし方は挿し木、つる伏せ、株分けも出来ます。ただ、クレマチスは移植をあまり得意としないので株分けするときは、根の扱いを丁寧にしてあげて下さいね。

クレマチスの枝を切るときは気をつけて!

クレマチスはつるがどんどん伸びて広がります。 時々枝を整理したりしなければなりませんが、この時、枝の切り方を間違えると花が一つも咲かない、なんてことになりかねません。 どんな風に花芽が付くのかは下記を参照して下さい。

花芽の付き方

新枝咲き:今年伸びた新しい枝に花芽が出来る咲き方 旧枝咲き:2年目の枝から短く伸びた新しい枝に花芽が出来る咲き方 新旧両枝咲き:2年目の枝から伸びて何節か成長した枝の先に花芽が出来る咲き方 こんな風に花芽が付く位置が違いますので旧枝咲きの場合は、古い枝を大切に残すように選定しましょう。

バリエーション、個性豊かなキンポウゲ科の植物

これまでたくさんのキンポウゲ科の植物を紹介してきました。 小さな黄色いキンポウゲの日本古来の野草としての質素な姿から、園芸品種として華やかで、まるで薔薇を思わせるような八重咲きの豪華なラナンキュラスまで、その姿形は本当にバリエーションに富んでいます。 ここでご紹介出来なかった花もまだまだあります。そして最初にご紹介したように中には毒を持っている品種もありますので、園芸店で購入するときなど、店員さんにアドバイスを受けながら、色とりどり、個性豊かな花を楽しんで下さい。