macpac(マックパック)とは？
ニュージーランド発のザック・リュックブランド
ニュージーランドの大自然の中で誕生したアウトドアブランド【macpac(マックパック)】。 アウトドアシーンを選ばず、あらゆるフィールドで活躍するタフなリュック・ザックは、多くのアウトドアマンに支持され続けています。 また、復刻モデルが発売されるほどデザイン性も高く、シンプルで機能的なリュックは、タウンユースとしても世代を越えてファンの多いブランドです。
マックパック精神が詰まったブランドロゴ
マックパックのロゴは、ニュージーランドの最高峰「マウント・クック」（3724m）と、それにかかる「ノースウエスタンアーチ」を表しています。 マウント・クックは、アオラキ・マウントクック国立公園内にあり、エドモンド・ヒラリー卿が人類初のエベレスト登頂を成し遂げる前に、自身の登攀技術を磨いた山と言われています。 そして2015年の春より、マックパックのロゴがリニューアル。 1973年に誕生してからのブランドの歴史と伝統を受け継ぎつつも、シンプルで現代的なデザインへと変更されています。
macpac(マックパック)の歴史
ガレージブランドからのスタート
1973年、当時19歳だったブルース・マッキンタイヤ氏が自宅のガレージで自作のパックを作り始めたことから、マックパックのブランドはスタートします。 「アウトドアスポーツ発祥の地」と呼ばれるニュージーランド。マックパックの製品は、山登り・ロッククライミング・カヌー・スキーなど様々なアクティビティを楽しむ人たちの間で受け入れられ支持されていきます。 そして10年後の1983年には、スタッフが100人を超える企業へと成長しました。
後に「ウィルダネス・イクイップメント社」と合併し、マックパックは、ザックとアパレルを展開するブランドとなります。 80年代からオーストラリア・オランダ・スイスと展開を広げ、日本では1996年から、アメリカでは2005年から販売が開始されました。 高品質な製品は、様々なアクティビティやタウンユースとしても高い評価を得、以来世界中の冒険を楽しむ人々をサポートし続けています。
macpac(マックパック)の故郷ニュージーランド
ニュージーランドは神秘的な自然大国
マックパックが生まれ育った故郷ニュージーランド。 クック海峡を挟んで火山活動が盛んな北島と、3000ｍを越える険しい峰が連なる南島、そしてたくさんの小さな島々からなる国です。 マックパックの本社は、南島の街クライストチャーチにあります。
南極からの風が吹けば、夏でも雪になるほど天候は変化しやすく厳しい環境。 しかしその地理的・気候的な多様性に恵まれたニュージーランドは、アウトドアアクティビティをより興味深いものへと変えてくれる国でもあります！ そして、その過酷な環境こそがマックパックのフィールドテスト場。ユーザーからのフィードバックを反映させ、より「シンプルでタフ」な製品作りにつなげていくことができる環境なのです。
原生林、フィヨルド、氷河、湖。 ニュージーランドの多彩な自然環境が、どんなアクティビティにも対応する高品質・高機能な製品開発へ活かされています。
macpac(マックパック)の5つの環境方針
豊かな自然を守るために
豊かな自然環境に育まれてきたブランド「マックパック」。 この自然環境を、はるか遠くの未来へと残しつなげていくために、5つの「環境方針」を掲げて取り組んでいます。
1. 高品質なアウトドアギアは、人々が環境問題を考えるきっかけとなる。 2. 丈夫で長く使える製品をつくることで、長期的に資源を節約する。 3. リタイヤさせる前にリペア（修理）する。 4. 可能な限り、リデュース（軽減）、リユース（再利用）、リサイクル（再生）する。 5. 自然への恩返し。炭素を再生する。
「アウトドアで便利な使い捨て製品。」 「より暖かくコンパクトな新製品。」 モノに溢れた今、アウトドア環境でもより快適に過ごせるよう、高機能なウェアや便利なギアが次々と生み出されています。 それらはやはり魅力的です。 しかし、それらを購入・使用する前に一旦立ち止まり、今一度考え直してみましょう。 「直せばまだ使える。」 「欲しがっていた仲間がいる。」 過酷な環境を共に過ごしたウェアやリュックは、自然と愛着も湧くものです。 マックパックの環境方針は、私たちアウトドアマンにとっても心にとめておきたい大切な方針ですね。
macpac(マックパック)の特徴
シンプル(簡潔)でタフ(強靭)！
生地の切り替えを可能な限り少なくし、縫い目を減らすことで堅牢性・耐水性が高められたマックパック製品。 機能を付加していくのではなく、シンプルに仕立て上げることで高い機能性を持つように設計されています。 シンプルなデザインに、ブランドの「信頼」が詰まっているのですね！
デザインとロゴにブランドの歴史を感じることができる、クラシックなリュック。人気のロングセラーモデルです。
潔いほどシンプルなザック！シンプルだからこそ、使い込むほどにオリジナルな味わいを楽しめますね。
macpac(マックパック)の【AZTEC素材】
強靭なオリジナル＆ハイブリッド素材
マックパック製品の多くに使用されている【AZTEC（アズテック）素材】。 耐摩耗性のあるコットンと、腐食に強いポリエステルの混紡糸が織り合わせられたハイブリッド素材です。 ブランド設立当社は、コットンのキャンバス素材が使用されていました。防水性や重量の面で改良が重ねられ、1978年にポリエステル綿を使用したキャンバス地が誕生します。これがのちの「AZTEC」（アズテック）素材として、マックパックのブランド素材となります。 この、マックパックオリジナルの強靭な素材の特徴をご紹介します。
AZTECの特徴➀高い耐久性
AZTEC素材は、マックパックの専用織り機で固く強靭に織り上げられています。 また、織り上げる際に発生するミシン針の熱から糸を守るため、コットン糸の芯にナイロン繊維を採用した特殊な糸が使用されています。 この固く密に縫い上げる縫製技術により、どんなフィールドでもタフに活躍する丈夫な製品が作り上げられているのです。
AZTECの特徴➁低下しない耐水性
一般的なナイロン生地に施される耐水処理として、PUコーティングがあります。 しかしこのPUコーティングは、経年劣化が避けられない処理でもあります。使用頻度や保管方法などによっても異なってきますが、施されたコーティングが剥がれ落ち、防水スプレーなどを使用しつつ寿命を迎えることになります。
マックパック製品に使用されるAZTEC素材は、生地の段階で繊維一本一本に防水液を染み込ませる処理を行い、耐水性を高めています。 縫い目も特殊な糸で縫製されています。 またコットンには、化学繊維と異なり濡れると膨張するという特性があります。濡れて膨張することによって生地や縫い穴が密に埋まり、リュック内部への浸水を防ぎます。 この効果は自然現象として半永久的に持続。 化学繊維に劣らない、天然繊維の機能を活かした性能です！
AZTECの特徴➂「経年変化」で育てる素材
劣化しにくい素材や頑丈な縫製方法、古さを感じさず使い込むほどに味わいが出てくるシンプルなデザイン。 そのマックパックの独自のスタイルで、製品をより長く愛用することが可能になります。 シンプルだからこそ修理がしやすく、そして修理の度に愛着が湧いてくる。 様々なアクティビティを共にするうちに、大切なリュックへと成長してくれるはず。 AZTECはまさに「育てる素材」なのです！
macpac(マックパック)の【高機能ハーネス】
こだわりのハーネスシステム
長期にわたるロングトレイルハイクやアップダウンの激しい登山、風の強いフィヨルド。 どんな環境でも、バランスよく体にフィットするデザインを取り入れ、マックパックの製品は開発されてきました。そのフィット感を左右する重要なパーツとして、「ハーネスシステム」があります。 マックパックのハーネスシステムには次の4つの条件が挙げられています。
良いハーネスの条件 1. 背中の形状にフィットし、サイズが合っていること。 2. 体をできるだけ直立した状態に保てること。 3. 体の動きに合わせて背中に安定していること。 4. 体の大きな動きにも小さな動きにもスムーズに対応すること。
上の4つの条件を満たすよう、マックパックのリュック・ザックには、大きさや用途に応じて7種類のハーネスシステムが採用されています。
macpac(マックパック)のおすすめザック・リュック
ここからは、マックパックのおすすめのリュック・ザックを【小型～中型】、【大型】に分けてその機能と共に各4選ずつご紹介していきます！
macpac(マックパック)の小型～中型リュック 4選
小型～中型リュックとしておすすめするリュックは ●1/4. ライトアルプ（23L） ●2/4. カウリクラシック（30L） ●3/4. ウェカ30（28L） ●4/4. ゲッコクラシック（35L） 丈夫な作りと、鮮やかなカラーが人気の4選です。
1/4.ライトアルプ23Ｌ／macpac(マックパック)
マックパック｜Litealp XL (ライトアルプXL)
●容量：23L ●サイズ：W37×D20×H42cm ●平均重量：0.62㎏ ●素材：AZTEC:registered: HC 12oz canvas、1000D Kodra ●適応サイズ：背中/31～42cm、背面長/37～44cm、身長目安/152～178㎝
アズテック・キャンバス素材が使用された、コロンとした形状が可愛い23Lのリュックです。 リュックの開口部は大きく開閉できるので、A4サイズのファイルも楽々収納が可能。合わせるファッションを選ばないシンプルなデザインで、日帰りハイキングからタウンユースまで活躍してくれるおすすめモデルです。
2/4.カウリ クラシック 30L ／macpac(マックパック)
マックパックの定番＆人気モデル「カウリ」の背面構造が、誕生当時のものへ再び戻された復刻モデル。 クラシックで可愛いカラーリングのリュックですが、収納性に優れ、頑丈なショルダーストラップや通気性の良い背面パネル、ハイドレーションバック対応など機能性も抜群。 ちなみにこちらのカラーは「ケチャップ」！ネーミングから可愛いリュックです。
3/4.ウェカ30／macpac(マックパック)
マックパックのこだわりが詰まった、潔さを感じるほどシンプルで美しいリュックです。 使いやすいサイズ感やサイズ調節できるチェストストラップで快適性を、そしてヒップベルトのポケットやハイドレーションバック対応など収納性・機能性も十分。激しいアクティビティにも活躍してくれます。 洗練された無駄のないシルエットは、タウンユースとしてもおしゃれなアイテムとなること間違いなし！
4/4.ゲッコ クラシック／macpac(マックパック)
マックパック｜ゲッコ クラシック
●容量：35L ●サイズ：W30×D23×H56㎝ ●重量：1.0㎏ ●素材：AZTEC:registered:
アズテック・キャンバス素材を使用した定番＆人気モデルの「ゲッコ」から復刻モデルのご紹介です。 「カウリクラシック」同様、誕生当時のクラシックなデザインを採用しつつ、背負った時の快適性が向上。 どっしりとした頼もしいシルエットに、たっぷり収納。そしてハイドレーションバックにも対応し、機能性も充実しています。 35Lのリュックは、日帰りハイキングから小屋泊りの登山まで、シーズンを通して使いやすく出番の多いサイズです。
寸胴な形とシンプルな作りが気に入っているmacpacの「ゲッコ クラシック」。数日の旅にちょうど良い大きさ、そして軽いので楽ちん。写真は2代目^ ^ pic.twitter.com/T2JOC6mQqP
— く ぼ た か お り (@kuboyamada3) October 17, 2017
使い込むほどに味わいが増すアズテック素材。 旅や登山の思い出を詰めていきましょう！
macpac(マックパック)の大型ザック 4選
大型ザックのおすすめは、 ●1/4. トーレス50（50L） ●2/4. カスケード（65L） ●3/4. アセント（70L） ●4/4. パーシュートＮＺアルパインチーム（37L） マックパックの大容量のザックも、安定感のある背負い心地と耐久性で、アクティビティを問わず支持を得ているモデルばかり！
大型ザックを選ぶ際は、体にかかる負担が大きくなるのでしっかりと体にフィットしたサイズを選ぶことが重要です。 選ぶ際は、デザインや容量だけでなく、ハーネスサイズを確認しつつ実際に店頭で背負ってみることをおすすめします。
1/4.トーレス50／macpac(マックパック)
マックパック｜トーレス50
●容量：S2/50L、S3/55L、W2/50L ●重量：S2/2.32㎏、S3/2.42㎏、W2/2.23㎏ ●サイズ：H63×W25×D17㎝（S2） ●素材：630D Cordura Nylon、210D Nylon ●ハーネス：AirFlo(TM) Flexi-Fit(TM) ●付属：レインカバー
旅行やロングトレイルのハイク、小屋泊りでの縦走など、汎用性の高いサイズの「トーレス50」。 本体の素材は軽量で丈夫なリップストップナイロンに変更され、クッション性を備えた快適なショルダーハーネスとヒップベルトで、ストレスなく長時間ザックを背負うことが可能です。 ナイロン生地になり、レインカバーが付属となっています。
2/4.カスケード65／macpac(マックパック)
マックパック｜カスケード65
出典:Amazon●容量：S2/65L、S3/70L ●重量：S2/2.62㎏、S3/2.77㎏ ●サイズ：H68×W27×D18㎝（S2） ●ハーネス：Liberator ●素材：Aztec:registered: HP 8oz canvas、840D Nylon
アズテック素材の大型ザック「カスケード65」。テント泊登山や、縦走に活躍するサイズです。 丈夫な生地が安定して荷物を支え、同時に高い剛性のフレームで体への負担が少ないハーネスが、快適な背負い心地をサポート。 また、ザック荷室を仕切ることができるディバイダ―が付いているので、休憩時の荷物の出し入れや、朝のパッキングもスムーズに行うことができるのも魅力です。
3/4.アセント／macpac(マックパック)
出典: http://www.outdooorsjpshop.loan/-p-123026.html●容量：S2/70L、S3/75L ●サイズ：H71×W31×D28cm（S2）、H78×W32×D28cm（S3） ●重量：S2/2.04㎏、 ●素材：Aztec:registered:PLus、500D Cordura Nylon ●ハーネス：ActiveX(TM)
「アセント」は積雪期の登山やアルパインクライミングなど、オールマウンテンに対応するテクニカルパックです。使用されている素材の「Aztec:registered:PLus」は、従来のAztecの進化バージョン。 70Lの大容量サイズで、約2キロと軽量化を実現させています。 構造はシンプルな1気室で、背面パッドシートはスリーピングマットとしても使用可能！ また雨蓋とヒップベルトは取り外し可能で、アクティビティのスタイルに合わせて柔軟に対応するデザインとなっています。
4/4..パーシュートNZアルパインチーム ／macpac(マックパック)
●容量：37L ●重量：0.61㎏ ●サイズ：H47.5×W30×D20.5㎝（S2） ●素材：210D Dyneema 500D Cordura
こちらは、マックパックとNZアルパインチームとが共同開発したリュック「パーシュート」。 堅牢なアズテック素材のモデルとは異なり、超軽量でアルパインスタイルに対応したモデルとなっています。 徹底的に軽量化が図られた機能により、きわめてシンプルなデザイン。 しかしながら、過酷な環境でも十分に耐えうる強度と耐久性を備えた素材「ダイニーマ」を使用し、マックパックらしい「シンプルな中に高い機能性」を持つ美しいザック。
macpac(マックパック)のキッズリュック
わんぱくなアウトドアキッズにこそ、マックパックの丈夫なリュックはおすすめ。 「可愛くて愛着がわく」 「大好きなリュックと冒険に出る」 そのことが、地球を思う気持ちへとつながる、大切な一歩ですね。
ミニマック／macpac(マックパック)
●容量：5L ●素材：CVC 2020 canvas
マックパックのブランドポリシーをキッズモデルにも。 シンプルな1気室のリュックは、パッド入りのショルダーハーネスで使い心地・背負い心地の良いデザイン。 マックパックらしいカラーリングが人気で、ファーストリュックにおすすめです！
macpac(マックパック)のチャイルドキャリア
街でも山でも快適移動！
チャイルドキャリアとは、子どもを背負って移動できるバックパックのことを言います。 親子登山の第一歩として使用されることが多いチャイルドキャリア。しかしその安全性や快適性などから、登山だけでなく、海にキャンプにフェスにと、あらゆるアウトドアに最適なアイテムなのです。 心地よい風、温かい日差し、鳥のさえずり、歩くリズム。 快適なマックパックのキャリアならば、背中でしっかりと感じられるはず。
ポッサム／macpac(マックパック)
出典: https://store.shopping.yahoo.co.jp/e-lodge/gw-mm81710.html●容量：13L ●サイズ：W33×D46×H70㎝ ●重量：3.38㎏ ●素材：Nylon Twill、420D Ripstop Nylon、1260D Ballistic Nylon ●ハーネス：Explorer(TM) ●対象荷重：最小/5㎏、快適/18㎏、最大/25㎏（チャイルドコックピットは20㎏まで）
生後約6か月（首が座る頃）から約4歳（体重約20㎏）までの子供に対応。 コンパクトに折りたためるフレームは、子どもを座らせたままでのザックの上げ下ろしが出来る自立式の設計で安全です。 別売りのネックピローや、日差し避けの「ソンブレロ」、雨避けの「レインボー」でカスタマイズすれば、さらに快適性アップ。
macpac(マックパック)の安心の品質保証
リペア＆リユースでサスティナビリティを考えよう！
マックパックの製品は、素材や構造上の欠陥であれば、無償修理または製品の交換で対応してもらえます。 マックパックの故郷ニュージーランドにおいて、過酷なフィールドテストをクリアしてきた信頼の製品だからこそ、長きにわたって使用するための安心のサポートです。 ダメージもリュックの味わいとなる、マックパックオリジナル素材「アズテック」。その良さを最大限に実感するためにも、ぜひ充実のサポート制度を利用してください。 地球環境の持続性を、お気に入りのマックパックと共に考えていきたいですね！
気になるダメージや修理は、マックパック製品を購入した店舗か、カスタマーサービスセンターへ問い合わせてみましょう。
まとめ
いかがでしたか？ 素晴らしい環境の中で生み出されるマックパックのリュック・ザック。それらは、日常の様々なシーンから、アウトドアの過酷な環境まで、長きにわたり私たちの心強いパートナーとなってくれるはず。 丈夫でタフなリュックに、最高の思い出を詰めていきましょう！
【セロー30】