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大菩薩嶺の初心者向けおすすめ登山ルート!日帰り温泉も楽しめる!

日本百名山に登山したいと考えている方にお勧めの簡単な山があります。大菩薩嶺とちょっと山の名前らしくないですが、「近場・簡単・絶景」など、初心者でも手軽に登山できて楽しめる山があります。「大菩薩嶺」という山がその一つですが、その楽しみ方をここでご紹介します。
2020年8月27日
yukokapee
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日本百名山改版 (新潮文庫) [ 深田久弥 ]

大菩薩嶺も対象の日本百名山とは?

最近のトレッキングブームのなかで、よく聞かれるのが「日本百名山」です。そもそも日本百名山とは何なのでしょうか。一言でいえば、山をこよなく愛した小説家で登山家(深田 久弥さん)が選んだ日本の名山百選ということになります。 その基準は、「品格・歴史・個性」を兼ね備えていて、原則として標高1,500 m以上の山を基準として選出された山のリストです。商業的視点や、地域拡散には全く意識せず、純粋に山の魅力を伝承することを目的として選ばれていることから、1964年(昭和39年)に単行本として出版され50年以上経過しているのですが、いまだ人々に愛され、最近のブームを支えています。ご本人が自ら登り確かめられた眼力の凄さを物語っています。

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大菩薩嶺とは?

さて、その百名山ですが、選出基準が、「品格・歴史・個性」というくらいですから、何となく難しい山がおおいように感じてしまいます。でもご安心ください。標高1,500m以上が基準ですので、初心者の方でも十分楽しめる手軽な山も含まれています。高尾山や筑波山など、日帰りで十分に楽しめます。その中でも「大菩薩嶺」は、2,057mとそれなりの標高もあり、とはいえ、ルートを選べば物凄く簡単に山頂に登ることができます。

山頂は眺望がありませんのでご注意を。

大菩薩嶺登山の魅力は?

ここで紹介する大菩薩嶺について、日本百名山に選ばれたその魅力などを詳しくご紹介します。

雷岩からの富士山

日本一の富士山の壮大さに感動!!

何といっても大菩薩嶺の魅力は、その壮大な絶景です。 日本一の富士山が、その美しい左右対称のシルエットが、何も遮るものがない状態で目の前に広がります。下の写真を見てもらえばお分かりかと思いますが、最高な天気の晴れ渡った日には、天気自分と富士山を結ぶ延長線上に遮るものが何もないのです。何か、そのまま富士山に向かって飛んで行きたくなるような視界です。この富士山を見たら、やっぱり日本一の山ということを改めて感じていただけるのではないでしょうか。

あっという間の頂上という手軽さ!!

その絶景は先にご紹介のとおりですが、その魅力のもう一つとしては、絶景にあり付けるための登山が物凄くお手軽なルートということです。 登山口は海抜1,600メートルのところにあり、そこまでバスや自家用車を利用することができるのです。そこからその絶景を拝むことができる大菩薩嶺まで登高は300メートルほどですので、約1時 間の登山で絶景ポイントに達することができるルートがあるのです。通常ほとんど労を費やさない快適な登山でその絶景も楽しめるという訳です。

唐松尾根の途中から山頂付近を望む

このルートのデータからもその手軽さが分かります!!

下のリストは、標高2,100m以下の、関東、上信越に所在する日本百名山について、登山ルートの標高と難易度、体力度をピックアップしてみました。

参考データ

山名  : 標高:難易度:体力度:参考日程 筑波山 : 877: ★  :  ★:日帰り 天城山 :1,406: ★  : ★★:前夜泊1日 丹沢  :1,567:★★  : ★★:1泊2日 両神山 :1,723:★★  : ★★:日帰り 赤城山 :1,828: ★  : ★★:日帰り 那須岳 :1,915:★★  : ★★:1泊2日 霧ヶ峰 :1,925: ★  :  ★:日帰り 谷川岳 :1,963:★★  : ★★:前夜泊日帰り 雨飾山 :1,963:★★  : ★★:前夜泊日帰り 巻機山 :1,967: ★  : ★★:前夜泊日帰り 越後 駒ヶ岳 :2,003:★★  :★★★:1泊2日 雲取山 :2,017: ★  : ★★:1泊2日 美ヶ原 :2,034: ★  : ★★:日帰り 大菩薩嶺:2,057: ★  :  ★:日帰り ※上信越、関東のみを対象

このリストからもお分かりいただけるかと思いますが、2,000m級で日帰りで行ける。さらに難しくなくて、体力的にも気にせずに登れる。これが大菩薩嶺の魅力です。

大菩薩嶺に登る準備をしましょう。

では、早速日本百名山のひとつである「大菩薩嶺」に登りましょう。 その前に、さすがに2,000m級の登山ですから、準備は周到にしましょう。その準備の進め方をここで紹介していきます。

準備する前に、登山コースの概要を覚えましょう!

 ここでご紹介するコースは、海抜1,600メートルのところにある登山口の上日川峠・ロッヂ長兵衛まで、バス、マイカー等で移動し、そこから登る以下のルートです。 上日川峠→唐松尾根経由→大菩薩嶺山頂→大菩薩峠→勝縁荘→福ちゃん荘→上日川峠

注意すること

 注意していただきたい点は、大菩薩嶺のコースには、標高900mにある裂石バス停・大菩薩峠登山口から千石茶屋を経由して、上日川峠・ロッヂ長兵衛の登山口を目指すコースがあります。そのコースは、上日川峠・ロッヂ長兵衛までの所要時間がさらに2時間が必要となり、上日川峠・ロッヂ長兵衛から山頂までの1時間半を加えると、少々日帰りでは厳しい登山コースになりますので、間違えないように注意してください。 また、上日川峠→唐松尾根経由→大菩薩嶺山頂の登山ルートは、「山と高原地図 大菩薩嶺」にはその所要時間とかは記載がありません。そのルートが危険であったり、そもそも登山道としては不適切といった地図の記載によくある推奨できないといったケースとは異なり、まったく問題ないルートです。 日帰りコースの詳しい説明は後述します。

出典: http://www.daibosatsukankokyoukai.net/tozan-map.html

出典:大菩薩観光協会

大菩薩嶺の登山に掛かる時間は

すでに前述しましたが、この大菩薩嶺の登山時間は、登りが短いということです。 登山口からは標高300m程度の登りですので、1時間半でその絶景にたどり着くことができます。 登山口の上日川峠・ロッヂ長兵衛から、富士山がその眼前に広がる雷岩にたどり着くまでがおよそその1時間半くらいです。唐松尾根の森林を抜けてから、ずーっと背中に富士山を背負っての登山ですので、天気が良い日はついついカメラでその美しい姿を何度も振り返って撮りたくなってしまい、足止めする時間も結構とってしまいがちです。1時間半は、そのカメラチャンスを逃すことなく登山に掛かった時間ですので、ゆっくり登っても大体そのくらいの時間で登れるでしょう。

大菩薩嶺の登山の難易度は?

難易度のレベルというのは、岩場や鎖場、深くV字状に切れ込んだ地点=キレットの有無など、危険が伴うルートの有無、目的地に到達するまでが長いため、テント等が必要となるなど、そのコースの難しさを示しています。この大菩薩嶺は、最大を★★★星三つとした場合、★星一つです。要するに、登山口から山頂までは、危険性もまったくなく、距離も短いため、手軽に登れる山です。

大菩薩嶺の登山に必要な体力は?


体力度のレベルというのは、登りの急こう配の有無とその辛さ、歩く距離の長さを示すものですが、先のリストにあるように、この大菩薩嶺は、最大を★★★星三つとした場合、★星一つです。要するに、体力に自信がない方も気にせず登ることができます。

大菩薩嶺の登山に期待される景色は?

ここまで大菩薩嶺の魅力をご紹介してきましたが、ちょっと少しだけ正確な情報を提供します。実は、目指す山頂の大菩薩嶺自体は、林に囲まれているため眺望が全くありません。実際に富士山の絶景を拝めるのは、その山頂のほんの手前にある雷岩近辺から大菩薩峠までの南の稜線に向かっての箇所です。大菩薩嶺はあくまでも山頂を示すものですので、お間違いないようにお願いします。

天気や時期・時間帯を考えよう!

 絶景を拝むことができる天気ですが、最高の天気が期待できる時期は、10月から11月の大陸性の高気圧が張り出して、乾燥した天気の日が最高です。しかし、さすがに3,000mを超える標高の富士山ですから、朝はくっきり見えていたとしても、11時辺りには雲が掛かってしまいます。できれば早めの登頂で、11時くらいには雷岩辺りに到着する計画で登ることをお勧めします。さらにその11時を狙って雷岩に向かうと、もうランチの登山者で溢れている場合があります。天気が良ければ、みなさん、絶景スポットで食事や休憩を取りたいと考えていますので、その休憩、食事の時間もちゃんと考慮しておくと絶景をゆっくり楽しめると思います。

大菩薩嶺からの下山後の楽しみ 温泉/食事

大菩薩嶺に登るルートには、宿泊できて、食事もできる宿があります。

福ちゃん荘

甲州名物の「ほうとう」が評判のようです。食堂のメニューには、 ・ほうとう ・馬刺し ・もつ煮 等、とても山小屋とは思えない、充実したメニューがそろっています。 宿泊の夕食は、「岩魚塩焼き、ミニほうとう、自家製刺身こんにゃく」と、山小屋というより、ちょっとした旅館のお料理です。 参考までに、こちらなんと宿泊すると入浴ができます。

介山荘

宿泊は予約制です。カレーライスが評判のようです。また、新鮮野菜も山の上で食べられるありがたさ、うれしさが詰まっているとの評判です。

出典: http://www.kaizansou.jp/weekly.html

ロッジ長兵衛

食事のメニューは豊富です。お蕎麦が評判のようです。食堂のメニューには、 ・天ざる、ざるそば、たぬきそば、天ぷらそば ・定食(生姜焼き、馬刺し、など) ロッジ長兵衛は、山小屋というより、もう雰囲気はペンションです。 夕食はそれこそ、ペンションのメニューにようです。 参考までに、こちらも宿泊すると入浴ができます。

天目山温泉

登山口の上日川峠からJR甲斐大和駅までバスで帰る途中に立ち寄れる温泉があります。 標高1000mの深山にあるやまと天目山温泉です。日帰り入浴ができることはもちろんのこと、食事もマイタケの天ぷら、鶏もつ、定食などのご当地グルメが味わえます。

出典: https://www.koshu-kankou.jp/map/higaeri/yamatotenmokusanonsen.html

嵯峨塩鉱泉 嵯峨塩館 (さがしおかん)

登山口の上日川峠からJR甲斐大和駅までバスで帰る途中に立ち寄れる温泉がもう一つあります。 標高1300mの深山にある知る人ぞ知る「鉱泉」の嵯峨塩館です。鉱泉とは、25度以下の湧き水のことをいいますが、その泉質は高アルカリ性の療養効果の高いお湯です。渓流の流れを聞きながら、露天風呂につかるのは贅沢なひと時を味わえます。

天空の湯

もう一つ、高アルカリ泉質の天然温泉”天空の湯”という温泉がありますが、こちらはマイカーでの移動が必要です。勝沼インターから約10分、JR中央線:勝沼ぶどう郷駅より徒歩約20分のところで宿泊も可能です。大パノラマの開放的な雰囲気の健康温泉です。

出典: https://www.koshu-kankou.jp/map/higaeri/tenkuunoyu.html

その他の温泉

大菩薩嶺の近辺には、甲斐大和駅方面からのルート以外で、大日川峠から塩山方面に下るとさらに日帰り温泉があります。 ・裂石温泉 雲峰荘 ・大菩薩の湯

出典: http://www.koshu-kankou.jp/map/higaeri/daibosatsunoyu.html

大菩薩嶺登山の準備をしましょう!


登山口までの移動手段

登山口の上日川峠までは、電車での移動をお勧めします。 JR甲斐大和駅から路線バスまたはタクシーを利用して行きます。

バスの場合

バスに関しては、例年4月中旬~12月中旬の土・日・祝日に運行されていますので、日程や時間については、十分に調べて山行計画を立ててください。また、平日は限定運行ですので併せて注意が必要です。所要時間は約40分で、料金は1000円です。休日のバス停は長蛇の列になることもあります。バスの増発もすることがありますが、こちらも配慮して時間に余裕を持って計画してください。バスの40分は景色を楽しみながらですので、あっという間という感覚です。時期によっては鹿の親子に遭遇できたり、楽しいバスの旅が味わえます。

マイカーの場合

マイカーの場合は、上日川峠のロッジ長兵衛近辺に駐車ができます。駐車スペースは、400台ほど駐車できますが、シーズン中の休日は、ほとんど満車になります。駐車できず、天目温泉に駐車するケースもあります。さらには、駐車場に入れず、路肩に駐車しているケースが見受けられました。通行の妨げになりますので、迷惑駐車は絶対に避けましょう。最繁時期であるかどうか、きちんと確認して、時期によっては、早朝に到着するような計画を立てましょう。上日川峠駐車場までは、中央高速道路勝沼ICから国道411号線 と 県道201号線 経由して、約24kmで所要時間は40分くらいです。

自分のペースに合わせて登山時間を確認する

登山地図には、「山と高原地図」や、「地理院地図」があり、特に「山と高原地図」には、標準登山時間が記載されている地図ですので、計画を立てることに慣れていない方々には非常に便利です。この地図を利用して所要時間を見立てることが有効でしょう。それと併せて、最近は、様々な登山記録が残せるサイトがありますので、ネットで調べることも有効です。一般的な確認方法の「山と高原地図 大菩薩嶺」でのルート所要時間を確認すると以下の通りです。 登山口・上日川峠(25分)→福ちゃん荘(5分)→勝縁荘(5分)→大菩薩峠(45分)→大菩薩嶺山頂(40分)→~唐松尾根経由~福ちゃん荘(20分)→登山口・上日川峠 となっています。

おすすめコース!

そここで紹介するおすすめコースは、先ほどの逆回りのコースです。 登山口・上日川峠(25分)→福ちゃん荘(70分)→~唐松尾根経由~雷岩(10分)→大菩薩嶺山頂(40分)→大菩薩峠(40分)→勝縁荘(5分)→福ちゃん荘(20分)→登山口・上日川峠 こちらは前述したとおり、午前中の富士山が拝める時間帯に背中に富士山を背負って登る感じで、その景色を楽しみながら登れるコースになっています。

出典: http://ec.shop.mapple.co.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=001016000160&search=%C2%E7%CA%EE%BB%A7&sort=

登山計画を立てる

以下は、JR甲斐大和駅から8:15のバスで上日川峠まで移動したケースの山行記録です。 いろんな方の山行の記録を参考にしてみて、ご自分の計画を立ててください。 9:15 上日川峠(ロッヂ長兵衛)・出発~ 9:40 (0:25) 福ちゃん荘~ 10:50 (1:10) 雷岩到着・撮影タイム~ 11:05 (0:15) 大菩薩嶺~ 11:50 (0:45) 雷岩・昼食&撮影タイム(昼食30分)~ 12:30 (0:40) 大菩薩峠(介山荘)・休憩(休憩20分)~ 13:20 (0:50) 勝縁荘~ 13:25 (0:05) 福ちゃん荘~ 13:45 (0:20) ロッヂ長兵衛

帰りの時間ですが、上日川峠からの最終バスが15:45ですので、登山開始時間と、途中の登山時間には十分に気を付けて計画を立ててください。

登山にちょっと便利なツールをご紹介

最近では、非常に便利なツールが出てきました。紙の地図を持ち歩かなくても、スマホに地図アプリをダウンロードして、それがGPSと連動しますので、難しいコンパスの見方も知らなくても、簡単に自分の地図上の位置を知ることができます。 ですが、あくまでもGPSとスマホに頼った行動になりますので、スマホの電池が切れたらその便利なツールも台無しです。ですから、やはり紙の地図もバックアップとして携行するのが好ましいでしょう。

適した季節や天気など確認しましょう!

 大菩薩嶺は、どの時期に登るのが適しているのか気になるところです。最近の登山ガイドサイトでは、山行の回数などを掲載しているサイトがありますので、以下のような情報サイトで調べてみましょう。  ・yama hack   ・YAMAP(ヤマップ)  ・山ガールネット

参考サイトから考えよう!

ここでは、それらのサイトで紹介されている情報をピックアップして、今までの傾向から適した時期や、天気の読み方などをご紹介します。 山行回数から見てみると、5月が一番多く、次に10月、11月となっており、10,11月はさほど差はありませんが、5月が圧倒的に多いようです。5月に多いのは、4月からのバス運行再開をきっかけに、雪解けも進んだ時期がその理由のようです。 さらに、これに降水量を重ねてみましょう。雨量が一番多い8,9月に次いで10月は降水量が多い月となっており、5月もほぼそれと同じです。逆に11月は5月、10月の半分の降水量となっています。これらを踏まえると、5月の新緑の時期が一番人気で、紅葉と天気の安定さから11月、10月が次の人気シーズンのようです。

登山の服装で気を付けたいこと

大菩薩嶺の標高は2,057mですから、地上の気温と比べると約10度近くの温度差があります。11月の初旬を例にすると、麓の甲州市の気温が最高気温16℃ですが、高度2,000m辺りは1℃となっており、10℃の差どころではありません。ですから、防風用の上着が必要ですし、天気の変化が激しい早春や秋には雨具のほか防寒着も持参した方がよいでしょう。

11月末では、勝縁荘、富士見荘近辺でも氷・氷柱が張ります。

さあ、大菩薩嶺に出発です!!

登山の計画が立て終わったところで、大菩薩嶺の登山をもっと楽しむためのチェックポイントを紹介します。

登山口あたり

山頂付近ほどではありませんが、ロッジ長兵衛から東の方角を眺めてみると南アルプスが見えたりします。 駐車場にはトイレもあり、ここで登山開始に備えましょう。

登山ルートです

福ちゃん荘までは、ちょっとしたハイキング気分です。 福ちゃん荘の先に、唐松尾根と勝縁荘・富士見山荘の分岐点があります。そこには、下のような地図がありますので、ルートを確認して進みましょう。

唐松尾根は、少し進むと森林を抜けます。そこからは、背中に富士山を背負って登るコースになります。絶景を写真に収めながら進んでいきましょう。


ちょっと一休み

福ちゃん荘でちょっと休憩もいいでしょう。登山口から上がってくるとき、厚着していたりするので、この先のちょっと急こう配になる唐松尾根に備えて、上着の調節を行うことも必要でしょう。

大菩薩嶺山頂近辺の絶景ポイント

唐松尾根を登り終えると雷岩です。ここからの眺望は天気が良ければ富士山が広大な山々の上にその雄大な姿を現します。ここが絶景ポイントです。ランチするのもよし、大菩薩嶺山頂に早々と向かい、大菩薩峠まで一気に進むもよし、天気次第で山頂近辺での時間を調整してください。

山頂、雷岩から、大菩薩峠までの尾根は、富士山の眺望も素晴らしいですが、徐々に北西の山々が見えてきます。 妙見ノ頭辺りからは南アルプスが見えてきます。

ちょっと立ち寄りポイント

介山荘

売店やトイレもあるので休憩には最適です。また、大菩薩峠近辺は、ちょっと座れる場所がありますので、景色を見ながらのコーヒーブレイクには最適です。

富士見山荘

富士見山荘の先の富士見平からは雄大な富士山が見られます。

勝縁荘

 「勝縁荘」は昭和7年(1932年)に開設した歴史ある山小屋で、日本百名山の作者である深田久弥氏、小説「大菩薩峠」の作者、中里介山氏に縁のある山小屋です。2015年5月31日をもって閉館。

■まとめ

万全の準備で日本百名山・大菩薩嶺を十分に楽しんでください!

大菩薩嶺の登山に向けての準備に必要な情報をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。あまり登山の経験がない方でも、楽しめそうな情報をご紹介させていただきました。 もう一点、注意いただきたい点ですが、この大菩薩嶺は2,000m級です。お手軽だからといって、装備を疎かにすることのないようにお願いします。以下に基本的な注意事項を記載します。

最後に基本的な注意事項を確認!

・秋から冬の日没は早いため、15時を過ぎると急に暗くなります。無理せず、登山を中止し、来たルートを確実に戻るなど正しい判断に基づく行動に努めましょう。遅れた際を想定してヘッドランプは携行しましょう。 ・服装、装備は登山に適した装備をしましょう。ランニングシューズ、スニーカーは脱げたり危険です。足首まである登山靴、厚手の登山用靴下、雨具、防寒具、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水分などは、たとえ日帰りでも必需品です。 ・分岐点など、登山初心者では判断がつかない箇所もあります。地図・コンパスを携行することが重要です。 ・登山届は必ず提出しましょう。山岳保険も加入しましょう。 さて、準備できましたので、楽しい登山をお楽しみください。