漁師結び(完全結び)の実用性
●漁師結び 別名「完全結び」と呼ばれています。 名前の通り、漁師が使っていた?だけあって この結び方は簡単で、強度も強く、最強の ノットと言えそうです。 なので、実用性はとても高いノットです!
なので、この漁師結び(完全結び)は、 練習すると、暗闇でも結ぶことが出来ます。 実際、サルカンとハリス、ラインを結ぶ際 には、私は漁師結びを使っています。
漁師結びのメリットとデメリット
漁師結び(完全結び)は、簡単に素早く 結べて、強度も高いノットという事でしたが その最強のノットにも、デメリットが あります。 ●メリット● ①簡単 ②強い ●デメリット● ①針とハリスが一直線にならない (針とハリス) ②綺麗に結ぶのは結構難しい (サルカンとライン)
綺麗な漁師結びが出来てない例(サルカンとラインを結束)
根がかりした際に、簡単に ナイロンの12号が切れて しまいました。 これは、綺麗に漁師結びが 出来ていないということです。
画像の結び方は、サルカンと ラインを結ぶ漁師結びですが、結び目の上に 糸ヨレが出来ています。 この糸ヨレが出来ないように結ぶのが難しい です。 もしもきれいに結べた場合には、下のサイト で紹介されているように、結束強度は80% 以上になると思います。
針とサルカンを結ぶときには、 糸ヨレは全然出ません。 なので、上のような失敗はあまりないかと 思います。 しかし、針とハリスがまっすぐにならない。 ハリスをサルカンに結んでいるときだと、 管付き針の穴にハリスを通すことが出来ない そういうデメリットが針とハリスを結ぶ 漁師結び(完全結び)にはあります。 しかし、とても簡単なノットである事には 間違いありません。
漁師結びが綺麗にできると
漁師結びがきれいにできました。 この時、推定数十キロにもなる 「ロウニンアジ」通称GT(ジャイアント トレバリー)を掛けました。 結果、根ずれで逃がしてしまったんですが、 相当な力を掛けても、結束部から切れて いませんでした。 今度から、安心して、この漁師結びを使う事 が出来ます。
漁師結び(完全結び)の種類(結び方のパターン)
漁師結びは、全部で3つの工程があります。 ①針に、糸(糸の先端側)を巻き付ける。 ②針に、糸(元糸側)の輪を巻き付ける ③針先に、糸(元糸側)の輪を巻き付ける この3つの工程です。
↑①と②
↑③
これらの工程で、糸の方向、輪を作る方向 糸の向きなどで、いろいろなパターンの 漁師結び(完全結び)が出来てしまいます。 全部で、6パターンの漁師結びを 試してみました。 結果、一番きれいにできた結び方を 紹介したいと思います。
結びやすいように、いろいろなサイトで 紹介されている結び方とは少し違う部分が あります。 強度の方は、試していません、、、、 実釣でも使っていません。 なので、強度をどうこう言えませんが、 きちっと結べます。 結び終えて、絞めた後では、結び目を 動かすことが出来ないほど、きちっと結ぶ事 が出来ました。 そして、他の結び方だと、結び目が 緩かったりきっちり締めきれていなかったりしたので、この方法を紹介したいと思います 参考程度に試してみてください。
漁師結び(完全結び)の結び方~私流~
この漁師結びは、私が試してみて、 一番きっちりきれいに結べた結び方です。 一度試してみてください。 また、糸の向きや、輪を作る方向などに 注意して結んでみてください。 びっくりするくらいきっちり 結べると思います
練習あるのみ、しかし、数回でいい!
超簡単な最強ノットでも、実際の釣行で 使うには練習が必要です。 しかし、簡単なので、練習は数回で 結び方のコツを掴めると思います。
漁師結び(完全結び)結び方~サルカン編~
上手く漁師結びが出来ない方へ①
あんまり結び目がしっくりこない方 強度があまり得られない方は 結び方が少し異なっているかも しれません。 すこし、細かいところですが 間違えやすいところを紹介 したいと思います。
上手く漁師結びが出来ない方へ②
漁師結びが上手く出来ない方へ③
漁師結びの動画集(針編)
超簡単ですね! ゆっくり結んでこの速さです。 最強な結束方法です。 この動画の結び方は、 サイト上の結び方と同じです。
この動画の方の結び方は、 私が初めに手袋 はめて紹介した結び方に近いです。 この動画の方が簡単そうです。 ちなみに、手袋をはめているのは 釣り具を洗って手が荒れたからです。 ってどうでもいいですか?
すこし変わった漁師結びです。 この動画の方は、本物の漁師さんから 結び方を教わったそうで、 最強なのは間違えなさそうです。
この動画の結び方は上で紹介した やり方に近いです。 すこし、最初の方の元糸と 端の方の位置が逆でした。 おそらく、どの向きでも強度の 面では問題ないのだと思います。
もう一つの漁師結び【南方延縄結び】の動画集
漁師さんが使う糸の結び方は、完全結びの 他に、「南方延縄結び」という結び方が あります。 こちらは、少し難しいですが、延縄漁という 針を数百本も使う漁で使うので、他の結び方 に比べると、もしかすると簡単なのかも しれません。 さらに、延縄漁は、魚がかかったら すぐ回収する量ではなく、一回の量で 多くの魚を取るために、一度数百本の針が ついた仕掛けを、魚がより多くかかるように 少しの間おいておきます。
少し放置するということは、魚の抵抗を 長時間受けるということになります。 その抵抗に耐える針と糸の結び方が 南方延縄結びです。 漁師つながりで紹介してみました。 興味があったら試してみてください。
こんなに大量の仕掛けを・・・ 相当な釣り好きではないとこの量は キビシイです! 糸を結ぶ手が渋い!
こちらの動画は、南方延縄結びを 丁寧に解説した動画です。 この動画は練習向きの動画ですね。
漁師結びの動画集(サルカン編)
超綺麗な漁師結びです。 太い糸を結ぶときには、 巻く回数を少なくすれば イトヨレなく結べる かもしれません。
やはり、漁師結びはPEと相性が とても良さそうです。 PEの場合、きれいに締まっているのが 分かります。 そして、この漁師結びは、 とても強いらしいです。 釣り具メーカーの方が おっしゃっているので やっぱり強度は間違いなく 強いと思われます。
イトヨレが出ています。 その状態での実験なので、結び目ではなく そのイトヨレ部分からきれています。 結束強度が、50%くらい?だと思いますが、 漁師結び、特にサルカンなどに結ぶ 漁師結びはもっと強度があることが ↓のサイトからわかります。
↑のサイトは、いろいろなノットの結束強度を 計って、数値化していて、どのノットが強いか 見やすいです。 おすすめサイトです。 漁師結びや、釣りに使うそのほかの結束方法でも 綺麗に結べるように練習しましょう! 「綺麗」=「結束強度が強い」 です!
ハリスを折り曲げます。 この状態のハリスを針に 重ね合わせていきます。