ヘッツァーはかわいい?ガルパンにも登場した38式軽駆逐戦車ヘッツァーを解説!のイメージ

ヘッツァーはかわいい?ガルパンにも登場した38式軽駆逐戦車ヘッツァーを解説!

ガルパンによって戦車人気が上がっています。関連プラモデルなども数多く販売され戦車ファンには嬉しい時代になりました。その中でも、比較的マイナーだったヘッツァー38tが注目されているようです。今回は、このヘッツァー38tについて特徴や性能などを書いていきます。

2019年09月05日更新

木下雄太
木下雄太
フリーライタの木下雄太と申します。 よろしくお願いします。
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目次

  1. ドイツの駆逐戦車がヘッツァー38tはかわいい
  2. ドイツ駆逐戦車ヘッツァーはかわいいし種類豊富
  3. ドイツ駆逐戦車ヘッツァーのバリエーション1
  4. ドイツ駆逐戦車ヘッツァーのバリエーション2
  5. ドイツ駆逐戦車ヘッツァーのバリエーション3
  6. ドイツ駆逐戦車ヘッツァーのバリエーション4
  7. ドイツ駆逐戦車ヘッツァーの性能や特徴は?
  8. ドイツ駆逐戦車ヘッツァーの性能や特徴1
  9. ドイツ駆逐戦車ヘッツァーの性能や特徴2
  10. ドイツ駆逐戦車ヘッツァーのまとめ

ドイツの駆逐戦車がヘッツァー38tはかわいい

戦車と聞くとおじさんの趣味というイメージでしたが、それを一変させたのがガルパンです。そのガルパンに登場する戦車の中でも、見た目がかわいく人気なのがヘッツァーです。ガルパンでもその性能や特徴を生かした活躍が見れますが、なによりかわいさを全面に押し出されたのが特徴的でした。そのため、認知度が一気に増えてタミヤの1/48スケールのプラモの売り上げもそこそこ上がったようです。ヘッツァーは結構マイナーな戦車ですが、ワリと駄目な部分があるのがかわいい戦車なんですよ。

かわいいヘッツァーのガルパンでの活躍

ガルパンの作中のヘッツァーはⅢ突の改造キットを取り付けられたりと現実に即さない改造を施されます。そんなヘッツァーですが、軽量さと小型であることを上手く利用して相手戦車の離帯を狙ったり、敵の合間を縫いながら攻撃したりと視聴者をうならせる活躍を見せてくれました。往年の戦車ファンも「なるほど、こういう使い方があったのか」と驚かれたのではないでしょうか。ヘッツァーは、実はかなり優秀な戦車なのだといえるでしょう。

ドイツ駆逐戦車ヘッツァーはかわいいし種類豊富

ヘッツァーは、実はかなりのバリエーションがあります。なぜバリエーションが多いのかというと、軽量で小型であるが故に応用が利きやすく、様々な場面での転用が考えられていたためです。そのため、そのバリエーションの多さゆえに戦車ファンでもヘッツァーだと見抜けなかったりするようです。戦車は、「丘の船」ですので、機体の特徴を利用して場面に応じて転用するというのは実は理想的であるといえます。ヘッツァーは、そういった意味でも名戦車なのです。

有名なかわいい38式(38t)はたくさんある

いわゆる38式だけでもバリエーションがあり、その特徴や性能、またはどういった場面を想定して作られたのかというのが異なってきます。ヘッツァー=38式という公式が成り立って久しいですが、その38式でも様々なバリエーションがあるのです。このバリエーションの多さと応用の利きやすさこそ、ヘッツァーの特徴であり性能であるということができます。ヘッツァーと聞くとかわいさが先行イメージとして付きまといますが、戦場において多くの活躍を残した戦車なのです。

ドイツ駆逐戦車ヘッツァーのバリエーション1

38式回収車(Bergepanzer 38t)

この38t戦車は1944年に180輌ほど生産された機体です。回収戦車とは、故障した戦車を回収することを目的とした戦車のことを言います。故障した戦車をそのまま残してしまうと、敵国に戦車が持ち帰られ、特徴や弱点といった重要な機密情報を奪われてしまうことになります。そういった意味においてはこの38式回収戦車はかなり重要な任務を目的として作られたといえます。戦車一個中隊につき1輌、約10数輌につき1輌が配備されていました。しかし、軽量であるが故にパワーが無く、牽引も難しかったというのが現状です。

38式回収車は役に立ったのか

なかなかにひどい言い方ではありますが、実際のところ回収するのにはかなり苦労しました。そもそも悪路が苦手という弱点を持つヘッツァーで回収車をやるというのがなかなかに無茶です。動かなくなった戦車がある場所は、だいたい戦闘があった場所で、当然悪路です。更にいうとパワーが無いので坂道を牽引して登るにも一苦労します。回収車はパワーがないと勤まらないので、ヘッツァー38tにその任務を課すのはかなり無茶だったといえるでしょう。

ドイツ駆逐戦車ヘッツァーのバリエーション2

38式火焔放射戦車(Flammpanzer 38t)

火焔放射機能が搭載されたヘッツァー、38式火炎放射戦車は兵士にとってかなりの脅威だったといえます。火焔放射によって放出される火焔は、我々が想像する火炎とはまったく性質が異なります。炎そのものに粘度がある火焔は、水をかけた程度では消えません。そのため、例えば戦車のキャタピラにでも着火しようものなら延々と燃え続け、最終的には離帯が破損しし行動不能に陥ります。火焔というのは、それだけ恐ろしい力を秘めた兵器なのです。そこに目をつけたナチスドイツは、先見の明があったといえます。

なかなか上手くはいかないもの

しかし、例によってなかなか上手く転用されませんでした。後述しますが、ヘッツァーの砲台は固定されています。そのため一方の方向にしか火焔放射することができないわけです。固定された主砲を取り外し、そこに火焔放射器を固定したところで意味がないどころか、戦車の持つ特性である「遠方の敵に攻撃する」ことを捨ててしまっては本末転倒です。ちなみに、後にアメリカは歩兵に火焔放射器を携帯させます。そのほうが運用が楽ですからね。大きい戦車で近接戦闘用の武器のみを装備させるという、現場に則さない少し悲しいバリエーションです。

ドイツ駆逐戦車ヘッツァーのバリエーション3

38式駆逐戦車固定砲架型(Jagdpanzer 38t Starr)

主砲の発射時の衝撃を車体全体で受けることで長持ちさせようと画策されて出来たのが、このシュタール型です。戦車の主砲から放たれる砲弾の衝撃というのはすさまじいもので、発射時には戦車自身もその衝撃によって負荷を負います。特に主砲が負う負担というのは大きく、場合によっては主砲がゆがんでしまうこともありました。そのため、発射時の衝撃をいかにして分散させ、戦車を長持ちさせるかというのは戦車開発の課題の一つでもあったといえます。その答えが、シュタール型だったのです。

結果は悲惨

さて、負荷を分散させるために車体全体で衝撃を受けるように開発された38tのシュタール型、実際はどうだったのでしょう。なんと、車体が受ける衝撃が15%から29%にも増大したのです。これは開発失敗だと言わざるを得ません。結局のところ砲にかかる負荷を減らすことが出来なかったため、単に車体が受ける衝撃が増えて寿命が一層早く縮まるという結果になりました。更に、車体に衝撃がのしかかるため砲手にもそれが伝わり、手に痺れが残るという後遺症まで付きまとってしまうことに。こちらも悲しい結果に終わってしまったバリエーションです。

ドイツ駆逐戦車ヘッツァーのバリエーション4

38“d”式駆逐戦車(Jagdpanzer 38t“d”)

そして、そのシュタール型にディーゼルエンジンを取り付け、主砲の位置を下方に修正することで衝撃の軽減に成功したのがこの38dです。この戦車は、ある意味でヘッツァーの最終進化版のようなもので、量産計画もありました。固定砲とはいえ、小型で軽く応用の利きやすいヘッツァーにディーゼルエンジンを搭載することで、更に燃費も良くしてしまうという夢のような戦車です。これが大量に量産されればドイツの勝利は間違いなし、とまではいかないものの戦況は大きく変化していたかもしれません。

敗戦と共に夢潰える

しかし、その量産計画も夢半ばに終わってしまうことになります。なぜかというと、ドイツが敗戦するからです。戦車は所詮兵器、つまり戦争が終わってしまえば量産なんてされるはずがありません。生まれるのが2年ほど遅かった兵器、それがヘッツァーの38dだといえます。もし、もう少し生まれるのが早かったのならば、量産されて戦況を左右する名戦車の一つに数えられていたかもしれません。

ドイツ駆逐戦車ヘッツァーの性能や特徴は?

さてここからは、ヘッツァーの性能や特徴について見ていきます。ヘッツァーの性能は、主にその軽量さや小型であることに重点が置かれています。第二次大戦中は、どちらかというと「重い」「大きい」戦車に人気が集まりがちです。ティーゲルやマウスなんかが、その典型ですね。しかし現代の視点で見ると、軽くて運用しやすい戦車というのはかなり優秀な戦車であるといえます。現に、現代戦車のほとんどが軽量化を目的としてアルミ合金のような軽い金属が使われています。軽い戦車は、ある意味で現代戦車の先取りだったのです。

ガルパンでも生かされたかわいい特徴

ヘッツァー38tは小型である事を生かして、ガルパンでは敵戦車の合間を縫って行動するような作戦を取ることがあります。それとは別に隠れた特徴として、ルーマニア戦車のマレシャルに似ているという点があります。実はマレシャルの方が誕生は早いので、おそらくルーマニア進行の際の混乱を目的としてデザインされたのかもしれません。いってみれば姉妹のようなものかもしれません。

ドイツ駆逐戦車ヘッツァーの性能や特徴1

固定砲である

出典: https://item.rakuten.co.jp

ヘッツァーの砲は、固定されてるという特徴があります。これが何を意味するのかというと、攻撃への転換がものすごく遅いという事を意味します。どういうことかといいますと、例えば相手戦車に向かって一発打ったとします。普通の戦車であれば、砲の向き動かし再度狙いを定めるのですが、ヘッツァーはこれが出来ないので戦車そのものを動かす必要があるのです。打って外したら、戦車を動かして狙いを定め打つ、というわけです。そのため一回一回の攻撃がかなり遅くなってしまいます。なかなかに可愛い特徴ではありますが、乗る方にはたまったのではありません。

側面がガラ空きというかわいい側面

そして、この固定砲にはもう一つ最悪な特徴を生みました。何かというと、側面ががら空きになってしまうという点です。砲の向きが変えられないわけですから、当然の結果ですね。攻撃が遅い上に横ががら空き、なかなか悲惨だといえます。軽量で小型というスピード重視設計であるにもかかわらず、一回の攻撃に手間がかかる上に側面が弱点という致命的な欠陥は、当然のことながらヘッツァーの被弾率を格段に上げてしまう結果を作るには十分でした。

ドイツ駆逐戦車ヘッツァーの性能や特徴2

軽いから燃費が良い

軽いという事は、それだけ燃料を節約できる事を意味します。これは資源が乏しい上、枢軸国とみなされ資源輸入もままならないドイツにとってはありがたい特徴であったのです。燃費が良いということは、それだけ運用もしやすいことを意味します。実際にアメリカやロシアのような資源大国を見ると、中戦車以上が多いんですよね。こういった燃費の良さというのは、現代の自動車産業に大きな遺産となって今でも利用されている技術だといえます。

かわいい軽量設計なので大量生産が可能だった

軽量で小型、更に燃費が良いので量産もしやすく、年間2000輌も生産されたというのですから驚きです。本来は月間1000輌の生産を目標をしていたそうですが、それはあまりにも無茶ですが。それでも年間で2000輌という数はかなり驚異的です。ドイツの技術力の高さががうかがえます。

ドイツ駆逐戦車ヘッツァーのまとめ

今回は、ヘッツァーについて語らせていただきました。ガルパンを気に、戦車に興味を持ったという人は是非ヘッツァーのプラモなどを買って、実際に触れてみてください。ガルパン本編でも語られているように、カメに似たフォルムの戦車です。可愛げのある戦車なので初心者にもオススメで、部屋のレイアウトにもピッタリですよ。

他の戦車について気になる方はコチラもチェック!

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