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ボルダリングとは?岩や壁を登るほかのクライミングの意味や違いもご紹介!

屋内に設置された施設で、カラフルなブロックを次々とよじ登るスポーツ「ボルダリング」とは年々人気の的となっていますが、ロッククライミングなど似たような言葉が沢山あると思いませんか。この記事ではボルダリングの意味とは何なのか、類語も併せて解説します。
2020年8月27日
sakakibara-tetuji
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ボルダリングとは

ドラマや映画の影響、インドアでも体を動かせる、女性でも子供でも出来る、登り切ったときの達成感が最高、などの理由から近年人気急上昇中のボルダリングですが、似たような言葉が沢山ありボルダリングの定義とは一体何なのか、理解できずにいる方も少なくないでしょう。これからボルダリングに挑戦される方のために、この記事ではボルダリングの基本的概要と、ロッククライミングなどの類語との違いについて解説したいと思います。

クライミングの種類について

一般的にクライミングは大きく分けて7種類の形態に分類され、ボルダリングはその中の1競技になります。まず語源となるのはクライミングです、ボルダリングをはじめ、岩や壁を登ることを称してクライミングといいます。クライミング→エイドクライミング→フリークライミング→ルートクライミング→ボルダリング→トップロープクライミング→リードクライミング→スピードクライミング、といった振り分けになります。

登ることなら全てがクライミング

氷山を登ることはアイスクライミング、木登りならツリークライミング、クライミングといえば角度の厳しい崖を登るロッククライミングをイメージされる方が多いですが、何かをよじ登ることは全てクライミングと呼ばれます。クライミングの意味や語源はあまりにも広範囲すぎるので、今回はボルダリングを中心に解説していきます。

ボルダリングの語源とは

クライミングという言葉が多い中、なぜボルダリングだけ別物のような言い方をするのでしょうか、その理由はボルダリングの語源をさかのぼると解明することができます。ボルダリングのボルダー(boulder)とは、丸石、大石、といった意味があり、大きさは25cm以上の岩を指します。山の崖を登るロッククライミングとは違い、数メートル級の丸石(ボルダー)を登るという意味から、ボルダリングと呼ばれたのが語源になります。

語源から読み解くボルダリングの意味とは

語源では高さの低い岩を登ることから始まっているので、ボルダリングは室内スポーツだけではなく、屋外の自然岩を登るシーンでもボルダリングと言うことができます。世間ではボルダリングと言えば屋内に作られた人工岩をよじ登るスポーツだと広く認識されていましたが、語源をたどると室内外といった環境の違いは関係なく、登る対象物の高さに関係していることが分かりますね。

ボルダリングとは最低限の装備で行う

最も人工的な登り方は「エイドクライミング」と呼ばれる登り方で、ハーケンと呼ばれる登攀(とうはん)道具を岩の表面に埋め込み、足場や手で掴む場所を作りながら登る方法です。エイドクライミングはロープにハーネス、ハンマーにカラビナ、など安全装備を万全にして挑みますが、ボルダリングはクライミングシューズと滑り止めのチョークとクラッシュパッド(安全マット)など最低限の装備で岩肌に立ち向かう登り方をします。

軽装で登れる理由は高さにある


エイドクライミングやルートクライミングでは、10m以上の高さを登るので、落下したら深刻な事故に繋がってしまいます。そのためロープとハーネスは絶対に必要になるのですが、ボルダリングでは最高でも5mほどの高さの岩や壁しか登らないので、落ち方さえマスターすれば命綱なしでも行うことができるのです。ボルダリングの他に軽装で行うクライミングは、スピードクライミングなどのスポーツクライミングが挙げられます。

エイドクライミングとは

ロッククライミングの先がけともいえるエイドクライミングは、チームで協力して自然の岩肌に人工器具を用いて岩に穴を空け、命綱(ロープ)をつなぐポイントを作りながら登ってい方法になります。この方法を実行すれば論理上どんな過酷な環境の崖でも登っていくことが可能です。アクション映画で目にする救助シーンなどを想像すると分かりやすいでしょう。最近では山に穴をあける行為が非難され、遊び目的で行う人は徐々に減ってきています。

ボルダリングとの違い

エイドクライミングは屋外でしかできない、命綱は必需品で複数名のチームを組む必要がある、山にボルトを埋め込んでしまい回収が困難なときは自然を汚してしまう、ミステイク次第では最悪命を落とすこともある。大きな違いは対象とする岩や壁です。ボルダリングは遊びやスポーツ感覚で楽しむものですが、エイドクライミングは主に自然を相手にするので、一つ間違えれば大変危険な目に遭ってしまうこともあります。

フリークライミングとは

エイドクライミングは安全確認さえ怠らなければ、どんなに変形した壁でも登ることができるため、実力派クライマーは完登時の達成感が物足りないと感じ始めました。そして考案されたのが、人工的な道具に頼ることなく自力で完登することを目的とした登り方、フリークライミングが生まれました。最低限の安全確保は行いますが、足場を作ったりロープに足を引っかけたりして登らないので、人力を重視した登り方と言えるでしょう。

ボルダリングとの違い

フリークライミングは、エイドクライミングのような人工登攀を用いらない登り方を総括した言葉なので、ボルダリングもフリークライミングの一部に含まれます。ボルダリングはもちろん、10m以上の高さを登るルートクライミングも、登る速さを競うスポーツ性のあるクライミングも総合してフリークライミングと呼びます。ロッククライミングには、エイドクライミングとフリークライミングの2つ総括した言葉があると覚えておきましょう。

ルートクライミングとは

ボルダリングよりも高さのある壁を登るフリークライムで、屋内外問わずさまざまなシーンで行われます。ルートクライミングには2種類の登り方があり、それぞれ仲間にサポートをしてもらいながら完登します。

リードクライミング

ルートクライミングのリードクライミングとは、壁を登りながらコースの途中でロープを壁に固定しながら完登する方法で、スポーツクライミングでは定番の競技です。ロープを取り付ける金具をコースにあらかじめセットしておく必要があるので、基本的には屋内の人工岩を使って競技的に行われることが多くなります。


トップロープクライミング

ルートクライミングのトップロープクライミングという手法では、あらかじめ頂上に固定されたロープをハーネスにセッティングして、完登を目指していくやり方です。リードクライミングと違い途中でロープ壁に取り付ける必要がないので、初心者にとって始めやすい方法になります。

ボルダリングとの違い

ルートクライミングとボルダリングとの大きな違いは、10m以上の高い壁を登り、ロープとハーネスなど命綱は絶対着用する、下ではロープをさばくサポート役の仲間が必要になるなどの違いがあります。

スピードクライミングとは

スポーツクライミングとも言いますが、その名前のとおり速さを競い合う競技です。人体を極限まで鍛えぬいた選手達が自己タイム更新を狙って陸上競技の様な間隔で挑むフリークライムの1種です。最近ではオリンピックの種目に選ばれるなど、人気と理解が深まってきており、若者を中心に競技人口が増えているのが特徴です。壁の高さは10m~15mほどの競技用ウォールが使われます。

ボルダリングとの違い

比較的新しい言葉なのでボルダリングとごっちゃになって覚えてしまうこともありますが、意味の違いとしては速さを競うかどうかがポイントです。ボルダリングは登る距離は短いですが傾斜が強かったりコースの難易度が難しかったりします、スピードクライミングはコースの角度が90度程度の緩やかな傾斜で作られており、とにかく完登する速さが重視されます。

スポーツクライミングについて

スポーツクライミングとは、文中で紹介した「リード」「スピード」「ボルダリング」の3種目に分かれます。ひと昔前はリードが一般的でしたが、最近では速さを競うスピードクライミングや、複数のコースをミスせず完登した回数を競うボルダリングなどの競技も増えてきました。スポーツクライミングは主にこの3つの競技に分かれますが、さらに新しい種目では、トライアスロンのように3種を複合させたコンバインドという採点方式もあります。

今後も競技人口は増加

かつてロッククライミングと言えば、頑丈な体を誇る成人男性のマニアックな遊びや趣味といった括りでしたが、現在ではスポーツクライミングという形に変化し女性も多く参入してきました。しかしその話題も今では当たり前で、最近では小学生の子供むけの大会まで開催される勢い。2018年7月21日22日には「第1回アクアバンクボルダリング小学生競技大会IN INAGI」という公式大会も行われるなど今後も注目されていくでしょう。

ボルダリングに必要な道具を紹介


最後にこれからボルダリングをはじめられる方のために、初心者が最低限用意すべきボルダリングの道について紹介したいと思います。ボルダリングとは、冒頭でも延べたように最低限装備だけで取り掛かることができて、高度な山を舞台にするわけではないので参入の壁が低く子供から大人まで幅広い方が楽しめる遊び・スポーツです。必要な装備が少ないことから、気軽に参加できる点も人気理由の1つなのかもしれません。

3つアイテムで参加できる

クライミングシューズ、チョーク、チョークバック、この3点と人工ホールド(人口岩)の設置された壁があれば今すぐトライすることが可能です。屋外の自然岩を相手にする場合は、この他クラッシュパッド(安全マット)が必要ですが、初心者の方は基本室内の人口ホールドからスタートすることが普通なのでまずはこの3つがあればOKです。ルートクライミングではハーネスなど高額な道具が必要になるので、軽装なボルダリングは始めやすいですね。

まとめ

ボルダリングとは何なのか、基本概要が掴めましたでしょうか。人工登攀(エイドクライミング)以外の登り方を総じて「フリークライミング」そこから枝分かれするように、ルートクライミング、ボルダリング、スピードクライミングといった分類になります。準備やルールが簡単でありながらも、しっかりとスポーツとしての奥深さが感じられるボルダリングだからこそ、現在こうして多くの人に知られて人気を得ているのですね。

ボルダリングジムが気になる方はこちらもチェック

ロッククライミングやボルダリングについて基本的な意味を理解できたら、実際にジムへ行って簡単なコースからトライしてみましょう。下記の関連記事では関東・関西でおすすめのボルダリングジムを紹介していますので、興味のある方は是非チェックされてみてください。