カグラザメとは?深海に生息する凶暴すぎるサメの生態や特徴を解説!のイメージ

カグラザメとは?深海に生息する凶暴すぎるサメの生態や特徴を解説!

カグラザメとはどのようなサメかご存知でしょうか?カグラザメは深海に生息する深海ザメで、大きさがあり、凶暴なサメとして恐れられているのですが、実は人を襲わないという情報もあります。今回はそんなカグラザメの生態や特徴、襲う可能性、値段などを紹介していきます!

2019年05月29日更新

T・S
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元農家で農業検定を持つライターです!植物に関すること、海のこと、DIYについて主に書かせて頂きます!
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目次

  1. カグラザメとはどんなサメ?
  2. カグラザメの特徴
  3. カグラザメの生態
  4. 日本近海に生息するカグラザメの種類
  5. カグラザメは凶暴なサメ?
  6. カグラザメは食べられる?
  7. カグラザメの釣り方
  8. カグラザメは水族館で見られる?
  9. カグラザメの本が販売されている
  10. まとめ

カグラザメとはどんなサメ?

世界には沢山のサメが存在していますが、凶暴なサメと言えばホオジロザメがイメージされます。そして深海ザメの中で恐ろしいサメと言えばメガマウスザメやオンデンザメといったサメが知られていますが、実は今回ご紹介する「カグラザメ」も凶暴な深海ザメなのです。しかし、凶暴ではありつつも人を襲うことはほぼ無いという情報もあります。今回はそんなカグラザメの生態や特徴、値段や釣り情報などを紹介していきます!

カグラザメの特徴

カグラザメとは?

カグラザメとは、カグラザメ目カグラザメに属するサメを指します。漢字で書くと「神楽鮫」です。こちらは深海ザメの一種なのですが、世界のサメの半数は深海ザメと言われていますので、深海ザメということ自体は珍しくありません。特徴は大きな体と凶暴性、深海魚らしい緑色に光る目です。ちなみにこの目は高機能で、獲物を襲う際に目を引っ込めることが出来るようになっています。

夜間に海面に来ることがある

深海ザメですので、普段は中々見ることが出来ません。ですので、生きた状態のカグラザメを見る機会は中々無いのですが、実は夜間になると海面近くに上がってくることがあります。基本的に夜間に活動していますので、餌を取ろうと活動している際に、海面近くまで来てしまうことがあるようですね。その瞬間を撮影した水中写真も存在します。

カグラザメは研究中の魚

見た目は珍しそうなサメに見えないかもしれませんが、実は生きた化石として注目されており、研究対象となっています。生きた化石と言えば「シーラカンス」が有名ですが、そのシーラカンスよりも古くから存在する魚とされているのです。特に注目されているのが「暗視能力」で、深海という極限な環境で発達した視覚能力が人間の視覚進化の起源を辿れる可能性があるとされています。画像は完全冷凍された個体です。

カグラザメの鰓裂は6対

深海ザメは色々いますが、見た目ですぐに判断出来るのが「鰓裂の数」です。通常のサメ類は5対の鰓裂を持っていますが、カグラザメは6対の鰓裂を持っている為、見た目ですぐに判断出来ます。ちなみに、鰓裂の数が6対あることから、英名は「sixgill shark(6つの鰓の鮫)」となっています。また、鼻が尖っていないことから、「Bluntnose sixgill shark(尖っていない鼻と6つの鰓の鮫)」と呼ばれることもあります。

カグラザメの生態

カグラザメの大きさ

気になる大きさですが、非常に大きさのあるサメで、平均すると4mほどに成長します。大きく成長したものは5~6mまで成長することもありますので、かなりの大きさです。巨大で危険なホオジロザメの平均体長が4~5mですので、同等の大きさですね。体は全体的に褐色ですが、お腹は白色となっています。

カグラザメの生息域

どこに生息しているかも気になるところですが、実は全世界の熱帯~温帯に生息しています。珍しいサメではありますが、実は世界中で見られる可能性があるサメでもあるのです。生息する深さが水深200~2500mですので、通常は出会うことがありませんが、釣りや漁をされている方なら出会う可能性があります。日本海で漁獲されることは多くはありませんが、多少漁獲されています。

カグラザメの食べ物

深海ザメが何を食べているかも気になるところですが、肉食性のサメですので何でも食べます。魚はもちろん、甲殻類や頭足類、ほ乳類を基本的に食べて、他のサメさえも食べることで知られています。凶暴なイメージはサメをも食べることから付いている部分があります。様々なエサを食べる為に、アゴは強く発達しており、歯がノコギリのような形をしているのも特徴です。

カグラザメの繫殖

カグラザメは胎生の魚で、子宮内で卵が孵化して、60~75センチほどの大きさになるまで育ててから幼魚を産みます。一度に産む数は20~100匹ほど。60センチであれば大人の手のひら3枚分ほどありますので、最初から中々の大きさがあります。幼魚の見た目は可愛らしく、また最初から緑色の目をしています。

日本近海に生息するカグラザメの種類

①カグラザメ(本種)

日本近海に生息しているカグラザメ科のサメは4種類いて、画像の個体が本種になります。後述して解説していますが、実は食べることも可能で、稀に手頃な値段で流通することもありますので、口にする機会があるかもしれません。

②シロカグラ

見た目が似ているので、よく本種と間違われてしまうのが「シロカグラ」です。大きさは1.8m程度と、本種に比べると小さな種類ですね。生息域もあまり変わりません。鰓裂も6対ありますので見た目で見分けにくいのですが、本種と比べると、胸鰭後縁が凹む、尾柄が長いなどの違いがあり、また下顎の櫛状歯が本種は5個並ぶのですが、シロカグラは6個並びます。

③エドアブラザメ

こちらは大きさ1.4~2mほどまで成長するカグラザメの仲間です。体が細長く、吻の先端は本種よりも尖ります。大きな特徴は鰓裂が7対ある点です。本種は6対ですので、見た目ですぐに判断が出来ます。生息域は、日本近海であれば北海道以南の太平洋です。漁獲されることもあり、練り製品の原料として使われています。

④エビスザメ

こちらは3mほどに成長する少し大きめのカグラザメの仲間です。吻の幅が広く、少し丸いのが特徴。また、こちらも鰓裂が7対あるのが大きな特徴で、本種と見分けやすい種類です。生息域は全世界の温帯・熱帯域で、日本であれば南日本で見られる可能性があります。成魚は深い海にいますが、若い個体は浅い海を泳ぐことが多いです。

カグラザメは凶暴なサメ?

凶暴だけど人を襲った事例は無し

映像のように、カグラザメは深海にある太いワイヤーに噛みつくこともある凶暴なサメです。大きさもありますのでとても恐ろしいですが、深海ザメですので人と出会うことはほぼ無く、心配はいりません。また、海面近くまで上がってきたところをダイバーが撮影した事もありますが、その際も襲うことは無く、人を襲うタイプのサメでは無いかもしれないと考えられています。ただし、攻撃力は高いので襲われれば危険です。

カグラザメ釣りをする方は凶暴さに注意

襲うことはほぼ無いのですが、映像のように、釣りをしていると出会う可能性があります。その際に気を付けなければならないのが、釣り上げたあとに襲う可能性がある点です。まだ体力がある内は危険ですので注意しましょう。噛みつくのもさることながら、尾で叩かれてしまうのも気を付けた方が良いです。

カグラザメは食べられる?

カグラザメは食べられるサメ

見た目が怖いサメではありますが、食べてみたらどんな味なのか気になる方も多い魚です。実は食べられる魚で、身を肉として利用することはもちろん、肝油も利用出来ます。あえて専門的に漁をされる魚ではありませんが、底曳網漁業で漁獲された際は食用になります。

カグラザメの値段は?

気になる値段ですが、実はほとんど流通することが無い為、値段も定まっていません。ごく稀にスーパーに出回ることがあり、その際は安い値段で販売されることがあります。食べたい方にとっては高い値段を出してでも食べたい魚ですが、いつどこで流通するか予測しづらく、食べるには運も必要です。漁業関係者と仲良くなって、情報収集をした方が良いかもしれません。

カグラザメの味は?

肝心の味ですが、大きい魚は大味であることも多い中で、カグラザメは美味とされています。魚肉というよりは鳥に近いと評価する方もいます。たんぱくでヘルシーな味で、歯ごたえもあり、色々な料理に使えます。煮付けやムニエル等で楽しむ方が多い様子です。

カグラザメの釣り方

カグラザメは釣りも楽しめるサメ

釣りをされている方であれば、釣りで狙えるかどうかも気になるところではないでしょうか。カグラザメはスポーツフィッシングとしても楽しめる魚で、大きな電動リールを使用して狙えます。ただし、狙って確実に釣れるような魚ではありませんので、他の魚を釣りながら狙う形になります。餌にはイワシやサバなどを使いますが、どの餌が一番釣れやすいのかもまだ分かっていません。

カグラザメ釣りのポイントは?

カグラザメ釣りは深海ザメ釣りと同様です。深さ100~50mほどの深海を狙っていきましょう。太いワイヤーを使うと食いが悪くなるとされていますが、大きな個体であれば、細いと切られてしまいます。色々変えつつ狙ってみましょう。釣り上げた後は、まだ元気がある内は迂闊に触らないようにしましょう。歯がとても鋭いです。

カグラザメは水族館で見られる?

2019年5月時点では水族館でカグラザメは見られませんが、かつて水族館で見られたことがあります。2013年の1月に引き揚げられた個体が、静岡県の沼津港深海水族館で展示されていました。上の映像は2015年に茨城県にあるアクアワールド大洗で展示されていたカグラザメの映像です。生きたままの状態で捕獲され、水族館で見られるのはとても貴重なことでした。

浅虫水族館で展示されたカグラザメ

アクアワールド大洗で展示された年と同年の2015年に、青森市にある浅虫水族館で網にかかったカグラザメが保護され、特別公開されました。映像のようにとても近距離で見ることが出来た為、見られた方は非常に貴重な経験をされました。

カグラザメの本が販売されている

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カグラザメは大きくて凶暴なサメではありますが、オンデンザメやメガマウスザメといった強烈な見た目のサメが有名すぎて、あまり知られていない部分があります。ですが、実は画像のような本も販売されています。図鑑ではありませんが、お子様でも読みやすい本になっており、カグラザメについてや、仲間であるラブカ、そしてメガマウスザメ等についても解説されています。

まとめ

今回の「カグラザメとは?深海に生息する凶暴すぎるサメの生態や特徴を解説!」はいかがでしたでしょうか?カグラザメの特徴から、人を襲う可能性について、また食用に出来ることなどを解説させて頂きましたが、とても興味深い鮫です。出会うことは中々ありませんが、もしかするとまた水族館で見られることもあるかもしれません。その際はぜひ見に行ってみましょう。

カグラザメが気になる方はこちらもチェック!

今回はカグラザメについて解説させて頂きましたが、他にも深海魚やサメに関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。

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