ルガーP08はどんな銃?ドイツワルサーP38と性能や構造の違いを比較解説!のイメージ

ルガーP08はどんな銃?ドイツワルサーP38と性能や構造の違いを比較解説!

トグルアクションが特徴的なルガーP08の歴史や6インチ銃身などのバリエーションを紹介。ルガーP08と並んで人気の高いワルサーP38を比較してブローバック方式や性能の違いを解説、さらに、サバゲーで使えるガスガンも紹介します。

2019年07月15日更新

ヤキマ
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目次

  1. ルガーP08ってどんな銃?
  2. ルガーP08の歴史は?
  3. ルガーP08のトグルアクションとは?
  4. ルガーP08のバリエーション:その1
  5. ルガーP08のバリエーション:その2
  6. ルガーP08のバリエーション:レアモデル編
  7. ワルサーP38ってどんな銃?
  8. ルガーP08とワルサーP38を比較
  9. サバゲーで使えるルガーP08のガスガンは?
  10. まとめ

ルガーP08ってどんな銃?

ドイツ製のオートマチック拳銃

ルガーP08は、ドイツ製のオートマチック拳銃で、一次大戦前に作られました。現在でもハンドガン用として知られる9mm弾を初めて使い、高精度で独特のメカニズムや外見から、二次大戦のP38と並んで人気が高いです。

ルガーP08の歴史は?

1900年開発〜第一次世界大戦で使われる

Photo byMikesPhotos

この銃は、1900年、ゲオルグ・ルガーが7.62mm口径の弾を使うハンドガンとして設計しました。スイス軍に採用され、アメリカ軍のテストを受けますが銃弾の威力が不足していたことなどから採用されませんでした。その結果を受けて、新たに開発された9mmパラベラム弾を使う派生型が生まれます。このM1902がドイツ軍の制式拳銃となりました。海軍が1904年にP04として、陸軍はその4年後に使い始め、ストックを取り付けてカービン化できる8インチ銃身モデルなどの派生型も登場しました。そして、塹壕内での近距離戦が多かった世界大戦では近距離戦で高い威力を発揮しました。

第二次世界大戦時にも使用された

Photo by nothingatall

敗戦後、軍備の禁止によって製造されなくなったものの、ナチスドイツの台頭と再軍備によって再び作られました。制式拳銃の座は1937年開発のP38に取って変わられたものの、数が不足しがちであったなどの理由で終戦まで製造され日本軍でも鹵獲や購入されたものがあります。戦時中はアメリカ兵を中心に戦利品として人気が高く、戦後もコレクターアイテムとして高値がつき、コピー品は現在でも生産する会社もあります。

ルガーP08のトグルアクションとは?

トグルアクションの特徴と構造

P08は、薬莢の排出と次弾の装填にトグルアクションを利用しています。銃弾が撃発されると、銃身・レシーバーが後ろに下がり、トグル(丸いパーツ)がフレーム後部の出っ張りに沿って上側に跳ねあげられるようにして動きます。この時、薬莢がつかみ出されて排出され、スプリングの力でトグルが戻るときに次弾が装填されます。

トグルアクションの利点と欠点

スライドが後退するブローバック方式と異なり、移動するもの重さが少ないため、反動が少なく、確実に排莢・閉鎖ができる一方、仕組みが複雑で高価という欠点があります。特に拳銃ではショートリコイル式ブローバックの普及によってこれ以降は使われなくなってしまいました。

トグルアクションの歴史

トグルアクションは、ライフルで使われ、それを小さくしてハンドガン用のメカニズムにしたのがボーチャードピストルです。それをさらに小型・軽量化したのがP08の元になったM1900でした。

ルガーP08以外にトグルアクション銃はある?

ここでは、ルガーP08以外でトグルアクション方式の銃を紹介します。ブローバックと比較して構造が複雑で高価、大量生産に向かないことや信頼性に欠けるといった欠点があり、どちらかといえばマイナーな作動方式です。

ボーチャードピストル

1893年にボーチャードが設計したピストルで、世界で初めて作られた実用的なオートマチック拳銃として有名ですが、サイズが大きく重いことが欠点です。また、この銃が使う、7.62mm弾はトカレフやモーゼルC96用にも使われました。

Izhmash Biathon Basic 7

AK-47で有名なロシアの銃メーカー「イズマッシュ」製のライフルで、横向きに動くトグルが特徴です。ガスピストンやガス圧利用式など、オートマチックライフルのメカニズムが進化した現在でもショットガンや競技用ライフルのメカニズムとして使われているようです。

ルガーP08のバリエーション:その1

スイス・ルガー

1901年からスイス軍で使われるようになったタイプはスイス・ルガーとも呼ばれます。銃身の長さは4.7インチで、銃弾には7.62mm弾です。その後も9mm弾を使う改良版などに更新しつつ、1960年代後半までP08を使われました。

陸軍向けの4インチモデル

M1900は、アメリカ軍のトライアルで銃弾の威力が足りなかったことを受けて、現在でもピストルの弾として使われる9mmパラベラム弾を使う改良型が作られました。陸軍では、1908年にその改良型をP08として採用しました。銃身は4インチ・グリップセーフティがなくなり、グリップの後ろ端に金具が追加され、ストックを取り付けられるのが特徴です。

海軍向けの6インチモデル

陸軍に先立つこと4年、海軍は1904年にP04として、この拳銃を使い始めました。6インチの銃身と100m・200mに対応したリアサイトが付いていることが特徴です。また、P04にはグリップを握ることで解除されるグリップセーフティと呼ばれる安全装置が付いています。

ルガーP08のバリエーション:その2

アーティラリーモデル

アーティラリー(砲兵)モデルは、砲兵の護身用として作られたP08です。海軍向けの6インチよりも長い8インチの銃身が特徴的です。専用のストックを取り付けてカービン化して使え、38発の銃弾を装填できるスネイルマガジンと呼ばれるドラムマガジンのような弾倉を使うことで、拳銃とライフルの中間にあたるサブマシンガンのように使えました。

ルガーP08のバリエーション:レアモデル編

45口径のレアモデル

7.62mm、9mm弾で知られるP08ですが、アメリカ軍のトライアルに参加するために45口径弾を使うバリエーションが試作されました。試験用に2丁作られましたが制式採用にならなかったため量産されることはなく、現存するオリジナルモデルは100万ドルという価格で取引されました。その人気の高さから、再生産された45口径モデルが存在し、銃身の長さも6インチなどにカスタムできるようです。

金メッキの特注品

出典: https://www.amazon.co.jp

このピストルは美しい外見で知られていましたが、ナチスの幹部の間では装飾が施された特注品のルガーが贈り物として使われました。中でもドイツ空軍司令官のヘルマン・ゲーリング国家元帥は金メッキや装飾・象牙のグリップなどで装飾されたP08を持っており、美しい装飾が施された銃は「ゲーリングルガー」として知られています。

幻の?菊ルガー

P08は、日本軍でも使われました。当時、拳銃は将校が自費で購入するものでしたが、この銃も購入されたり、捕獲されたりしたものを使っていた人がいたようです。一部では、菊の紋章が入ったルガーが存在するとも言われていますが詳細は不明です。

ワルサーP38ってどんな銃?

ワルサーP38の歴史

Photo by another_finn

P38は、第一次世界大戦敗戦後、再軍備を目指していたドイツ、当時のワイマール共和国がルガーP08を置き換える目的で開発を要請し、ワルサー社が設計したオートマチック拳銃です。ワルサーPPを改良して9mm弾を使えるようにしたワルサーAPを陸軍の要望に合わせて改良することで作られました。第二次世界大戦中はP08と共に制式拳銃として使われ、戦後も改良されたものがドイツ警察や軍を中心に、2004年にUSPに置き換えられるまで使われていました。

ルガーP08とワルサーP38を比較

比較その1:動作方式

P08のトグルアクションに対して、P38は現在の拳銃と同じ、ガスブローバック方式を採用し、ベレッタM92などにも見られる先進的な設計で知られています。トグルアクションはガスブローバックと比較して部品点数が多く、高価、また故障が多いという欠点があったようです。手作業で一丁ずつ調整して作られたP08は高精度で精密な拳銃ではあったものの、大量生産にむかなず、約40年後に設計されたワルサーP38と比較すると設計の古さが目立ちます。

比較その2:人気

信頼性や価格でP38に劣っていたP08ですが、制式ピストルの座をP38に置き換えられた後もP08を使い続ける人は多く、数の不足を補うためにも製造が続けられました。P38・P08は共に高性能な拳銃としてアメリカ兵の間で人気で、戦利品として捕獲されることも多かったそうです。完成度の高い兵器として評価されたP38に対して、P08は精密さや外見が人気の秘密出会ったといっても良いかもしれません。

サバゲーで使えるルガーP08のガスガンは?

ルガーP08のガスガンを販売しているメーカーは?

(※この記事で紹介している商品には購入に年齢制限が設定されているものがあります。ご購入を検討の際はご注意ください。)

日本のエアガンメーカー「タナカ」

タナカは、ボルトアクションライフルやリボルバーのガスブローバックガン、モデルガンで知られている日本の遊戯銃メーカーです。P08の動作を楽しめるガスブローバック式のエアガンです。スライドが後退する形式のガスブローバックガンと比較して反動は少なめですが、独特のトグルアクションが楽しめます。

台湾のエアガンメーカー「We tech」

出典: http://www.weairsoft.jp

We Techは、台湾のエアガンメーカーで、ライフルやハンドガンなど幅広いガスブローバックガン・電動ガンを発売しているメーカーです。We TechからもルガーP08が発売されており、オークションやアマゾンなどで購入できますが、海外製のため初期不良の可能性がある、また、金属製の外装であるなど、購入時は法律面・性能面に注意してください。We Tech製P08の予備マガジンはタナカ製のP08と互換性があります。

タナカ ルガーP08のバリエーションは?

タナカ ルガーP08 4inch HW

出典: http://www.tanaka-works.com

銃身が短い4inchモデルのガスガンです。金属らしい質感で知られているヘビーウェイト樹脂を使って実銃そっくりの質感や外見を再現しています。残念ながら、現在、アマゾンでは購入できないようです。

タナカ ルガーP08 4inch スチール・ジュピター・フィニッシュ

出典: http://www.tanaka-works.com

陸軍向けで4インチ銃身のガスガンで、限定品として発売されていました。第二次世界大戦中に製造された仕上げを再現したガスガンです。

タナカ ルガーP08 6インチ HW

出典: http://www.tanaka-works.com

海軍で使われた6インチ銃身のガスガンで、実銃らしい質感が特徴のヘビーウェイト樹脂を使っています。

タナカ ルガーP08 8inch HW

6インチモデルからさらに銃身が長くなった8インチのモデルで、砲兵の護身用として使われたバリエーションをモデルアップしたガスガンです。銃身が長く伸びた外見が特徴的で、別売りの木製ストックを取り付けられます。

ガスガン タナカ ルガーP08 8インチ HW
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ルガーP08のカスタムパーツは?

P08スネイルマガジン

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P08スネイルマガジンは、P08用の大容量マガジンです。ドラムマガジンのような大柄な外見が特徴的で、BB弾を50発装填できるようになります。タナカ・We-techからそれぞれ発売されていますが、互換性があります。

木製ストック

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P08のグリップ下側に取り付けてカービン化できる木製ストックです。8インチモデル・4インチモデルに取り付けて使えます。ショートタイプ・ロングタイプの2種類がラインアップされています。

まとめ

手作業で作られ、精密で美しいルガーP08と軍用拳銃としての完成度が高いワルサーP38は、どちらも非常にドイツらしい拳銃と言えるでしょう。実銃としての歴史や外見、特徴的な動作はもちろん、日本では銀ダンピストルとして発売されたことから、子供時代を思い出すといった意味でも根強い人気を保っています。日本ではタナカ製のガスガン・発火式のモデルガンとして購入できる他は入手難易度は少し高めですが、ぜひ、購入して、ストックや大容量マガジンなど現在の拳銃にもないカスタムパーツや動作を楽しんでみてください。

第二次世界大戦の銃についてはこちらもチェック

第二次世界大戦からそれ以前に使われた銃は、メカニズムや美しい外見、歴史的価値から、現代でもプレミア価格がつくものもあります。そんな少しレトロな銃について気になる人はこちらもチェックして見てください。

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