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ダトニオとはどんな熱帯魚?気になる種類や飼育方法、病気などを解説!

ダトニオとはどのような熱帯魚かご存知でしょうか?迫力溢れる見た目と生命力の高さで人気があるダトニオですが、飼育していく際に気を付けなければいけないポイントがいくつかあります。今回はそんなダトニオの種類や飼育方法、病気や繫殖についてなどを解説していきます!
更新: 2022年1月12日
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ダトニオとはどんな熱帯魚?

大型魚に興味がある方であれば、ダトニオの飼育についても考えているかもしれません。ダトニオはアロワナ等の大型魚とよく一緒に混泳しており、見たことがある方が多いですよね。

丈夫な魚ですので育てやすいのですが、いくつか気を付けなければいけないポイントもあります。今回はそんなダトニオの種類や飼育方法、病気や繫殖についてなどを解説していきます!

ダトニオの特徴①

ダトニオとは?

ダトニオの正式名称はダトニオイデスで、スズキ目ダトニオイデス科に分類されている熱帯魚です。生息地は東南アジアで、大きさは種類にもよりますが、30~60センチ程になる大きな魚で。

特徴は縞模様で、トラのように見えることからタイガーフィッシュと呼ばれることもあります。この縞は天敵から身を隠す為にあるとされています。体高が高く、非常に迫力があって人気の大型魚ですね。

落ち葉に擬態する

成魚は迫力があってかっこいい熱帯魚ですが、幼い頃は当然弱いので、横になって泳ぎ、落ち葉に擬態して身を守ることがあります。確かに、落ち葉のような見た目をしているので、横になっていると間違ってしまうかもしれませんよね。

成魚になるにつれその習性は無くなります。そして、大きくなるにつれ小魚なども食べるようになります。

ダトニオの特徴②

ダトニオの寿命

基本的に大型魚の寿命は長めで、ダトニオも10年以上生きることが多い魚です。20年飼育出来ることもまりますので、長期的に考えて育てていく必要があります。

途中で手放すとなると、お店にもらってもらったり、お知り合いに譲ったりしなければいけませんので、購入する前によく考えておきましょう。もちろん、川に放流してはいけません。

ダトニオの成長は遅い

ダトニオは色々な魚がいる中でも、成長が遅いタイプの魚です。幼魚から育て始めて1年もすれば、大抵の魚はそれなりに大きくなりますが、ダトニオは20センチ程度にしか育ちません。数年飼育してやっと一人前の大きさになります。時間がかかりますので、最初からそれなりの大きさに成長した個体を購入するというのも手ですよね。

ダトニオの種類

ダトニオは全5種類

ダトニオは全部で5種類しかいません。また、その5種を2種類に分けることができ、弱酸性を好む種(シャムタイガー等)と弱アルカリ性を好む種(フォーバータイガー等)に分かれます。ただ、基本的には弱酸性を好む種が多く出回っていますので、弱酸性~中性で育てていけば問題ありません。

種類①シャムタイガー

シャムタイガーは最も人気がある種類。シャムタイガーの大きさは最大60㎝にもなり、迫力ある種類です。黄色と黒の縞のコントラストがかっこいいですよね。

シャムタイガーは人気がある為にタイで乱獲されてしまい、個体数が減ってしまったので規制がかかりました。現在流通しているシャムタイガーはカンボジアから輸入されたものが多いですね。シャムタイガーは大型になると高い値段で販売されますが、幼魚であれば気軽に育てられます。

種類②ボルネオタイガー

こちらはインドネシアのボルネオ島などに生息する種類。の大きさは最大で40センチ程と、シャムタイガーよりも少し小さな、中型の種類です。一般的にはプラスワンと呼ばれており、シャムタイガー等よりも縞模様が一本多いのが特徴。

性格は若干ですが神経質な面があり、ストレスで体が黒くなってしまうこともあります。なるべくストレスを与えないように、大切に育てていきたいですね。

種類③ニューギニアタイガー

こちらもシャムタイガーより少し小さな、最大40センチ程度になる種類。淡水魚ではありますが、野生下では汽水域でも生息出来るのが特徴。色がハッキリしておらず、しみのような黒い色があり、バンドも太めで全体的に黒っぽいのも特徴です。

ワイルドな雰囲気があって素敵ですよね。体の形が丸くなりやすいのもポイントです。

種類④フォーバータイガー

こちらは小型タイプのダトニオで、25センチ程度にしか成長しません。バンドの幅が補足、地肌の色も薄めで、縞模様も少ないのが特徴。あまり多く販売されていませんので、育ててみたい方はネットショップで販売されているものを探してみると良いでしょう。

種類⑤メニーバータイガー

こちらもフォーバーと同じく小型の種類。他のダトニオは地肌が黄色ですが、こちらは銀色なのが特徴です。メジャーではありませんが、気になる方は販売しているお店を探してみましょう!

ダトニオの値段は?


幼魚の値段は安い

気になる値段ですが、ダトニオは幼魚で販売されることが多く、小さな幼魚であれば2000円程度と、安い値段で販売されています。多少値段は前後しますが、大型魚の値段としてはかなり安いですよね。

大きな個体は値段が高い

幼魚の値段は安いのですが、大きくなるにつれ値段が上がっていきます。ダトニオは成長が遅いので、時間をかけた分、高値で販売されるのですね。また、大きい個体でバンドが美しいと更に販売価格が上がり、アジアアロワナに匹敵する販売価格になることもあります。

良いダトニオの条件

せっかく高い値段のものを購入するのですから、なるべく良い個体を買いたいですよね。販売されている個体が複数いるなら、目の大きさ、体高、バンドの形や太さ、体の傷、鼻筋などをしっかり見ておきましょう。

特に大事なのがバンドの具合で、バンドが切れていたりすると価値が下がります。そういった個体は販売価格も下がっていることが多いのですが、もし変わらないようならバンドが綺麗なものを選んだ方が良いでしょう。

ダトニオとの混泳

ダトニオは混泳しやすい魚

ダトニオは他の大型魚とよく混泳していますよね。アロワナ水槽のお供に最適で、ポリプテルスやガーパイク等とも上手く育てることが出来ます。ダトニオは自分の体型と似ていない、どう見ても別の魚にはあまり興味を示さず、喧嘩することもあまりありません。

混泳の注意点

多くの魚と混泳させることが出来ますが、自分と似ている体型の魚だと喧嘩することがあります。オスカー等が良い例ですね。また、相手があまりにも小さいと食べてしまいますので、サイズにも注意が必要です。一緒に入れる魚は、形が違う魚で、ダトニオの口に入らないサイズの個体を選びましょう。

ダトニオの飼育方法①用意

用意するもの①水槽

ジェックス GEX グラステリア600水槽

出典:楽天
出典:Amazon
出典:楽天
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まずは水槽の用意ですが、大型魚ですので水槽も大きなものが必要になります。

とはいえ、幼魚の内から大きすぎる水槽にすると逆にストレスがかかりますので、最初は60センチ水槽で、30センチくらいになったら90センチ水槽で、それ以上になったら120センチ水槽に移していきましょう。シャムタイガーはかなり大きくなりますので、最終的に150センチ水槽で育ててあげたい所です。

用意するもの②ヒーター

KOKITEA 水槽ヒーター20~34°C

出典:楽天
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ダトニオは通常の熱帯魚よりも温かい温度を好みます。特に幼い頃は病気対策の為に温めた方が良く、30度を保ってあげたいところ。20センチ程まで育ったら27度まで下げて育てていきましょう。

大きな水槽ほどヒーターのパワーが必要になりますので、もしパワーが足りなければ2本入れるなどして、パワーが足りないことが無いように注意しましょう。

用意するもの③フィルター・エアレーション

テトラ (Tetra) バリューEXフィルター VX-75

出典:楽天
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ダトニオは水を汚しますので、フィルター掃除をしやすいように、上部式フィルターがよく使われます。しかし、上部式フィルターでは濾過能力が足らない場合もありますので、余裕がある方は外部式フィルターを使用するのがおすすめ。

酸素不足になりやすいので、エアレーション出来る投げ込み式のフィルターも入れておいた方が良いでしょう。

用意するもの④照明

Koval アクアリウムライト

出典:楽天
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水槽内に昼夜を作る為にも照明が必要です。照明はどのようなものでも構いませんが、明るい照明にした方が色揚げされると言われています。

用意するもの⑤カルキ抜き

マーフィード 観賞魚用浄水器 スタンダード・ネオ

出典:楽天
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水道水には熱帯魚にとって危険な塩素が入っていますので、カルキ抜きで中和しましょう。カルキ抜きを使えば、水道水がすぐに使える状態になります。ただし、大きな水槽は水量も多いので、沢山使うとコストがかかります。水換えを頻繁に行うのであれば、浄水器の設置がオススメです。

用意するもの⑥餌

ひかりクレスト カーニバル

出典:楽天
出典:Amazon
出典:楽天
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餌は人工飼料をメインにしつつ、生き餌も与えていきましょう。生き餌の方が好きですが、コストもかかり、栄養バランスも偏りますので、基本的には人工飼料がオススメです。

幼魚は人工飼料を中々食べてくれないこともありますので、様子を見て生き餌と使い分けていきましょう。人工飼料は上記のカーニバル等がオススメです。

用意するもの⑦掃除用具

プロホースエクストラM 7点セット

出典:Amazon

定期的に水換えをして管理していきますので、上記のような水換え用のホースを用意しましょう。また、抜いた水と汚れを受ける為の大きなバケツも用意します。水量がかなり多い場合は、蛇口や排水口と直接繋げる為のホースなどを用意するのがオススメです。

その場合は浄水器も設置することになりますが、水換えがとても簡単になります。

底砂は必要?

熱帯魚水槽は底砂がよく敷かれていますが、大型魚の場合は底砂を敷かないベアタンクというやり方が一般的です。ベアタンクであれば底の掃除がしやすくなりますのでオススメです。

多少見栄えをよくしたい方は、画像のようなガーネットサンドを薄く敷くと良いでしょう。暗い色の底砂を敷くと色揚げにも関わってきますので、ガーネットサンドが一番丁度良いですね。

ダトニオの飼育方法②準備

水槽の立ち上げ

用意が出来たら水槽のセッティングをしていきましょう。用品を一通り水洗いをして、各機材をセットしていきます。セットし終えたらゆっくりとカルキ抜きをした水を入れましょう。水を入れたら機材の電源を入れて、水を回していきます。

しばらく放置する

水温が上がればもう魚を入れられる状態にはなりますが、水質を維持してくれるバクテリアが少ないので、このまま2週間ほど放置しておきましょう。このタイミングでバクテリア材を入れておくと更に環境が良くなります。

また、アカヒレという丈夫で小さい魚を入れておくと、バクテリアが増えやすいのでオススメです。アカヒレはその後、餌になってくれますので、パイロットフィッシュとして入れておくと良いでしょう。

ダトニオの飼育方法③導入

バクテリアが増えたタイミングで、購入したダトニオを水槽に入れましょう。入れる時は画像の水合わせという作業をします。袋に酸素を入れてくれますので、その袋ごと水槽に30分ほど浮かべて水温を合わせます。

次に、袋の中に水槽の水を入れて30分放置。水を少し捨てて、また水を入れて30分放置を3回繰り返してからダトニオだけを水槽に入れましょう。袋の水は汚れていますので、水槽に入れないようにして下さい。

ダトニオの飼育方法④管理

餌やり

餌やりは一日二回、3分程度で食べきれる量を与えましょう。成長期の頃は一日三回、3分程度で食べきれる量を与えたいですね。旅行の時はしばらく餌を与えなくても生きていられますが、普段はちゃんと与えましょう。人工飼料をメインとしながら、生き餌も与えて大きく育てていきたいですね。

水換え

水が汚れると体調不良・病気になる可能性が高くなりますので、水換えはとても大切です。週一回、3分の1ほど水を交換しましょう。その際、ホースで底に溜まった汚れも出しましょう。

水質が悪化しすぎると色が悪くなったり目がくすんだりしますので、症状が出ないように管理したいですね。

ダトニオの飼育方法⑤繫殖

ダトニオの繫殖は難しい

魚を育てる楽しみは、繫殖にもありますよね。しかし、ダトニオの繫殖は難しいのが現実です。小型魚であれば繫殖しやすい種類も沢山いますが、大型魚の繫殖は中々難しいので、家庭での繫殖は初心者の方は諦めた方が良いでしょう。

ダトニオの産卵について

タイでは繫殖プロジェクトがあり、そのデータによると暑い時期に入る前に産卵するとされています。一度に10万個も産卵するとされており、浮遊している卵にオスが放精することで受精します。水槽内でも産卵することはありますが、受精させるとなると難しいですね。

稚魚はほとんどが死んでしまう

繫殖に成功しても、稚魚はほとんどが死にます。繫殖の為のプールの中でも、孵化してから1日も経たない内にほとんどが死んでしまい、生き残るのは僅かとされていますね。生き残った稚魚にはアカムシや小魚を与えて大きく育てていきます。

ダトニオの飼育方法⑥その他

調子が悪そうであれば混泳をやめる

基本的なポイントは押さえているはずなのに調子が悪そうな時は、混泳でストレスが溜まっている可能性があります。個体による部分もありますので、そういった時は別の水槽に移してみましょう。もし別の水槽を設置出来ない時は、譲ることも検討したいですね。

体に傷が出来た場合

ニチドウ グリーンF リキッド 100mL

出典:楽天
出典:Amazon

体に傷が付いている場合は、喧嘩したか、ぶつかって傷がついたかのどちらかです。傷は放っておくと危険ですので、上記のグリーンFという薬剤を、規定量の5分の1だけ入れましょう。

大きな個体にするコツ

なるべくなら大きな個体に育てていきたいですよね。大きな個体にするには、餌をしっかり与えて、余裕のある水槽で育ててることが大切です。可能であれば、180センチ水槽で育てられるとベストですね。

また、水換えを週に二回行うことで更に良い環境となります。酸素不足になるのも危険ですので、エアレーションを入れておくことも大切です。

ダトニオの病気

ダトニオは病気になりにくい熱帯魚

ダトニオは丈夫な魚ですので、病気はあまり心配ありません。基本的な飼育ポイントを守っていれば、病気になることなく育てていけるはずです。ただし、水質悪化などで体調が優れないと病気になりやすくなるので、水換えをしっかり行い、水温も高めをキープしましょう。

白点病に注意

気を付けたいのが白点病という病気です。これは寄生虫によるものなのですが、水温が低いとかかりやすくなりますので、高めの水温で育てるのが大切。また、上のツイートにあるように、餌の金魚から移ってしまうこともあります。もしかかってしまったら、塩を少しだけ入れ、水温を上げてみましょう。

ダトニオの色揚げ

バンドを色揚げするには?

ダトニオのような魚は色揚げも大切です。バンド模様がしっかり色揚げされているほど素敵になりますよね。色揚げは様々な要素が絡んでおり、気の強い個体ほど色揚げされますので、他の魚よりも少し強い状態にしておくと、気が大きくなって色が強くなります。

色揚げには照明も関係する

色揚げは照明などの環境も関係しています。魚は周りの環境に合わせて体色が変わりますので、色揚げしたい方は照明を強めに、明るい水槽を作っていきましょう。ただし、混泳仲間が明るい照明を嫌う場合もありますので、他の魚とのバランスも大切です。

ダトニオが黒くなってしまう場合

ダトニオが不健康な黒さになっている場合は、ストレスや体調不良が考えられます。幼魚は黒くなりやすいのですが、成魚で黒くなっている場合は要注意です。水換えをしたり、違う水槽に移してあげたりして対策しましょう。

まとめ:ダトニオとはどんな熱帯魚?

今回の「ダトニオとはどんな熱帯魚?気になる種類や飼育方法、病気などを解説!」はいかがでしたでしょうか?

特徴・種類・病気・色揚げなど、色々な点を解説させて頂きましたが、魅力的な魚でしたよね!育てやすいのですが、大きな魚ですので、設備を長く保っていけるかは最初にしっかり考えておきましょう。シャムタイガーの大型は値段が高いですが、幼魚であれば安く販売されていますので、最初からじっくり育てていくのもオススメです。

ダトニオが気になる方はこちらもチェック!

今回はダトニオについて解説させて頂きましたが、他にも熱帯魚に関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。