ロシア製ライフルAK-12ってどんな銃?その性能や開発の歴史を解説!のイメージ

ロシア製ライフルAK-12ってどんな銃?その性能や開発の歴史を解説!

世界で最も有名な銃のシリーズ【ak】。そのAKシリーズの最新型が【ak-12】です。【ak-12】は2017年にロシアの《ラトニク歩兵近代化計画》の標準火気として正式採用が決定したロシア製アサルトライフルです。今回は【ak-12】の性能や開発史を解説します。

2018年11月13日更新

ホランド
ホランド
春夏秋はサバイバルゲームやソロキャンプ、冬はスノーボードで人生を楽しみたい!DIYなども楽しんでいます!
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目次

  1. ak-12とは
  2. akシリーズとは
  3. ak-12の開発の歴史
  4. ak74Mからの変更点
  5. ak-12の様々な改良
  6. ak-12が正式採用と2015年に発表
  7. ak-12の最新式を2016年に発表するが・・・
  8. ak-12が2017年正式採用決定!
  9. ak-12とAEK-971(A545)
  10. まとめ

ak-12とは

ロシア製アサルトライフル最新小銃ak-12

weaponfirearmsさんの投稿
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2018年現在ロシア連邦軍の正式採用の最新式アサルトライフル【ak-12】。伝説的な名銃【AK-47】の魂を引き継いだこのak-12はなかなか波乱万丈な歴史を持っています。

ak-74Mへの不満点の解決

hhsquadronさんの投稿
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ak-12はそれまで主力兵装として使ってきたak-74mに対する様々な不満点の改善策を盛り込んだ設計がされています。具体的に言うとコッキングレバーやセレクター、サイトの位置や命中精度の悪さです。しかし後述しますが、なにがあったかは不明ですが一度改善したあと改善点を元に戻すようなこともしています。

ロシア正式採用小銃決定!

the_lastchancer_cosplayさんの投稿
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ロシア連邦軍正式採用決定!・・・したのですが、それもまた色々あり複雑な状況が2018年現在も続いているようです。今回はそんなak-12に関して詳しく解説します。

akシリーズとは

akシリーズとは

gunlover1776さんの投稿
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akシリーズとはソビエト連邦軍人の《ミハイル・カラシニコフ》氏が設計したak-47を筆頭に脈々と続く自動小銃(アサルトライフル)シリーズです。1949年に正式採用されて以来、様々なバリエーションを生みながら現在まで作られており、ak-47にいたっては全世界で約8000万丁という生産数を誇ります。ギネス記録にも『世界で最も多く使われた軍用銃』として登録されています。

akの名前の由来

出典: https://unsplash.com

akシリーズの《ak》とは『Автомат Калашникова』という意味の頭文字を取ってakという名前になっています。読み方は『アブトマット(正確にはアフタマート)・カラシニコヴァ』と言います。

ak-12までの歴史

2018年現在のロシア連邦軍に正式採用されているak-12までに至るまで数々のakシリーズが生み出されてきました。akシリーズ自体あまりにも数が多く、複雑な関係性や歴史があるのでいまだに謎の部分も多いですが、下からは正式採用されたak-12までのakシリーズの一部を紹介します。

1949年正式採用の初代ak-47

言わずと知れたakシリーズの元祖。正確にはこの前にak-46という試作機がありましたが、正式採用されたのはこの改良されたak-47からです。合板製のハンドガートとストックが目を引く外見の自動小銃(アサルトライフル)で、単純なレシーバーやサイトで構成されています。あえてレシーバー内に余裕を持たせることでメンテナンス性や動作不良が起きないようになっています。

1959年から正式採用されたAKM

ak-47に改良点を加えたakmが1959年からソビエト連邦軍に正式採用されました。外見的には合板のハンドガードやストックなどak-47とそれほど変更点は無いように見えますが、レシーバーがプレス加工になったりリアサイトのメモリが距離が伸びたりなどの変更点が加えられています。

1974年から正式採用されたak-74

ak-74は1974年にソビエト連邦軍が採用したアサルトライフルです。akmからの変更点は口径が7.62mm弾から5.45mm弾に変わった点とマズルブレーキが若干変更された点です。ハンドガードやサイト、レシーバーにも多少の変更点が加えられています。ak-74もak-47同様さまざまなバリエーションが存在します。

1991年から正式採用されたak-74M

ak-74Mは1991年からソビエト連邦軍で採用されたアサルトライフルで、ak-74の近代化改修です。ak-74MのMは『Modernizirovannyi(モデルニジロバニ)』と読み、意味は《近代化》や《改修型》など「新しくした」という意味です。合板製のハンドガードやストックなどは無くなり一気に外見は変わったように見えますが形自体に大きな変更点は無く、サイトやレシーバーも同様にそこまで大きな仕様変更にはなっていません。

ak-12の開発の歴史

ak-74Mと変わる新型アサルトライフル

customguns.roさんの投稿
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2010年代にak-74Mに変わる次世代のアサルトライフルを採用しようという話が挙がりました。前述したak-74Mに対する不満点を改善し、更なる高性能アサルトライフルが求められた結果です。これに名乗りを挙げたのが当時の【イジェフスク機械製作工場(イズマッシュとも言う)】です。(この会社は現在国営持ち株会社になり、社名を【カラシニコフ・コンシェルン】となっています。)

中途半端な改良品ak-200

2012年にイジェフスクがak-200という名前を付けた試作品を完成させました。ですがak-47Mとの変更点が《ハンドガードの若干の形状変更》《ハンドガード等にピカティニーレイルの追加》《サイトの着脱》《短銃身》《ストックの変更》だけという次世代化ではなく単なる改修品でした。実際には低反動化などがおこなわれているようですが、ロシア国防省も当然納得がいかず、現行のak-74Mをさらに改良したモデルを採用しました。

思い切った新規開発のak-12

goodfoncomさんの投稿
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ここで【イジェフスク機械製作工場】側も焦ったのか、国外で採用されているメインウェポンも参考にし、外見的にも内面的にも思いっきり変更点、改善点を加えたアサルトライフルの試作品を2013年に完成させ、ロシア国防省に提出しました。ここで付けられた名前が【ak-12】です。

ak74Mからの変更点

前世代に当たるak-74Mからの変更点

customguns.roさんの投稿
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ak-12がak-74Mからの変更点は細かい部分も含めると非常に多く、まさに次世代と言える特長を持ちながら外見はakシリーズの面影を残している素晴らしい仕上がりでした。ですが最初期の試作ak-12は設計に欠陥店が見つかり、ロシア国防省からその点を指摘され正式採用は見送られています。ak-74Mからの大きな変更点を下に書き出しました。

様々な場所に付けられたピカティニーレール

asg_gunfireさんの投稿
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ak-12の初期の試作品にはハンドガードやレシーバーにピカティニーレイルを取り付け、様々なアクセサリーを取り付けることが可能になっています。代表的なアクセサリーとしてはリアサイトやグレネードランチャー等で、使用者の運用方法に合ったアサルトライフルにすることができます。

ストックの折り畳み式&伸縮式に変更

ak-74Mから大きく変わったak-12のストックは折り畳み式と伸縮性を持ったものになっています。これにより使用者の体型に合わせられるだけではなく作戦内容に対してライフルの運用方法がかなり広くなり、汎用性の高いアサルトライフルになっています。

セレクター銃の両側でできるように変更

ak-12のセレクターの位置は銃の左右で変更できるように改良されています。ak-74Mなどでは右側のみに付けられ、利き手によっては非常に不便だと言われていました。

コッキングレバーが左側に変更

ak-12のコッキングレバーは銃の左側に変更されています。ak-74Mまではエジクションポート(排莢口)と同じ位置にコッキングレバーが付けられていました。これは人によって感覚は様々ですが、人体構造状は左側のほうにあったほうがいいとい言われています。欧米諸国で採用されているアサルトライフルと同様の形になりました。

細かい変更点

上で書いたこと以外でも細かい変更点がいくつかあります。レシーバーの内部構造の細かい改善やサイトの形状、人間工学に基づいて作られたハンドガードの形状などです。他にも細かい点を挙げたらきりがないほどの改善が見られました。

ak-12の様々な改良

ak-12には様々なバリエーションが存在する

前述したとおりロシア国防省から欠陥点を指摘され一度採用が見送られました。そこで改善を加えた様々なバリエーションが開発されていきます。

使用弾のバリエーション

使用弾はak-74で採用された5.45mm弾に加え、5.56mm、7.62×39mm、7.62×51mmなどに対応できるバリエーションが開発されました。

バースト射撃時の発射弾数のバリエーション

ak-12は従来の3点バーストと2点バーストという二つのバリエーションがあります。

セレクターの順番

単発、フルオート、バースト発射などの発射段数を選択するセレクターの順番を変更したものも開発されています。

そのほかのバリエーション

ak-12はそのほかにも様々なバリエーションが開発されました。akシリーズの伝統的とも取れる合板製ハンドガードに換装できるタイプやガスシリンダーの形状が違うタイプ、マガジンがポリマー製でできており、外側から残弾数が見えるようなものなどです。レシーバーの形状が若干変更されたものもあるなど発表をされていない仕様も含めると膨大な数の試作機が開発されたといいます。

ak-12が正式採用と2015年に発表

2015年に一応の正式採用発表

2015年2月に《ラトニク歩兵近代化計画》の基本装備として同時期に開発されていた別会社のアサルトライフルAEK-971(A545)に比べコストパフォーマンスと重量が軽い点が優れているということで【ak-12】を正式採用すると発表されました。

2が月後にAEK-971(A545)を採用すると発表する

ロシア国防省は2015年4月、【ak-12】を正式採用すると発表されて2ヵ月後に【AEK-971(A545)】も採用すると発表。つまり結局どちらを正式採用するか先送りにされてしまいました。

ak-12の最新式を2016年に発表するが・・・

兵器の国際フォーラムでak-12の最新式を発表

2016年5月、ak-400という名前のアサルトライフルが発表されました。形は近代化されたak-74Mのように見えるこのak-400は、動画が公開されたときak-74Mのバリエーションの一つだと思われていましたが、同年9月の兵器の国際フォーラムでほとんど形状の変わらないものがak-12の最新式として発表されました。

ak-74Mからの改善点が改悪されている

最新式として発表されたak-12はak-74Mを近代化に伴う改善点を色々元に戻してしまっています。大きいところでいえばコッキングレバーを右側に戻し、セレクターは右側のみにする等です。さすがにこれには落胆の声が上がり、その場で酷評されました。

改良版の発表は今もない

酷評された最新式ak-12ですがその後さらに改良するという発表は無く、そのままの形で正式採用テストを受けるようだと言われていました。

ak-12が2017年正式採用決定!

ak-12の正式採用が決定される

2017年8月に《ラトニク歩兵近代化計画》のテストが全て終了したと発表され、結局あのままの形のak-12が採用されました。

同時にAEK-971(A545)も正式採用

ak-12と同時にAEK-971(A545)も正式採用される旨の発表もされ、結局両方とも採用で「テストとはなんだったんだ?」という結果になりました。

ak-12は一般兵向けに採用される模様

AEK-971(A545)に比べコストパフォーマンスに優れる【ak-12】は一般兵向けに配備されるのではないかという憶測がされています。

ak-12とAEK-971(A545)

次世代アサルトライフル・トライアルのライバル

lazarevtacticalさんの投稿
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最後にak-12と正式採用を争ったAEK-971(A545)はどのような違いがあるのかを簡単に解説します。

コストパフォーマンスのak-12と質のAEK-971(A545)

コストパフォーマンスの高いak-12に比べ、質で上回っているといわれるAEK-971(A545)は反動抑制装置が付いており命中率がかなり高く、また長めに取られたピカティニーレイルのおかげでアクセサリーの選択の幅が増え様々な作戦で使用することが可能な万能アサルトライフルになっています。ただし重いというデメリットも存在します。

AEK-971(A545)は一部兵士のみ支給予定?

airsoftnewsguyさんの投稿
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以上の結果を見てAEK-971(A545)は一部兵士のみ、特殊部隊や士官クラスのみ使用可能なアサルトライフルになるのではないか?という憶測がなされています。

まとめ

そこそこの性能と安さが強み!

guerrafria2.0さんの投稿
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紆余曲折を経てロシア連邦軍正式アサルトライフルに採用されたak-12ですが2017年以降の発表が無いので現在どのような状況なのかは分かっていません。ただしすでに7.62×39mm仕様のak-15というバリエーションが開発されていることは分かっていますので、今後はak-47と同じように様々なバリエーションが作られるだろうと予想されています。銃器が好きな人は今度の展開を楽しみにしている人も多いでしょう。

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