レバーアクションとは?その動作の仕組み・構造から歴史まで徹底解説!のイメージ

レバーアクションとは?その動作の仕組み・構造から歴史まで徹底解説!

レバーアクションという銃の動作構造をご存知でしょうか?1860年に南北戦争下のアメリカで生まれたレバーアクションという動作構造は、有名なウィンチェスターライフルにも受け継がれています。レバーアクションの概要と、動作の仕組み・構造から歴史まで徹底解説します!

2018年11月07日更新

石倉
石倉
釣りやガーデニング、DIYや登山などをメインに初級者の方から上級者の方まで満足できるような記事作成を心がけています。幅広いテーマを扱い、他サイトにはない情報と印象に残る記事を提供していきたいです。
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目次

  1. レバーアクションのハードボイルドな魅力
  2. レバーアクションとは?
  3. レバーアクションの動作の仕組み・構造
  4. レバーアクションの歴史
  5. レバーアクションのメリット
  6. レバーアクションのデメリット
  7. レバーアクションの動作を見てみよう!
  8. レバーアクション構造の代表的なライフル①
  9. レバーアクション構造の代表的なライフル②
  10. レバーアクション構造の代表的なライフル③
  11. レバーアクションとポンプアクションの違い
  12. レバーアクションのまとめ

レバーアクションのハードボイルドな魅力

渋い魅力が光るレバーアクション

cyclonezawaさんの投稿
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皆さんは西部劇を見たことがありますか?西部を舞台にした作品ではスクリーンに必ずといっていいほど、この構造の銃が出演しています。ジョン・ウェインやクリント・イーストウッドなどの名優が、大型のレバーアクションを巧みに操っている様子は痺れるような渋さがあります。

ライフル構造「レバーアクション」の全てを見ていこう

出典: https://item.rakuten.co.jp

今回、暮らしーのでは銃のギミックとして、今なお多くの方たちに愛されているレバーアクションを解説していきます。古式の銃に魅力を感じる方を満足させられる内容となっていますのでぜひ最後までお付き合いください。

レバーアクションとは?

レバーアクションは古式ライフルの構造の一つ

countrysoficialさんの投稿
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レバーアクションとは銃の構造の一つ。他に銃の仕組みとしては、ポンプアクションであるとかボルトアクションであるとかいろいろなバリエーションのものがありますね。ギミックの発明にはかのS&W社の創立メンバーが関わっていました。

トリガーガードがそのままレバーに

northprosportsさんの投稿
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トリガーガードがそのままレバーとなっており、前方に動かすと排夾、後方に動かすと装弾ができるわけですね。この構造を活用した古典的は一品「ヘンリー銃」。この銃はS&W社の創立メンバーによって作られました。

開発に至った経緯

そもそもなぜ、ギミックを発明する必要があったのか。その答えはライフルの連射性の悪さにありました。皆さんはライフルの装弾にどのようなイメージをもっていますか。おそらく、「拳銃に比べて射程に優れ威力は強いが撃つたびにリロードの手間がかかる銃」なんてイメージがあるのでは?

連射のできるライフル銃

chrisdouglasphotoさんの投稿
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このデメリットをなくしたものを開発しようと、当時の天才たちが鋭意開発した仕組みだったわけですね。確かに、この仕組みを採用した銃はいままでのライフルと比較すれば連射性に優れていました。そのため、主に西部のカウボーイや自警団などの民間組織に広く流通し、西部の荒野を席巻しました。

レバーアクションの動作の仕組み・構造

レバーアクションの特徴的な仕組みとは?

ministryofmetalさんの投稿
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それでは、ギミックの仕組みと構造をさらに詳しく見ていきましょう。外観からも分かる特徴的な仕組みは、銃機関部の下部に付けられたレバーにあります。トリガー部分を囲うように付いているガードをそのままレバーとして使えるように工夫されているのです。

先鋭的なギミックは当時の技術を置き去りにした

銃の機関部にレバーを回転動作させるためのギミックが搭載されています。ギミック完成が1860年前後と150年近く昔ですが、今なおこの仕組みを採用した銃が開発されています。現在のものは技術進歩からデメリットの多くを克服しています。比較してみると、西部時代のものはギミックの複雑さからくる機関部の重量増加が見られました。

マガジンは銃身下部に

また、他にもこの銃はトリガーガード前の銃身下部にマガジンが存在するユニークな構造をしています。これは一般的なショットガンと同じ仕組みです。レバーを動かしリロードするたびに強く押し込まれるように弾が並んで充填されます。

レバーアクションの代表的な銃「ウィンチェスターライフル」

westermoen95さんの投稿
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ウィンチェスターは有名です。銃や西部映画を愛好している方であれば、誰もが知っているほどの圧倒的な認知度を誇っています。シリーズには実にさまざまな機構の銃が存在します。ただ、最初期開発のM1866をはじめ、その多くがレバーを動作させるこのギミックを搭載していました。大型のウィンチェスターを自由自在に扱う様は、拳銃にはない魅力がありますね。

レバーアクションの歴史

全ての雛型となった「ヴォルカニック銃」について

ヴォルカニック銃は、レバーアクションの歴史を語る際にまずふれるべき兵器として知られます。この銃は、1800年代の初期に主に使われていました。ライフルほどの大きさではなく、拳銃にカテゴライズされる品。現在主流となっている薬莢方式の弾丸ではなく、弾の後方おしり部分から火を噴きつつ目標に飛んでいく「ヴォルカニック(火山)弾」を使用します。

「ヘンリーライフル」に生まれ変わった

この銃は構造としては優秀な性能を備えていました。ただ「火を噴く弾丸」を使うわけですから暴発の危険性が常に付きまとっていました。そこで、ヴォルカニック銃を改修することで、薬莢方式の銃を作ろうと考えたのが、かのS&W社の代表スミスとウェッソン。1860年ころ、2人の技師の手によりレバーアクション方式を採用した最初期の銃「M1860ヘンリーライフル」に生まれ変わったのです。

わずか6年で計14000挺を販売

buckycbさんの投稿
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当時のアメリカは南北戦争の渦中にありました。実は、当時軍で正式に利用されていた銃はヘンリーライフルではありませんでした。そのため、当時の軍人は自費で入手し、携行していたといわれています。1860年に生産を開始してからわずか6年の間に計14000挺が販売された記録があります。

レバーアクションはまるで「お守り」

当時のこの銃の価格は50ドル前後でした。これは決して安くはありません。当時の兵士の月給は13ドル程度。つまり月給3ヶ月分以上の価値がこの銃にはありました。平均的な結婚指輪以上の価値があったわけですね。

gunownerdanさんの投稿
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それにも関わらず、なぜ自費で購入する者が続出したのか。それは銃の類稀なる性能にありました。毎分28発もの弾丸を射出できる性能は、家族を残して戦っていた兵士たちにとってお守りのような役割を果たしていたのです。

ウィンチェスターライフルにバトンタッチ!

singleactionfanaticsさんの投稿
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ヘンリーライフルを雛型にして、レバーアクションを取り入れたライフルはさらに発展と遂げました。まさに、「ヘンリーなくしてレバーアクションなし」の関係であったといえますね。新開発された「ウィンチェスターライフルM1866」が1866年に世に出てからは、バトンを渡すようにその製造が中止されましたが、その後もあえてヘンリーライフルを使い続ける者がいるほどの一品でした。

レバーアクションのメリット

メリット.1 リロードの容易さ

nordicriflemanさんの投稿
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まず、リロードの容易さがメリットとして挙げられます。レバーを前後に動かすだけでリロードが完了する仕組みは実にシンプル。使い手の練度が低いケースであっても取り回しができるのは兵器として優秀である証拠といえます。兵の能力に大きく左右されず、マガジンにある弾を間髪入れずに標的に撃ち込むことができます。

メリット.2 射撃時の安定性の高さ

groblersteynさんの投稿
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次に、銃撃時の安定性がメリットとして挙げられます。これはこの構造の銃にある特徴です。ポンプアクションのライフルは銃床の前方が連射時にどうしても動きます。結果、射撃時の安定性が低下し、「ぶれ」が発生するのです。比較してみると、レバーアクションにそのような「ぶれ」はほとんどありません。このメリットがあるからこそ、狩猟銃によく使われていたわけですね。

レバーアクションのデメリット

デメリット.1 弾薬の選択肢が少ない

kom.t_さんの投稿
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この構造の銃は時代の流れとともにその姿を減らしていきました。それはいくつかのデメリットを理由にしています。まず、最大のデメリットとして装填できる弾の少なさが挙げられます。

beateyemediaさんの投稿
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マガジン位置が銃身の直下にあるため、装着できる弾の数と量はマガジンの長さと比例します。たとえば、大型のどんぐりのような形状のライフル弾をマガジンに詰めた際には、装填できる弾の総数がガクっと減ります。いくら連射ができるといっても装填できる弾が圧倒的に少ないのでは実用には耐えません。

デメリット.2 暴発の危険性

他にもこのギミックには弾薬に関するデメリットが存在しました。それは暴発の危険性が高いこと。レバーを動かすことで弾を強く押し出し、連なって装填していくレバーアクションは先端が鋭利に尖った弾丸ではショックのあまり暴発する危険性があったのです。

デメリット.3 耐久性の低さ

zaviekucerさんの投稿
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最後に、構造の複雑さを原因とする耐久性の低さがデメリットとして挙げられます。銃はギミックが複雑になればなるほど耐久性が低くなるといわれています。このギミックはレバーを前に動かすパターンと、後ろに動かすパターンの2通りを数工程に分けて行います。薬室とマガジンの内部を精密に動かす必要があるこのギミックは、砂や泥が吹き荒ぶ西部の荒野では故障しやすい構造だったのです。

レバーアクションの動作を見てみよう!

流れるようなリロードがレバーアクションの魅力

それでは実際にレバーアクションの動作を見てみましょう。マガジンに弾を詰めたあとで狙いを付けて射撃をしています。見ていただきたいのはリロードのはやさ。「カチャ」とリズミカルに、かつスピーディーにリロードが完了している様子が確認できますね。その際に、銃身の部分にほとんどぶれが生じていないのも見て取れます。

ポテンシャルを最大限に生かした連射

tonytrekkerさんの投稿
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トリガーを引くアクションからレバーを動かしリロードするアクションまでを片手で行えるため、慣れれば銃のポテンシャルを生かした連射が可能です。動画で登場するのは「M94ウィンチェスターライフル」。ヘンリーライフルの流れを汲む銃であり、その性能は世界中から高い評価を得ています。

「スピンコック」はレバーアクションの定番テクニック!

chrisbionicさんの投稿
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ここで「スピンコック」もあわせて解説します。スピンコックとはレバーに指をかけたまま、その指を支点にしてくるりと回転させリロードを完了させる技術です。名作映画「ターミネーター2」にて、アーノルド・シュワルツェネッガー演じるターミネーターがスピンコックを使ってオートバイに乗りながらリロードをしてトリガーを引き片手で連射していました。

スピンコックは難しい

西部劇などでもスピンコックを駆使して、馬上から敵を狙い撃つ描写が見られます。映画では当たり前のように行っていて、見ていてとても渋くスタイリッシュ!ただ、このテクニックは簡単ではありません。怪我をする可能性もあります。

加えて、銃を傷めてしまう可能性が高いため、真似をする際には気をつけて行いましょう。指からモデルガンがすぽっと抜けて地面に落下し破損した話をよく聞きます。

レバーアクション構造の代表的なライフル①

ウィンチェスターライフルM1866

quantumarmoryさんの投稿
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ウィンチェスターライフルM1866は別名「イエローボーイ」と呼ばれていました。この銃はその部品の多くが真鍮製。使い込むうちに色合いが黄色く変わっていく真鍮に、この別名の由縁があります。ウィンチェスターとして世に出た最初期の一品です。映画での出演回数もとても多いので、銃にあまり興味のないケースであっても「これ見たことある!」と気づくことが多いです。

レバーアクション構造の代表的なライフル②

ウィンチェスターライフルM1873

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ウィンチェスターM1873は、旧来品に改良を加えたバージョンアップ版です。高威力の弾丸の使用を可能にしたライフルで、M1866にあったデメリットの多くを克服しています。西部開拓時代に民間人の多くがこの銃を保有し、自衛の手段としていました。逆に、多くのギャングたちも同じように使用していましたが・・・。

レバーアクション構造の代表的なライフル③

ウィンチェスターライフルM1895

jblain82さんの投稿
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ウィンチェスターM1895は、ロシアの軍からの要請で作られた軍用銃です。銃身の先に刃先を付けて銃剣にカスタマイズできます。ボックスタイプのマガジンを採用している、ウィンチェスターのシリーズ中で異色の一品です。

レバーアクションとポンプアクションの違い

ポンプアクションとは

ここまでレバーアクションについてまとめてきました。よくこのギミックと比較されるのが「ポンプアクション」です。このギミックは、銃身の部分をガコンッ!とピストン動作することで排莢と装弾を行うシステムですね。ウィンチェスターでも「M1897」などがこのギミックを採用しています。

レバーアクションよりポンプアクションの方が優れているの?

barrelbandさんの投稿
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ポンプアクションのメリットは、リロード動作のはやさにあります。レバーアクションと比べてトリガーにかけた指はそのままに弾を補充できるので次弾を発射できるまでの間隔はレバーのそれよりも短いです。ただ、ポンプアクションの場合は構造上、どうしても銃身を大胆に動作させる必要があります。そのため、レバーアクションに比べて「ぶれ」が発生しやすく精密性に欠けます。

精密性を要求されない近距離射撃武器、たとえばショットガンなどの場合はポンプアクションの方に軍配が上がり、中距離以遠のライフルなどの場合はレバーアクションの方が使い勝手がよいというのが一般的な評価でしょう。

レバーアクションのまとめ

連綿と受け継がれるレバーアクションの魅力

singleactionfanaticsさんの投稿
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トリガーガードに付けられたレバーにより、無駄な動作なくリロードをして銃弾を連射できる仕組みは南北戦争当時、かなり画期的でした。ボルトアクションにその座を奪われたあとも、この構造はいまだ死ぬことなく今なお受け継がれているのです。機会があれば、本物のウィンチェスターに触れ、トリガーを引いてみたいものですね。

銃の発射機構について知りたい方はこちらもチェック!

cyclonezawaさんの投稿
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銃の発射機構はレバーアクションだけではありませんよね。暮らしーのでは、さまざまな銃の仕組みをまとめた記事が掲載されております。ここまでお付き合いいただけた皆さんに、ご満足いただける記事になっていますのでぜひこちらも合わせてお読みください。

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