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ガンブルーを使って自作ブルーイング! エアガンの黒染め加工方法を解説

エアガンの傷や塗装の剥がれを補修し、実銃と見間違えるような美しい「ガンブルー」を引き出す表面処理「ブルーイング」とは? ブルーイングとその効果、エアガンを黒染め加工する方法や必要な道具と使い方、ガンブルー仕上げの加工例を紹介します。

2018年10月18日更新

ヤキマ
ヤキマ
サバイバルゲーム、ミリタリーを中心に装備や戦術、軍事関連の記事を作成しています。 サバイバルゲームをもっと楽しめるような記事を作成していきたいです。
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目次

  1. ガンブルーとは?
  2. エアガンを黒染めすると、どんな良いことがあるの?
  3. 黒染めできる物、できない物の違いは?
  4. ガンブルー仕上げに必要な道具と使い方
  5. ガンブルーで自作ブルーイング 〜準備編〜
  6. ガンブルーで自作ブルーイング 〜その1〜
  7. ガンブルーで自作ブルーイング 〜その2〜
  8. もっと手軽に黒染めする方法
  9. まとめ

ガンブルーとは?

エアガンのブルーイング(黒染め)について説明する前に、実銃でブルーイング処理を行う理由とその効果、ブルーイングで作られる「ガンブルー」という色について解説します。

ガンブルーとはなに?

daniarm26さんの投稿
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金属部品の錆を防止するために黒錆を発生させる表面処理のことを黒染めまたはブルーイングと呼びます。この処理をされた銃の青から黒の美しい金属光沢を「ガンブルー」と呼びます。現在の銃は「黒」に近い色ですが、特に昔の銃のブルーイング仕上げは青色に近い色をしていたことから黒染め仕上げの色を「ガンブルー」と呼びます。

なぜブルーイングするの?

銃を錆から守るため

k.mabdubさんの投稿
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ブルーイングをする実用的な理由は、銃の表面に黒錆(酸化膜)を作り銃が劣化しないように保護することです。錆にも「赤錆」と「黒錆」の2種類があります。錆として一般的にイメージされる赤やオレンジ色の錆は赤錆と呼ばれ、自然に発生し金属を劣化させて強度を下げる錆です。それにたいしてブルーイングで作られる黒錆(酸化膜)は金属の表面を保護し赤錆の発生を抑える効果があります。

ガンブルーの見た目の美しさ

singleactionfanaticsさんの投稿
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ブルーイングのもう一つの効果がガンブルーに仕上げられた銃の美しさ、という価値を持つことです。技術が進歩し黒色に近いブルーイングができるようになっても「ガンブルー」の美しさを求めて、あえて青色に仕上げられた銃もあります。美しく仕上げられた銃の中にはプレミアがつくものもあります。

エアガンを黒染めすると、どんな良いことがあるの?

実銃では実用性と見た目の美しさの両方から行われる黒染めですが、エアガンを黒染め仕上げにする理由は何でしょうか? 

表面の傷、塗装の剥がれを補修できる

ヘビーウェイト樹脂の表面についた傷

黒染め仕上げでエアガンの塗装剥がれや傷を目立たなくすることができます。また特にヘビーウェイト樹脂でありがちな湯流れ(成形時の樹脂のムラ)を目立たなくして実銃らしい仕上げにすることができます。

実銃らしいリアルな雰囲気を出せる

KSC P226R の銃口部分

インナーバレルが黒染めされており目立ちにくい

エアガンを黒染めすることでプラスチックのおもちゃっぽい印象から実銃らしい印象に変えることができます。特にエアガンのインナーバレルに黒染め処理を行うことで、インナーバレルの金属色を隠すことができるため、銃口が見える角度から鑑賞したり撮影したりした時の「いかにもエアガン」という印象を変えられます。黒染めされたエアガンは見た目の光沢も美しく、実銃のような高級感を感じることもできます。エアガンの塗装と同様に、黒染めを自作し、いかにして美しい色や光沢を出すか、もこだわりがいのあるポイントです。

黒染めできる物、できない物の違いは?

iidasaishikiさんの投稿
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傷の補修やリアルな印象づくりなど様々な効果をもつエアガンの黒染めですが、エアガンの素材によってはこの処理ができない物もあります。ここでは黒染めできる素材とできない素材の違い、黒染めできないエアガンを黒染めする方法を紹介します。

黒染めできる素材は?

KSC P226R

ヘビーウェイト樹脂は金属粒子を含み、金属風の質感や重量感をもつ樹脂です。

ブルーイングは金属に酸化膜を作る仕上げです。ですので、鉄、亜鉛、アルミなどの金属部品、これらの金属粒子を含むヘビーウェイト樹脂にはこの処理を行うことができます。ヘビーウェイト樹脂の場合、金属粒子が塊になっていることがあるなどから下地処理に準備がかかり難易度は高くなります。

黒染めできない素材は?

ブルーイングは金属に酸化膜を作る仕上げですので、金属ではない部品、ヘビーウェイト樹脂以外の金属粒子を含まない樹脂は黒染めを行うことができません。エアガンやモデルガンではABS樹脂がよく使われますがこれは黒染めできません。

ガンブルーに塗装してはいけない銃がある?

jaguar.satoさんの投稿
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日本の法律上、金属製のモデルガンは銃腔を閉鎖し、グリップ以外の部分を黄色または白に塗装しなければなりません。このようなモデルガンに黒染めや黄色、白以外への塗装処理を行った場合「模造拳銃」という扱いになり法律に違反してしまいます。

黒染めできない樹脂パーツを黒染めする方法

haru_matsuさんの投稿
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ここまででブルーイング出来る樹脂とできない樹脂の違いを解説しました。黒染めしたい銃が金属やヘビーウェイト樹脂製であれば良いですが、ABS樹脂製などの場合でもブルーイングする方法があります。それはブルーイング処理の前にメッキスプレーなど金属性のスプレーで塗装するという方法です。表面が金属メッキ塗装されているABS樹脂の場合、そのメッキ部分を研磨してブルーイングすることもできます。

ガンブルー仕上げに必要な道具と使い方

ここまでブルーイングとは何か、またブルーイング出来る素材と出来ない素材の違いを解説してきました。ここからは、ブルーイング仕上げを自作するのに必要な道具や材料とその使い方を解説していきます。

ブルーイング液

gunshopchitoseさんの投稿
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ブルーイングに絶対必要なものがブルーイング液です。原液のままや、希釈するなどの使い方があります。金属ごとに適合するブルーイング液の種類は違うため金属ごと、ヘビーウェイト樹脂の金属粒子ごとにブルーイング液を購入する必要があります。肌を痛める性質があるので、ゴム手袋など保護用品を購入してください。

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金属ヤスリ、ペーパーヤスリ

hopestar7さんの投稿
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金属ヤスリや400番、800番のペーパーヤスリです。使い方は表面の塗装を剥がす、表面の傷やパーティングラインの処理など表面処理に使います。1000番などの細かいヤスリや研磨パッド、ドライバーの軸なども使い方次第ではエアガンの表面を綺麗な平面にすることができます。

綿棒・筆・ティッシュなど

これらの道具は、エアガンの表面にブルーイング液を塗る、という使い方をします。ティッシュは化粧用のコットンでも代用できます。筆や綿棒を使うと細かい部分にもブルーイング液を塗ることができます。

タッパーなど

eizo_voxさんの投稿
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ブルーイングのやり方の一つに部品を希釈したブルーイング液に漬ける「ドブ漬け」があります。タッパーなどの使い方はこのドブ漬けを行うときのブルーイング液の容器です。

ガンブルーで自作ブルーイング 〜準備編〜

自作ブルーイングを始める前の準備段階を解説していきます。準備ではエアガンの分解と、表面の塗装を剥がし、綺麗に黒染めされるように表面を平滑にします。表面の傷やパーティングラインもこのときに削って仕上げていきます。この準備を丁寧に仕上げることが自作ブルーイングを成功させるコツです。

分解とヤスリがけ

zrxk4220817さんの投稿
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エアガンを分解します。工具なしで分解できるフィールドストリッピングから、工具を使ってさらに完全分解します。エアガンを分解した後、部品にヤスリを掛けて表面を平滑にしていきます。ヤスリの目を細かくしていき、ドライバーの軸や1000番などの細かいペーパーで表面を綺麗に仕上げます。傷をつけないように削りカスには注意しましょう。美しいブルーイングのために刻印やエッジに注意しながら出来るだけ綺麗に仕上げましょう。仕上げのあとは中性洗剤など樹脂を侵さない洗剤で脱脂します。

ガンブルーで自作ブルーイング 〜その1〜

下準備の次はブルーイングを行います。ティッシュやコットンにブルーイング液をつけて塗っていきます。何度か乾かしながら塗り重ねて、金属を染めていきます。最後に煤のような余分な部分を取り除くために磨き上げて完成です。

ガンブルーで自作ブルーイング 〜その2〜

eizo_voxさんの投稿
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別の方法として部品をブルーイング液に漬ける「ドブ漬け」という方法があります。こちらは下地処理の後、部品を薄め8分ほどブルーイング液に漬けて染めた後、磨いて完成です。ブルーイング液の薄め方や部品を漬ける時間、何回漬けるかなどで完成度が変わるので、濃度や漬ける時間を工夫して、いかに美しいブルーイングを行うか、がこだわりがいのあるところです。

もっと手軽に黒染めする方法

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ここまで、2通りのブルーイング法を紹介しました。ただし、どちらの方法もブルーイング液の濃度や液に漬ける時間など手順が複雑であること、大掛かりであることが欠点です。銃全体をブルーイングするのではなく、傷や塗装の剥がれを補修したい、といった場合はもっと簡単に黒染めする方法があります。ペン型のブルーイング液を使うと必要な部分にだけブルーイングができます。

まとめ

jaguar.satoさんの投稿
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エアガンを分解し、金属を染めることで独特の美しさを作り上げるブルーイング。ブルーイング液の濃度や素材ごとに仕上がりが違い、美しいガンブルーを作り出すのには試行錯誤が必要な難しいカスタムではありますが、作業が大変な分、出来上がった時の満足感も高いはずです。ぜひチャレンジしてみてください。

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