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車のサンルーフって必要?天井窓の意味とメリット・デメリットを解説!

車の天井にあるサンルーフですが、どのような意味があるのかを知っていますか?車に付属していないこともあり、必要性がわからない人も少なくないと思います。種類やメリット・デメリット、天窓との違いなど、サンルーフについて紹介します。
更新: 2023年4月25日
haduki0
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目次

サンルーフについて

サンルーフとは、車の天井(ルーフ部分)に設置されている、開閉式の開口部の事です。本来なら動くことのない車の天井ですが、サンルーフにすることで、天井を開くことができます。開口方法はサンルーフの形状によって様々ですが、「天井が開く仕組み」を総じてサンルーフと呼びます。
 

サンルーフと天窓の違い

よく、ガラスや透明な樹脂製のサンルーフを見ますが、すべてがサンルーフというわけではありません。サンルーフはあくまでも「開閉式」の天井という意味です。

そのため、ガラスや透明な樹脂製の天井であっても、開閉しなければサンルーフではなく、天窓という扱いになります。閉口時にはどちらも一緒に見えますが、意味が違うということを理解しておきましょう。

サンルーフの種類

サンルーフの基準は「開閉式の天井」であることです。そのため、開閉方法にはいくつか種類があります。種類によって使い方や意味も変わりますので、よく種類を確認しておきましょう。

チルトアップサンルーフ

チルトアップサンルーフとは、後方部分が浮き上がるサンルーフです。扉と同じように、サンルーフの前面を支点に後方を開口します。開口面積が小さくあまり目立ちませんが、仕組みが単純ですので費用が安い種類です。

使い方としては、後方が開くことによって風が流れやすく、換気がしやすくなります。開閉も大きくありませんので、主な使い方は換気目的と割り切ってしまっていいでしょう。

スライディングサンルーフ

スライディングサンルーフとは、サンルーフ部分を車体の上や車体の中にスライドさせ収納する、サンルーフを指します。チルトアップサンルーフとは違い、サンルーフ部分がスライドしますので、より広く開閉することが可能です。ただし、チルトアップサンルーフより仕組みが複雑位なりますので、より値段が高いのが悩みどころです。

使い方としては、大きくスライドしますので景色を楽しみやすくしてくれます。ちなみに、近年では、スライドとチルトアップの両立ができるサンルーフもあるそうです。スライドとチルトアップを状況に合わせて使い分けることができます。

パノラマウィンドウサンルーフ

パノラマウィンドウサンルーフとは、観光バスなどで使われる、天井肩口に設置された大型サンルーフの事です。使い方は、紅葉や渓谷など、高い場所を観光しやすくする効果があります。

種類として分けてはありますが、使い方や仕組みはチルトアップサンルーフやスライディングサンルーフと同じで違いがありません。唯一の違いは「バスに使用されていること」と「大きさ」だけですので、仕組みは何であれ、バスに使用されているサンルーフはすべてパノラマウィンドウサンルーフと判断してしまっていいでしょう。


天窓のパノラマウインドウ

ちなみに、サンルーフ機能のない天窓でもパノラマウインドウと呼ばれることがあります。一応、サンルーフが付くかどうかで判断しますが、略称はどちらもパノラマウインドウですので、注意してください。

サンルーフがある車のメリット

①開放感がある

サンルーフを開けることによって開放感を味わえます。閉鎖された車内であっても、サンルーフを開けることによって広く感じることができます。

特に、スライディングサンルーフはスライドすることによって広く開けることができます。オープンカーほどではありませんが、窓と合わせて開けることによって、バイクと同じように、風を感じながら運転することができるのです。

②景色を楽しめる

サンルーフの魅力は外を楽しめることでもあります。サンルーフを開けることによって、外を見ることができ、景色を楽しむことができます。特に、紅葉や滝など見上げる必要がある景色はサンルーフでしか味わえません。

透明な天窓でも楽しむことはできますが、ガラス越しよりも直接見た方が綺麗に見ることができるでしょう。運転手のよそ見は禁止ですが、同乗者に特におすすめの魅力です。

雰囲気づくりになる?

サンルーフは、使い方によっては雰囲気づくりにも使えます。例えば、夜のドライブです。恋人と車内で見る星空は雰囲気作りに最適です。

星空を見上げてのドライブは、きっとロマンチックな気分にさせてくれるでしょう。あくまでも一例ですが、他にも様々な場面で楽しませてくれるかもしれません。同乗者とドライブするのならサンルーフは欠かせません。

③風通しが良い

サンルーフを開けることによって、車内が換気されます。窓とサンルーフを開けることによって風の通り道ができ、効率的に換気ができるようになるのです。夏は風が気持ちいいだけではなく、暑い車内温度や、淀んだ空気を外に出すことができます。車内が暑い、臭い場合もこれで解決できるでしょう。

車酔いに効果がある?


車酔いは、「狭い」「臭い」ことが原因の一つと考えられています。ストレスによって体調を崩しやすくなり、三半規管が弱りやすくなってしまうのです。ですが、サンルーフがあることによって、それら問題は解決することができます。

狭く感じる車内もサンルーフを開けることによって開放感がありますし、臭いも換気ができるようになれば気にならなくなります。中には風に当たることでスッキリした気持ちになる人もいるでしょう。

窓だけでも良いかもしれませんが、サンルーフがあればより効果が期待できます。車酔いが激しい人はサンルーフを試してみてはどうでしょうか?

サンルーフがある車のデメリット

①車が重い

サンルーフは開閉装置を取り付ける必要性があります。そのため、開閉装置の分、車体が重くなってしまいます。また、通常のルーフ(車体上面)よりガラスの方が重く、サンルーフにガラスを使用することでより重くなってしまいます。

車体が重いと加速が遅くなるだけではなく、燃費も悪くなってしまいます。慣れてしまえばそれまでですが、乗り換えをした際などは、違いに苦労するかもしれません。

②車内が狭い

サンルーフは開閉装置を取り付ける必要性があります。そのため、開閉装置の分、天井が低くなってしまいます。特に、スライド機構がある分、スライディングサンルーフは低くなりがちです。たかだか数センチ程度ではありますが、狭く感じる人もいることでしょう。

ただ、すべての車体で低くなるわけではありません。手動式のチルトアップサンルーフの場合は装置が必要ありませんので、天井が低くなる心配はありません。天井の高さを気にする人は、実際に試乗して見て、確認してから購入するようにした方がいいでしょう。

③車内温度に影響する

サンルーフは、継ぎ目の部分をゴムなどで密封しているのですが、経年劣化することで隙間ができてしまうことがあります。もし、隙間ができてしまった場合、その隙間から空気が漏れ、冷暖房の効果が薄くなってしまいます。

また、ガラスは熱や光を通しやすい物質です。夏の日差しにより車内が暑くなり、冬は外気に冷やされ、車内温度も冷えてしまいます。ただ、近年では、熱や光を通しにくい合成樹皮性のサンルーフや、ゴム以外の密閉する仕組みなど、耐熱耐冷対策がされるようになっています。

そのため、昔よりは暑さ寒さに悩む心配はありません。それでも、車によっては車内温度に影響を与える場合もありますので、乗車する際は知っておくといいでしょう。

雨漏りの心配がある

継ぎ目に隙間があると雨漏りの心配があります。継ぎ目に水が溜まることによって浸みこんでしまい、量によっては車内に落ちてしまうこともあるのです。滅多にある症状ではありませんが、大雨や台風の日などは注意してください。

④修理代が高い

サンルーフは一般的な車と違い、様々な仕組みや材質を使用します。そのため、一般的な車よりも修理代が高くなってしまいます。装置は使っていなくても経年劣化していきます。エンジンなどのメンテナンスと同じように、サンルーフも定期的なメンテナンスが必要です。

中でも、スライド式であるスライディングサンルーフは故障したら動かすことができません。サンルーフの意味がなくなってしまうため、メンテナンスは欠かせないでしょう。修理代、メンテナンス代、そして取り付け代など、サンルーフがあることで出費がかさんでしまうのです。

壊れても修理しない?


サンルーフはお金がかかります。修理費用も高くはないとはいえ、決して安い物ではありません。そのため、お金を惜しんで、修理しない人もいます。購入したはいいが必要性を感じず、いらないと感じる人も少なくはありません。

その結果、「いらないのなら修理しなくてもいい」と判断し、開閉せずに天窓として利用するのです。もちろん、天窓が割れたりしたら修理はします。ですが、開閉自体は故障しても走行に使用はなく、サンルーフに必要性を感じない人も少なくないのです。

サンルーフは必要ある?ない?

サンルーフについて、よく必要性の有無を耳にします。換気や空が見えるメリットはありますが、「わざわざサンルーフにする必要があるのか」と必要性が疑問視されているからです。デメリットも多く、実際に必要性はあるのでしょうか?

サンルーフに対する意見

サンルーフに対する意見は決して好意的な意見だけではありません。燃費や修理などの心配があり、「走行や費用に影響するのならいらない」という意見もあります。ですが、その一方で「サンルーフがあることでドライブが楽しい」という話もあります。

メリットの部分から、「景色や風なドライブを楽しむ」必要性を感じたり、デメリットの部分である「燃費や修理などお金がかかる」ことから、いらないと感じる人も多いといえます。

サンルーフの必要性

結果として、サンルーフは必要性があり、同時にいらないともいえます。ドライブや車での観光を目的にするのなら是非ほしいですが、出勤用や買い物用など、実用性重視ならいらないからです。

サンルーフはすべての車に実装されていないように、いる人といらない人に大きく分かれる機能です。目的もなくサンルーフを選ぶと、修理などで高い買い物となってしまうでしょう。車を購入する際は、「いる」か「いらない」かをしっかり判断することが大切といえます。

まとめ

サンルーフは今までのドライブを変えてくれます。ドライブに興味が無かった人も、開放感あふれる運転によって、気分や考えが変わるかもしれません。ですが、ただサンルーフを入れるだけで、使い方がわからなければ意味がありません。

天井をあけるだけなら、窓を開けるのと変わりませんし、次第に面倒となり使用しなくなってしまうでしょう。サンルーフにはどのような意味があるのか、また使い方があるのかを理解することが大切です。そして、すこしでも興味が出たなら是非サンルーフを試してみてください。