ロシア自動小銃AK-74とは?AK-47の後継ライフルの性能とスペックを解説!のイメージ

ロシア自動小銃AK-74とは?AK-47の後継ライフルの性能とスペックを解説!

ロシアは全世界の武器輸出シェアのなかで2割以上を占める兵器大国です。そんなロシアの前身となったソ連が開発した自動小銃がAK-74。第二次世界大戦後に開発されたAK-47の後継となるアサルトライフル、AK-74の性能とスペック、構造や威力を解説します!

2018年08月14日更新

石倉
石倉
釣りやガーデニング、DIYや登山などをメインに初級者の方から上級者の方まで満足できるような記事作成を心がけています。幅広いテーマを扱い、他サイトにはない情報と印象に残る記事を提供していきたいです。
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目次

  1. はじめに
  2. ロシア自動小銃AK-74の概要
  3. ロシア自動小銃AK-74の構造
  4. ロシア自動小銃AK-74の性能
  5. ロシア自動小銃AK-74の威力
  6. ロシア自動小銃AK-74の開発経緯
  7. ロシア自動小銃AK-74の系列アサルトライフル
  8. ロシア自動小銃AK-74の後継アサルトライフル
  9. ロシア自動小銃AK-74が後世に与えた影響
  10. まとめ

はじめに

恐るべき兵器「AK-74」について知ろう

dc_2a_enthusiastさんの投稿
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日本では馴染みがないですが、世界的に見れば銃は街行く一般市民から重装備の兵士にまで広く手に取られる武器の一つです。今回、ご紹介するAK-74は主に軍隊で活用されることを想定して製造されました。より効率的に敵兵を殺傷できるように考案された恐るべき兵器、AK-74について見ていきましょう。

ロシア自動小銃AK-74の概要

冷戦下にソ連で開発採用されたアサルトライフル

brotherhood_wolves_417さんの投稿
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皆さんもご存知のとおり、過去アメリカとソ連は冷戦状態にありました。そんな冷戦時代、1974年にソ連の軍隊で正式採用されたものがAK-74です。これは、第二次世界大戦後の1949年から採用されていたAK-47の後継として作られましたのです。そして、この兵器の誕生は、後世の武器開発に多大な影響を及ぼしたと言われています。

設計者はかの「ミハイル・カラシニコフ」氏

aki_ys_hsさんの投稿
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設計者は「ミハイル・カラシニコフ」です。彼の名前は、兵器マニアの方にとっては親の名前よりも見慣れたものかもしれませんね。上述したAK-47も彼の手によるもので、彼の名にちなみ「カラシニコフ突撃銃」という異名が与えられています。第二次世界大戦終結後にもっとも世界に名の知れている兵器デザイナーであり、軍人、政治家としての顔も持っている方です。

AK-74の優れたフレームは系列銃の素体となった

重量 3,300g
全長 943mm
有効射程 500m
発射速度 600-650発/分
使用弾薬 5.45x39mm
装弾数 30発/45発

カタログスペックは上記の通りです。開発経緯にも絡んだもっとも大きな特徴は弾薬で、従来のAK-47よりも口径の小さな弾薬を運用できるように構造を改良してあり、後継の兵器として威力や精密性の向上を実現しています。カラシニコフ氏の設計により、芸術品とまで言えるほど信頼性に優れた構造をしており、素体としても利用されました。

ロシア自動小銃AK-74の構造

構造はAK-47からさほど変わっていない

ak47official_さんの投稿
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ごくシンプルに言えば、この自動小銃は従来品のAK-47から弾丸の使用を変更したものです。構造は信頼性の高いAK-47からほぼ変わっていませんが、外観で見てガスポートなどの形状などに違いが見られます。また、内部構造としてもパーツの数が増えており、より精密に安定して射撃できるように射撃時の反動緩和を実現しています。

マズルブレーキに見られる構造の改良

hotshotsgunsさんの投稿
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さらにもっとも大きな構造状の変化として、銃口部分にマズルブレーキを装着しています。マズルブレーキとは、銃口に取り付ける円筒状のパーツのことで、射撃時の反動を緩和する効果を期待して装着されます。これにより、AK-47の後継としてリコイルを緩和し、セミオート、あるいはフルオートで毎分600発以上の弾丸を標的に叩き込む運用を想定した兵器としての取り回しを向上させています。

より実戦に向いた構造へと昇華している

combloc_customsさんの投稿
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他に細かな構造上の工夫として、銃身後方の持ち手部分に溝を掘ってあるのが確認できます。これは、夜間での戦闘時に兵士が手探りで簡単に銃の向きを識別できるようにと採用された工夫であり、他にもAK-74には上述したマズルブレーキに発射時の光を削減するフラッシュサプレッサー機能を追加するなどのより実戦運用を想定した工夫が施されています。

頑強な構造フレームは泥が入っても大丈夫

podavach_llcさんの投稿
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また、銃身のAK-74をはじめとした「AKシリーズ」の構造的特徴として内部に遊びや隙間が意図して設けられていることが挙げられます。銃の持ち手から見て右側にコッキングレバーがあります。排莢のための部品で、射撃のたびに大きく動きます。あえて外側に突き出してあるのは、実戦での運用時に泥などが内部の隙間に詰まり、排莢が滞った際に強引にレバーを動かし排莢するための工夫です。

AK-47やAKMとの構造的互換性

構造上は従来のAK-47やAKMの意匠を取り込んでいるAK-74ですが、部品の互換性については使えるものと使えないものがはっきりと分かれています。例えば、マガジンは弾薬の大きさが異なるためAK-47やAKMのものは使えません。内部の部品についても、従来のものが切削して加工していたのに対して、AK-74からはプレス加工で製造しているため使えないものが多いです。

ロシア自動小銃AK-74の性能

実際に動画でAK-74を見てみよう

銃床を肩に付けて狙いを定め射撃している様子が確認できますね。この兵器は状況に応じて脇にはさむなど柔軟な姿勢で攻撃できるように工夫されています。AK-74は従来のAK-47と違い、弾丸が直線に前進します。薬莢の火薬エネルギーを無駄なく活用し貫通力を持たせたまま目標に飛翔していくのです。

確かな威力と取り回しのよさ

13.klicks.outさんの投稿
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他にも銃弾の口径を小さくしたことで得られる効果として、自動小銃を運用する場合には、消費する弾薬の量もまとまったものになりますが、銃弾を小型化することで携行できるマガジン数を増やしつつ装備全体の重量を軽くすることにも成功しています。

ロシア自動小銃AK-74の威力

銃弾が小さくなったのに威力は増大?

armedbearsさんの投稿
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一般的に、銃弾の口径が大きいほど威力が上がるようなイメージを持たれる方が少なくありません。例えば、コンバットマグナムは大口径で絶大な威力のマグナム弾を射出できるように開発された銃でした。確かに、目標命中時の制止力は口径の大きい弾の方が強い傾向があります。しかし、威力性能は制止力のみで測れるものではないことにも留意する必要があるのです。

7.62x39mm弾と5.45x39mm弾の違い

stanislav__k.kさんの投稿
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従来のAK-47やAKMに使われていたのは7.62x39mm弾です。この弾の特徴として、銃口から発射されて目標に到達するまでの軌道が緩やかな放物線を描くという点があります。弾の大きさに比例して空気抵抗を受けやすいのでどうしても発射時のエネルギーが分散してしまうのです。その点、5.45x39mm弾であればより直線的な軌道でターゲットに飛んでいきます。この違いが、貫通力として現出するのです。

貫通力が高すぎるのも考えもの

cyclonezawaさんの投稿
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近年の歩兵戦では兵士は頑丈でかつ軽量なボディアーマーを着込んでいるケースがほとんどです。そのため、そんな重装備の敵兵に対抗できるだけの貫通力が必須となるのはイメージしやすいでしょう。ただ、だからと言って貫通力が過剰に高いのも考えものです。人体を効率よく破壊するのなら、敵兵に着弾後、ボディアーマーを貫いたあとで体内に弾丸が残ってくれるのが理想的でしょう。

人体破壊に最適化された威力

russian_task_forceさんの投稿
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そこで、弾の内部を空洞化して着弾後にわざとブレを起こさせることでより人体破壊に最適化された威力を5.45x39mm弾に持たせることに成功しました。この工夫により、AK-74はAK-47、AKMの後継の名に恥じない性能を発揮できるのです。

ロシア自動小銃AK-74の開発経緯

AK-47とAKMの不満点を改善したい

basescoutsさんの投稿
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そもそもなぜ、AK-74は開発されたのでしょうか。ソ連にはカラシニコフ銃とも称されるAK-47やその改良型のAKMが既に存在しました。これらの銃は口径にして7.62x39mmの弾丸を射出できるため、高い制止力を発揮できました。しかし、射撃時の反動が大きく狙いを付けてもターゲットに有効打を与えられないなどの不満点も運用上、発見されていたのです。

海外製のアサルトライフルに対抗

そんな状況のなかで、インドシナ戦争後のベトナムでの争いが起きた際に、冷戦の相手であるアメリカが実戦に投入した兵器がM16自動小銃でした。この銃は、従来のアサルトライフルで採用されていた口径よりも小さい5.56x45mm弾を発射する画期的な兵器だったのです。

冷戦下の軍事競争が生んだ名品

kubu_jambiさんの投稿
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AK-74はM-16自動小銃に対抗する形で開発されたのです。冷戦下において、ソ連とアメリカは何かに付けて競い合っていました。核開発はもちろん、宇宙事業やチェスの勝負まで、国力を誇示するように惜しむことなく資金と人材を使い、技術を発展させていったのです。

ロシア自動小銃AK-74の系列アサルトライフル

ライセンスを他国に販売

kalash_woodさんの投稿
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ソ連開発の銃火器は同盟国などに積極的にライセンス販売されています。AK-74もその例に漏れず、他国にライセンスが販売されており今では現ロシアのみならず、世界の各国で製造されています。

そこまで普及率は高くない

ak_hubさんの投稿
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ただし、AK-74の世界的な普及率は実のところ、そこまで高くありません。ソ連が従来使用していたAK-47やAKMを中古として安く供与したこと、7.62x39mm弾との互換性がなく武器庫に保管されていた大量の7.62x39mm弾が使えないことなどが普及率低迷の大きな理由とされています。

AK-74には多数の系列アサルトライフルが存在する

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しかしながら、有力な国の多くは後継として確かな性能を持つAK-74を購入、または自国で製造し配備しています。そのため、現地で武器デザイナーなどに積極的に改良が施された多数の系列兵器が多く存在するのです。以下で系列自動小銃について簡単に解説します。

系列.1 AKS-74

銃床部分が可変でき、コンパクトに折りたためるように改良されたAK-74。主に空挺部隊などに活用されています。

系列.2 AKS-74U

バレル部分を大胆にカットしたモデルで軽量化と取り回しを要するシーンで使用されています。中東紛争でよく使用されていたとのレポートがあり、ウサマ・ビンラディンの傍らに立掛けられていた銃としても有名です。

系列.3 AK-74M

AK-74に近代化改修を施したモデルで、銃床を折りたたみ式に変更し、素材も強化プラスチックに変えて軽量化してあります。内部構造もより軽量化と堅強さを追求した改修が施されており、最新型のアサルトライフルに比肩するほどの性能を維持しています。

ロシア自動小銃AK-74の後継アサルトライフル

AK-74の後継となるアサルトライフル

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1974年に製造されて以来、世界の至るところで配備されているAK-74。ただ、兵器の世界は日進月歩、驚くほどのスピードで世代交代が行われています。ましてやAK-74は既に40年以上も前の自動小銃です。ソ連が解体されロシア連邦になり、改良が施されてはいますが、アサルトライフルとしてはロートルと言ってもいいほど古い兵器であると言えます。

安定した性能を維持しているAK-74M

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そんなAK-74の後継となる次世代のアサルトライフルとして、まず候補に挙げられるのが前項でもご紹介したAK-74Mです。AK-74に近代化改修が施されたモデルでベトナム戦争から湾岸、中東と紛争のたびにバーションアップが行われ、安定した性能を維持しています。

高水準の次世代自動小銃AN-94

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次点で、その対抗馬となりえるのがAN-94でしょう。「アバカン」のニックネームでも知られているロシア製の自動小銃で2点バーストを小刻みに連射する仕組みを採用しています。高い命中精度と反動コントロールが可能で威力も十分とロシア軍人を中心に好評を得ています。

いまだに現役のAK-74

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しかしながら、現行での評価はいまだにAK-74を改修したAK-74Mの方が上であるというのが通説です。確かに、AN-94は高いポテンシャルを秘めたアサルトライフルです。最新鋭の素材、高品質な部品、一流の工廠で製造されたAN-94は単にAK-74を改修しただけのものより、性能面で向上している面が多々見受けられます。

アサルトライフルは消耗品

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ただ、その性能に比例するかのように製造コストがかさむのが難点で、なかなか配備数が伸びない傾向にあります。結局のところ、アサルトライフルは消耗品なのです。安いコストで大量に製造でき安定した性能を発揮してくれるAK-74、そしてAK-74Mの方がアサルトライフルとしての評価は上だと言えるでしょう。

ロシア自動小銃AK-74が後世に与えた影響

ロシアの子供たちは授業でAK-74に触れる

日本では考えられないことですが、ロシアの子供たちは学校の授業でAK-74に触れています。AK-74を解体、組み立てして、それをタイムアタック形式で競うといったカリキュラムが行われているのです。ロシアは武器製造の大国です。世界の武器輸出量の20パーセント以上がロシアからだと言われています。そのため、武器製造に携わる企業への就職も視野に入れて教育が施されているようです。

オウムが密造したアサルトライフル

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「自動小銃密造事件」は地下鉄サリン事件などで知られるオウム真理教が起こした事件の一つです。かねてより宗教的な理由でジェノサイドを計画していたオウムは、その下準備としてロシアよりAK-74を購入。それを見本としてAK-74を量産しようと画策していました。

オウム製AK-74モドキの恐るべき性能

瀬戸際で食い止められた事件ではありますが、押収された「オウム製AK-74モドキ」はフルオート射撃ができないなどの不良があるものの射撃自体は可能であり、殺傷能力は本物とさほど変わらないクオリティで、国民を震撼させました。

まとめ

AK-74はこの瞬間も戦場に運用されている

出典: https://pixabay.com

中東での紛争が収まらない現状で、AK-74は陣営を問わずに兵士の脇に携えられて運用されています。今、この瞬間もAK-74の銃口からは5.56x45mm弾が絶え間なく撃ち出され、乾いた音を発しているのです。既に世に生まれてから半世紀近い時間が経過しているAK-74。あとどれほどの時間が経過すれば、その役目を終えられるのでしょうか。

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