.38スペシャル弾とは?日本の警察も使う弾丸の特徴や構造を解説!のイメージ

.38スペシャル弾とは?日本の警察も使う弾丸の特徴や構造を解説!

.38スペシャル弾とは日本の警察等が使っているリボルバー拳銃用の弾丸です。世界で最も普及している9mmパラベラム弾とほぼ口径が同じ弾丸なのですが、.38スペシャル弾とは一体どのような弾丸なのでしょうか? 今回は特徴や構造を解説します!

2018年10月18日更新

ysakura3928
ysakura3928
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

目次

  1. .38スペシャル弾とは?
  2. 日本警察が使う拳銃の弾丸!
  3. .38スペシャル弾を使うS&W M360 SAKURA
  4. .38スペシャル弾の歴史
  5. .38スペシャル弾の口径は?
  6. .38スペシャル弾の威力!
  7. .38スペシャル弾と9mmパラベラム弾を比較!その1
  8. .38スペシャル弾と9mmパラベラム弾を比較!その2
  9. .38スペシャル弾を使うリボルバー拳銃!No.①
  10. .38スペシャル弾を使うリボルバー拳銃!No.②
  11. .38スペシャル弾を使うリボルバー拳銃!No.③
  12. .38スペシャル弾を使うリボルバー拳銃!No.④
  13. .38スペシャル弾を使うリボルバー拳銃!No.⑤
  14. .38スペシャル弾と.357マグナム弾
  15. .38スペシャル弾のまとめ

.38スペシャル弾とは?

リボルバー用の弾丸

出典: https://www.amazon.co.jp

.38スペシャル弾はリボルバー拳銃用の弾丸です。正式名称は「.38 S&W スペシャル」となっていて、銃器メーカーのS&W社が開発しました。薬莢が長めでリボルバー専用になっているのが特徴ですね。1920年代から1990年代初めのアメリカの警察ではこの弾丸がほとんど使用率を占めていました。2018年現在でも使用率の多い弾丸です。日本ではS&W M360 SAKURAという警察のリボルバー拳銃に使われています。

リボルバー用弾丸では世界一!

.38スペシャル弾は世界で最も普及しているリボルバー用の弾丸です。オートマチック拳銃や9mmパラべラム弾などが普及するまでは殆どのリボルバー拳銃でこの弾丸が使われていたので、未だにリボルバー拳銃では.38スペシャル弾が使えるように設計されています。この弾丸に変わるようなものも開発されていないので、当分はリボルバー用の弾丸として世界一の座を譲ることはないでしょう!

日本警察が使う拳銃の弾丸!

日本のリボルバー拳銃ではこれが一般的

punisherm1aさんの投稿
35618208 1047223985441010 1977022237177282560 n

.38スペシャル弾は日本の警察でメインに使われている弾丸でもあります。日本の警察機関において制服警官や刑事科の私服警察官が貸与される拳銃においてリボルバー拳銃が多く、この.38スペシャル弾が多く使われています。日本で使われているリボルバー拳銃には弾倉に5発の弾丸が装填できるので、十分な牽制も出来る仕様となっています。

警察の使う拳銃にはオートマチックもある

doughboy_warriorさんの投稿
30077866 429771537443676 1202471743436881920 n

日本の警察というとリボルバー拳銃のイメージが強いですが、実は一部の警察官にはオートマチック拳銃も貸与されていたりします。貸与されているのは機動捜査隊などの一部と制服警官で、「SIG SAUER P230JP」が使われています。SIG SAUER P230JPには9mm口径の弾丸を使いますが、なかなかにお目にかかれるときは少ないようですね。

.38スペシャル弾を使うS&W M360 SAKURA

現在の警察の主力火器

hidechan.fさんの投稿
34032937 178527026192031 2672045772140183552 n

S&W M360 SAKURAは2018年現在、日本の警察機関で主力火器として使われているリボルバー拳銃です。元々はS&W社が開発したM360というリボルバー拳銃で、そのフレーム素材をチタンからステンレスに変更して日本用に設計されたのがS&W M360 SAKURAとなっています。S&W M360 SAKURAは.38スペシャル弾を5発装填できる設計になっています。

現在も普及が続くモデル

S&W M360 SAKURAは2006年から受注を開始して2011年までに2万5千丁が調達されています。一時期は保管しているS&W M360 SAKURAのボディにひび割れが発生するなどの故障がありましたが、対応されたモデルが現在も調達されていて、日本の警察の拳銃はS&W M360 SAKURAに置き換わっています。街中で制服警官がいたらほとんどの人がS&W M360 SAKURAを使っているでしょう。

.38スペシャル弾の歴史

米比戦争の問題点

rhyen_rさんの投稿
35616606 2117754088446164 814375943064780800 n

.38スペシャル弾は.38ロングコルト弾から改良された弾丸です。1898年に起きたアメリカとフィリピンの戦争中に木製の盾を構えたモロ族に対して.38ロングコルト弾が効果的な威力がなく、ストッピングパワー不足として問題視されました。そのために開発されたのが.38スペシャル弾です。初期では黒色火薬を使ったモデルが使われていましたが、途中からは無煙火薬を使う仕様となって威力面の問題が解決されました。

細かく改良されていく.38スペシャル弾

.38スペシャル弾は開発されて以降も細かい改良や改変を加えられて、多くのバリエーションが存在する弾丸になっています。特に火薬の量を調整したモデルや弾頭の重量を調整したモデルが多く、威力などもマチマチになっています。基本的には.38スペシャル弾と言った時には開発された基本モデルのことを指すのでご注意居ください。

.38スペシャル弾の口径は?

実は大きさが違う?

sho_take_photographsさんの投稿
36135960 966829163495603 6668495154392858624 n

弾丸の名前にある.38とは通常ならば0.38インチの口径だということを表記しているのですが、.38スペシャルにおいては口径が異なります。.38スペシャルの口径は.357から.358インチ(9.067 mm)であって、約9mm口径の弾丸と同口径となっています。ただし、口径表記では38口径の分類に入っていることが多いので注意してください。

.357マグナム弾なら併用可能

同口径でほぼ同じサイズの弾丸に.357マグナム弾というものがあります。この弾丸は.38スペシャル弾よりも威力の強いマグナム弾でありながら.38スペシャル弾とほぼ同じ大きさという特徴がります。この特徴のおかげで.357マグナム弾を撃てるリボルバー拳銃では.38スペシャル弾も発射することが可能となっています。しかし、逆に.38スペシャル弾を想定した作りのリボルバー拳銃では強度不足などの問題があるので発射できません。

.38スペシャル弾の威力!

意外と低威力?

pewgoestheweaselさんの投稿
36160009 2014318015266888 6482608286922178560 n

日本でも多く使われている.38スペシャル弾ですが、世界で最も普及している9mmパラべラム弾と比べると実はかなり威力の低い弾丸となっています。日本ではそれほどまでに拳銃が必要になる凶悪な事件は希ですが、いざという時に鎮圧ができないと問題になる可能性もあるので、この威力がどのくらいなのかというのは実に気になるところですね。

日本では十分な威力

上記で.38スペシャル弾の威力は低いとしてましたが、命中すれば成人男性の腹部程度ならば貫通するほどの威力を持ってはいますので、明らかに低いとは言い切れません。日本ではボディアーマーを着込んだ犯罪者なども出ませんから体に命中すればかなりの傷になるでしょう。場合によっては致命傷にもなりえます。

.38スペシャル弾と9mmパラベラム弾を比較!その1

口径を比較!

cook.austinさんの投稿
36161118 1678528715533766 4772744538953351168 n

世界一普及しているオートマチック用弾丸「9mmパラべラム弾」とリボルバー用弾丸「.38スペシャル弾」の口径を比較するとその口径はほぼ変わりがありません。.38スペシャル弾は約0.357インチで、それをメートル換算すると9.067mmとなります。このため、口径という比較部分では違いというものは見つけられません。

重さを比較!

弾頭の重量によって命中した時の威力に大きな影響が出ます。そのために数多くの弾丸では火薬の量と弾頭の重量が調整されて販売されているのです。今回はおおよそ基本的な弾丸を調べましたが、.38スペシャル弾も9mmパラべラム弾も同じ重さの弾丸があるので、使う弾丸によって結果が変わってきます。

.38スペシャル弾と9mmパラベラム弾を比較!その2

初速を比較!

americansharpshooter1218さんの投稿
35168016 164538281079405 8790338307197239296 n

弾丸の初速は銃身と炸薬量によって変わりますが、今回は炸薬量だけが異なる状況での比較です。炸薬量は薬莢の長さが長い.38スペシャルの方が上かと思いますが、意外と空洞部が多くて9mmパラべラムよりも少ない量になっています。おおよそで1グレイン(0.0647989g)の違いがあるのですが、これがかなりの威力の差になってきます。

威力を比較!

あくまで同じような環境で比較した場合ですが、9mmパラべラム弾を100%とすると、.38スペシャル弾の威力は50%~70%の威力となります。元々黒色火薬を使うことを想定して作られた弾丸と元々無煙火薬を使う設計で作られた弾丸では、やはり差が出るのでしょう。ただし、改良を重ねられた.38スペシャル弾の一部では9mmパラべラム弾に近い威力などを出す弾丸もあります。

.38スペシャル弾を使うリボルバー拳銃!No.①

S&W M36

hidechan.fさんの投稿
18011863 284782155295923 1566738949286658048 n

S&W M36は全長165mmとかなり小さめのリボルバー拳銃です。1950年に発売した当初は愛称で呼ばれていて、S&W社がナンバー制度を採用した後は正規名称での表記が多くなりましたが、愛称でも呼ばれ続けています。.38スペシャル弾を5発装填できてシングル・ダブルアクションのどちらでも扱うことができます!

愛称はチーフスペシャル!

S&W M36の愛称はチーフスペシャルと言います。アメリカだけでなく日本の警察でも一部使われていて、フィクションの映画やドラマなどでもよく使われています。片手で扱える小型リボルバー銃なので見栄えが良いというのもあるのでしょう。いくつかのモデル改変があって、最新に近いモデルだとハンマーを内蔵型にしたダブルアクション専用モデルも存在します。

.38スペシャル弾を使うリボルバー拳銃!No.②

コルト・コブラ

vintage.and.modern.firearmsさんの投稿
18095934 1852827418371436 427237795845636096 n

コルト・コブラは「コルト・ディテクティブスペシャル」の派生銃です。小型で6発の.38スペシャル弾を装填できる優れたリボルバー拳銃で長い間生産されているためにいくつかの改修とバリエーションが生まれています。コルト・コブラはその派生形の一つで軽量化を目的に作られました。炭素鋼製だったものをアルミニウム合金にすることで200gもの軽量化に成功しています。

小ささゆえに悪事に使われることも?

コルト・コブラはケネディ大統領暗殺事件の容疑者であるリー・ハーヴェイ・オズワルドを暗殺したジャック・ルビーが使用していました。.38スペシャル弾でも十分に人を殺せてしまうという例ですね。小型で隠しやすいためにこのように犯罪にも使われてしまうことがありますが、日本ではそもそも密輸は難しいので出会うことはないでしょう。

.38スペシャル弾を使うリボルバー拳銃!No.③

ニューナンブM60

taichsoulさんの投稿
11260481 972826049472973 1838462186 n

ニューナンブM60は警察の主力火器が現在のS&W M360 SAKURAになる前の主力火器です。1960年頃から調達が始まって以来1990年頃まで生産が行われていましたが、現在では生産は終わってS&W M360 SAKURAとの交換が行われています。第二次世界大戦後に使われていたアメリカからの貸与品であるM1917リボルバーは配備数も少なく、耐用年数や命中精度なども酷かったため、ニューナンブM60の調達は日本国内の生産品として重要な意味を持っていました。

日本警察の旧リボルバー拳銃!

ニューナンブM60は5発の.38スペシャル弾を装填することができます。フレーム表面はブルーイング処理されていますが、コストダウンのためにパーカライジングフィニッシュに変更されました。ダブルアクションでは銃身も短く命中精度が下がりますが、シングルアクションではかなりの命中精度を発揮します。グリップはプラスチック製でコストダウンがされています。

.38スペシャル弾を使うリボルバー拳銃!No.④

コルト・ダイアモンドバック

grey.wolf.tacticalさんの投稿
33182508 1701285316606689 1146726138836418560 n

コルト・ダイアモンドバックは同社が作ったコルト・パイソンの派生モデルです。コルト・パイソンは.38スペシャル弾と同じ口径の.357マグナム弾を撃てるリボルバー拳銃なのですが、コルト・ダイアモンドバックはこれを.38スペシャル弾専用に変えたモデルとなります。.357マグナム弾は使えずに.22LR弾などの弱い弾丸が使えます。

蛇の名前を継承

コルトのリボルバー拳銃には蛇の名前がつきますが、このダイヤモンドバックというのも蛇からつけられています。背中にダイヤモンド模様のあるガラガラ蛇なのでダイヤモンドバックなのでしょう。本体の表面処理などを簡易的にすることで比較的に安く販売することを目的に作られました。廉価版といっても銃身の長さのバリエーションもいくつかある良いモデルです!

.38スペシャル弾を使うリボルバー拳銃!No.⑤

S&W M10

smithandwesson_fanaticsさんの投稿
35564698 951156458421334 3746892661160673280 n

S&W M10は1899年に発売されたリボルバー拳銃です。S&W社の.38口径リボルバーの開発メインストリームとして19世紀から21世紀にかけて長い開発が行われています。発売当初は通称ミリタリーポリスと名付けられて、1957年にはS&W社のナンバリング制度によってS&W M10となりました。大まかにわけて5段階の改良モデルが存在している他に、各モデルの派生モデルもあるなどバリエーションが豊富です。

ミリタリーポリスの由来

ミリタリーポリスの由来はこのS&W M10が世界各国の警察機関が軍で使われていたリボルバー拳銃だからです。S&W M10は現代のリボルバー拳銃の原型となったといってもいいほどに活躍したリボルバー拳銃でした。凶悪犯罪の増加によってオートマチック拳銃の出番が増えたことから活躍の場は減ってしまいましたが、香港などの一部地域では未だに使われ続けています。

.38スペシャル弾と.357マグナム弾

共有して使用できる弾丸

garrisonjeffさんの投稿
35575652 497399450694860 2120576588423626752 n

.38スペシャル弾と比較して同口径の弾丸に.357マグナム弾があります。これは.38スペシャル弾と同口径ですが、より強力な威力を発揮する弾丸です。.357マグナム弾の方が少しだけ薬莢長が長いので.38スペシャル弾も発射できるのですが、.38スペシャル弾を想定して作られたシリンダーでは長さが足りないのと威力に耐える強度が足りないので使うことはできません。

威力は別物なので注意!

マグナム弾というのは非常に強力な弾丸で.38スペシャルと比較すると約2倍近い威力の差があります。これは9mmパラべラム弾も超える威力なので、リボルバー拳銃でも中型以上のものが多くてフレームやシリンダーの強度が必要とされます。日本でも.357マグナム弾の必要性が検討されましたが、過剰な威力として必要がないとされました。

.38スペシャル弾のまとめ

.38スペシャル弾のまとめ

therev_357さんの投稿
36135952 1814041815353499 221608733241769984 n

.38スペシャル弾については特性などお分かりいただけましたか? 日本でも見かけることのある.38スペシャル弾は世界で一番普及しているリボルバー用の弾丸です。海外の射撃場だと比較的に撃ちやすいらしいので、観光に行った時にはおすすめできる弾丸です。使っている銃も多いのでご紹介したもの以外にもあるので気になったら調べてみてください。

弾丸が気になった方はこちらもチェック!

弾丸が気になった方は下記にまとめ記事のリンクを張っておくので、よろしければ合わせてお読みください!

Thumbフルメタルジャケット弾(FMJ弾)とは?その構造と仕組みを解説! | 暮らし~の[クラシーノ]
銃の弾丸でよく聞くフルメタルジャケット弾(完全被甲弾)とは一体どのような弾丸なのでしょうか?...
Thumbマグナム弾とは?強力な威力を発揮する弾丸の特性などを詳しく解説! | 暮らし~の[クラシーノ]
マグナム弾とは通常の弾丸よりも強力な威力を発揮する大口径の弾丸です。リボルバー拳銃やライフル...
Thumb.45ACP弾とは?特性や性能を.45ACP弾を使う銃と合わせてご紹介! | 暮らし~の[クラシーノ]
.45ACP弾とは拳銃の中でも有名なコルトガバメントに使われている弾丸です。9mm口径の弾丸...

関連するまとめ

アクセスランキング

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ