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ベルギーの名門銃器メーカー「FN社」とは?有名なSCAR以外の製品も含めて解説!

FN社という銃器メーカーを皆さんはご存知ですか。直接は知らなくとも、サバゲーやエアガンを趣味としている人にとっては、必ず関わってくるのがFN社です。自衛隊でもFN社の銃器を採用しているので、日本人全体もFN社に守ってもらっています。そんなFN社のご案内します
更新: 2021年5月16日
ijirare1960

はじめに:FN社とはどんな銃器メーカーか?

FN社とは、1889年に創業されたベルギーの老舗銃器メーカーです。創業から長きに渡ったてベルギーの国営企業として軍用の銃器の開発、販売を行っていましたが、経営悪化に伴い、1991年にフランス企業の傘下になり、その後トルコ資本の企業の傘下になっています。現在はFNハースタル社という名称で、企業活動を行っています。

FN社の製品の特徴

FN社の製品の特徴は、とても高い信頼性にあります。FN社では、設計、試作の後、すぐに市場で販売はせず、長い製品の熟成期間をおいてから、市場にデリバリーを開始します。そのため、軍用として市場にだされる製品は耐久性、品質共に優れ、FN MINIMIやブローニングヘビーマシンガンのように、世界基準となる軍用の製品も数多く輩出しています。
 

FN社が開発したカートリッジ

FN社では、銃器本体の開発だけでなく、軍用カートリッジにも積極的に改良、開発の手を伸ばしています。現在、NATO加盟国を始めとした西側諸国で使われている5.56ミリカートリッジも、FN社が開発した「SS109」という規格の軍用カートリッジです。

①SS109

SS109は従来のM855タイプの5.56ミリ弾の、弾頭の重量配分と重さを変え、有効射程距離を大幅に改良したカートリッジです。開発後、NATOで採用になり、現在は世界標準のカートリッジになっています。

②5.7×28ミリカートリッジ

FN社はこのカートリッジは開発に当たって、2つの相反する性能を要求されました。一つは200m先のフラグメンテーションベストやケプラー素材のヘルメットを貫通する性能をもつこと。もう一つは、ベストを貫通するも、人体を貫通して二次被害が出ないようにすることです。FN社ではこの相反する魔法のカートリッジを実用化するために、弾頭内の素材と重量配分を変え、体内侵入後にタンブリングを引き起こしやすい弾頭に仕上げて、NATOの要求する仕様に合致させました。

FN社が開発したハンドガン

FN社では創業初期から積極的にハンドガンの開発を行ってきました。そんな中、1900年頃に、アメリカの銃器設計家であるジョン・M・ブローニングがFN社の銃器開発に関わり始め、大きな発展を遂げます。ここでは、FN社の代表的なハンドガンをご紹介します。

①ブローニングFN1910

FNブローニングM1910はブローニングが設計し、FN社が製造したオートマチックピストルです。口径は32ACPと380ACPの二種類で、主に護身用拳銃として使われていました。他のブローニングの設計と同様に信頼性が高く、その上に三重の安全装置が組み込まれています。その割に価格が安く、外見もスマートで美しかったため、ヨーロッパ諸国で人気が高まり、初期のFN社の大ベストセラーとなりました。日本ではルパン三世の峰不二子さんが愛用していることでも有名です。

②FNブローニングハイパワー

ジョン・M・ブローニングの最後の作品としてあまりに有名なオートマチックピストルです。開発当初はフランス軍の制式採用ピストルとなることを目指して開発が始まりましたが、結局フランス軍には採用にはなりませんでした。しかし、母国のベルギーを始めとする、世界各国の50カ国以上の警察・軍隊で採用され、軍用ピストルとして大成功を収めました。

プロが選ぶハンドガンとして認知されていた

当時としては画期的な複列弾倉を採用して、9×19ミリ弾を13発も装弾できたので、ハイパワー(多弾数的なニュアンスで)の名で呼ばれました。また、このピストルで使われた閉鎖機構は「ブローニング式ショートリコイル」と呼ばれ、今日のモダンオートピストルの標準的な閉鎖機構として、各国のオートピストルに組み込まれています。イギリスの特殊部隊である「SAS」も採用していたため、プロの使うハンドガンとして、認知されてきましたが、2017年末で生産を終了しています。

③FN5-7

FN 5-7は同社が開発したPDWの元祖、FN P90と共通のカートリッジを使用することで知られています。貫通力にすぐれた5.7×28ミリカートリッジを発射するため、当初はLEや軍関係のみで、一般には販売をされていませんでした。しかし、最近では貫通力を落とした仕様のカートリッジを、民間用に販売しています。

ガスブローバック化されたFNのハンドガン

FNブローニングハイパワー

タナカ GAS-BLK:ブローニングハイパワー/M1935/ビジランティ [HW-BK][取寄]

ブローニングハイパワーのエアガンはタナカワークスからガスブローバックモデルが販売されています。これほど人気のあるハンドガンなのに、東京マルイを始めとした、他のエアガンメーカーから競合相手が出てこないのも不思議です。現時点ではブローニングハイパワーのガスブローバックガンはタナカワークスが製造しているモデルが一つだけです。ブローニングハイパワーがお好きな方はタナカワークスのハイパワーでお楽しみ下さい。

FN5-7

【東京マルイ】FN 5-7(ファイブセブン) (18歳以上ガスブローバックガン)

FN5-7のエアガンは東京マルイからガスブローバックガンとして発売されています。東京マルイ以外では、マルシン工業がCO2ガスをつかったブロバックガスガンを出しています。サバゲーのエアガンでメインウェポンに東京マルイの電動P90を使われている方は、サイドアームとして、この5-7を装備するのもありですね。

FN社が手がけたしたサブマシンガン&PDW

各国の軍隊や警察関係向けの銃器を開発するFN社なので、サブマシンガンも当然、製造しています。ここでは、FN社が製造したサブマシンガンで有名なものをご紹介します。

ウージーサブマシンガン

ウージーサブマシンガンは第二次大戦後にイスラエルで開発されたサブマシンガンです。口径は9×19ミリで、装弾数は20~50発と、使うマガジンによって幅広い装弾数を確保しています。作動方式はオープンボルトファイアーのシンプルブローバックというシンプルな構成です。FN社では、このウージーサブマシンガンをライセンス生産しています。

FNーP90

FN P90は、防弾ベストを着た相手に対して、有効の攻撃力を加えるために開発されたPDWという兵器です。これは、1980年代から民間でも防弾ベストが販売され始め、それを装備したテロリスト達が基地施設や軍の車両を襲撃された時に、車両の搭乗員が狭い車両内でも取り回しができて、なおかつ防弾ベストを着た相手でも制圧できる兵器を求めたからです。

相反した性能のカートリッジを開発した

それに対してFN社では、防弾ベスト(正確に言うとフラグメンテーションベスト)への貫通力には優れているが、人体に入った時はタンブリングを起こして貫通しにくいカートリッジを開発して、そのカートリッジを使う銃器として、P90を開発したのでした。

FNP90のエアガン

東京マルイから発売されている電動エアガンのP90についてご紹介をします。

東京マルイ スタンダード電動ガン FNーP90

【エントリーで最大ポイント26倍!6月30日(土)23:59まで!】【東京マルイ】PS90 HC ハイサイクル電動ガン /エアガン/FN社/ベルギー/P90/P.90

P90のエアガンは東京マルイからスタンダードタイプの製品が電動エアガンとして発売されています。通常のものと、秒間25発の連射性能を発揮するハイサイクルタイプのものがあります。現在、某アニメでP90の人気が再燃していますが、とうとう東京マルイからアニメ中で使われているピンクのP90がコラボ製品として、限定発売されるようです。ファンにとっては、是非手に入れたい一品である共に、サバゲー女子の心も鷲掴みにするかもしれません。

FN社のショットガン

ジョン・M・ブローニングは20世紀初頭にそれまでなかった画期的なシステムのショットガンを設計します。その設計図をベルギーののFN社に持ち込んで生産されたのが、世界初の自動装填式ショットガン「オート5」です。

ブローニング・オート5

当時のショットシェル(散弾のことをこう呼びます)は、製造するメーカーごとに威力のバラ付きがあり、ショットガンのセミオート化は不可能だと言われていました。しかし、ブローニングはショットガンのリターンスプリング先端に「フリクションリング」というパーツを組み込み、この難題を克服したのでした。ブローニングが考案したこの方式は、「リコイルオート」と呼ばれ、その後も長い間、オートショットガンの主流として、ガスオートが出るまで使われ続けました。

FN社の開発したバトルライフル

ここからは、FN社が開発した軍用ライフルについてご説明をしていきます。まず、現在ではバトルライフルとして名高いFN社の傑作ライフルFALについてです。FN社ではFALを当初はアサルトライフルとして開発していました。しかし、アメリカのゴリ押しによって使用カートリッジを変えざるを得なくなり、結果としてバトルライフルという曖昧な立場に立つ羽目になったのです。

FN FAL

アメリカのゴリ押し

第二次大戦後結成されたNATOに加盟したヨーロッパ諸国は、NATO内で使うライフルカートリッジの共有化を模索していました。この時、ソ連では既にAK47を配備していて、NATO諸国も次期制式採用口径は、小口径高速軽量弾で行こうという空気ができていました。しかし、空気を読めないアメリカは、M1ガーランドで使っていた30-06スプリングフィールド弾とほぼ同じの薬勢をもつ7.62×51弾の採用を強行に主張したのです。

イギリスも反対したが

その結果、当初想定していた小口径カートリッジからアメリカ好みの7.62ミリにFALの口径を変更したため、フルオート時の射撃コントロールにかなりの支障をきたすことになります。280口径のアサルトライフルを模索していたイギリスも、自国生産を諦め、FALを採用しましたが、7.62ミリ弾のフルオートは実用的ではない諦め、セミオートのみのFALを採用します。こうして本来ならAK47に近いカートリッジを使い、アサルトライフルとして運用されるはずだったFALは、心ならず「バトルライフル」と呼ばれることになったのです。

FN社が開発したアサルトライフル

FALの後もFN社は積極的にアサルトライフルを開発していきます。ここからはFN社が開発したアサルトライフルについてご案内をしていきます。

FNC

FNCはFALの後に開発された5.56ミリ弾採用のアサルトライフルです。FALは結果的に50数カ国で採用されるという傑作ライフルだったので、FN社はFALの成功を捨てきれずに、FNCの開発が遅れてしまいます。そして、FNCの開発が終わったときには、各国は既に5.56ミリ口径のアサルトライフルを採用していたため、FALほどの成功を収められませんでした。

SCAR

FN SCAR-LはアメリカのSOCOM(特殊作戦群)のトライアル向けに開発された口径5.56ミリのアサルトライフルです。同じライフルでSCAR-Hというモデルがありますが、こちらは7.62×51NATO弾を口径として採用しているため、アサルトライフルではなく、バトルライフルというカテゴリーに当たります。FNCをベースに開発されたのですが、元の面影は殆どありません。

FNモデルの電動アサルトライフル

FN SCARのエアガンは東京マルイから次世代電動ガンとして発売されています。M4シリーズに匹敵するほどの人気があり、サバゲーフィールドでも使っている人をよく見かけます。アメリカ軍が一時は次期制式ライフルに選定したぐらいの優秀なアサルトライフルなので、エアガンとなっても、とても使いやすい電動ガンです。M4系に飽きた人にはおすすめです。

東京マルイ次世代電動ガン FN SCAR

東京マルイ 次世代電動ガン SCAR-L フラット・ダークアース

FN社が開発したSAW(分隊支援火器)

FN MINIMI M249SAW

FN MINIMI(ミニミ)は軍用のライトマシンガンとして、近年では一番成功を収めているモデルです。GPMG(汎用機関銃)のFN MAGを小型化して、個人携行兵器として、分隊の支援に使われる運用が多いことからSAW(分隊支援火器)とも呼ばれれいます。軍用ライトマシンガンとしてNATO各国でも採用され、日本でも自衛隊が装備しています。

FN社が開発したHMG(重機関銃)

FN ブローニングM2マシンガン

ブローニングが開発したこの軍用重機関銃は完成度が高く、開発から80年以上経った現在でも、このマシンガンを凌駕する性能の軍用機銃は現れていません。FN社では、このM2機銃の銃身交換を簡略化する改良を加え、世界中の軍隊に供給しています。

FN社の現状は

アサルトライフルの開発では出遅れて、FALほどの成功を逃してしまったFN社ですが、軍用小火器の世界では、常にトップランナーとして、試作、開発を行っています。米軍に納入するM16ライフルも、入札によりコルト社から納入権を勝ち取り、今後、米軍で使われるM16系ライフルはFN製になります。

FN社についてーまとめ

今回は、ベルギーの老舗銃器メーカーのFN社を、製品を中心にご案内してきました。FN社の製品は日本でも人気があり、東京マルイを始めとした各メーカーからエアガン化されたモデルが何種類も出ています。この記事を読んでエアガン化されたFN社のモデルに興味を持っていただければ嬉しく思います。

FNの電動ガンについて書かれています。興味のある方はこちらもどうぞ!