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ギョリュウバイの育て方と剪定のコツは?時期や植え替えの方法を紹介!

ギョリュウバイの育て方をまとめました。育て方の基本から、剪定の方法、さらに挿し木や種まきによる増やし方などもご紹介しています。ギョリュウバイは、基本的な部分を理解しておけば、ガーデニング初心者にも育てやすい植物です。ぜひあなたも育ててみてくださいね。
更新: 2021年2月23日
吉岡てんぱ
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ギョリュウバイとは

ギョリュウバイは、「檉柳梅」という漢字表記があるため、日本原産の植物と思われがちですが、実はニュージーランドとオーストラリア原産の植物です。常緑低木で、日本でも育てやすいことから、園芸店やホームセンターなどでも、よく取り扱われています。

ギョリュウバイは、マオリ語でマヌカと呼ばれています。マヌカと言えば、マヌカハニーですよね。健康や美容に効果があると言われているマヌカハニーは、実は、このギョリュウバイから取れたはちみつのことを指しているのです。

ギョリュウバイの開花期

ギョリュウバイの一般的な開花期は、4月~6月ごろですが、11月~2月ごろに花を咲かせる品種もあります。ギョリュウバイに、「バイ(梅)」という名前が付いているのは、特に梅の仲間というわけではなく、花が梅の花に似ているからだと言われています。

どちらかというと、一重咲きのギョリュウバイと梅よりも、八重咲きのギョリュウバイと梅の方がよく似ているので、興味がある方は、梅の花の時期に、ぜひ見比べてみてくださいね。

ギョリュウバイの育て方1.植える場所

ギョリュウバイは、日当たりがよい、明るい場所を好みますが、じめじめした場所は苦手なので、できるだけ風通しのよい場所に植えてあげましょう。また、寒さに弱いので、冬場は屋内で育てた方が安心です。ただ、暖地の場合は、軒下など寒さをしのげる場所であれば、屋外でも越冬することが可能です。

ギョリュウバイの育て方2.植える時期

ギョリュウバイの苗の植えつけの時期は、4月~6月と、9~10月です。その他の時期も植え付けは可能ですが、気温や湿度の関係で、枯れてしまうことも多いので、注意して管理するようにしてくださいね。

冬に苗を購入した場合は、屋外に出したり、地植えにするのは避けた方が無難です。特に、冬に花がついた苗を購入した場合は、春までは屋内の日当たりのよい場所で管理してなければ、枯れることがあるので注意が必要です。

ギョリュウバイの育て方3.土づくり

ギョリュウバイは、じめじめした環境が苦手なので、通気性、排水性のよい土に植えると、よく育ちますよ。土の配合は、「赤玉土(小粒):腐葉土:鹿沼土」を「6:3:1」の割合を基本に、ピートモスや川砂などを混ぜ込みながら、調整してみてくださいね。


鉢植えにする際は、鉢底石を入れて、より通気性や排水性がよくなるようにしてくださいね。鉢の素材は、素焼きなど、土の湿度調整がしやすいものの方が、枯れてしまうリスクが減るのでおすすめです。

ギョリュウバイの育て方4.植え方

ギョリュウバイの苗を購入してきたら、地植えの場合、苗の外周より2~3回り大きめの穴を掘るようにしましょう。そこに、腐葉土や培養土などを混ぜ込んでから植えつけると、根付くのが早く、しっかりと育ってくれますよ。

鉢植えの場合は、少し大きめの鉢に植えた方が、水の管理などが簡単になります。寄せ植えなどに利用する場合は、ギョリュウバイと同じように、乾いた環境を好む植物と一緒に植えるのがおすすめですよ。

ギョリュウバイの育て方5.水やり

ギョリュウバイは、水をやりすぎると枯れてしまうことがあるので、必ず、土の状態を確認してから、水やりをするようにしましょう。鉢植えの場合は、土の表面がサラサラに乾いていたら、鉢底から水があふれるくらい、たっぷりを水をあげてください。ただし、鉢皿に溜まった水は、捨てるようにしましょう。

地植えの場合は、雨だけでも十分なので、基本的に水やりは必要ありません。ただし、雨が当たらない場所に植えていたり、晴れの日が続いて極端に土が乾いていたりするときは、地植えの場合でも、水やりをしてあげてくださいね。

ギョリュウバイの育て方6.肥料

ギョリュウバイは、肥料がなくても十分育ちますが、環境によっては花数が減ってくることもあります。念のため、春と秋の2回、緩効性の化学肥料を、根元に置いてあげると安心です。肥料のやりすぎは、株を弱らせてしまうことがあるので、肥料に書かれた用量やそれよりもやや少なめの量を与えるようにしましょう。

ギョリュウバイの育て方7.剪定

園芸店などに並ぶギョリュウバイは、丸くカットされていて、こんもりとかわいらしい姿のものが増えてきました。ただ、植えつけて順調に育っていくと、樹形が乱れてきたり、葉が密集しすぎて、内側の枝が枯れてしまうことがあります。

もし、葉が密集してきたと感じたら、すかし剪定を行いましょう。すかし剪定は、葉や枝が密集している部分の一部を、お好みに合わせて剪定すればよいのですが、時期には注意が必要です。

ギョリュウバイは、夏になると、翌年咲かせる花芽を作り始めます。そのため、夏が来る前の、5月ごろに剪定を行うと、翌年の花数に影響を与えにくくなるので安心ですよ。


また、樹形を整えたい場合は、すかし剪定と同じく、5月ごろにお好みの形に剪定しましょう。樹形を整えるための剪定は、一気に行うのではなく、時々離れた場所から樹形を確認し、少しずつ調整しながら作業を進めると、失敗が少なくなりますよ。ぜひ試してみてくださいね。

ギョリュウバイの育て方8.植え替え

ギョリュウバイはとても生育が旺盛な植物です。そのため、地植えの場合は植え替えの必要はありませんが、鉢植えの場合、1~2年に1度は植え替えをしてあげましょう。

植え替えの際は、ギョリュウバイの古い根を少しカットすると、その後の生長がよくなりますよ。根は、傷んでいたり、腐っている部分があれば、そこを中心に、1~3cmくらいカットします。ただ、それ以上に根を切ったり、土を無理に落とすと、枯れてしまうこともあるので、できるだけ根の状態を保ったまま植え替えるのがコツです。

根のカットが終わったら、一回り大きな鉢に、通気性、排水性のよい土を入れ、植え替えましょう。植え替え後は、日陰で1週間~10日休ませてから、日なたに出すと、株へのダメージを軽減させることができますよ。

ギョリュウバイの育て方9.増やし方

増やし方1.挿し木

ギョリュウバイの、最も簡単な増やし方は、挿し木です。3月~4月、9月~10月に、まだ葉が柔らかい若い枝を20cmほど切り取り、更に先端を5cmほど切り落として、15cmくらいの枝にし、挿し木の材料にします。

その後、挿し木用の土や、鹿沼土などに挿し、水をきらさないようにしていると、根が生えてきます。このとき、明るい日陰に置いておくのがコツです。

増やし方2.種まき

ギョリュウバイは、種まきによって増やすこともできますよ。ギョリュウバイの花が咲き終えたら、黒や褐色の、平たい種が付きます。この種を採取し、1日、水に浸けておきましょう。その後、土の上に並べて置き、表面を透明マルチやラップで覆い、乾燥しないようにします。発芽が確認できるまでは、毎日霧吹きで水やりを続けましょう。

発芽して、15cm程度生長するまでは、屋内で管理してあげると、失敗しにくいです。そのため、ギョリュウバイの種まきは、花壇などではなく、苗ポットや鉢など、屋内で管理しやすい容器を利用するのがおすすめです。

ギョリュウバイの花言葉

ギョリュウバイは、花がとても美しいので、とても人気が高い植物ですが、実は素敵な花言葉も付けられています。そのため、贈り物などにもぴったりなので、ぜひ、利用してみてくださいね。


ギョリュウバイには、「蜜月」という花言葉が付けられています。蜜月とは、結婚して間もない時期や、関係が親密である、という意味の言葉です。蜜月という花言葉は、ギョリュウバイの花が、葉や枝を隠さんばかりに寄り添って咲くことから付いたと言われています。大切な人に贈りたくなる花言葉ですよね。

他にも、ギョリュウバイには、「華やいだ生活」「素朴な強さ」という花言葉も付けられています。これらは、荒野を開拓しながら必死に暮らしていた、ニュージーランドの移民たちに、潤いを与えたこと、また、マヌカハニーが、ニュージーランドの原住民にとって、欠かせないエネルギー減であったことから付けられたと言われています。

ギョリュウバイの種類

ギョリュウバイには、大きく分けて、一重咲きと八重咲きの2つの種類があります。品種の呼び名は、販売店などによってさまざまなので、実際に手に取ってお好みの種類を探すのがおすすめですよ。一重咲きのギョリュウバイは、八重咲きのものより素朴ではありますが、花弁の色などがはっきりとわかり、可憐なかわいらしさがあります。

八重咲きのギョリュウバイは、一重咲きのものよりゴージャスな印象になります。花の立体感が増すので、大きく育つと、とても迫力がありますよ。

ギョリュウバイは、花の形以外にも、花の色や葉の色が異なる品種が、数多く出回っています。晩冬から初春にかけて、多くの苗が出回る傾向にあるので、ぜひ園芸店やホームセンターに足を運んで、お気に入りのギョリュウバイを探してみてくださいね。

ギョリュウバイで育てる楽しみを感じよう

ギョリュウバイは、花の1つ1つは小さいのですが、まとまって咲くと、とても迫力があり、美しい植物です。また、きちんと手入れをしていると、それに応えてどんどん大きくなってくれるので、育てる楽しみも十分に感じることができますよ。

育て方のコツさえ抑えれば、初心者にも育てやすいはなです。ぜひあなたも、ギョリュウバイを育ててみてくださいね。

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