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リプサリスの育て方!その種類から増やし方、夏や冬の管理のコツまで解説!

リプサリスの正しい育て方をまとめました。リプサリスの水やりや肥料のあげ方など、育て方のコツと、挿し木などによる増やし方など、リプサリスの栽培をより楽しむ方法もご紹介しています。季節ごとの管理をマスターして、リプサリスのある暮らしを満喫してくださいね。
更新: 2021年12月30日
吉岡てんぱ
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リプサリスとは

リプサリスは、メキシコから南米大陸を原産とするサボテンの一種です。

リプサリスは、育てている環境や、栄養の状態により、植物全体の形状が異なってくるという特徴があるため、同じ種類でも違う種類として扱われたり、逆に、違う種類なのに同じ種類として扱われることもよくあります。

そういった理由から、種名については取扱店などによって異なることも多いです。

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リプサリスは、観葉植物としての人気は上昇傾向にあります。面白い形状を保ちながらぐんぐん伸びていくので、高めの鉢に飾ると、見ごたえがありますよ。また、吊るして飾ってもかわいいです。

サボテンの仲間ではありますが、とげもなく、取り扱いも比較的簡単なので、観葉植物コーナーや多肉植物コーナーでもよく見かけます。

ぜひ、リプサリスの育て方を学んで、リプサリスのある暮らしを楽しんでみてくださいね。

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リプサスの種類

リプサリスは種類が多いことで知られている観葉植物です。リプサリスの中には全体的に毛が生えている種類とそうでないものがあり、その種類は実に60種類以上あると言われています。その中でも代表的なものをいくつかご紹介します。

リプサリス・ケレウスクラ(青柳)

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ブラジルの中部からウルグアイに分布しており、大西洋側の季節林に生える着生植物です。園芸上は「アオヤギ(青柳)」と呼ばれています。成長過程で、ツルツルしたのと、モケモケしたものに違ってきます。

リプサリス・カスッサ(アマノカワ:糸葦)

リプサリス・カスッサはリプサリスの中でももっとも代表的な種類のひとつで、特に細長い茎を持つのが特徴です。生長すると1m以上にもなる大型の観葉植物です。

細長い茎はいく筋にも分かれながら伸び、その様子からアマノカワや糸葦という別名がついています。

リプサリス・ピロカルパ(フロストシュガー)

ブラジルが原産の観葉植物です。3~4ミリほどの円柱状の茎が垂れ下がり、茎の先に、黄白色の花を咲かせます。
毛状のトゲに覆われた濃緑色の茎節。果実は毛に覆われ赤色。フロストシュガーとも呼ばれています。

リプサリス・エワルディアナ

リプサリス・エワルディアナは毛がない種類のリプサリスです。立ち姿の美しいリプサリスで、細長い茎が集まって生え、上に向かって伸びるためピロカーバレフグレンほどくったりと垂れ下がらないのが特徴です。

ハンギングにすると上へ伸びようと勢いのある姿が印象的で面白いインテリアグリーンとなります。また、鉢で楽しむテーブルインテリアとしても人気が高い観葉植物です。

リプサリスの開花期

リプサリスは茎の形状が面白く、かわいい植物ではありますが、実は、とてもかわいらしい花を付けることでも知られています。リプサリスは、4~6月ごろ、茎の先にかれんな花を咲かせます。

ただ、暖かい屋内で栽培していると、1月ごろから咲き始めるものもあるので、かわいい花を見逃さないよう、毎日観察してあげてくださいね。

リプサリスの種類によって、花の大きさや形は異なりますが、ほとんどの種類が、白、黄色、クリーム色の花色です。

ただ、中には、ピンクがかった花やオレンジ色の花を咲かせる品種もあるので、花を楽しみたい人は、開花期に花色を確かめてから購入するのもよいかもしれませんね。

リプサリスの実

リプサリスは、花が終わると、花のあった場所に小さな実を付けます。実の色は、透明、ピンク、白と、いろいろな色がありますが、まん丸でかわいらしい形をしています。花が終わって、数日で実が付くので、こちらも見逃さないように観察しておいてくださいね。

リプサリスは育て方が簡単で人気

リプサリスは、見た目が個性的なため、育てるのが難しそう・・・と思われがちですが、意外と簡単に育てることができます。サボテンなので、土の選び方や、水やりには気を遣う必要がありますが、屋内で育てていれば、冬も越すことができるので、長く楽しむことができますよ。

また、リプサリスは分かりやすく大きくなるので、育てる楽しさも存分に味わうことができます。基本的にリプサリスの育て方は、どの品種も同じなので、1度マスターすれば、いろいろなリプサリスの栽培ができるようになるのでお得ですよ。

まずは、基本的な育て方をしっかりマスターして、慣れてきたらいろいろな品種の栽培にチャレンジしてみてくださいね。

リプサリスを育てやすい環境


直射日光が当たらない場所で育てよう

リプサリスは、地域や環境によっては、屋外でも育てることができますが、初心者の場合、まずは屋内で育ててみるのがおすすめです。サボテンと聞くと、日当たりのよい場所に置きたくなりますが、リプサリスは直射日光が苦手で、直射日光により葉焼けを起こしてしまします。

リプサリスは、直射日光の当たらない、明るい屋内で育てましょう。

風通しのよい場所で育てよう

リプサリスはサボテンなので、土が湿りすぎると、根腐れしてしまい、枯れることもあります。そのため、風通しのよい場所に置いてあげるようにしましょう。

とはいえ、エアコンの風が当たる場所に置くと、エアコンのオン・オフで寒暖差が生まれ、枯れる原因になります。エアコンの風がよく当たる場所は、避けるようにしてくださいね。

リプサリスの育て方1.土づくり

自分で土づくりをする場合

リプサリスはサボテンなので、排水性、通気性のよい土で、かつ、保肥力に優れた土を用意する必要があります。自分で土づくりをする場合は、「赤玉土(小粒):鹿沼土(小粒):ひゅうがぼら土(小粒)」を「4:2:2」で混ぜ合わせるのがおすすめです。

さらに、肥料が必要なので、市販の培養土を1割~2割程度混ぜ込むと安心です。この際使用する培養土は、どんなものでも大丈夫ですが、できれば粒状培養土を選びましょう。粒状培養土を使用すると、通気性や排水性が保てるので、枯れるリスクが低くなります。

市販の培養土を使用する場合

市販の培養土を使用して、リプサリスを育てる場合は、必ず「サボテンの土」を使用しましょう。100円ショップなどでも気軽に購入できるので、初めてサボテンの栽培にチャンレジする場合などは、そういったものを利用すると、無駄もなくおすすめです。

リプサリスの育て方2.植えつけの時期

リプサリスは、植えつけ済みの状態で販売されていることがほとんどです。ただ、プラスチック製の鉢などで販売されている場合は、土の湿度の調整が難しくなるため、素焼きの鉢などに植えつけてあげるのがおすすめです。

その場合、できるだけ成長期である、4~6月、9~10月に植えつけをしましょう。そうすることで、枯れるリスクが格段に低くなりますよ。

リプサリスの育て方3.水やり

夏の水やり

夏は暑いので、しっかり水やりを・・・と思うかもしれませんが、リプサリスなどのサボテンは、夏はあまり生長しません。そのため夏は、水やりの頻度を控えめにして大丈夫です。

株や鉢の大きさにもよりますが、夏は、3週間~1ヶ月に1回程度、たっぷりと水やりをすれば十分です。

また、夏の暑い日の朝~昼に水やりをすると、水の温度が上昇し、根が蒸れて枯れることがあります。夏の水やりは夕方、涼しくなってから行うようにしましょう。

冬の水やり

リプサリスは、冬の水やりは不要です。ほとんどのリプサリスは、冬の間は休眠状態になるので、冬の水やりにより、根や株全体が腐り、枯れる可能性があります。

冬場、エアコンなどを利用していて、乾燥する屋内で育てている場合で、元気がないようであれば、霧吹きで葉水をやると復活することがあります。

冬は、土が湿った状態が続くような状況は株を痛めるだけなので、葉水のやりすぎにも注意してくださいね。

春・秋の水やり

リプサリスは、春と秋が生長期になるため、夏と冬より、一番水やりに気を遣ってあげたい季節です。春、気温が15℃を超える日が続くようになったら、2週間に1回程度水やりをしましょう。

秋も、気温が15℃を下回るまで、同様の水やりをしましょう。その際、鉢底から流れ出るくらいしっかり水やりをするのがポイントです。

ただ、鉢皿に溜まった水は、根腐れの原因になり、リプサリスが枯れる原因にもなるので、こまめに捨てるようにしてくださいね。

慣れてきたら観察して水やり

リプサリスの水やりは、慣れてきたら毎日観察するだけで、水やりのタイミングがわかるようになります。いつもより茎に張りがない時に水やりをすると、すぐにみずみずしい姿に復活するので、育てる楽しさを実感することができ、おもしろいですよ。

リプサリスの育て方4.肥料

春・秋の肥料の管理

リプサリスは、春と秋に生長期を迎えるので、春(4月~6月)と秋(9月~10月)は、1ヶ月半~2ヶ月半に1回、肥料を与えるようにしてくださいね。

肥料のタイプは、ゆっくりと効いてくる、弛緩性の化学肥料がおすすめです。肥料のやり方や肥料の量は、パッケージをよく読んで、適切な量を使用するようにしましょう。


夏・冬の肥料の管理

夏と冬は、肥料は必要ありません。リプサリスの元気がないと感じたら、肥料ではなく、葉水などで対応してくださいね。

リプサリスの育て方5.植え替え

植え替えのタイミング

リプサリスは、植えつけてから1~2年に1度、植え替えるとよりすくすく育ってくれますよ。植え替えは、4~6月、9~10月の、気温が15℃~20℃くらいの日が続くころにに行うようにしましょう。

暑すぎても寒すぎても枯れる可能性があるので、タイミングは慎重に見計らってくださいね。

植え替えの方法

リプサリスを植え替える際は、一回り大きな鉢と、サボテン用の土を用意します。リプサリスを傷つけないように、ゆっくりと抜き、古い土を落とします。

この時根の長さが5cm以上ある場合は、5cmまで切り詰めると、新しい根が張りやすくなります。

根を切る際は、はさみを熱湯で消毒すると、細菌の感染からリプサリスを守ることができますよ。

植え替えが終わったら、乾燥気味に保ちます。植え替え後、2週間くらいすると、新しい根が生えてくるので、植え替え後初めての水やりをしてあげましょう。

リプサリスの育て方6.増やし方

増やし方①挿し木

リプサリスの、最も簡単で失敗が少ない増やし方が、挿し木です。4~6月、9~10月に茎を節の部分で切り取り、挿し木の材料とします。切り取った茎は、風通しのよい日陰に置いて、切り口を乾かします。

そうすると、1ヶ月程度で根が出てくるので、根が出たら、挿し木にします。この際、挿し木専用の土を用意するのがおすすめです。

ただ、挿し木は簡単とはいえ、途中で枯れることも考えられます。そのため、数本まとめて挿し木にしておくと、安心ですよ。

増やし方②種まき

挿し木より手間がかからない増やし方は種まきです。ただ、種まきによる増やし方は、挿し木のように、用意するものや手順はなくお手軽ではあるものの、失敗する確率がかなり高いのが難点です。

もし種まきによる増やし方を試してみたい場合は、花が咲いた後にできる実が落ちたら、採取してください。

その後、実を土の中に埋めておくだけで、準備は完了です。運がよければ、発芽し、増やすことができるので、あたたかい気持ちで見守ってあげましょう。

増やし方③株分け

リプサリスは、挿し木と種まきのほかに、株分けで増やす方法もあります。リプサリスを数年育てて、株がしっかりと大きくなったら、植え替えの時に一緒に行いましょう。

ただ、株分けによって株が傷つき、枯れることも十分考えられるので、やはり、失敗したくない場合は、挿し木による増やし方がおすすめです。

リプサリスの育て方7.病気対策

リプサリスは、病気に強いですが、根腐れには注意が必要です。適切な水の管理が必要ですが、もし根腐れしてしまったかも・・・と思ったら、早めに挿し木にして増やしておくなどの対策をとるのがおすすめですよ。

根腐れしてしまうと、植え替え等での対応は難しくなるので、特に夏と冬の水やりには注意してくださいね。

リプサリスの育て方8.害虫対策

リプサリスによく付く害虫は、ハダニです。ハダニは、元気がないリプサリスによく付くため、さらに追い打ちをかけた格好になり、最終的に枯れることもあります。

そのため、普段のお手入れをしっかり行うようすることが、ハダニ対策において重要になります。もしハダニを見つけたら、マスキングテープなどで取り除いてもよいですし、1匹1匹捕獲できない量だった場合は、専用の殺虫剤を使用してもよいでしょう。

リプサリスの人気の品種8種

リプサリス・カスッサ(糸葦・バッキフェラ)

リプサリス・カスッサは、茎が他のリプサリスに比べて細長く、まれにトゲがつくこともある品種です。リプサリスの中でも人気が高い品種で、ボリューム満点の育ち方をすることから、存在感も抜群ですよ。リプサリス・カスッサは、花も実も白色です。

リプサリス・ピロカルパ(朝の霜・髭赤葦・フロストシュガー)

リプサリス・ピロカルパは、ブラジル原産のリプサリスです。直径が3mm程度の円柱形の茎が連なるように垂れ下がる形状が特徴的で、茎には、柔らかいトゲ状の葉が生えます。クリーム色~白色の花を咲かせ、花後は赤い実を付けます。


リプサリス・ケレウスクラ(青柳)

日本では「青柳」という名前でおなじみのリプサリス・ケレウスクラは、土壌に根を張らず、他の木や岩などに生える、着生植物です。ぷっくりとした茎の形がかわいらしく、中には、白く細い毛が生えるものもあります。リプサリス・ケレウスクラは、花も実も白色です。

リプサリス・パラドクサ(玉柳)

リプサリス・パラドクサは、1~2cmの稜形の茎が連なりながら垂れ下がる品種です。茎は、約4cmごとに、向きを変えるため、鎖のように見えとても不思議な形状です。花も比較的大きく、2cm程度の白い花を咲かせます。

リプサリス・ラムローサ(梅が枝)

リプサリス・ラムローサは、木や岩などに根を張る、着生植物です。一見、葉がたくさん付いているようにも見えますが、サボテンなので、これも茎ということになります。

長い茎の場合、50cmを超えることもあるので、育て方次第で、いろいろな形状を楽しむことができますよ。リプサリス・ラムローサは、クリーム色~ピンク色の花を咲かせ、白い実を付けます。

リプサリス・カピリフォルミス(松風)

リプサリス・カピリフォルミスは、カスッサにもよく似ていますが、どちらかと言うと、下に垂れ下がりたがるリプサリスです。また、カスッサよりも、よりみずみずしくやわらかい印象があります。

リプサリス・カピリフォルミスは、白い花を咲かせ、白い実を付けます。

リプサリス・エリプティカ

リプサリス・エリプティカは、10cm程度の楕円形の茎がかわいらしい品種です。育てる環境が明るすぎると、茎の周囲が赤くなることもあり、それもまた美しいです。リプサリス・エリプティカは、クリーム色~黄色で、2cmくらいの大きさの花を咲かせます。

リプサリス・ピンクサリー

リプサリス・ピンクサリーは、淡いピンク色に色づいた新芽が生えてくるという特徴がある品種です。ピンク色の新芽の形状もさまざまなので、いつまでも飽きることなく眺めていられますよ。

正しい育て方でより長くリプサリスを楽しもう!

リプサリスは、その育てやすさから、他のサボテンに比べて枯れるリスクも少なく、ガーデニング初心者の方にもぜひおすすめしたい植物です。その上、増やし方も簡単なので、お気に入りのリプサリスと出会ったら、どんどん増やしてみるのもおすすめですよ。

ぜひ、おしゃれな鉢に植え替えたり、寄せ植えにしたりして、あなたらしいリプサリスの飾り方を極めてくださいね。

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サボテンが気になる方はこちらもチェック!

リプサリスはサボテンの仲間です。リプサリス以外のサボテンも、基本的な管理方法は同じなので、一緒に育ててみるのもおすすめですよ。ぜひ、サボテンについて、もっと知識を深めてみてくださいね。