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仏式バルブの正しい空気の入れ方ガイド!失敗した時の対処法や、交換の仕方も解説!

ロードバイクやクロスバイクのタイヤに使われることの多い仏式バルブは、高い空気圧を入れることができ、微妙な空気圧調整が可能なことが特徴です。そんな仏式バルブの正しい空気の入れ方や、起こりやすい失敗の対処法をわかりやすく解説します。
更新: 2024年10月6日
ironman17
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仏式バルブとは

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仏式バルブとは、自転車のタイヤに空気を注入するためのバルブに採用されている形式の一つで、おもにロードバイクやクロスバイクのタイヤに使用されています。その特徴は高い空気圧に対応できることに加え、微妙な空気圧調整が可能なことにあります。

そんな仏式バルブの正しい空気の入れ方や、起こりやすい空気入れの失敗に対する対処法、バルブの交換方法について解説していきます。

仏式バルブと他のバルブの違い

仏式バルブの特徴を語る上で欠かせない、代表的な他の種類のバルブとの特徴の違いについてご紹介します。

英式バルブ

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おもにママチャリなどに使用される日本ではもっとも一般的なバルブです。通常の空気入れで普通に入れられるので、いつなんどき空気が減っても安心です。一方で微妙な空気圧調整は苦手なため、ロードバイクやクロスバイクのようなスポーツモデルには不向きなバルブと言えます。

米式バルブ

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頑丈さがウリのバルブで、おもにマウンテンバイクなどタイヤに大きな負担がかかるタイプの自転車に使用されます。自動車のタイヤのバルブと同じタイプなので、ガソリンスタンドなどでの空気入れが可能なのが利点です。丈夫な反面、やはり空気圧の微妙な調整という点では、仏式バルブにはかないません。

仏式バルブの空気注入方法

空気の入れ方1/7:バルブコアを緩める

仏式バルブの先端についているキャップをはずすと、中からバルブコアが姿を現します。まずはこのバルブコアの先端を緩めましょう。回す方向は反時計回りで、工具などを使用しなくても手で回すことができます。このバルブコアを緩めることで空気の通り道ができ、バルブから空気を入れることができる状態になるのです。

空気の入れ方2/7:バルブコアの先端を押し込む

バルブコアを緩めたら、コアの先端を指先で押し込みます。すると「シュー」という音とともに、タイヤ内の空気が抜けます。この作業を行う理由は、前回の空気入れの際に生じた熱によって生じたバルブ内部の固着をはがすためです。そのため完全に空気を抜く必要はなく、固着をはがすためのワンプッシュ程度で十分です。

空気の入れ方3/7:空気入れをバルブにはめる

空気入れの先端のアダプターをバルブにはめ込みます。その際にアダプターがバルブに対して垂直になるように気をつけましょう。曲がった状態だと空気がちゃんと入らないだけではなく、無理に入れようとするとバルブコアを曲げてしまう可能性があります。コアを曲げてしまうと、後で説明する交換作業が必要になります。

空気の入れ方4/7:空気入れを固定する


空気入れのアダプターをバルブに差し込んだら、アダプターの後ろについたレバーを立てます。こうすることで、空気入れのアダプターと仏式バルブがしっかりと固定されます。レバーを立てる際はレバーがやや硬いので、バルブコアの曲がりを防止するためにアダプターをしっかりと手で固定しましょう。

空気の入れ方5/7:ポンピングをする

空気入れをポンピングして空気を入れましょう。手先だけでポンピングするとすぐにバテてしまいます。空気入れのペダルをしっかり足で踏んで固定し、背筋を使うようにしてポンピングしましょう。また空気入れのポンプは、途中で止めることなく上から下まで、しっかりとフルストロークするようにポンピングすることが大切です。

空気の入れ方6/7:適正空気圧に合わせる

タイヤのサイドウォールに印字された範囲の空気圧にしっかりと合わせます。この範囲内で好みや走行条件に合わせ微調整を行います。入れすぎた場合はバルブコアを押して空気を抜き、再度空気入れで調整していきます。

ロードバイクやクロスバイクのタイヤはかなりの高圧が要求されます。手で触った感覚ではなく、空気入れのゲージを頼りにしっかりと空気圧を管理しましょう。

空気の入れ方7/7:バルブコアを締め込む

適正空気圧に合わせたら、空気入れのアダプターをはずし、バルブコアを時計回りに回して締め込みます。ここでも工具は不要で、手で締めることができる程度で十分です。

チューブを交換した場合などは、バルブの根元のナットが緩んでいる場合があります。10ミリのスパナを使って締め込みますが、強く締め過ぎるとバルブの根元を破損し空気漏れの原因となりますので注意しましょう。最後にキャップを締めたら空気入れの完了です。

空気が入らない場合には

仏式バルブに空気が入らない場合があります。そんなときは以下のチェックリストを参考に問題点を探しましょう。

入らない原因1/4:バルブコアを緩めていない

仏式バルブのバルブコアが締まった状態では、空気の通り道がありません。コアを緩めることによってはじめてチューブ内と外との空気の通り道が確保されるのです。空気を入れる際は、まずこのバルブコアを緩めることが必須です。

入らない原因2/4:バルブコアが固着している

ロードバイクやクロスバイクのタイヤは非常に高い空気圧となっています。そのためバルブ内のパッキンは、長い間使用していないと固着の恐れも。また空気入れの際に生じた熱によっても固着は発生します。そのためバルブコアを緩めた後、コアの先端をワンプッシュして、この固着をはがす必要があるのです。

入らない原因3/4:アダプタが正しく入っていない

空気入れのアダプターは、仏式バルブにまっすぐに接続されてはじめて空気入れが可能な状態になります。これが曲がった状態ですと、ポンピングしても空気が外に漏れてしまったり、ポンピングができなかったりします。こんなときは、一度アダプターをはずし、再度まっすぐに入れ直します。

入らない原因4/4:空気入れが固定されていない


空気入れのアダプタはレバーを起こしたり、引っ張ったり、アダプタ自体をねじ込んだりといろいろなタイプがあります。いずれの方式でも、アダプターがしっかりとバルブに固定されていることが必要です。

固定が不十分だと空気が入らないばかりか、ポンピングの最中にアダプターがバルブから抜けてしまいます。アダプターの固定方法に従って、しっかりと固定を行いましょう。

仏式バルブの空気漏れとは

空気漏れの原因①:バルブコアの曲がり・折れ

仏式バルブのタイヤに空気を入れると、バルブ付近から空気が漏れることがあります。もっとも多い原因は、仏式バルブのバルブコアに、なんらかの外力で折れや曲がりが生じてしまうことによる空気漏れです。バルブコアに折れや曲がりが起こってしまった場合には、後で説明するバルブコアの交換が必要になります。

空気漏れの原因②:バルブ周囲のパンク

バルブからの空気漏れの原因として考えられる、もう一つの要因がバルブ周囲のパンクです。チューブを交換した際には、バルブステムを十分にリムから引っ張ってからナットで固定する必要があります。

このバルブステムの引き抜きが十分でないまま、ロードバイクやクロスバイクのような高圧の空気を入れると、バルブ周囲のチューブが異常膨張することによりパンクが起こります。この場合は、通常のパンク修理が必要になります。

仏式バルブの交換方法

バルブコアの折れや曲がりによる空気漏れが起きてしまった場合には、以下の手順でバルブコアの交換が必要になります。

1/3:折れや曲がりあるバルブコアをはずす

折れや曲がりの生じた古いバルブコアをはずします。レンチやプライヤーでもはずせますし、専用のバルブコアツールを使うと、もっと簡単にはずすことができます。

2/3:新品のバルブコアと入れ替える

バルブコアを入れ替えます。新品を購入する方法もありますし、いらなくなったチューブからはずしたバルブコアを使う方法もあります。中古品を使う場合は、折れや曲がりがないことを十分に確認しましょう。

3/3:バルブコアを締め込む

交換したバルブコアを締め込みます。専用のバルブコアツールでもレンチでもどちらでも構いません。空気漏れが起きないよう、しっかりと締め込みます。

仏式バルブと空気圧

ロードバイクやクロスバイクに使用されることの多い仏式バルブは、非常に高い空気圧に対応していることが特徴です。

タイヤの性能を十分に引き出しパンクを防止するためにも、そのタイヤに応じた適切な空気圧に調整することが必要です。適正空気圧は、タイヤのサイドウォールに印字されています。

空気圧の表示単位は、日本で一般的に用いられるkgf/cm2のほか、欧米でよく用いられるPSi(ポンドスクエアインチ)や、kpa、barなどがあります。通常のエアゲージにはこれら複数の単位が表記されていますが、ない場合は換算表などで確認しましょう。


仏式バルブに空気を入れる頻度は?

仏式バルブを使用するタイヤは、非常に高い空気圧を要求されるタイプのタイヤがほとんどです。でも仏式バルブの特徴として、まったく自転車に乗らなくても少しずつ空気は抜けていきます。

またロードバイクやクロスバイクは微妙な空気圧が乗り心地にも大きく影響しますし、低い空気圧では「リム打ちパンク」と言われるパンクのリスクも高まります。そのため仏式バルブのタイヤは、1週間に一度は空気圧をチェックすることをおすすめします。

仏式バルブの空気入れについて

一般的な自転車の空気入れは、通常は英式バルブに入れるための形状になっています。ですが昨今の自転車ブームもあり、アダプターの変更などで仏式など他のバルブにも対応した使い方のできる空気入れが増えています。それら複数のバルブに対応した空気入れと、その使い方についてご紹介します。

使い方①:アダプターをバルブに取り付けるタイプ

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このタイプは、通常は米式バルブに入れるタイプの空気入れです。英式バルブに入れる場合は、洗濯バサミのような形状のアダプターを先端に装着します。

仏式バルブに入れる場合は、まずアダプターを仏式バルブにねじ込みます。その後空気入れの先端にそのアダプターを差し込みレバーで固定すると、あとは通常の空気入れと同じ使い方で空気が入れられます。

使い方②:アタッチメントを取り替えるタイプ

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このタイプは先端のアタッチメントを取り替えることにより、複数のバルブに対応した使い方ができます。交換したアタッチメントをキャップの中などに収納できるようになっているものが多く、携帯用ポンプなどによく使用されます。このタイプも、空気入れの際はレバーで空気入れをバルブにしっかり固定することが大切です。

使い方③:バルブにホースをねじ込むタイプ

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このタイプも携帯ポンプなどによく使われる方式です。ホースの先端の口金がネジ式になっており、バルブコアを緩めた仏式バルブに口金をそのままねじ込みます。あとはポンピングするだけで空気が入れられます。アダプターなどを付け替える必要もないため、使い方はもっとも簡単です。

仏式バルブを使いこなして快適自転車ライフを!

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仏式バルブの特徴や使い方についてご紹介してきました。高い圧力の空気を入れることができ、微妙な圧力調節も得意な仏式バルブは、ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクの走行には欠かせないバルブです。正しい空気の入れ方や、バルブが折れた場合の交換方法を熟知して、快適なスポーツ走行を楽しんでください。