ニューナンブM60特集!警官が使用する銃の歴史や性能を紹介!のイメージ

ニューナンブM60特集!警官が使用する銃の歴史や性能を紹介!

日本の警官が所持している銃といえばニューナンブM60です。今回はニューナンブM60はどんな銃なのか?そのスペック、性能や採用まで経緯、製造会社、ニューナンブM60以外の採用拳銃や、警官が使用する銃の歴史などをご紹介していきます。

2018年10月16日更新

ふらわ
ふらわ
スノーボード歴20数年、40代現役のボーダーです。但馬、滋賀、スキージャムなどに家族や友人と出没しています。ボードファッション、ブランドについては長年の経験からの蓄積があり、通年でキャップ、パーカースタイルを貫いています。 車いじり、DIY大好きです。学生の頃レンタカー会社のバイトでいろんな車種に乗ってました。コーティング、電球のLED化、夏・冬のタイヤ交換、ナビ、テレビ、スピーカー、ETCなど自分で取り付けています。車のメーカーや車種についても80年代ぐらいから最近のものまで把握しています。 キャンプ・デイキャンプ、バーベキューは関西は兵庫、滋賀、奈良を中心にいろんなキャンプ場を利用しています。コテージ泊ももうどこに泊ったのか忘れるくらい行ってます。私の知ってることが皆様のお役に立てば幸いです。
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目次

  1. はじめに
  2. ニューナンブM60について
  3. 警官が使用する銃の歴史①:ニューナンブM60採用以前
  4. ニューナンブM60以前の警官の銃①コルトM1903
  5. ニューナンブM60以前の警官の銃②コルト・ベスト・ポケット
  6. ニューナンブM60以前の警官の銃③S&W M1917リボルバー
  7. ニューナンブM60以前の警官の銃④S&W M36
  8. 警官が使用する銃の歴史②:ニューナンブM60生産終了以降
  9. ニューナンブM60以降の警官の銃①S&W M37
  10. ニューナンブM60以降の警官の銃②S&W サクラM360J
  11. ニューナンブM60とミネベア
  12. まとめ

はじめに

14193aberakunさんの投稿
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日本の警官が持っている銃拳銃といえばマニアには有名なニューナンブです。長年に渡って採用されているこの銃の型式はM60といいますが、形式があるということは、他にもニューナンブブランドの銃があるのでしょうか。今回はそんなニューナンブM60の性能や、製造会社、その他の警察の採用拳銃や歴史についてご紹介していきます。

ニューナンブM60について

kuramotti913さんの投稿
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ニューナンブM60のスペック

ニューナンブM60は新中央工業によって開発・製造された国産の回転式(リボルバー)拳銃です。国産と言ってもS&W社のJフレーム(同社の小型フレーム)の拳銃M36などがベースとなっています。口径は9mm、ライフリングは5条で右回り、装弾数は5発、弾は.38スペシャル弾を使用します。アクションはシングル・ダブルアクション両用、銃身長51mm(コンシールド)と77mm(オープン)の2種類、全長198mm、重量は670gです。

ニューナンブM60の性能と威力

特に機構や形状、仕様弾薬についてもモデルとなっているS&W M36と同等なのですが、日本人の体格にあったサイズになっており、シングルアクションでの射撃精度はM36やM37よりも高く、距離25mの固定射撃で5㎝ほどの範囲内に弾を集めることができるとされています。また威力については銃身の短さから弾丸の発射速度が遅く、威力も弱くなります。使用される.38スペシャル弾も現在ある弾薬でも低い圧力の部類になります。

ニューナンブM60 サクラ

ニューナンブM60サクラはM60の派生型拳銃になります。こちらは実用ではなく射撃競技用に改造されたもので、銃身は153mm、アンダーバレルシュラウドが施され、可動式リアサイト、手になじみやすいアナトミーグリップを採用しています。しかしながらこちらは試作品のみが作られただけです。警察用ではないけどサクラという名前の由来は不明です。

警官が使用する銃の歴史①:ニューナンブM60採用以前

警察創設初期の装備について

antiquekosumoさんの投稿
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古い話をしますと、警察制度は明治期からありまして、まだ幕末期とそう変わりませんので、警察官は小銃など装備しておらず、佩刀していました。1876年に廃刀令も出されて銃や刀を持った犯罪者などそうそういない時代でしたので警察官や軍人のみが勤務時のみサーベルを持っていました。

1923年、日本の警官初の拳銃携行

andrzejturczynさんの投稿
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その後、警官の武器については長らく武器装備はサーベルでしたが、1923年9月の関東大震災後の治安維持に必要を迫られ10月に警官の銃携行が可能になりました。その時採用されたのがアメリカ製のコルトM1903自動拳銃やFNブローニングM1910自動拳銃でした。また私服警官用にコルト、ブローニングの小口径自動拳銃も使われたようです。しかしこれらを携行したのは一部の警官のみでした。※画像:FNブローニングM1910

第2次世界大戦以降の警官の銃装備

wind64yさんの投稿
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日本の警官がこぞって拳銃を装備したのは第2次世界大戦終了後のGHQのお達しによります。急遽、軍の残り物(陸軍の十四年式拳銃など)や押収した銃などを装備しましたが銃の種類も雑多で数も不足しており、アメリカ軍からS&W ミリタリー&ポリス、コルト オフィシャル・ポリス、S&W M1917リボルバーなどの様々な拳銃が貸与されました。※画像:十四年式拳銃

公用拳銃の国産化への動きとニューナンブM60の採用

M1917は軍用の大型リボルバーで威力もあり、日本の警察向きでありませんでした。より小型で新しいS&W M36の調達を開始すると同時にようやく公用拳銃の国産化に舵を切りました。1957年に新中央工業(後のミネベア)がニューナンブM60回転式拳銃とニューナンブM57自動拳銃の開発に乗り出し、M60は1960年に警察で採用されましたが、M57は自衛隊での採用が見送られました。※画像:S&W M36

ニューナンブM60以前の警官の銃①コルトM1903

glocknwさんの投稿
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コルト1903はジョン・ブローニング設計の自動拳銃です。撃鉄が内蔵型のため外から見えず、形状としてはスマートですが、撃鉄が起きているかわかりづらく暴発事故が多く後に改善が施されています。日本でも陸軍将校が好んで使っていました。小口径ですので威力は期待できません。 32口径(7.65mm)、全長171mm、銃身長127mm、重量675g、装弾数8+1発、弾薬.32ACP弾

ニューナンブM60以前の警官の銃②コルト・ベスト・ポケット

thecanadiangunvaultさんの投稿
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1923年に警察で拳銃装備が認められた際に指定された拳銃のうちの"小型"の一種とされます。大人の手の平に収まるほどで、当時のコルト社の最小拳銃でした。"ベストのポケットにはいる"いわゆるコンシールドキャリーにはうってつけで、私服で携行することを想定しています。性能と威力の方は推して測るべしですね。 25口径、全長114.3mm、銃身長51mm、重量367.41g、装弾数6発、弾薬.25ACP弾

ニューナンブM60以前の警官の銃③S&W M1917リボルバー

ca2ndamendmentさんの投稿
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戦後、アメリカから貸与された拳銃の一つ。第1次世界大戦中、アメリカで軍用に開発された大型の拳銃。S&W社とコルト社は別々設計しそれ以外の銃器製造会社もM1917を製造していました。ハーフムーンクリップを使用する装填に対応していましたが、逆にクリップを使わない場合、不発が起こることがありました。 45口径、全長270mm、銃身長140mm、重量1㎏、装弾数6発、弾薬.45ACP弾、ダブルアクション、スイングアウト方式

ニューナンブM60以前の警官の銃④S&W M36

pjc12gさんの投稿
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戦後、アメリカから提供された拳銃は大型で古いものが多く、日本の警察での運用には向いてませんでした。警察は1950年製のS&W初のJフレーム小型拳銃M36を採用することにしました。製品名はチーフ・スペシャルと言います。このM36から弾薬は.38スペシャルが使用可能になり威力も上がりました。 38口径(9mm)、全長165mm、銃身長47mm、重量550g、装弾数6発、弾薬.38スペシャル、ライフリング6条右回り、シングル、ダブルアクション両用

警官が使用する銃の歴史②:ニューナンブM60生産終了以降

ballet55555さんの投稿
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3種類のリボルバーが現役

M60は1960年から1990年代半ばまで一貫して供給され続けましたがついに生産が終了しました。生産が終了したところで警察の銃の需要は続きますので、その後警察ではS&W M37を調達し、M37の生産が終了すると同社のM36の改訂版であるM360を日本の警察仕様にしたサクラM360Jが採用されています。そもそもM60はS&W社のリボルバーがベースなので、警察がS&Wにこだわるのはそういう歴史からです。

装備拳銃には例外もあり

idontcry666さんの投稿
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警察では装弾5発の38口径(9mm)リボルバーという制約がある訳ではなく、通常任務をこなす分には威力の高い大口径銃や、装弾数が多く連射が利くオートマチックが必要ないという国内での犯罪状況による選択です。しかし同じ警察でも部隊や配置により、S&W M3913、ベレッタ92、グロック17、SIG SAUER P220など威力や連射力のある銃を装備しています。※画像:P220

ニューナンブM60以降の警官の銃①S&W M37

deeeebecさんの投稿
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S&W M37はM36の改良型でチーフ・スペシャル・エアウェイトという名称があります。空気の様に軽くはありませんが、アルミ合金を使用し、軽量化が図られています。性能、威力の点ではM36と同等です。日本でもニューナンブM60生産終了とともに1997年から後継にこのM37を採用、輸入し、2006年の生産終了まで大量に購入しました。 38口径、全長160mm、銃身長47mm、重量425g、装弾数5発、弾薬.38スペシャル弾、シングル、ダブルアクション両用

ニューナンブM60以降の警官の銃②S&W サクラM360J

echigoya.akibaさんの投稿
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2002年より生産を始めたM36をベースとしたモデルで性能は同等、軽量化と同時に耐久性を上げるためパーツによって金属を使い分けて.357マグナム弾にも対応しています。日本ではM37の生産終了後に警察仕様にしたサクラM360Jを採用しています。警察仕様は残念ながら威力の高いマグナム弾には対応していません。実際に仕様を変えているのはミネベアです。NMBの刻印はNippon Miniature Bearingの略です。 38口径(9mm)、全長167.2mm、銃身長47mm、装弾数5発、弾薬.38スペシャル、シングル、ダブルアクション両用

ニューナンブM60とミネベア

martin_okwraさんの投稿
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ミネベアの概要について

ニューナンブM60を製造したのはミネベアですが、ミネベアは2017年よりミネベアミツミとなっています。会社名の通り、精度の高いミニチュア・ベアリングを主に精密機械と警察、自衛隊向けにサクラM360Jや9mm自動拳銃、9mm機関拳銃などを生産しています。M60を開発した時は日本ミニチュアベアリング(NMB)で、1981年からミネベアに社名変更しました。※画像はミネベアミツミ製ハンドスピナー

南部麒次郎と中央工業

wind64yさんの投稿
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ミネベアミツミが銃器を製造する由来ですが、南部式大型自動拳銃や十四年式拳銃など日本陸軍の銃器開発を行っていた技術者、南部麒次郎(1869~1949)が退役後に設立した南部銃製造所に遡ります。1936年に南部銃製造所は中央工業に発展し、九四式拳銃や三八式歩兵銃、九九式軽機関銃、一〇〇式機関短銃などの開発に貢献しました。※画像は九四式拳銃

引き継がれたナンブの名前

戦後、警官が銃所持を認められるようになると閉鎖状態だった同社は新中央工業として再度、銃器開発を開始しました。そして1960年、南部麒次郎の名を冠したニューナンブM60を開発し警察に採用されたのです。1975年に新中央工業は当時、日本ミニチュアベアリング(通称はミネベア)に吸収合併されミネベア大森工場となり、現在も銃器を製造し歴史を刻んでいます。

ニューナンブM57

1956年から日本での公用銃(警察や自衛隊用)の研究過程で新中央工業が開発したリボルバー(ニューナンブM60)と自動拳銃(ニューナンブM57)のうちの一つです。M60は警察の公用銃として採用されましたが、自衛隊向けだったM57は採用されませんでした。M57はA、Bの2タイプあり、AはコルトM1911A1、BはFNブローニングM1910をベースにしています。

9mm拳銃(P9)

balor_evileyeさんの投稿
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1982年から自衛隊で正式採用された拳銃。詳しい方はすぐわかると思いますが、9mm拳銃はSIG SAUER P220をミネベアミツミ(当時はミネベア)がライセンスを取り生産しているもので、スペック、性能、威力などは変わりません。それ以前はアメリカ軍から供与されたコルトM1911(11.4mm拳銃)が長らく使われていました。

まとめ

sspolice.29さんの投稿
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警官が使用する銃はニューナンブM60というイメージですがそこに至る経緯や歴史、M60以外にも過去から現在まで色々な拳銃が使われている事実どうでしたか。南部麒次郎の名を遺す国産拳銃、また復活してほしいですよね。またサクラM360Jも外国製ながらネーミングがいかにも警察用(桜の代紋)で日本人好みですね。サバイバルのガンやモデルガンコレクションの選択の一助になれば幸いです。

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