サバゲーで使う銃
サバゲーで使う銃は、メインとなるライフルと、サブとなるハンドガンで構成されます。
ライフルは使わずにハンドガンだけで戦う、逆にハンドガンは持たずライフルだけで戦うということも可能ですが、リアルな兵士をモデルにするなら、この二つを持つことを最初におすすめしておきます。
後半には、戦い方ごとに、具体的に名前を出しながらおすすめのライフルについてご紹介していきます。 それを踏まえたうえで最初に伝えておきたいのが、自分が気に入ったものを使うということです。
サバゲーで使う銃は、「自分が気に入った銃を使う」のが一番おすすめの選び方
サバゲーを始めるにあたってまず最初にやるべきことが、武器となる銃「エアガン」を選ぶことかと思います。 乾電池やバッテリーを使う電動ガン、ガスを使うガスガン、どちらも使わずに人力で撃つエアーコッキングなどがあり、形も様々あります。
そこで「どれを使うのが良いのか?」と思われそうですが、個人的にはその答えは「気に入ったものを使うのが一番良い」と思います。
ゲームで勝ちたい、倒したいとか、特殊部隊みたいにカッコよく決めたいとか、何かやりたいことがあるなら、それに沿ったものを使うのがおすすめですが、やりたいことではなく、ぱっと見のエアガンの形から選ぶのであれば、本当に何でも大丈夫です。
その理由は、エアガンは威力と飛距離がほぼ均等、ということにあります。
ほぼ誤差のような差しかない
エアガンの初速(弾の撃ちだしの速さ)は、実は法律によって決められています。 10歳以上用と18歳以上用なら、かなりの差がありますが、それ以外では、おそらく差はわからないほどしかありません。
もちろん、場数を踏んだり、様々なエアガンを撃ち比べていくと、ガスと電動との違い、デチューン(パワーダウン)していない海外メーカーのものと国内メーカーのものとの違いなどが目に見えてきます。 しかし、そうではなく完全に初心者で、雰囲気を楽しみたいのであれば、前情報一切無く、形で選んでしまって大丈夫です。
服装も自由
銃も自由ですが、服装も自由です。 必ず迷彩服が必要、ということはあまりありません。
開催されるゲームの種類によっては、ドレスコードのように迷彩服やその時代の服が必要になることもありますが、初心者歓迎をうたうゲームであれば、なんでも大丈夫です。 ただし、ゴーグルだけはどんなゲームでも必ず必要です。
撃ち合わないコスプレ大会ではなく、ゲームをするなら、絶対に使わなければなりません。 ゴーグルをつけて目を守り、そのほかの怪我にも気を付ければ、戦うことができます。
サバゲーでの戦い方別、おすすめの銃
好きな銃を使うのが一番ですが、サバゲーで走り回りたいが使いたいのはスナイパーライフル、というのでは非常に難しく、おすすめできるものではありません。 そういう場合も含めて、あらゆる「戦い方」を想定して、おすすめしたい銃をご紹介していきます。
サバゲーでオールマイティに、どんな戦い方でも役立つ種類の銃
①M4・SCAR
現在最もたくさんの種類があり、絶大な人気があるのが、M4とSCAR(スカー)です。 この二つは実際に米軍で使われており、何万丁という数がイラク、アフガニスタンに運ばれ、戦闘に投入されています。
M4はエアガンの中でも電動ガンの種類として、15年以上はマストバイアイテムとして君臨し続けています。
業界最大手の東京マルイは現在も、M4やスカーのバリエーションモデルを年中発表、発売しており、中古品も大量に流通しており、簡単に入手できる種類のエアガンになっています。
SCARもおすすめ
スカーはM4よりは歴史が浅く、さらにFN社というスイスのメーカーでありながら、アメリカのコルト社が開発するM4よりも高い評価を受け、まさにM4からの「代替わり」が確実視されている優れたアサルトライフルです。
エアガンでは同じくマルイが次世代電動ガンとしていくつもラインナップしており、こちらもおすすめです。
② G36
スカーと並んで、主に欧州で使われているのがG36です。 後述するMP5やMP7なども手掛けた老舗、ヘッケラーアンドコッホ社のアサルトライフルで、M4やスカーよりも短めの全長が特徴のG36「C」と、スコープでの使用も想定されたフルサイズのG36「K」の2種類があります。
エアガンではマルイが次世代で出しており、アメリカでも共産圏でもない種類ですので、コアな人気があります。 また、マルイではボーイズという10歳以上用の電動ガンの初期にラインナップされ、現在も安価に入手できます。
③ AK-47シリーズ
画像のAKはマルイが網羅している
テロリストを象徴するような、ロシア製のアサルトライフルが、AK-47です。 画像真ん中のものが最もスタンダードなもので、その向かって左側が現在のロシア軍の制式採用のAKとなり、向かって右がカービンモデル(G36Cのようなもの)になります。
AKもマルイがラインナップしていますが、種類はこの画像のものが全てそろっています。
例えば一番左端とその隣、そして一番右端のはストックが違いますが、おそらくAKS74NとUとAK102として次世代電動ガンから、右から2番目はハイサイクルカスタムのAK47 HCと、スタンダード電動ガンのヴェータスペツナズとしてそれぞれラインナップされています。
さらに、真ん中の一番シンプルなAK47が、次世代電動ガンとして来年に発売されます。 M4に対抗する側としてサバゲーをやりたいのであれば、是非おすすめなライフルになります。
サバゲーでオールマイティに戦える銃の選び方
M4・スカー、G36、AKはいわゆる「アサルトライフル」に該当します。 アサルトライフルは銃身が短すぎず、長すぎないため、狙撃から撃ち合いまで、幅広くこなせます。
サブマシンガンよりも銃身が長いため飛距離も確実にあり、非常に有利に戦うことができます。 室内だとオーバーパワーになることがあり、使用を制限される可能性もありますが、たいていのところではセミオートなら問題なく使用できるはずです。
アサルトライフルは拡張性も高い
さらに、アサルトライフルは「レール」というものがついているものが多く、スコープを載せたりグリップをつけたりと、用途に合わせてカスタマイズするのも簡単です。
エアガンによってはグリップなどが最初からついているものもあります。 初心者で「普通にやってみたい」というのであれば、アサルトライフルが一番おすすめです。 これらの種類は特に人気が高く、安価に購入できますよ。
重量が軽く、サバゲーで動き回れる種類の銃
①MP5
アサルトライフルよりも重量が軽いものに、サブマシンガンという種類の銃があります。 カービンよりも短く、使用する弾丸が違うためとても軽量なのが特徴です。
中でもMP5はその筆頭格で、いくつかのバリエーションがありますが、どれも軽量なサブマシンガンで、とても扱いやすく、人気があります。
遮蔽物に隠れる時も、M4などだと銃口がはみ出る場合がありますが、MP5や以下に紹介するP90やMac10だと、その心配はありません。
小さい遮蔽物も駆使して細かに動き、攪乱することができます。 言ってしまえばアサルトライフルよりも初心者に最適で、選びやすいエアガンになります。
② P90
近未来的なデザインの、欧州のサブマシンガンがP90です。 後述のクリスベクターよりは古い歴史があり、現在では欧州でG36などと並んで実際に投入されています。 実銃では通常のMP5などとは比にならないほどの装弾数と、P90専用に開発された弾丸が特徴になっています。
マルイからはスタンダード、ハイサイクルカスタムから発売されており、次世代やガスブローバックよりも安価に購入できる上に、特殊部隊風装備にピッタリなデザインなため、こちらも根強い人気があります。
③ Mac10
MP5やP90はスワットなどの特殊部隊が使うサブマシンガンですが、このMac10はテロリストやギャングなどが主に使うサブマシンガンです。
もとはアメリカでベトナム戦争の時代に設計されましたが、すぐにMP5などが開発、導入された上に、メーカーであるMAC社が倒産し、製造権が様々な企業へ転々とし、構造も単純なことからブラジルやキューバなどで粗製乱造されているのです。
マルイからコンパクト電動ガンと電動ブローバックとして、マルゼンやKSCからガスガンとして、それぞれMac10とMac11が発売されています。 マシンピストルと呼べるほど短く、小さい全長が特徴で、片手でやすやすと扱えるエアガンになっています。
重量が軽く、サバゲーで動き回れる銃の選び方
上記3つの中だと、やはりMP5が一番入手しやすく、人気があり、初心者にも扱いやすいタイプの銃になります。
マルイからはハイサイクルとスタンダード電動ガンでしか出ていないですが、言い換えればM4よりも安価に入手できるものが多いため、それらの中でもいくつかのバリエーションがあるため、選び方に幅が生まれます。
対して、P90とMac10はあまり幅がなく、P90こそ海外でも電動のものがあり、TCなどで選び方もありますが、Macほとんど種類がなく、初心者には厳しいものがあるかもしれません。
しかし、Mac10はギャングの喧嘩にピッタリな銃ですので、個人的にもおすすめなサブマシンガンになります。
室内のサバゲーで役立つ種類の銃
①M870 ブリーチャー
室内は、ショットガンが特に有効な場面です。 出会い頭の撃ち合いが必要になる上に、1発当たったら終わりのサバゲーですので、連射速度や精度は物は言いません。 物を言うのは反射神経です。
反射神経があっても、1発しか弾が出ないハンドガンやサブマシンガンは不安が残ります。 そこで便利なのが、数発の弾がまとまって出るショットガンです。
このM870ブリーチャーは、フルサイズのM870よりも銃身が短くストックを排したモデルで、室内戦に非常に役立ちます。
気温の影響を受けるガスガンですが、室内戦だとガスブローバックのハンドガンの使用を前提としているところが多いため、安定していることが多く、その点でも便利かと思います。
② KRISS VECTOR
非常に近未来的なフォルムが特徴のサブマシンガンが、クリスベクターです。 エアガンではマルイからは出ておらず、クライタックという海外のメーカーが開発した電動ガンがあります。
日本のエアガンパーツメーカーであるライラクスが正規代理店となり、各通販サイトにて購入できます。 ガスガンでも出ており、KSCから発売しています。 形からして最近登場してきたように思われますが、それは本当です。 設計はなんと、今からわずか11年前のことです。
わずか11年前に設計された現代の銃
2006年に米軍が、従来のMP5のような9ミリ弾を使うサブマシンガンでは威力不足と考え、現在もガバメントなどで大量に生産され続けている45ACP弾を発射するサブマシンガンの開発を検討していました。
45ACPを発射するサブマシンガンは、第二次大戦以前から存在するアメリカのサブマシンガンの原点とも言えるトンプソンサブマシンガンや、前述のMac10などですが、どちらも反動が強く、扱うのが非常に難しいものでした。
そこで、スイスのTDI社と、現代のM4のレールシステムの基礎となるピカティニーレールの開発元である、ピカティニー造兵廠と米軍とで共同開発されたのが、このクリスベクターです。
ゲームでもつい最近出てきたものですので、新しいものが好きであれば一番におすすめしておきたいです。
③MP7
軽量&小型で女性や初心者に特におすすめ
ヘッケラー&コッホ社が、前述のP90の後釜を拝したことを受け、制作に取り掛かったのが、このMP7です。 P90よりも軽量で、ストックをしまった状態ではP90よりもはるかに短くなるのが特徴です。
マルイからはコンパクト電動ガンの第1弾として発売されたのを皮切りに、ハイサイクルやガスブローバックの第1弾としても発売されました。
P90とは違い、レールを備えているため、サイトやライトなどを簡単に取り付けられるのが利点で、インドアフィールドは基本的に照明が暗めなため、ライトをつけることで有利に戦うことができます。
また、実銃のようにP90よりも軽量で構えやすく、扱いやすいですので、初心者はもちろん女性にもピッタリなサブマシンガンとして人気があります。
室内のサバゲーで役立つ銃の選び方
お気づきの方もいるかもしれませんが、動き回るのに役立つものと室内戦で役立つものは、とても似ています。 長いものは不要で、軽くて小型なものであれば大体役立ちます。
その中でも、ショットガンは実銃でも近距離に役立つものですので、今回ご紹介しておきました。
普通のものとは違う、特殊なものですが、インドアにはとてもピッタリですので、初心者の方にもおすすめしたいです。
ただ、インドアのフィールドだと電動ガンの使用が禁止され、ハンドガンのみに限られることもあり、ルールがフィールドごとに細かくなっていることが多いため、事前にしっかりと確認してください。
広いサバゲーフィールドで、長距離の戦闘に役立つ種類の銃
①HK417
広いフィールドでどっしりと構え、長距離で戦うのであれば、HK417などの「バトルライフル」とVSRなどの「スナイパーライフル」が便利です。
このHK417は非常に大型で、形こそM4に似ていますが、マガジンの太さを見てもわかるように、中長距離専用のバトルライフルとなっています。
マルイからは次世代電動ガンでしかラインナップされていないため若干高価で、重量もあるため、初心者にはあまりおすすめできませんが、他を圧倒する存在感、威圧感がありますので、今回ご紹介しておきます。
特徴的な長い銃身とレールがありますので、大きなスコープを載せるのも非常におすすめです。
②VSR-10
VSR-10はマルイから出ている、エアーコッキングのスナイパーライフルになります。
ボルトアクション方式という、ボルトを操作する独特の方式ですが、バッテリーやガスを不要とするため、人力でがっちりとスプリングを引けるため、どんな環境でも確実に作動させられるのが特徴です。 しかし、その分連射力はゼロに等しいほどありません。
また、基本セットとなるGスペック、プロスナイパー、リアルショックにはスコープがついていないため、スコープを使いたい場合には別途で購入する必要があります。
③ M37
画像下側のショットガンがM37です。 実銃はイサカというメーカーから、エアガンではKTWというメーカーからエアーコッキングで出ているショットガンなのですが、一番の特徴が単発発射の場合の精度です。 1発か2発の発射を選びますが、この銃は1発の発射がとってもおすすめです。
ソードオフモデルもおすすめ
同じくKTWのM37のソードオフモデルですが、実際にサイトやスコープを載せて運用する方もいるほど、高い命中精度があります。 フルサイズのものだと長さがあるのが欠点ですが、ソードオフでも飛距離は落ちますが同程度の精度がありますので、おすすめです。
広いサバゲーフィールドで、長距離の戦闘に役立つ銃の選び方
広いフィールドで長距離で戦うのは、試合勘のような、経験の有無が差をつける戦い方ですので、慣れていない初心者であれば、長距離で戦うのはおすすめできません。
それを踏まえて、長距離を戦うのであれば、やはりHK417のような電動ガンをメインに選ぶのがおすすめです。 スカーのフルサイズであるスカーLなども長距離に役立つかと思います。
ただ、ボルトアクションライフルの独特の緊張感は、普通の電動ガンでは絶対味わえないものですので、ぜひ一度試してみてはどうでしょうか。
サバゲーで使うハンドガンの選び方
ハンドガンは完全に好みで選んでOK
サバゲーで使うハンドガンは、最初に書いたように威力には差はありませんので、好みで選んで大丈夫です。 これまで書いたように、戦い方ごとで選ぶのが良いかと思います。
例えば、VSRなどのエアーコッキングのもので戦うなら、行きたい狙撃地点に行くまでに戦えるように電動ハンドガンを使う、などです。 軽いものをメインにして戦うなら、重りにならないように小さく、軽い物を選ぶなども可能です。
ハンドガンはM9、ガバメント、グロックあたりが人気
ハンドガンの中で特に人気のあるものは、M9、ガバメント、グロック、デザートイーグルなどが上がります。 M9とグロックは、それらの中でも特に軽いため、おすすめです。
また、P226や228も米軍に採用されたことから、エアガン化が進み、人気を集めてきています。 M9やガバメントとも違う独特な形ですので、こちらもおすすめです。
まとめ
特に人気のあるもの、スタンダードなものと、個人的におすすめなものをご紹介していきました。 どれも味のある種類ばかりですので、どれを選んでも基本的には大丈夫です。
種類ごとに向き不向きがある、というだけで、好きなものを選ぶのが一番おすすめです。 特にハンドガンはどれも向き不向きがなく、ほとんどオールマイティに使えます。
人気のあるもの、中古品が安いものから入っても良いですし、お気に入りを1丁見つけるのも手です。 是非とも好きな方法で、始めてみてください。