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水苔(ミズゴケ)の使い方まとめ!植え込みやカビない方法をご紹介

「水苔」って聞いたことありますか?実は植え込み材料の一つで水もちや通気性に優れた植物の一つです。今回は水苔とはどういったものなのか、使い方や保管方法の他、万が一カビが生えてしまった時の対処法などもご紹介します。使い方をマスターして活用しましょう。
更新: 2021年10月17日
printemps117
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水苔(みずごけ)とは?

通気性にも優れた水苔

皆さんは、植物を育てるときに水苔を使ったことはありますか?水苔は、万年青(おもと)や洋ランなどの栽培には欠かせない植え込み植物です。水苔を土の上に敷き詰めることで、水はけや水もちがよくなり、通気性にも優れることが期待されます。

ただ、普通の土とは扱い方が違うので、初めて見る方はどのように使えば戸惑うこともあるかもしれません。 そこで今回は水苔の特徴や使い方、水での戻し方に加え、カビが生えてしまった際の対処方法などについてご紹介いたします。

植え込み材料として使う水苔、特徴は?

北半球から熱帯まで広く分布している水苔

水苔は、「コケ」の一種で、北半球の熱帯から寒帯まで広く分布している植物です。名前の通り、水辺の近くや湿地などに密集して生えています。 水苔は、茎と葉っぱの区別があることや、表面にたくさんの気孔があることから、茎や葉の内部にたくさんの水を貯えることができます。

世界には約150種、日本だけでも50種の種類が生息していますが、日本に自生している種類に関しては保護の対象になっているため、勝手に採取することは禁じられています。 現在植え込み材料として使われている水苔の多くは、乾燥されたニュージーランド産のものが輸入され、販売されています。

根周りの酸性度合いを高める

自ら水分を蓄えることができる水苔は、水はけや水もちに加え、排水性にも優れています。 土に比べて柔らかいので、根を傷める心配もほとんどありません。 また水苔は優れたイオン交換性があります。

これは土中に含まれるカリウムやカルシウムなどの陽イオンを水素イオンに変換する働きで、栽培時に根周りの酸性度度合いを高める働きもあります。 酸性を好む植物にとっては好都合の植え込み植物です。

水で戻してから使う?水苔の戻し方

水苔の戻し方についてご紹介いたします。 市販の水苔は乾燥して袋詰めにされていることが多いため、植え込む前に、水を吸収させ水で戻した状態で使うのをおすすめします。

茎や葉に気孔があるので、水を吸収しやすく、水で簡単に戻すことができます。 ただ、注意点としてはたくさんの水に浸した状態から硬く絞ってしまうと、本来含まれている肥料成分が流れ出てしまい、水苔本来の効果が半減してしまいます。


正しい戻し方

1.水苔を使う分だけ袋から取り出し、ビニール袋に入れる。 2.少量のぬるま湯を加え、しっかりと口を閉じて暖かい場所に一晩おいておく。 3.次の日に水苔を袋から取り出し、握って水滴がしたたり落ちる程度になっていたら水戻し完了。

水苔の育て方

水苔の植え方と増やし方

乾燥したものではなく、生の水苔があれば、増やして育てることができます。戻して育てることもできます。ただ、生の水苔は手に入りにくく、通常の乾燥水苔よりもやや高価であるため、通販の販売店などで購入するといいでしょう。

またそれ以外でも水苔を育てている方に分けてもらう方法もあります。 海外製の乾燥水苔は、基本的に水苔を茹でてから乾燥させていることが多いので、水で戻して増やすには向いていません。

水苔の育て方

水苔は「コケ」と名前がついているように、直射日光があたる場所ではなく、日陰のような少し暗い場所を好みます。 ただ、トンネルの中のように真っ暗な場所では育ちませんから、明るい日陰~午前中のみ日が当たる半日陰くらいの場所がちょうどいいでしょう。

また気温は大体10℃ぐらいがコケの生育を促すちょうどいい気温です。寒すぎても暑すぎても生育に影響が出ますし、枯れてしまうこともあります。冬は室内など暖かい場所で管理し、夏は涼しい場所で管理しましょう。

生の水苔から育ててみよう

きれいな緑色をした生の水苔があれば、さっそく植え付けてみましょう。 水苔を丁寧にほぐしていくと、緑色の部分と白っぽいベージュ色の部分に分かれていますが、緑色の部分をカットして植え付けることで増やすことができます。

水苔を育てる際、準備するものですが、まずは水苔を植え付ける容器を準備します。 容器の質はどのようなものでも構いませんが、テラコッタなど素焼き鉢などは乾燥しやすいため、プラスチック製や陶器製のものを使うとよいです。

容器の1/3ぐらいの高さまで市販の乾燥水苔を水でよく戻したものを敷き詰め、その上に生水苔の緑色部分を3cm~5cmほどの長さに切って水で戻した乾燥水苔の上に敷き詰めます。 容器の上から1/3ぐらいは、乾燥防止のためと水苔が育つ際のスペースです。

水苔の使い方をマスター


実際に水苔を植物の根本に植え付けてみましょう。おすすめの植物は、蘭や山野草、観葉植物、多肉植物などに使えます。土だけで植物を育てていると、水やりの際に土が飛び散って周辺が汚れるという場合も、水苔を植えこむだけで、そういったトラブルを解消することができます。

育てたい植物の根の周りに敷くか、根本に巻き付けるようにするだけなので簡単です。 こうすることで根の乾燥を防ぐことができますし、水苔の保水性を活かしてマルチング代わりにもなります。 水苔を詰め過ぎると、乾燥したときに水苔が固まり、根元が窮屈になってしまうので、敷き詰める量に注意しましょう。

水苔の水管理と肥料

水苔は湿り気のある環境を好みます。一番ベストな方法は、エアーポンプなどを入れた水槽などに入れて育て、常に水が循環している状態で育てるのがおすすめなのですが、一般家庭ではなかなか難しいと思います。 ですので、1日~2日以内で新鮮な水に取り換え、乾燥しないようにすることが重要です。

土が常に乾燥しないようにする方法は、鉢植えした容器を「腰水」といって、植え付け容器より一回り大きい穴の開いていない容器を用意して、そこに水を張って植え付けた容器を入れます。植え付け容器が3cmぐらい沈むようにしていれば大丈夫です。

ただし、夏場など水が傷みやすくなる時期は、外側容器に張った水を毎日入れ替えるようにしましょう。 水の温度が上がるとお湯を吸い上げることになってしまい、煮えて枯れてしまうことがありますので、直射日光が当たらない涼しい場所に置いておきましょう。

肥料は特に必要ありません

水苔の栽培には肥料は特に必要ありません。 肥料を与えてしまうと、肥料焼けを起こして枯れてしまうことがあるので注意しましょう。

水苔は保存できる?保管方法とは

大量に袋詰めされた水苔を一度に使い切ることは難しいです。乾燥させたままのものであれば、袋からすべて取り出し密閉できる袋に入れ替えて、日の当たらない乾燥した場所で管理するのをおすすめします。

一度水で戻したものは、日光にあてて再度乾燥させてから同じように密封できる袋に入れて保管するようにします。 湿ったまま袋に入れてしまうと、カビが生えてしまったり、腐ったりして次に使えなくなります。乾燥した状態で保存したものも、1年で使い切るようにした方がいいです。

水苔にカビが生えてしまった。その対処方法は?


水苔は傷みやすい性質があるので、鉢などに植え付けても1~2年ほどで上かる必要があります。水苔栽培初心者の方は、水やりの頻度が多すぎて、表面にカビを生やしてしまうこともあります。

このカビですが、植物へ特に影響が表れていなければ水やりのときに洗い流したり、手で取り除いたりするとその後の生育にも特に問題ありません。 カビが生えたからといってむやみに薬剤を蒔くのだけは避けてください。 カビを生やさないようにするためには、定期的に植え替えをし、水苔事態を新しくすることでカビが生えにくくなります。

また素焼きの鉢では鉢の表面にカビが生えることもありますが、これは植え替えの時に鉢をきれいに丸洗いし、ブラシなどでこすり取るようにするといいでしょう。

100均でも購入できる!?おすすめの水苔は?

水苔は園芸用品店やホームセンターなどではもちろん、通販や最近では100均ショップでも園芸用品が充実しており購入することができます。 ここでは通販などでよく購入されている水苔をいくつか紹介いたしますが、ご自身が使いやすい水苔を購入するのが一番です。

長さがあって使いやすい水苔

アイリスオーヤマ 水苔 最高級水苔 AA+ 75g

出典:楽天
出典:Amazon
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ニュージーランド産の水苔です。長さがたっぷりあり扱いやすいのが特徴です。

国産で生の水苔も通販で買えます。

出典: https://www.amazon.co.jp/生水苔1-5リットル入り/dp/B00920TE6A/ref=sr_1_15?ie=UTF8&qid=1502847511&sr=8-15&keywords=水苔

多肉植物とも相性抜群の水苔

水苔についていろいろご紹介いたしましたが、いかがでしたか。 水苔を使うメリットもお分かりいただけたと思いますので、機会があればぜひ一度使ってみてください。