ガスガンとは
ガスガンとはBB弾を発射するための機構がガス圧を利用したエアガンのことで、エアガンカテゴリの三大勢力の電動ガン、エアーコッキングガンと並んで、主用エアガンの一つとして広く使われています。
ガスガンの特徴
ガスガンの特徴はマガジンに注入したガス圧を利用して勢いよく、ブローバック(実銃と同じようにフレーム部分をスライドさせて弾を発射し、元の位置に戻すことで次弾を装填すること)して弾を発射させるのが、他のカテゴリのエアガンにはない特徴です。
極端に言うと実銃に近いギミックが組み込まれているということです。
ガスガンの取り扱いについて
1/2.本体の取り扱いについて
銃の扱いはガスガンだけでなく、他の銃でも言えることですが、基本的にはマガジンを抜いて、セーフティ(安全装置)をかけておきましょう。また銃口の向きも人のいないほうに置くようにしておきます。 使うときは銃本体にマガジンを入れてスライドストップを戻すか、コッキングして初弾を装填すれば、発射可能状態になります。
2/2.ガスの取り扱いについて
ガスガンで使用するガスは基本的にはHFC134aガスを使うのが無難だと思います。また東京マルイなどのガスガンについては他社のガスでも代用できますが、始めのうちは純正のガスを使うほうがいいと思います。
またガスコンロで使うガスと同じように火気厳禁です。火気に近づけたり、高温になった車内で放置するとガス缶の温度が上がり、爆発することがあるので、なるべく日差しに当てないように使わないときは日陰、もしくはバッグの中に入れてください。
またガス缶は詰め替えができないので、一缶使い切ったらまた別のガス缶を購入しましょう。
ガスの入れ方
ガスの入れ方は上の画像のように逆さにしてガスを注入するのが、どのメーカーのガスガンでも共通する入れ方です。逆さの入れ方をするとガスがだだ漏れの状態になりますので、注意しましょう。
ちなみにガスの吹き戻しというものがありますが、これはマガジンのガスタンク内が一杯になると現れる現象なので、吹き戻しができたら入れるのをやめましょう。
また入れ方によっては吹き戻しがなかったりとメーカーによって異なるので、基本的な入れ方として、ガスの注入は5秒ぐらいを目安としてしてください。またマガジンへのガスの注入は足りなくなったら詰め替える程度でいいので、ゲームごとに詰め替える必要はありません。
ガスの抜き方
ガスの抜き方は人それぞれですが、基本的にはその日のゲームが全て終わったら、まずマガジン内の弾をシューティングレンジなどで全て撃ち尽くしてから行います。
マガジン内に弾がないことを確認したら画像の赤マークのバルブを押してガスを空にする抜き方があります。
またメーカーによってはガスの抜き方が異なるものやタンク内にガスを残しておいたほうがいいものもあるので、その点は購入した銃の説明書に記載されているガスの抜き方を読んで、ガス抜きを行ってください。
ガス漏れの対処方法
ガス漏れの原因は様々ですが、一番多いのはマガジンを十分に温めていないことによる冷えです。ガスガンはガスの力で弾を発射するのでガス圧が必要になります。
ガスガンのガスは温めてから使わないと気圧が低いのでうまく発射できず、ガス漏れの原因になります。
また経過年数によってバルブが緩んでガス漏れを起こすこともあるので、定期的にメンテナンスかひどい場合は買い替えることもあるので、ガス漏れの際には早めに原因を解決するようにしましょう。
ちなみにガスを入れたまま保管する場合は、少量だけ残して、長期間使わない場合は、一旦、ガスを抜いて詰め替えるとガスによるマガジンの劣化を多少、防ぎます。
ガスガンの種類
ガスガンにはハンドガン以外にも色々な種類のガスガンがあります。ここからは各種類ごとで初心者に、おすすめなガスガンを紹介していきます。
1/5.ガスハンドガン
ガスガンのおよそ6割ほどがハンドガンで構成されていると言っても過言ではない王道のシリーズで、種類も豊富です。その中でもガスガン初心者におすすめな銃を紹介していきます。
グロック18C
グロック18C
こちらの銃は東京マルイハンドガンの中では傑作中の傑作と言われているグロック18Cです。性能は弾速、ガスの冷えなどは非常に高スペックを誇っており、値段も他のハンドガンスガンと変わらない値段です。
またハンドガンだけでなく、マシンピストル(サブマシンガンともいう)の役割も兼ね備えているので、大型マガジンを購入すれば、電動ガンにも劣らない性能を発揮するので、おすすめです。ただし、フルオート時はコントロールが難しくなるので要注意です。
M9A1
東京マルイ ブローバック M9A1
アメリカ軍で制式採用されているサブアームがM9A1です。こちらの銃は平均的なスペックではあるものの、アメリカ装備の人には、おすすめな一品です。また反動も落ち着いているので、弾道がぶれにくいのも長所です。
ただ、冬場はガス漏れを起こしやすいので、運用する環境を選んで使用したほうがいいです。またM92Fとマガジンが一緒なので、代用が効く銃でもあります。
HK45
東京マルイ HK45
HK45はコンパクトでありながら力強いブローバックを楽しむことができる銃です。スペックは力強いブローバックを楽しめる反面、しっかり構えないと弾道が逸れるので、よりリアルな反動を体感したい方にはおすすめな銃です。
Px4
東京マルイ No.46 Px4
Px-4もアメリカ軍装備が好きな人には欠かせない銃の一つで、M9A1の代用として使っている方もいます。スペックはHK45と同じくコンパクトでありながら力強いブローバックを体験できます。またHK45よりは弾道は素直なので、グロック18Cに次いで、初心者におすすめな銃の一つです。
SIG P226
東京マルイ シグ・ザウエル P226
P226は、世界中の警察機関やシークレットサービスで使われている銃です。特徴は他のガスガンに比べて速射性能が高いところです。ハンドガンを早撃ちしたい人には、おすすめな銃です
ハイキャパ
ハイキャパ 5.1
ハイキャパは東京マルイのオリジナル銃で、競技用に作られたハンドガンです。そのため、他のハンドガンに比べて、命中精度が高い銃です。
2/5.ガスリボルバー
次に紹介するのはガスリボルバーです。この銃はハンドガンと違い、弾の入れ方が本体に直接、弾を込めて撃ちます。またブローバックもすることがないのでガスガンでありながら静音性に優れているのおり、相手に発砲位置を特定されにくいです。
そういう観点では隠密行動をしたい方にはおすすめな銃です。ちなみに価格はガスハンドガンよりも安いですが、代用が効かないのが多く、弾の詰め替えも容易にできないことが難点です。
コルトパイソン
東京マルイ コルトパイソン .357マグナム 6インチ
コルトパイソンはオーソドックスなガスリボルバーで、使い勝手がいいです。ただ、欠点はハンドガンのように代用が効くパーツが少ないので、運用には少し癖があります。
M629
クラウンモデル ガスリボルバー M629 8インチ
かっこいいデザインのガスガンを探しているという方には、こちらのモデルがおすすめです。価格は1万円以下と、初めてガスガンを購入する方にも適した価格設定となります。
リボルバーのデザインを採用しているモデルで、本格的な使い方を楽しむことが可能です。また、ポップアップ機構を搭載することにより、好きない力で遠くまで飛ばすことが可能となっています。ぜひこの機会に購入してみてください。
3/5.ガスショットガン
ハンドガンが終わりましたので、今度は長物のガスガンを紹介していきます。ガスショットガンの扱い方はショットシェルというマガジンに弾を込めて、本体に装填し、コッキングして発射します。
エアーコッキングガンやガスハンドガンと違うのは、コッキングが軽いことと拡散した弾を前方に発射することができる点です。インドアや拠点制圧に向いている銃です。また弾の詰め替えはショットシェルに残っている弾を全部、出してから行う給弾不良が起きにくいです。
M870
東京マルイ M870 タクティカル
M870は狩猟用の散弾銃として有名です。もちろん警察機関でも使用されています。またM870の銃身長(マガジンから発射口までの長さ)を短縮して取り回しを良くしたブリ―チャ―モデルもありますので、長さが気になる人は、そちらを購入するのもアリです。
KSG
東京マルイ KSG
KSGショットガンは、エアガン業界では初のブルバップ式(発射機構がトリガーよりも後ろにある銃のこと)のガスショットガンです。
マガジンは使用マガジンと予備マガジンを本体に入れられるので、詰め替えは楽で、ブルバップ好きにはたまらないと思いますが、マガジンのショットシェルの抜き方がややこしく、まだまだ初期ロットで不具合が発生しているので、様子を見ながら購入するのがいいと思います。
また弾はM870のものを代用できるので、M870に飽きたら本体だけ売って、KSGを買ってそのまま遊ぶことができます。
4/5.ガスマシンガン(ガスライフル)
ガスの長物で実用的なのはガスマシンガンやライフルです。種類はハンドガンより少ないですが、迫力ある外装やブローバックが楽しめる種類のガスガンです。
M4
東京マルイ M4 CQBR BLOCK1
M4は、電動ガンでもお馴染の銃で初心者にも使いやすい銃です。またカスタム性に優れているので、ストックを取っ払って、サブマシンガンの代用として使う人もいるほどです。価格は高いですが、損はしない逸品だと思います。
MP7
東京マルイ MP7A1
MP7もM4と同じように人気のガスガンです。ハンドガンと兼用できるのでハンドガンの代用として使っている人もいます。価格もM4よりは安いですがハンドガンの倍くらいの値段になります。たた、その後の運用コストパフォーマンスを考えると安いかもしれません。
5/5.グレネードランチャーやハンドグレネード型のガスガン
最後にグレネード系のガスガンです。この種類のガスガンは非常にデリケートでガスの漏れや弾の詰め替え方で性能がバラつきます。
グレネードランチャー
ICS MGL140 グレネードランチャー
このグレネードランチャーは弾頭を各部に直接、装填し、BBをシャワーのように前方に発射します。弾の抜き方は弾倉を回転させて下に向ければ、一気に落ちます。
ピストルグレネードランチャー
M052 40mmピストルグレネードランチャー
迫力のあるガスガンを探しているという方には、こちらのモデルがおすすめです。小さめサイズのグレネードランチャーで、片手で持つことも可能。価格は5000円程度と、初心者でも手が出しやすいのがポイントとなります。
また、装填は中折れ式を採用。本格的な操作を体験できるのもポイントの1つです。レーザーサイトなど、アクセサリーを付属することも可能です。ぜひこの機会に購入してみてください。
ガスガンのメリット
銃を撃っている感覚が味わえる
ガスガンが他のエアガンと違うのは、実銃と同じようなギミックで操作することができることと反動を味わえるということです。これは大事なことで電動ガンですと弾がたくさんあるので、無駄撃ちしたりしますが、ガスガンは装弾数が多くないので考えて撃つようになります。それがまた普段と違うサバゲーの仕方になって面白くなります。
費用が電動ガンよりも手ごろ
電動ガン一式とガスガン一式を揃えた場合は、どちらが安いかといえば、物によりますが平均的には、ガスガンのほうが安く済みます。また運用も電動ガンと併用して使えば、そんなにかからないので予算が少ない人には良い種類のエアガンです。
ガスガンのデメリット
冬場に弱い
ガスガンは冬場に弱いです。というのも気圧が下がるので、ガス漏れを起こしやすく、新しいガスを詰め替えた場合は、温めるまでに時間がかかります。また冬場のガスの抜き方で注意したいのは必ず手袋をしたほうがいいです。凍傷の原因になります。
装弾数が電動ガンより少ない
装弾数が少ないのは、逆を言えばリアルに近づけるための仕方ないことかもしれません。電動ガンは発射サイクルが早いので、ある程度の装弾数がないと故障の原因になることもあるようです。またガスガンの弾の入れ方は機種によってはめんどくさいものがあるのも難点の一つです。
ガスガンはリアルなアクションを味わえるエアガン
ガスガンは運用面ではどちらかというとデメリットが多い気もします。しかし、ガスガンにしかない魅力があるのも事実です。理想的な運用は夏場はガスガンを主力として冬場は電動ガンという方もいますので、皆さんができる範囲で先ほど紹介したガスガン以外でも色々なガスガン試してみましょう。
実際にこんなアクションはありません(BB弾の雨ならあります)