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【初心者必見】おしゃれなサボテンの育て方を解説!枯らさないための手入れのコツも!

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更新: 2021年3月5日
『カメレオン』
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サボテンの育成環境を考える

植物を育てるうえで、一番考えなければならないことは、自然界でその植物がどのような環境で育っているかということです。 特に初心者の方は、サボテンといえば、砂漠地帯で猛烈な日光にさらされながら育っているというイメージをお持ちの方が多いと思いますが、それは一部のサボテンだけです。

サボテンは数千にも及ぶ種類があり、それぞれに育っている環境が異なります。 そこで、これから育てようと思うサボテンが、どのような環境で育つ種類なのか、まずはそこを確認しましょう。

サボテンに適した置き場所

サボテンの育て方の基礎となる3要素

植物が育つために必要なものは、水・光・栄養の3つです。 サボテンも同様で、サボテンを置く場所に光は不可欠です。 一般的な植物の葉が、強い日差しでやけどしたような状態になることを葉焼けといいますが、サボテンの場合も、強い日差しで変色することを葉焼けや日焼けといいます。

ほとんどのサボテンは、真夏の食者日光にさらされると、やけどのように変色してきます。 サボテンはなるべく日当たりの良い場所で育てますが、真夏の強い日差しには当てないようにしてください。

日当たりが良すぎてもダメ!初心者の方は状況に応じてどんどん置き場所を変えましょう!

サボテンは季節によって置き場所を変えるというのがベストな方法です。 春、秋、冬は、日当たりの良い窓際か、屋外で雨の当たらない場所で管理しましょう。 夏は直射日光が当たらないように、カーテン越しの日差しが当たる場所か、午後から日陰になる半日陰で風通しのよい場所で管理しましょう。

根腐れしにくい水やり

初心者の方は特に注意!正しい水やりとは?

サボテンを育てるうえで、もっとも難しいのが水やりです。 難しいといっても、方法が難しいのではなく、サボテンは水やり不要という固定観念を壊すのが難しいといった方がよいでしょうか?

サボテンは乾燥帯に自生する植物なので、水はほとんどあげないほうがよいとか、水をやると枯れると思っている方も多いようです。 サボテンも植物なので、水は必ず必要ですし、実はよく水を欲しがる植物でもあります。 当然水をやらないままでは枯れますし、与えすぎると腐るのも事実です。

基本的な水やり

基本をおぼえればサボテンの育て方は難しくありません!

植物を鉢植えで育てる場合、基本的な水のやり方は、「土が乾いたらたっぷりと」です。 あとはその植物の好む環境に応じて、土が乾いて数日経過してからたっぷりとや、土の表面が乾いた段階でたっぷりとなど、水やりの量ではなく頻度を変えるのが原則です。

サボテンの場合は、種類によって多少前後しますが、鉢の土が乾ききって数日した頃に、鉢底から流れるくらいたっぷりと与えます。 このやり方を基本の水やりとして、あとは季節によって頻度を変えていきます。

根腐れさせないための夏の水やり

日当たりが良いところは火傷と蒸れに注意!

真夏は暑い時間帯に水をやると、表面に付いた水滴がレンズのようになってやけどしたり、気温の上昇とともに土が蒸れて根を傷めたりするので、夕方気温が下がり始めてから水やりをしたほうが無難です。

サボテンの自生地では、昼間は高温で夜は気温が下がり、霧が発生するような環境も多いです。 そのため、夕方から夜にかけて水やりをして、空中湿度を上げてやると活発になります。

冬の水やりの注意

冬は特に日当たりの良いところで!

冬は鉢の土から水分が蒸散する量が減りますし、土が湿っていると根が凍るリスクもあるので、春や秋よりも水やりの頻度を少なくします。 室内で管理している場合は、空気が乾燥しているので、様子を見ながら水やりをします。 冬場は日当たりの良し悪しで灌水の頻度も変わります。 土の状態をよく観察しましょう。

育成期と休眠期

成長に応じた育て方

サボテンや多肉植物は、休眠期というものがあり、夏か冬に成長が止まるものが多いです。 種類によって、夏に休眠期を迎える冬型の植物と、冬に休眠期を迎える夏型の植物があります。 休眠期は成長が止まるため、ほとんど水を必要としなくなります。

そのため、休眠期は完全断水するか、ごく少ない回数の水やりにとどめます。 これらを総合すると、種類によって多少の前後はありますが、春と秋には土が乾いて数日経過したところで、夏と冬はそれよりもさらに数日経過したところで水やりをするくらいの頻度になります。


根腐れせずにサボテンを育てる土とは

日当たりと水だけでなく土も意識しよう!

サボテンを育てるための用土は、一般的な草花を育てる土とは少し違います。 育てるサボテンの種類によっても若干変わってきますが、基本的には次のポイントに注意してください。 ほとんどのサボテンは過湿を嫌います。

そのため、水やりは土が完全に乾ききってから数日経過したくらいに行いますが、その際いつまでもあげた水が土の中に残っていると、根腐れしやすくなります。

日当たりの良いところでも一気に乾燥してしまわない土が大切!

すぐに排水した後は、適度な湿気を保ちながら、徐々に乾燥していく土が望ましいです。 そのような状態になるためには、粒子がなるべく均一にそろった粒状の土がよいでしょう。

粒子が均一にそろっていると、排水と通気性がよくなり、根腐れのリスクが減ります。 とはいえ、ガラス玉のように保水性がないものではすぐに水切れしてしまいます。

初心者の方は市販の土が便利です

初心者の方は、まずは市販のサボテン・多肉植物用の土を使用するのが簡単です。 市販の用土は、サボテンや多肉植物に適した配合になっており、肥料成分も含まれているため、小さな苗の状態のものから大きく成長したものまで幅広く使用できます。

ベテランの方でも市販の土を好んで使っている方も多いくらいなので、慣れるまでは市販の土を使った方が無難です。

オリジナルブレンドで脱初心者!

自作する場合は、複数の土を配合しますが、育てる環境や使う鉢、置き場所によって望ましい土が変わるので、100パーセントこれが正解というのはありません。 自分で配合した土を使用する場合は、育成状態や土の乾き方をよく観察し、配合を変えていくのも良いでしょう。 ベースとなる土をご紹介します。

赤玉土

弱酸性の赤土で、有機質は含まず、粒状に固まっています。粒の大きさをそろえて販売しているので、サボテンなどに使う場合は、小粒か極小粒、細粒など、小さい粒のものが良いでしょう。また、赤玉土を焼いた硬質赤玉土というものもあり、そちらの方が粒が硬く崩れにくいので便利です。

鹿沼土

赤玉土と同様に、有機質を含まない粒状の土ですが、赤玉土よりも酸性が強く、色も黄褐色です。鹿沼土も粒の大きさをそろえて販売されているので、こちらも粒の小さいものを選びましょう。赤玉土よりも酸性が強いので、酸性を嫌う植物には注意が必要です。

日向土

日向土も粒状の土ですが、鹿沼土や普通の赤玉土よりも硬く、崩れにくくなっています。土というより、軽石や砂利に近い性質のため、保水性がやや低くなりますが、排水性と通気性に優れています。

川砂

文字通り川で採れる砂で、水はけがよく雑菌が繁殖しにくい性質があるため、サボテンや多肉植物の土に混ぜられることが多いです。保水性や保肥性はほとんどなく、川砂のみでは使いにくいです。

燻炭(くんたん)

み殻などをいぶして炭化させたもので、保水性、通気性に優れています。赤玉土や鹿沼土などに混ぜることで、保水性を上げることができます。また、アルカリの性質を持つため、鹿沼土の酸性を中和させる働きもあります。


腐葉土

植物を微生物やバクテリアなどが分解したもので、堆肥の一種です。熟成の度合いによっては落ち葉などが原形をとどめている場合があります。

その状態では使いにくいので、植物が分解されきった完熟のものが便利です。土に混ぜると徐々に分解が進み、有機肥料となっていきます。また、保水性と通気性を上げる働きもあります。

初心者の方でも安心なブレンド

ベテランの方をまねれば初心者の方も安心です!

サボテンの用土を自作する場合、数種類の土を配合して使用するのが一般的ですが、配合の割合は個人の好みですので、慣れないうちはベテランの方のまねをするのが無難です。

基本的には、川砂5:赤玉3:腐葉土2や赤玉5:軽石2:川砂2:燻炭1など、粒状のもので排水性と通気性を確保し、腐葉土や燻炭で保水性を上げる配合が良いでしょう。

サボテンや多肉植物が寄せ植えになって、土の表面がカラーサンドなどで固めてあるものも良く見かけますが、この状態では土がどれくらい乾いているかわかりませんし、そもそも水をやっても土に染み込みにくいので、すぐに植え替えた方が良いでしょう。

肥料の与え方

肥料を切らさないのもサボテンの育て方のポイントです!

植物が育つためには、肥料成分が必須です。 サボテンも肥料成分を必要としますが、もともと過酷な環境で自生する植物なので、多くの肥料は必要としません。 また、根がデリケートなので、肥料を与えすぎると徒長したり、肥料焼けして根腐れを起こすこともあります。

肥料を与える場合は、春と秋の育成期に、ごく少量でかまいません。 植え付ける際に土に少量の肥料を元肥として混ぜ込んだ場合、量にもよりますがその後1~2年は肥料を与えなくても大丈夫なくらいです。 室内で管理している場合は、有機肥料を与えると臭いが気になるという方もいるので、固形肥料の方が便利です。

サボテンに適した鉢は?

サボテンは育て方と同時に鉢にも気を配ろう!

サボテンは、一日の温度変化が大きく雨の少ない環境で自生しています。 そのためある程度の暑さや寒さには耐えられますが、過湿には弱いため、土がいつでも湿った状態では根腐れの危険性が高まります。 そのため、水分をコントロールしやすいサイズの鉢を選ぶことが重要です。

植え付けるサボテンよりも一回り大きなもので、深すぎないものが適しています。 素焼きの鉢は、鉢の表面からも水分が蒸散するので、プラスチック製の鉢の方が水やりの管理がしやすくなります。

初心者の方は黒いプラ鉢がオススメです!

サボテンは根が冷えるのを嫌うため、黒いプラスチック製の鉢を使用すると、太陽光で土が温まるので、素焼きの鉢よりは根に良いとされています。 可愛らしいデザインやおしゃれなデザインではありませんが、特に初心者の方はサボテンを長期間丈夫に育てようと思ったら、黒いプラスチック製の鉢が良いでしょう。

植え替えの時期と方法

植え替えのサインを読み取ることがサボテンの育て方のコツです!

サボテンが大きくなってきたら、植え替えが必要になります。 鉢とのバランスが悪くなってきたり、鉢底から根が出てきたり、水を与えたときに染み込むまでに時間がかかるようになってきたら植え替えのサインです。 長期間同じ土で育てていると、赤玉土や鹿沼土の粒子が崩れて、排水性や通気性が悪くなり、根腐れの原因となります。

サボテンの育て方を覚えたら植え替えもしてみよう!

植え替えのサインが見られるようになったら、植え替えの準備をします。 植え替えに適した時期は、春と秋です。 真夏や真冬は育成が弱まるので、その時期に植え替えると、植え替えのダメージから回復できずに枯れていく恐れがあります。

土から抜いたら、古い土をよく落とし、傷んだ根を整理します。 傷んだ根は、茶色や黒に変色しているので、その状態を目安にして、清潔なハサミやカッターで切り取ります。 鉢に植えつける際は、ぐらつかないように割りばしなどで突きながら、根のすき間にもしっかり土が入るようにしましょう。

植え替え後はいたわりましょう!

植え替え後は、良く日に当てますが、水やりは1~2週間経過してからにしてください。 植え替え直後は根の働きが悪く、水を吸い上げる力が弱まりまるので、この時期に水を与えると、根腐れしやすくなります。 植え替え後、1~2週間経過したら、鉢底から流れるくらいたっぷりと水を与え、その後は通常の水やりのペースに戻します。


冬の管理

自生地から学ぶサボテンの育て方

サボテンが自生する地域は、昼夜の温度差が大きく、夜間は0度近くまで気温が下がるところもあります。 そのため、意外と寒さには耐性がありますので、種類にもよりますが、真冬でも5度前後を維持できる環境であれば、屋外でも越冬できます。

冬の管理は育て方の難所です

気温が下がると育成が止まり、水の吸い上げも悪くなるので、春や秋よりは水やりの回数を減らすか、完全に断水します。 水やりを減らすことで、株自体に含まれる水分が少なくなるため、寒さに対する抵抗力が上がります。

関東でも大きなウチワサボテンが地植えされて越冬している姿を見かけることがありますが、小さなサボテンについては鉢植えにして寒さ対策をする方が無難です。

室内での育て方は窓際の寒さとエアコンに注意!

暖房設備があれば冬でも生育しますが、暖房設備がない場合は、屋内の日当たりの良い場所に置いてください。 窓際に置いた場合、朝方予想以上に寒くなる場合があるので、日中は日当たりの良い窓際に置き、夜間は窓から離すようにしましょう。

また、エアコンなどの暖房の風が当たる場所に置くと、乾燥して痛む場合があるので、エアコンの風が直接当たらない場所に置いてください。

屋外で越冬させる場合は、ガラスのケースやビニールハウスなどに入れて、寒風が直接当たらないようにしてください。 また、雨や雪が当たると、翌朝凍る場合があるので、軒下など雨や雪が当たらない場所に置いてください。

日当たり、根腐れ、初心者の方が陥りやすい失敗

日当たりはサボテンの育て方に大きな影響を与えます!

「サボテンは砂漠の植物なので、とにかく日当たりの良いところに置き、根腐れしないように水はごく少量」この固定観念が、初心者の方がサボテンを枯らしてしまう一番の要因です。 サボテンもほかの植物と同様、たくさんの水を欲しがりますし、強い日差しに当たれば火傷のようになります。

サボテンの育て方で一番失敗しがちな水のやり方

一番悪い水のやり方は、毎日少しずつです。 毎日少しずつ水をやると、ほぼ間違いなく根腐れします。 サボテンの水やりは、土を完全に乾かしたうえで、鉢底から流れるくらいたっぷりと与えるのが原則です。 他の植物より水を減らすのは、量ではなく回数です。

まとめ

初心者の方でも上手にサボテンを育てるコツは以下の3です。 1、 水やりは土がしっかり乾いてから行い、あげるときはたっぷりと。 2、 育成期と休眠期があり、休眠期は育成期よりも水やりの回数をひかえめにする。 3、 基本的には一年中日当たりの良いところで管理し、真夏の直射日光は避ける。

これだけ見るとそれほど難しいことはありません。 水やりの頻度が違うだけで、あとは普通の観葉植物とほとんど同じ管理でかまいません。 上手に育てれば数十年もの寿命を持つものもありますので、長い時間を共に過ごせるひと鉢に出会えるかもしれませんよ。