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【連載】マアジの居ない地域で堤防アジング!ええ、釣れたから食べます!

私の住む南国地域にはマアジがいません。でもアジングはやりたい。こうなったら何でもいいからアジングでお魚をゲットします。そして美味しくいただきます。皆様には釣りのテクニックとさばき方のテクニックやコツをレシピとともにお送りいたします。秘密のレシピも公開しますよ!
更新: 2021年1月4日
kuma10
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アジング基本テクニック

アジングの基本は「夜釣り」「軽いジグヘッド」「ゆっくりのタダ巻き」で良いと思います。こまごましたテクニックはあるにしてもまずはこの基本を踏むことが大事です。釣果に差が出るのはアタリの取り方の方でしょう。大きなアタリを感じたら向こうアワセでもいいのですが、モソッと小さなアタリが出る(アジの捕食対象がプランクトンなどの場合)ときは、「全集中アジの呼吸」が必要です。軽く手首を返してアジをフックに乗せましょう。当然仕掛けも細いものになります。

マアジの居ない地域のアジングテクニック

マアジ以外何がいるの?

マアジの居ない南方地域のアジング対象魚は「アジ系」のお魚になります。代表的なものはロウニンアジやカッポレなどのGTと呼ばれるお魚になりますが、さすがに30㎏オーバーにもなるアジはアジングでは無理です。でも足元までやってくることはあるんですよ。ですから小さめのアジ系の魚と言っても1㎏オーバーはざらです。ナンヨウカイワリ、メッキ、ギンガメアジ、カスミアジなどです。それらに混じってメアジやムロアジなども堤防周りに寄ってきます。

アジングのリトリーブは速め

アジングの基本は①アジングワームが着水したら2~3秒フリーフォール、②1秒間にリール巻き取り1回程度のタダ巻き、だと思います。ところが南の海域のアジ達はそれでは見向きもしません。同じタダ巻きでもリトリーブは1秒間に約3回程度しましょう。しかも何が掛かるか分からないので結構な太仕掛け(PE0.8号ほど)が必要です。つまり飛距離が出ません。すぐに巻ききってしまうので短いサイクルで何度も投げる必要があります。まったく気の休まらない釣りなんです。

南方アジングではこんなのが釣れます

ギンガメアジ

暖流に乗った幼魚が関東地方でも時々見られることもあるギンガメアジは、関東地方では冬を乗り越えられずにほとんどが死滅してしまいます。ですから秋口あたりまでは時合が合えば関東地方でも釣りの対象魚になり得ます。奄美・沖縄あたりですと一年中狙える魚です。今回の個体は堤防からのアジングで、PE0.8号、リーダーナイロン3号に2gのジグヘッドで釣り上げたものです。潮は「中潮」の上げ「7分」、常夜灯が点灯して1時間後のヒットでした。

ガティン(メアジ)


関東地方でも時々漁獲に混じることのある「メアジ」です。血合いが少なく甘い身が特徴で、小型のものは表面がぬるぬるしますが、ここまで大きくなるとほとんどヌメリはありません。奄美・沖縄地方にはマアジは回ってきませんので、アジといえばこのメアジになります。地方名は「ガティン」や「ガッツン」などと呼ばれています。ちなみにこいつは30cmオーバーで、ガティンのなかでは最大級になります。

アジ系のさばき方

さばき方のコツ①「ゼイゴ取り」

大型のアジ系魚のさばき方で案外皆さんが難しいとおっしゃるのが「ゼイゴ」取りです。マアジがどれほど大きくなってもゼイゴが鎧(よろい)のようになることはありません。ところがGT系のギンガメアジなどは「刃が立たない」ほど硬く大きくなります。しかし怖がることはありません。コツさえ分かれば何の抵抗も無くスッと包丁が入って行きます。尻尾側からかなり包丁を寝かせて一番大きな突起の下に刃を当てます。ゆっくりと引きながら力を入れると驚くほど軽く包丁が入って行きますよ。

さばき方のコツ②「内臓取り」

魚をさばく際、肛門から包丁を入れる時にアゴまで包丁を持って行ってしまう方がいますが、ヒレの手前で止めましょう。魚の頭からヒレ沿いに包丁を入れたところで交差するところまで入れておけば充分です。

頭と内臓を同時に外す

魚の両側に切れ目を入れ、真上から魚の首に包丁を入れ骨を断ち切ります。あとは頭と胴体を両手でつかみ二つ折りにすれば、あら簡単、内臓が全部頭側に付いて外れます。胴体はおろし易いですし、頭と内臓の処理もゆっくり簡単にできるコツの一つです。

さばき方のテクニック①「ウロコ取り」

ウロコ取りの道具が写真で確認できますでしょうか。実はこれウロコ取り専門メーカーの「ういるきんそん社製」のものです。と言うのはウソで、ペットボトルのキャップです。アジに限らず小さなウロコの魚はほとんどこれでOK、いや、これが一番良いような気がします。ウロコ飛びも少なく、ハガレも良好ですよ。

さばき方のテクニック②「腹骨取り」


これはアジ類に限らず使えるテクニックです。三枚におろす時に腹骨を包丁で強引に「カリカリカリ」と切断するのが普通だと思いますが、背側と腹側に包丁を入れたら尻尾の方を先に切り離します(普通は最後)。そこで尻尾を持ち上げたらハサミで腹骨をチョッキンします。大型の腹骨の硬い魚に有効な裏ワザです。きれいにさばけますよ。

お刺身テクニック

お刺身のコツ

お魚は三枚におろせてしまえばこちらのものです。もう、文字通り「煮ようが焼こうが好きにして」とまな板の上で観念します。観念している相手にひどいことをするつもりはないので、後は「丁寧に」扱います。皮・腹骨・血合い・飾り包丁などの処理はゆっくりでいいので、とにかく丁寧にしていきましょう。通常アジの皮は頭側から剥いていきますが、大型の物は尾側から包丁で曳きましょう。また、血合い骨は骨抜きで抜きますが、この時「頭側に向かって」抜いていくと綺麗に抜けますよ。

お刺身レシピ

お刺身を盛り付ける前にツマなどは用意しておきましょう。切り付けてからですと魚の旨味がまな板に移ってしまいます。また、盛り付けの形が決まったら、ツマなどを飾り、盛り付け寸前まで冷蔵庫で冷やしておきます。脂の乗っているお魚の場合は、「お刺身に切り付ける前に」飾り包丁を入れましょう。醤油ハジキが抑えられ、美味しくいただけますよ。

フライテクニック

フライのコツ

フライのコツは「バッター液」にあり。通常フライは①ネタに小麦粉を打つ、②卵をまとわせる、③パン粉を付けて揚げる。という行程を踏みますが、卵が余ってしまったり衣が剥がれたりと結構トラブルがあります。そんな時には「コツのいらない天ぷら粉」を使うのがコツです(矛盾しているようですが)。薄力粉とコツのいらない天ぷら粉を1:1で混ぜたものを水で溶き「バッター液」を作ります、ネタにからませパン粉を付けるだけでしっかりした美味しいフライ衣ができます。

フライレシピ

揚げ油を170度ほどに上げたら中火にしましょう。パン粉を付けたネタを静かに入れ後は触りません。この時油の温度が下がりますので強火にしたくなりますがガマンします。150~160度ほどでじっくりと揚げていきます。箸で触って衣がしっかりしていたら(おおむね2分)そっとひっくり返します。そのまま2分ほど揚げたら強火にして、1分ほど色付けとパン粉をサクサクにする揚げ行程をします。ポメラニアン色になったらできあがりです。

秘密の簡単レシピ


アジユッケレシピ

お刺身を切る時に尻尾の三角形部分を落として柵の形を整えます。また頭側や背中、腹側の形のいびつな部分も同じように包丁で形を整えます。この時切り離した部分を集めておいて、大葉・ネギとともに包丁でたたきます。焼き肉のタレと混ぜ合わせて白ごまを振れば超簡単「お魚ユッケ」のできあがりです。イカやマグロなど、お刺身の時には何にでも使える簡単一品料理です。

青魚サンドレシピ

フィレオフィッシュは白身魚フライが定番ですが、大きなアジが釣れた時はぜひ「青魚フライサンド」を試してみて下さい。味付けはお好きなもので良いのですが、カラシを「うそ!」というほど使うとアジの旨味と合います。あ、あとマヨネーズは必須です。ちなみにアジは釣り師の間では「青魚」、市場では「赤身魚」に分類されます。

アジ系のお魚はとにかく美味い!

アジのアラと頭で取ったダシのすまし汁(筆者の地域ではユンシルと言います)まで付けて今回の夕食といたしました。魚種は違えど魚のさばき方の基本は同じです。アジングは今一番お手軽な釣りの部類に入ります。とにかくフィールドに出てお魚をゲットして、美味しい食卓を作りましょう!

お魚のさばき方が気になる方はこちらもチェック!

今回はアジと言ってもあまり一般的ではないアジの紹介になりました。「暮らし~の」の釣り関係の記事には全国的に一般的な魚のさばき方や食べ方の載っているものがたくさんあります。併載しておきますので興味がおありでしたらお読みください。