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【意外と知らない】日本の三大珍味とは?その意味や由来をご紹介!

三大珍味とは呼んで名のごとく珍しい食べ物トップ3です。和食や日本料理でもこの珍味と呼ばれる珍重される食べ物の種類があり、有名なのはこのわた・うに・かにすみの和食三大珍味。その意味や由来の解説を御覧いただくと共にほかの三大珍味もご紹介します。
更新: 2021年7月14日
佐藤3
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はじめに

日本三大珍味の種類は?和食には珍味がたくさん

日本料理における三大珍味とは昔からこのわた・うに・からすみが並べられています。これらの食品についてその名前の意味や由来を正確に理解しているという方は意外と少ないのではないでしょうか。珍しい食べ物ですから口にする機会も少なく知らないとしても当然のことですね。日本食のうんちくとしてこれらの意味や由来を見ていくとともに、そのほかにも並べられるいろいろな珍味の種類もご紹介しましょう。

日本料理の三大珍味とは?意味や由来も紹介1.

それでは早速三大珍味の名前の意味や由来からひとつずつご紹介していきましょう。どれも貴重な食材であるだけでなく、名前の付き方にもその地方の呼び名や伝来した時代背景による意味や由来が存在するのがわかるでしょう。

三大珍味の1つ目このわたについて

三大珍味の中でも特にそれは何を原料にした食べ物なのか名前からは計り知れないのがこのわたではないでしょうか。わたというのは内蔵を差す意味だとわかっていても、このという意味がわかりません。あの・そのなどの指示語かと思っている人も少なくありません。

このわたの名前の意味と由来

このわたのこのは"こ"の内蔵のこと。ことはナマコを差す別称で正しく言い換えればナマコの内臓=このわたとなります。単純にナマコを別名で呼んでいた地域の食べ物が全国的に料理名として広まったというのが意味と由来の正体です。

日本料理の三大珍味とは?意味や由来も紹介2.

三大珍味の2つ目うにについて

ふたつめにご紹介するうに。これは寿司ネタとしてもお好きな人が多い高級食材にあげられるひとつ。棘皮動物とも呼ばれている、黒っぽい色でたくさんの棘をもった海の生き物。バフンウニやムラサキウニなどが有名です。

三大珍味と言われるうにとは

寿司ネタなどでいただくうには確かに値段も高いけれど珍しいというほどの食べ物ではありませんね。実は三大珍味にあげられるうには寿司で食べる生うにのことではなく、越前うにに限定して特別な製造方法で加工されたうにの加工品のことを差します。

うにの名前の意味と由来

うにという名前はうみの胃(胃袋ではなく内蔵という意味)であるうみいから変化したものと言われています。もちろん外から見たのでは、そのようなイメージさせる部分はなく興味心から割ってみたら中が内蔵だけであったことから。珍しい海の生き物だということで名付けられたのが由来です。

日本料理の三大珍味とは?意味や由来も紹介3.

三大珍味の3つ目からすみについて

このわたやうにと比べて、名前からはまったく食べ物がイメージできないのがからすみではないでしょうか。かろうじてすみというとイカスミなどを思い出させますね。

からすみとは


このからすみは実は海外から伝わった料理。日本では長崎に伝わってそこから広まった食べ物です。その正体はボラという魚の卵巣。からすみをよく見ると魚卵の形であることがわかるでしょう。

からすみの名前の意味と由来

エジプトやトルコなどで作られ始めた魚卵の食べ方ですが、日本に伝わったのは中国から。これがその名前の意味や由来に繋がります。漢字で書くと唐墨。はじめて見た人が唐(から・中国の昔の呼び名のひとつ)の墨に似た形をしていた名付けたという食べ物とは全く関係ないところから名前の意味とその由来でした。

日本料理の三大珍味の食べ方1.このわた

どの珍味も塩漬けなどに加工されているので、塩辛いもののそのまま食べることも可能です。しかしひと手間加えることで風味が変わったりおしゃれな一皿に変わったりすることも。また自宅でこのわたを加工するやり方も見ていきましょう。

三大珍味の和食での食べられ方

日本の三大珍味は奇しくも魚類や海の中の生き物を加工した食べ物でした。それらは採れたものをそのまま生でいただくわけではなく、どれも長期保存ができるように和食として加工されています。このわたやうには塩辛として。からすみは塩漬けにしています。

このわたを使った和食メニュー

ナマコ4尾 塩小さじ1(好みで調節)

愛知の魚100 高級品のコノワタの作り方

すでにこのわたとして売られているものではなく、ナマコが手に入ったら自家製の珍味を作ることも可能です。

詳しい作り方はこちら

ナマコの中の砂の処理と生臭さを消すのがポイント。材料には含まれていませんが、くさみ消しには日本酒を使いましょう。

愛知の魚100 高級品のコノワタの作り方 by 黒鯛チヌ子 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが323万品
「愛知の魚100 高級品のコノワタの作り方」 高級品のコノワタ(ナマコの内臓の塩漬け)が意外と簡単にできました!ちなみに三河のコノワタは日本三大珍味の1つですよ。 材料:ナマコ、塩..

日本料理の三大珍味の食べ方2.うに

うにを使った和食メニュー

米3合 塩うに1瓶 酒大さじ2 しそ適量

簡単!塩うにでうに飯

塩で漬けてあるうにをそのまま利用しておいしいうに飯を作るレシピです。日本酒を入れて炊き込むことによって、生臭さも気にならなくなるでしょう。

詳しい作り方はこちら

安いものではないので大切に少しずつ食べるのも良いですが、時には少し贅沢をして珍味の塩ウニでうにご飯を作って食べるのも良いですね。トッピングには大葉の千切りを乗せていただきます。

簡単!塩うにでうに飯 by シモハル 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが323万品
「簡単!塩うにでうに飯」の作り方。塩うにの塩分があるのでだしを入れなくても美味しく炊けます! 材料:米、塩うに、酒..

日本料理の三大珍味の食べ方3.からすみ

からすみを使った和食メニュー

本からすみ40g 大根100g 紅大根100g 日本酒少々

紅白からすみ大根

からすみは食材としていろいろな調理方法が知られていますが、日本酒をはけで塗ってトースターなどで軽く炙ると簡単で美味しくいただけます。


詳しい作り方はこちら

紅白の大根の薄切りを添えておめでたい日のお酒のおつまみとしてお客様にお出しすると珍しくて喜ばれるでしょう。

紅白からすみ大根 by うにらさん 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが323万品
「紅白からすみ大根」の作り方。お馴染みのからすみ大根を紅白の大根で作ってみましたお正月などのおめでたい席にいかがでしょう? 材料:本からすみ、大根、紅大根 ..

日本の三大珍味の気になる値段は?

珍しい食材のことを知ると、一度味わってみたいと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。値段が高い・珍しくて手に入りにくいのが珍味の特徴。ここではその値段はどのくらいなのか、平均的な目安となる金額をそれぞれ見ていきます。

三大珍味の値段はどのくらい?

Photo byjaneb13

三大珍味はなかなか日本全国でスーパーで手軽に買えるという食材ではありません。そんなときは通販サイトが便利ですね。安価に買えるものから高級品まで値段にも幅がありますが、その値段がだいたいどのくらいなのか通販でのお値段事情をご紹介しましょう。(価格目安は2020年2月25日現在のものです)

このわたの値段

ほやとこのわたの

出典:楽天
出典:Amazon
出典:楽天
出典:楽天

このわたは200g入り瓶詰めになっているものが多く、そのお値段は100gあたり1000-2000円の間が一般的なお値段です。特別な日の酒のおつまみとして、よいことがあった日に少しずつ大事に食べるご褒美グルメとしていかがでしょうか。

うにの値段

越前雲丹

出典:楽天
出典:Amazon
出典:楽天
出典:楽天
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

うにはこのわたと比べると少しお値段が高くて100g3000-5000円とうにの産地や種類によって価格が変わってきます。三大珍味のうにと呼ばれるのは越前雲丹を加工したもの。本物が食べたいという方は産地やうにの種類もチェックして購入しましょう。

からすみの値段

松庫商店 からすみ

出典:楽天
出典:Amazon

からすみも値段の差が激しく安いものだと100g2000円くらいから高級品になると10000円以上するものも。あまり激安なものは避けて8000-10000円程度のものを選べば間違いないでしょう。

三大珍味の他の日本の珍味紹介

日本は小さな島国ですが、南北に長く海に囲まれているためそれぞれの地域でしか食べられないような珍しい食材が豊富な国。三大珍味以外の一度は食べてみたいなかなか食べられない食材もご紹介します。

三大珍味の他にもあった!日本の珍味

三大珍味として有名なのは上記の3つですがこの他にも日本の珍味と呼ばれる食べ物はたくさんあります。その多くの種類が〇〇の名産!などと呼ばれていること。その地域だけでしか作れないような珍しい食品はまさに珍味という名前にふさわしいですね。

豆腐よう【沖縄】

日本広しといえども沖縄でしか食べられないであろう食品が豆腐ようとよばれる豆腐料理。味はとても塩辛く、豆腐なのですがとろっとしていてとても臭いのが特徴。珍味と呼ばれるものはこの臭い食べ物も多いですね。ほんの少しずつちびちびとつまみながら日本酒の熱燗といただくのが一般的な食べ方。

いかの黒造り【富山】

いかの黒造りはイカスミが入ったいかの塩辛と考えると良いでしょう。イカスミは生臭いという方もいますが、旨味がギュッと濃縮された部分でもあります。もちろん和食としてご飯や日本酒のおともに召し上がる方も多いですが、トーストに塗るペーストとして食べても美味しいという報告も。

くちこ【能登】


ばちこともよばれる能登半島の名物料理がくちこです。作るのにたくさんのナマコが必要となるため、大変珍しい貴重な食品ともされています。主な和食の食べ方はお酒のおつまみなど。

世界のいろいろな三大珍味

最後になりますが、日本以外の三大珍味を見ていきましょう。世の中には意外と三大珍味と呼ばれる高級食材・珍しいなかなか食べられない食べ物が多く存在しているのがわかるでしょう。

三大珍味のその他の種類

世界各国にある食材の中でも高級品で産地でもなかなか手に入らない、誰でもカジュアルに食べられるものではない食材は珍味と呼ばれて珍重されています。その中でも有名な世界の三大珍味と中華食材の三大珍味もご紹介します。

種類1.世界三大珍味

世界の三大珍味はご存知の方も多い有名食材。フォアグラとトリュフ・キャビアです。日本の三大珍味とは違ってきのこから陸の生き物・海の生き物とバリエーションが豊富なのが特徴。フォアグラは特別に育てたがちょうの肝臓。キャビアはチョウザメのたまご。トリュフは地下に生える珍しいきのこのことです。世界三大珍味と呼ばれますがほとんどはフランス料理として食べられるものなのでフランスの三大珍味と呼ぶ方もいます。

種類2.中国三大珍味

2本足は親以外、4本足は椅子以外は食べると言われるグルメなお国柄の中国。そんな中華食材の中でも珍味と呼ばれるものはたくさんありますが、中でも高級食材といわれ珍味とされるのがフカヒレとアワビ・海ツバメの巣です。より強い魚を食べる宮廷料理が元祖なフカヒレ。旨味が凝縮した干しアワビ。海ツバメの巣は切り立った崖に作られることから採るのに命がけと言われる食材です。

まとめ

和食だけじゃない!いろんな三大珍味も楽しもう

日本の三大珍味であるこのわた・うに・からすみの名前の意味や由来から通販での値段目安、料理方法などご紹介してきましたがいかがでしたか?食は人の三大欲求の中のひとつ。珍しいもの美味しいものを食べると大きな満足感が得られるでしょう。一度は食べてみると話題にもなりますし、海外の珍味は知っていれば旅行先で本場の珍しい美味しいものを食べる楽しみが増えるのでおすすめ。三大珍味は食べて損なしです!

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