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【連載】女神が蒔いた桜は日本の春の風物詩!種類別の花言葉をご紹介!

3月になると開花の時期が注目される桜の花。日本の国花でもある桜の樹の満開の姿は華やかですが、花びらがハラハラと舞う散り際も風情を感じます。桜の花は美しい女神が種を蒔いて花を咲かせたそうです。今週は桜の花言葉を解説します。種類別の花言葉もピックアップしました。
2020年8月28日
ティンカー・ベル
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目次

日本の春の風物詩の桜の花言葉

Photo by iyoupapa

日本の春を彩る長寿の花木と言われる桜。日本の国花でもあり、日本の春の風物詩として春の訪れを楽しませてくれます。桜の花言葉は「精神の美」とか「優美な女性」です。花言葉の「精神の美」という言葉の由来は、アメリカの初代大統領のジョージ・ワシントンが子供の時に、誤って父親が大切にしていた桜の木を切ってしまい、それを正直に告白して褒められたというエピソードに由来するというのは有名な話です。「優美な女性」という言葉の由来は、諸説はありますが、桜にまつわるこんな伝説も由来の1説です。

桜の精の伝説

Photo bycocoparisienne

桜にまつわるいくつかの伝説の中で「桜の精」の話は、美しい桜にくすぐられた、ウサギ狩りに出かけた1人の若者のどこか切なくもある話です。伝説の話はこんな内容です。ある日ウサギ狩りに出かけた1人の若者が、ウサギを追ううちに森の中に迷い込んでしまいました。森の中で途方にくれていた若者でしたが、森に咲く花にうっとりと目が留まり、眺めておりました。すると木の下に美しい娘が現れたのです。若者はその美しい娘に村に帰る道を尋ねると、「私の願いを叶えてくれたら教えましょう」と娘は近づいてきました。すると急に霧に包まれたような、なんとも言えない幸せな感じに満たされ、若者は気を失ってしまいました。

「優美な女性」とは美しい桜の精に見込まれた若者に由来する言葉

https://www.photo-ac.com/main/detail/340707?title=%E6%A1%9C%E3%81%AE%E6%9C%A804

気を失ってからどれくらい時がたったかはわかりませんが、娘は若者をゆすり起こし「また明日来てくださいね」と言葉を残して姿を消してしまいました。その後には桜の花びらがハラハラと舞っているだけだったそうな。若者は慌てて村に帰り、怖くなって再び森へは行くまいと思ったのでした。ところがその日から彼の姿はふっつりと消えてしまいました。しばらくして桜の木の下で、花びらに埋もれて死んでいる若者を、村人が見つけたのだと。村人たちは「美しい桜の精に見込まれたのだ」と噂し、丁寧に若者を弔ったという伝説です。桜の花言葉「優美な女性」という由来は、ほかにも諸説がありますが、この美しい桜の精の伝説も由来の1つです。

桜は女神が撒いた花!その伝説が由来する桜の花言葉

木之花咲耶姫は桜の花の名の語源になる女神

Photo byMabelAmber

木之花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)は、日本神話の中に登場する大変美しい女神。桜のように華やかで、桜のように儚くこの世を去った絶世の美女といわれています。誰もが子供の頃に読んだことのある「竹取物語」のかぐや姫のモデルだともいわれるくらい美しい女神様です。桜の花の名は、この美しい女神の名が由来しているそうです。木之花咲耶姫の「咲耶(サクヤ)」という言葉に転じて、美しい姫のように咲く花が語源となり「桜」という名になったのだとか。桜にゆかりのある美しい女神の木花咲耶姫。桜の花はこの女神様が富士山から種を蒔いて日本中に桜を広めたと伝説に残されています。

桜は木之花咲耶花が種を蒔いた花


Photo byken8792

平安時代まで頻繁に続いていた富士山の噴火を木之花咲耶姫が鎮めたという伝説があります。女神様ともあろうお方、もちろんただの女性ではありません。天照大御神(アマテラスオオミカミ)の孫の瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)に一目惚れされ、妻になりますが、一夜にして身ごもったことで不貞を疑われ、その疑いを晴らすために、産屋に火を放ち、その炎の中で3人の男の子を生んだのです。火の神様、山の神様、そして安産の神様とも言われる木之花咲耶姫は、富士山の噴火を鎮める守り神。桜のほうがその美しさにあやかったとも言われる木之花咲耶姫は、富士山の頂上から花の種を巻いて日本という国に桜を咲かせたという、そういう話が残されています。

木之花咲耶姫の伝説がまつわる桜の花言葉

Photo byPexels

桜の花言葉である「優美な女性」という花言葉の由来の1説になる木之花咲耶姫にまつわる伝説。美しい女神の木之花咲耶姫が富士山から種を蒔いて日本中に広めたという桜は、春になると可憐に咲き、そして儚く散りゆく姿も風情があります。まるで木之花咲耶姫のような花です。だから桜の木は木之花咲耶姫の霊木ともいわれています。美しいだけではなく芯のある美人を連想させる「優美な女性」という花言葉は、木之花咲耶姫の伝説が由来して付いた言葉だという説はこんな内容です。

桜の種類別の花言葉

開花宣言の基準はソメイヨシノ

Photo by hirota_kenichi

桜はバラ科スモモ属の落葉高木です。ソメイヨシノや寒桜など品種も豊富で、春の風物詩の花として知られていますが、種類によっては冬に咲くものもあります。色はピンクと白が主ですが、御衣黄(ギョイコウ)という種類は黄緑色の花を咲かせます。日本に自生する桜の種類だけでも100種類上あると言われ、そこから栽培品種を入れると200種類くらいの園芸品種があると言われます。その中でも桜の基本は、淡いピンク色の花を咲かせるソメイヨシノ。このソメイヨシノが全国で開花宣言の標準木ともなる桜の代表格です。

開花時期は3月から4月

Photo by haru__q

桜の開花時期は3月から4月。各地で報告される開花宣言は、各地の気象庁がきめた標本木(種類はソメイヨシノ)に5~6輪の花が開くと開花宣言が出されます。「庭の桜はもうたくさん咲いているのに...」という声も毎年聞きますが、環境条件の違いや種類の違いで、報告される開花宣言との時期にずれを感じる声を聴くこともしばしばです。春の風物詩の桜は、南の地方から順々に開花を迎えます。ちなみに東京都の標本木は靖国神社にあるソメイヨシノです。

種類の多い桜は、花色も花びらの形も種類によって違い、そして香りも種類によって強いものと弱いものがあります。見頃の時期も順を追って違います。そんな桜は花言葉も種類別に付いているんです。ここでは数ある桜の種類の中から8種類の桜をピックアップして花言葉をご紹介します。

ソメイヨシノと山桜の花言葉

Photo by houroumono

ソメイヨシノの花言葉は「純潔」「優れた人」。由来は桜の美しさを女性にたとえ、このような言葉で表現しています。山桜の花言葉は「あなたに微笑む」「純潔」「高尚」。由来は山の斜面など環境の整っていない場所でも綺麗に咲く姿から付けられた言葉です。「あなたに微笑む」は登山に来た人にそう見えたから付けられた言葉だといわれいます。

八重桜と枝垂桜と御衣黄の花言葉

https://www.photo-ac.com/main/detail/2129616?title=%E7%A5%9E%E7%A4%BE%E3%81%AE%E6%A1%9C%20%E5%BE%A1%E8%A1%A3%E9%BB%84

八重桜の花言葉は「豊かな教養」「善良な教育」「しとやか」。由来は残念ながら根拠が見当たりませんが、ほかの桜に比べて咲いている期間が長いのでこれらの花言葉を想いながらじっくり観賞してみてください。枝垂桜の花言葉は「優美」。由来は見てのとおりですね。御衣黄の花言葉は「永遠の愛」「優美」「心の平安」「精神美」。由来はこの名から由来しています。御衣黄とは平安時代の貴族着物で、緑色の花びらが、その衣服の萌黄色に近いことからこのような名前が付いたのだそうです。そんな名前の由来と花色に、控えめな気品のあるイメージが合い、このような言葉が付けられています。落ち着いた緑色の花びらは「心の平安」や「優美」という言葉に象徴され、見た目の印象をよくとらえた御衣黄の花言葉です。

河津桜の花言葉

Photo by Naoki Natsume/Ishii , 夏目直樹 ,石井直樹

ソメイヨシノより一足早く見頃を迎える河津桜の花言葉は「思いを託します」「淡泊」「純潔」。由来は見た目の美しい印象と、時間をかけて咲すすみ、長く楽しめるそんな植物学上の特徴が由来し「淡泊」。また見頃の時期が1月から3月上旬で、世間では門出を迎える季節に見頃を迎えることから「思いを託す」という言葉が付けられているのではないという説があります。見た目のイメージや植物学上の内容が由来する花言葉は、根拠に乏しいものが多いのですが、付けられた花言葉を想いながらよく観賞すると、ふとそんな言葉のイメージを感じます。

冬桜と寒桜の花言葉

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

初冬と春の年に2回咲く冬桜の花言葉は「冷静」。由来は花の色が白っぽいからだという説がありますが、根拠はありません。そして1月から3月に咲きだす寒桜の花言葉は「気まぐれ」です。由来は天候の影響で開花時期の変動が大きいという植物学上の特徴からです。開花時期が1月から3月という期間の幅は、開花時期が毎年違うからであり、そんな特徴が由来していると言われています。

ヨーロッパでの桜の花言葉

ヨーロッパでは桜イコールサクランボのイメージ!

Photo byCouleur

桜は日本の国花であり、春の風物詩ですが、ヨーロッパにも桜の木は人気です。でもヨーロッパで桜というと、果物のサクランボのことを意味し、桜の花の花言葉も、サクランボのイメージからくる花言葉が付けられています。サクランボのイメージが由来する桜の花言葉は「永遠の生命」「秘めた快楽」です。果物をたくさんつけた桜の木は永遠に続く生命を感じとることから「永遠の生命」、そしてサクランボは一度食べると止まらない美味しさだということから「秘めた快楽」という言葉がヨーロッパでは付けられています。


桜の花に女性的な印象を持つヨーロッパ

Photo byHans

桜イコールサクランボなのがヨーロッパの桜の印象ですが、桜の花を見て女性的な印象を受けるのもヨーロッパでの桜の観賞の仕方の特徴です。女性的な印象が由来する桜の花言葉には「心の美しさ」という花言葉が付けられ、見頃が短いことでは「短命の喜び」という言葉も付けられています。またヨーロッパでは5枚の花びらを持つ花は縁起がよく、桜を災いから守護する木としている国もあり、桜は「魔除け」という花言葉もヨーロッパでは持ち合わせています。

今年は花言葉を知って桜の花を観賞しよう

https://www.photo-ac.com/main/detail/3144396?title=%E6%A1%9C

火の神様でもあり、山の神様でもある木之花咲耶姫は、美しい桜の花ですら木之花咲耶姫に「あやかりたい」思うほど美人な女神様。そんな女神様が日本のシンボルでもある富士山から種を蒔いて日本中に広めた桜の花は、誠に美しく優美な花。花言葉も納得いく花言葉です。あともう少しで、美しい女神様が種を蒔いた桜の季節がやってきます。今年はそれぞれの桜を、その桜に付けられた花言葉を想いながら、とくとご観賞ください。

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当サイト「暮らしーの」では桜に関する情報を、ほかにもまとめています。お花見のスポットや冬に咲く桜の情報、またお庭の桜の上手な剪定方法など、桜についてもっと情報を知りたい方はこちらもチェックしてみてください。役に立つ情報が盛りだくさんに掲載されています。