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【連載】スイートピーの花言葉とその意味!イギリス王妃を癒したスイートピーの魅力とは

イギリス王妃の心も癒したと言われるスイートピー。絹織物のシフォンで作られたフリルのような花びらと、ほのかに放つ香りが魅力的な春の花です。花と花言葉の連載4回目はスイートピーの花言葉とその意味、そして春の花スイートピーについてご紹介します。
更新: 2021年1月4日
ティンカー・ベル
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春の花スイートピーの花言葉

https://www.photo-ac.com/main/detail/1480736?title=%E8%8A%B1%E5%B8%82%E5%A0%B4-119

モノトーンの冬が終わると、あたりは色とりどりの花が咲きだす春の季節を迎えます。そんな春を飾る花の1つであるスイートピー。まるでシフォン布地をキュッと絞ったフリルのような花姿が可愛いスイートピーは、ほのかに甘い香りを放ち、リビングや寝室に飾るととても癒されます。淡いパステルカラーの花色もどこかほっこりとするスイートピーの花言葉は、新たな門出を明るく送り出す春の花束にぴったりの花言葉です。連載・花と花言葉の4回目はスイートピーにスポットをあててご紹介します。

スイートピーの特徴

スイートピーは甘い香りのマメ科の花

Photo by matsuyuki

スイートピーはマメ科レンリソウ属のツル性の花です。学名は Lathyrus odoratusです。草も花もエンドウ豆に花によく似ており、ニオイエンドウなどという別名で呼ばれることもあります。原産地はイタリアのシシリー島で、そこからヨーロッパに渡りたくさんの園芸品種が作られました。優しい印象の花姿に加え、スイートピーの花色はピンク、青、白、黄色、紫、オレンジ色などの春らしいパステルカラーが特徴です。近年は園芸品種の増加で、赤、紫、濃いオレンジ、濃いピンクなどの花色もあります。見た目の印象や、マメ科の特徴である上に伸びる習性から付けられたスイートピーの花言葉は、新たな門出を明るく送り出す花束にピッタリです。

ヨーロッパでは寝室に飾る花として人気

Photo by Clive G'

スイートピーは甘い香りを放つマメ科の植物。sweet(スイート・甘い)とpea(ピー・豆)なので、sweet pea・スイートピーと呼ばれています。ほのかに甘い香りを放つスイートピーは、ヨーロッパの女性たちからも好まれ、ヨーロッパでは寝室に飾る花としても定着している花です。イタリアのシシリー島生まれのスイートピーはこの後ご紹介しているように、イギリス王妃が大変気に入り、式典や晩餐会で常に飾っていたことで世界中に広まったと言われています。

スイートピーの花言葉

見た目の印象が意味する花言葉


Photo by muffinn

ふんわり柔らかな花姿やパステルカラーを花色に持つスイートピーの花言葉は、「門出」「蝶のように飛躍する」「やさしい思い出」「デリケートな喜び」「繊細」です。「門出」や「蝶のように飛躍する」という花言葉の意味する由来は、花の形が今にも飛び立つ蝶々の姿に似ていることや、春らしいパステル調の花色、そして上に伸びて生育するマメ科の特徴が新たな門出を明るく送り出すのにぴったりだという意味からこのような花言葉に由来しています。そのほかの言葉も、スイートピーの春らしいパステル調の優しい色合いや、繊細な花びらの形が由来し表現された言葉です。

色別の花言葉は?

Photo by portmanteaus

多くの神話や伝説の中に登場する花は、その中の話が由来し、その花の名前になったり、その花の意味する花言葉の由来となりました。花の色も香りも同じです。花によっては色別に花言葉を持っている花もありますが、スイートピーは色の違いによる花言葉は特にありません。ピンクも青も黄色もみんな、優しいパステル調の色が特徴で、そのイメージに想いを寄せて、スイートピーの花言葉が付けられました。見た目の印象が意味する花言葉は、単純につけられた言葉が多く、1つの花に対する印象は無数にあり、その意味や由来の根拠は乏しいですが、スイートピーを観賞していると、色には関係なくその花姿に「なるほど」と納得できるスイートピーの花言葉。ぜひお部屋に飾って観賞してみてください。

国によっては色別に花言葉がある国もある

Photo by Clive G'

花言葉というのは、まだまだ神様や女神さまがこの世を司っている、むかーしむかしに付けられた言葉がたくさんあります。伝説に残されていたり神話に残されている内容が由来となり、花言葉としてその花を象徴する言葉もありますが、目に見えるの特徴や印象というのは無数にあるため、スイートピーのように見た目のイメージから付いた花言葉は、国によっては、違う言葉で表現されていることもあります。ほとんどの国ではスイートピーの花言葉は「門出」「やさしい思い出」などという言葉を象徴としていますが、色別で花言葉がある国もまれにあります。

ピンクは「繊細」・白は「ほのかな喜び」

Photo by Oregon State University

ある国では、たとえばピンクは「繊細」、白は「ほのかな喜び」という言葉を象徴としている国もあるのです。見た目の印象が意味する花言葉は根拠のないものだけれど、その国ではこんな意味があるんだと楽しんでみるのも、花と花言葉の楽しみ方の1つです。しかしながら、スイートピーの全体のイメージから付けられた花言葉と、ピンクや白いスイートピーに付けられた意味は、単語は違いますが同じ意味合いのようですね。

イギリス王妃も愛したスイートピーの魅力

「心の癒し」という花言葉も持つ王妃の愛した花


Photo byAlexvonGutthenbach-Lindau

イタリアのシシリー島で発見されたスイートピーが世界中に広まったのは、イギリスの国王エドワード7世(1841-1910)の王妃アレクサンドラがスイートピーをとても気に入り、式典や、晩餐会などでいつも飾っていたことで、スイートピーが世界に広まったと言われています。時は20世紀の話です。花の名前や花言葉が誕生した1説にもなる神話や伝説は、まだ神様や女神様が人間と一緒に暮らしていたであろう、遠い遠い昔の話であることを考えると、スイートピーが世界に広まった時代は、まだ近年の話です。イギリスの王妃アレクサンドラが愛したスイートピーは公の場のみならず、食卓や寝室など、王妃が日常を過ごす宮殿の場所にも、スイートピーの花は飾られていました。

王妃アレクサンドラの心を癒した花!

Photo by HockeyholicAZ

イギリスの繁栄した時代の国王であったヴィクトリア女王の息子であるエドワード7世は、母から王位を受け継ぎ、美しいデンマークの王女アレクサンドラと結婚したのですが、王妃となったアレクサンドラは、エドワード7世の100人以上愛人がいたと言われる浮気症に苦しむ毎日でした。そんな彼女を癒した花が、このスイートピーだったのです。スイートピーの優しい香りと、やらかな花姿に心が癒されたイギリス王妃アレクサンドラの心情から、ヨーロッパではスイートピーの花言葉に「心の慰め」という言葉も付けられています。

イギリスの王妃の心を癒したスイートピーの魅力とは

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浮気性のエドワード7世の愛人に対する嫉妬心に苦しむイギリス王妃の心を癒したスイートピーの魅力は、甘い優しい香りや、シフォン布地で作ったフリルのようなふんわりとした花びら、優しい色合いがスイートピーの魅力的な部分です。イタリアのシシリー島生まれのスイートピーは、最初は花が小さく薄紫色のものだけでしたが、19世紀ごろから品種改良が進み多様な花色や、花びらもフリルのような形のものが生まれたのです。こんなスイートピーの可愛くもありロマンチックな魅力をこよなく愛したイギリス王妃は、国賓を招く会場にもスイートピーを飾りました。そのことでスイートピーの魅力はヨーロッパの女性たちの視線を集めるようになり、世界中から注目されるようになったのです。

贈るときに気を付けたいスイートピーの花言葉

「別離」という花言葉も持つスイートピー

Photo byChantellen

花言葉は、今から遥か昔の神話や伝説、風習などにちなんだ言葉や、花そのもののイメージになぞられて決められてきました。そのため国によって、あるいは研究者によって異なる言葉で象徴されることがあります。時にはポジティブな言葉ではなく、不幸なことを意味する言葉で象徴されることもあるのです。スイートピーは柔らかで優しい見た目から「門出」や「やさしい想い」など喜ばしい花言葉をが付けられていますが、実は「別離」という、とらえ方によっては、ネガティブにもとらえられる言葉も持ち合わせています。


スイートピーを贈るときは明るく笑顔で贈ろう

Photo by Andrew Coombes

卒業や転勤など別れの季節でもある春の花のスイートピーは、ポジティブに考えて「門出」という言葉に想いを託せば、新たな旅立ちのイメージですが、門出は離れ離れになる別れのシーンでもあり、別れのシーンをネガティブにとらえるなら、「別離」という意味の花言葉にスイートピーを象徴してしまう研究者もいるのです。ただ別れのシーンでもスイートピーの花を贈るときは、明るい笑顔と一緒にスイートピーを贈ると、離れ離れになる別れのシーンでも、新たな門出を祝う別れとなり、喜ばしい言葉をスイートピーの花束に託すことができることでしょう。確かに何本も束にしたスイートピーの花束は、見ているだけで、マイナスなイメージなど払拭してしまうそんな魔法にかけられたような可愛い花束です。

花言葉を添えてスイートピーを贈ろう!

Photo by keiichi.yasu

イギリスの王妃アレクサンドラの心を癒したスイートピーは、ほのかな甘い香りとデリケートな花びらと優しい花色が魅力であり、ヨーロッパでは寝室に飾る定番の花だそうです、見頃の春の時期は、ちょうど卒業、転勤、就職を迎える季節。蝶々が空高く羽ばたくような花の見た目にイメージと、マメ科の上へ伸びる特徴から、新たな門出を明るく送り出すのにぴったりの花です。ソフトな色と花びらの形は、どの花とも相性が合いますが、スイートピーだけで作った花束も素敵です。スイートピーに秘められた花言葉を添えて、先輩や恋人、お友達の門出を明るく笑顔で祝ってあげてくださいね。

スイートピーの情報をもっと知りたい方はこちらもチェック!

当サイト「暮らしーの」では、春の花スイートピーの情報をほかにもまとめています。花束だけではなく、庭に咲かせてみたい方におすすめの情報もあります。スイートピーに関する情報をもっと知りたい方は、こちらもぜひチェックしてみてください。