検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

害虫ハムシの駆除方法6選!その特徴から効果的な対策方法をご紹介!

農作物や大事な花木を食害するハムシの駆除方法をお探しですか?小さな姿ですが植物を枯らしてしまうおそれもあるハムシは農家や園芸家から非常に嫌われている害虫です。その特徴や種類から駆除・対策方法を知り被害を受けない・最小限に抑えましょう。
更新: 2022年5月13日
佐藤3
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

はじめに

ハムシの特徴・種類と対策駆除まで解説

ハムシは見かけることも多い虫で、農作物や庭の花木などの葉を食べる害虫です。少し葉を食べられるくらいならと放置していると大きな被害を受ける放置できない虫。その特徴や種類から防除の仕方やおすすめの殺虫剤などハムシ対策の方法を解説していきます。

【害虫対策】ハムシとは1.特徴

ハムシという害虫はどのような虫なのか。まずは見た目やその発生時期など特徴からご紹介します。ハムシ被害にピンとこない方もこの特徴でどんな虫なのか心当たりがある場合もあるでしょう。

ハムシの特徴1.形

ハムシと呼ばれる昆虫は複数の種類がいて形も微妙に変わってきますが、おおまかにいってコガネムシのような形と表現されることが多いでしょう。甲虫目に分類され、頭と胴、その上に硬い殻のようなものが観察され中に羽を収納しているのが特徴です。

ハムシの特徴2.大きさ

ハムシの大きさの特徴といえば、とても小型な昆虫であるということがあげられます。大きさはどの種類でも成虫はほぼ6mm前後です。

ハムシの特徴3.発生時期

このハムシが一番やっかいなのがその発生期間にあります。多くの昆虫が冬は卵などで過ごすか活動を休みますがハムシは1年中姿を確認することができます。ただし害虫としてよりたちが悪い幼虫は5-6月ころのみと期間が短いので、害虫防除としてはピンポイントに対策できるでしょう。

【害虫対策】ハムシとは2.作物の害虫となる種類

ハムシの仲間は好みの植物がそれぞれあり、同じ系統のものに付く習性があります。ここでは農作物に付くものと園芸花木に付くものに分けて種類をご紹介しましょう。まずは農作物に付くハムシから御覧ください。

ハムシの種類1.ウリハムシ

ハムシの中ではかなりポピュラーなのがこのウリハムシ。茶色っぽい細長い姿をしています。ウリ科の植物が好きで、キュウリやメロン・スイカ・かぼちゃなどに付いているのが発見されます。非常に大食いなタイプの害虫でまた数も多く発生しやすいのが特徴。またメロン・スイカなど農作物の単価が高いものに付くことから農家からは嫌われている虫です。

ハムシの種類2.キスジノミハムシ

アブラナ科の植物を食べるのがキスジノミハムシというハムシの仲間。その被害はキャベツやハクサイ・コマツナ・チンゲンサイの他ダイコンやカブの葉にも多く見られます。葉物野菜は栽培期間が短いとはいえ、大量で発生するハムシの被害は深刻です。幼虫は地中にある大根も食べてしまうので注意が必要。

ハムシの種類3.ジュウシホシクビナガハムシ

非常に偏食なのがこのジュウシホシクビナガハムシでアスパラガスのみに見られるのが特徴。アスパラガスの新芽にたくさんついているところなどは、隠れるところもないのでとても目立ち見た目の気色悪さがあります。


【害虫対策】ハムシとは3.花木の害虫となる種類

ウリハムシの仲間には花木の葉や根を狙うものもいます。そのほかにも農作物以外のガーデニングの敵ともいえるハムシの種類をご紹介しましょう。見た目が大切な花壇の花や庭木。枯れるのも困りますが、葉の見た目を悪くする害虫は早めに対策して寄せ付けないのが一番です。

ハムシの種類1.クロウリハムシ

クロウリハムシはウリ科の園芸植物を好むのが特徴。その標的となるのは花を愛でるタイプのウリ科の植物。よく被害が報告されるものにカーネーションやキキョウがありますが、そのほかフジやナデシコ・アスターなどもクロウリハムシが好むウリ科の園芸花木です。

ハムシの種類2.ヘリグロテントウノミハムシ

とても香りのよい木として知られるキンモクセイを食害するのが、ヘリグロテントウノミハムシという長い名前のハムシの種類です。名前にテントウと付くところからもわかるように、てんとう虫の形をしたハムシの仲間。地中で孵化せずに樹上で幼虫となって地中に潜ります。温かい環境では成虫の姿で年を越すものも。

ハムシの種類3.サンゴジュハムシ

その名もサンゴジュハムシはサンゴジュの葉や根を食べるハムシで、その他にニワトコやミズキの木にも見られます。幼虫も葉を食し、地中にいる時期は蛹となるので根までには影響がありません。卵で越冬して春から被害がではじめます。

【害虫対策】ハムシとは4.ハムシ被害

ハムシの怖いところは成虫と幼虫でそれぞれいる場所が違い、食べられる部位も変わってくるところです。成虫は数で困ることもありますが、幼虫は気づきにくいというウィークポイントがあります。それぞれの被害を見ていきましょう。

ハムシの成虫被害

ハムシは漢字で書くと葉虫。羽虫のハムシと混合されることが多いですが、ウリハムシといえばあの害虫だとピンとくる方も多いでしょう。好む植物が種類によってハッキリと分かれており、葉を食害するだけでなく土中に卵を産み付けてそれがさらなる深刻な被害となるので大変厄介な虫です。

ハムシの幼虫被害

根の部分を捕食して、その痕跡は網目状になるのが特徴です。根を食べられてしまうと植物にとって大ダメージどころではありません。また土の中にいるということで、発見したら農薬や殺虫剤などの薬剤散布をできるだけ早くおこなって駆除しましょう。

【害虫対策】ハムシとは5.駆除

ハムシの駆除方法を初期にできる簡単でお金もかからない方法から、この現象が現れたらすぐに対処しなければいけない急を要する駆除方法と状況によって変わってきます。防除法については後々詳しくご紹介しますが、まずはその段階を知ってください。

ハムシの駆除方法1.捕殺

ハムシ駆除の方法としてまず簡単にできるのが捕殺(手で捕まえて殺す方法)です。これは主に成虫に有効で、早い時期におこなうほど効果が高くおすすめ。ただしあまり数が多くなってしまったり、土の中に幼虫を見かけてしまったら捕殺だけでは駆除が追いつきません。

ハムシの駆除方法2.薬剤


Photo byClker-Free-Vector-Images

ハムシの幼虫を見つけたら即薬剤に頼りましょう。ハムシに効果のある農薬や殺虫剤はたくさんあります。効果を発揮する植物が限られますので、何の木に使うのかどのハムシに対して防除するのか薬剤を厳選する必要が出てきます。

【害虫対策】ハムシとは6.防除

ハムシ対策は現れる前から予防することも大切。防除方法として効果的なやり方を3つあげてみました。方法は簡単ですが、ひとつだけでなく組み合わせることで更に大きな効果が実感できるでしょう。

ハムシ防除1.光るものが苦手

フォレスト 虫よけアルミマルチ

出典:Amazon

ハムシに付かれては困るという好まれやすい作物を栽培する場合、事前に防除対策をしておく方も多いです。防除方法は簡単で、ハムシが苦手とする光るものを作物のそばにおくだけ。光る糸が入っているマルチであったり、アルミシートが対策グッズとして人気です。

ハムシ防除2.ネットでシャットアウト

ハムシが寄ってくる前に物理的に防除するアイテムとして防虫ネットがあります。これはハムシだけでなく他の葉を食べる害虫にも広く効果があるので、葉を食べられやすい植物は植え付けたらすぐにネットをかけておくことをおすすめします。水やりもネットの上からおこない、できるだけネットは外さず育てるのがポイント。

ダイオ化成 0.6mm目防虫ネット

出典:Amazon

ハムシ防除3.ニームやネギ

ハムシには嫌う匂いがあります。すべてのハムシに有効な匂いではありませんが、そのひとつとしてネギやニームといった自然の匂いが強いハーブがあげられます。これを作物のそばに植えておくことで、ハムシの飛来をある程度は防除できるでしょう。

【害虫対策】ハムシとは7.殺虫剤・農薬

ハムシはここまでも解説したとおり成虫と幼虫どちらも見過ごすことができない駆除対象です。まずは特に成虫に効果がある殺虫剤・農薬をご紹介しましょう。こちらの薬剤も効果がないわけではありませんが、幼虫にお悩みの方はもっと有効な殺虫剤がありますので次の章もぜひご参考にされてください。

ハムシに効く殺虫剤・農薬1.ベニカS

ハムシは種類がいて被害を受ける植物も違いますので、効果のある薬剤も変わってきます。ベニカSはダイコンハムシに効果的。殺虫剤によっては、使えない作物もありますのでパッケージをよく確認して正しい使い方でご利用ください。

ハムシに効く殺虫剤・農薬2.スミチオン乳剤

スミチオン乳剤 100ml 住友化学園芸

出典:楽天

スミチオン乳剤も農薬としてはよく使われるものですが、ウリハムシにも効きます。ただしこの薬剤はアブラナ科の植物に使用すると薬害が出ますので絶対に使用しないでください。

ハムシに効く殺虫剤・農薬3.マラソン乳剤

ウリハムシに効果的な農薬としてマラソン乳剤もおすすめ。こちらは比較的薬害がでにくくいろいろな種類の害虫に効きます。とはいえ農薬ですので、使用方法や適応植物以外への使用は効果がないだけでなく害が生じることになりますので、個人判断での使用は控えましょう。

ハムシに効く殺虫剤・農薬4.GFオルトラン液剤


花木につくハムシにはGFオルトランがおすすめ。有名な殺虫剤でハムシ以外の害虫にも効果があります。ハムシにおいてはサンゴジュハムシの駆除に役立ちます。

【害虫対策】ハムシとは8.幼虫対策

食害をおよぼす害虫には浸透移行性の殺虫剤も多いですが、根から薬剤が浸透するため幼虫駆除にも役立ちます。こちらで紹介しているものは特に地中にいる幼虫に効果を発揮する農薬となっています。

ハムシの幼虫に効く農薬・殺虫剤1.モスピラン

ミツバチへの影響などにより地域によっては使用することができない農薬もあるなか、持続性もありミツバチにも害がない殺虫剤といえるのがこのモスピラン。ハムシに対しても広い範囲の幼虫に効果的です。

ハムシの幼虫に効く農薬・殺虫剤2.ダイアジノン粒剤

ダイアジノンも土の中にいるハムシの幼虫に効く農薬。特にウリハムシの幼虫駆除に効果を発揮します。農薬類は同じものを連続して使用すると害虫に耐性がついて効かなくなりますので、ひとつと決めずに薬効が切れたら別の種類も使ってみるのがセオリーです。害虫に耐性を付けないよう同じ農薬の連続使用は避けてください。

まとめ

ハムシ被害は対策から!ひどくなったら薬剤駆除も

ハムシは見た目はそれほど怖い感じもない小さな甲虫で、少し葉を食べるくらいならと放置している方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし怖いのはハムシだけでなくその幼虫です。期間は短いですが大切な根を食害するということで被害が大きく出たり、害が現れてからでないと見つけにくいのが問題です。成虫がいたら卵を生んでいて幼虫が土の中にいる可能性が高いです。見つけ次第捕殺するだけでなく、付かないようにする予防や発生してしまった後の殺虫剤散布など大切な作物や花木のために積極的に駆除していきましょう。

殺虫剤等の薬剤が気になる方はこちらもチェック

暮らし~のではその他植物につく害虫に効果的な薬剤・農薬についてもご紹介しています。それらについてもっと知りたい、気になるという方はぜひこちらも見てくださいね。