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小型の自作サブウーファーの作り方は?手作りでも重低音を響かせよう!

「超低音で音楽・映画を楽しみたい」そんなときはサブウーファーを自作で設置してみましょう。この記事では、自作サブウーファーの基本的な作り方と注意点を解説しています。また、設計や配線のやり方に自信がない方のために、サブウーファー自作キットのおすすめ情報も紹介。
更新: 2024年2月7日
sakakibara-tetuji
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サブウーファーとは

Photo byMizter_X94

自宅のTVで映画やライブ映像を観賞しているとき、「音にもっと臨場感が欲しい」「もっと心地よいサウンドで聞きたい」このように思った経験はないでしょうか。そんなとき、導入すべきスピーカーがサブウーファーです。

サブウーファーとは低音域専用のスピーカーで、通常のステレオスピーカーを補助するために用いられます。サブウーファーを普段お使いのステレオスピーカーに繋げることで、より迫力のある音楽や映画を楽しむことが可能です。

サブウーファーを自作してみよう

大型スピーカーや2.1ch以上のサラウンドスピーカーがあれば、ウーファーを追加で取り付ける必要はないのですが、上質なスピーカーほど割高になるので入手しにくいといったデメリットがあります。

いま持っているステレオスピーカーで、気軽に高音質を味わいたいならサブウーファーを自作で作ってみることをおすすめします。自作ウーファーには「密閉式」と「バスレフ」の2つのタイプが代表的ですが、ここでは作り方が簡単な密閉式について解説していきます。

自作サブウーファーの作り方①設計

まずはじめに、自作サブウーファーを作るための設計を考えていきましょう。異音のないクリアな音を出すためには、スピーカーを設置するエンクロージャーと呼ばれるボックスの設計が重要になります。使用するサブウーファーのサイズをもとに、ボックス(エンクロージャー)の大きさを設計していきましょう。

ボックスの板の厚み

ボックス(エンクロージャー)は、スピーカーの音をしっかり響かせる目的で取り付けますが、気を付けていきたいのが強度です。ウーファーのサイズが17cm前後なら板の厚みは17mm、ウーファーのサイズが25cmなら板の厚みは25mm程度に設計します。

そうすることで、振動による音質低下を防ぐことができます。板の厚みが足りない場合はボックス内を補強する必要がありますが、今回は超小型ウーファーの作り方を紹介しますので、板の厚みは最大25mmあればOKです。

ボックス容量の設計

続いては、エンクロージャーの大きさの設計を決めていきます。エンクロージャーの容量はリットルで定められており、平均的な目安はウーファー口径が17cmならエンクロージャーの容量は15~40リットル、ウーファー口径が25cmならエンクロージャーの容量は20~50リットルです。

詳細な数字は購入したウーファーのメーカー推奨箱容量を確認してみてください。

ボックスの容量の計算式

ボックスの容量をあらわす計算式は「エンクロージャーの内径の横×縦×高さ÷1000=エンクロージャーの容量(リットル)」になります。

よって、使用するウーファーの推奨箱容量が20リットルだった場合、エンクロージャーの内径は「30cm×26cm×26cm」となります。気を付ける点は、箱の外径ではなく内径に合わせて設計することです。

自作サブウーファーの作り方②材料を用意


ウーファー(スピーカー)を設置する箱(エンクロージャー)の設計が終えたら、DIYに必要な道具をそろえていきます。今回は超小型のサブウーファーの自作方法を紹介しますので、ウーファーユニットやボックスなどそれぞれの素材をなるべくコンパクトに用意していきましょう。

サブウーファー本体の材料

【1】口径17cm前後のウーファーユニット【2】厚み17mm前後の合板を3枚~4枚【3】アンプ【4】アンプに配線するスピーカーケーブル。以上4点の材料があれば、超小型サブウーファーを自作して、実際に音をならす段階まで進むことが可能です。

超小型を意識しているので、スピーカーの口径は17cm程度を用意するのがベターでしょう。あまり小さすぎると低音が出しにくくなるのでご注意ください。

作業に使用する道具

【1】木工用ボンド【2】ビス【3】ドライバー【4】2種類(200番と400番)の紙やすり【5】カラースプレー(あればで構いません)。以上5点の道具があれば、作業を進めることが可能です。

肝心な合板をカットする方法ですが、丸い穴を開けたり厚い板を切ったりと少し難しい工程が生じるため、家庭ではなくホームセンターで行うことをおすすめします。

自作サブウーファーの作り方③ボックス作成

重低音を響かせるために重要となるボックスを作っていきます。はじめにウーファーをはめ込む部分となる丸穴を作っていきます。

丸穴加工は自在錐を使用して行っていきますが、もっていなければホームセンターで貸してもらえるので、木材購入時に予めカットしておきましょう。ウーファーの口径に合わせて、スッポリ埋め込めるように丁寧に丸穴を作成していきます。

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合板をカットする

続いては、ボックスの丸穴以外の面を作っていきましょう。設計どおりの内径になるように合板をカットし、木工用ボンドを塗って板を仮止めしてきます。隙間がないように接着剤はたっぷり使用することがポイントです。最後にビスで合板同士をしっかり固定しておきます。

自作サブウーファーの作り方④配線作り

ボックスを作成したら、次にアンプへ配線するスピーカーケーブルを通す穴をあけていきます。ケーブルを逃がすための穴なので、直径5mm程度の小さな穴で構いません。

今回は密閉式の超小型サブウーファーを作っていくので、隙間に関してはシビアに埋めていきます。なので、ケーブルを通し終えたら穴の周りは接着剤でガチガチに固定し、音が外に漏れないように工夫すると良いでしょう。


アンプに繋いだら動作テスト

自作したエンクロージャーにウーファーユニットを埋め込み、ユニットとアンプをスピーカーコードで配線したら、仕上げ作業に入るまえに一度動作テストを行ってみましょう。

お手持ちの再生プレイヤーをアンプに接続して、実際に音を鳴らしてみてください。低音を大きく鳴らしたときに、エンクロージャーが激しく揺れたりビリビリといった異音が鳴ったりしないか確認しましょう。問題なければ仕上げのステップに進みます。

自作サブウーファーの作り方⑤仕上げ

箱の表面を200番の紙やすりで削っていきます。埋め込んだんウーファーユニットを一旦外して、合板の切断面に出ているバリ取りをして、表面を滑らかな状態にしていきましょう。

特に注意して削るべく部分は、箱の四つ角と丸穴部分です。最後に、お好きな色のカラースプレーで箱全体を塗装していきます。最終仕上げとして、400番の紙やすりを使ってツヤ出しをしたら、美しい超小型サブウーファーの完成です。

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仕上げはマスキングテープでも代用できる

「塗装したり紙やすりで削る作業は面倒」という方は、マスキングテープを活用して、箱の表面についたバリを目立たなくする方法をおすすめします。お好きな柄のマスキングテープを、100円ショップやホームセンターで購入して、箱の外面に貼っていくだけなので非常にお手軽です。補強・密閉効果も期待できるので、ぜひ試してみてください。

自作サブウーファーの作り方の注意点

Photo byOpenClipart-Vectors

超小型サブウーファーを作る際に注意したい点は、ウーファーユニットのサイズを最低でも17cmまでにしておくことです。

コンパクトな設計にこだわると、どうしてもウーファーユニットの口径サイズを小さく見積もってしまいがちですが、重低音を楽しみたいのであれば口径17cm以上で40hz以上の音域が出せるスピーカーを選びましょう。初心者の方は、一度家電量販店などで低音域の周波数を視聴してみることをおすすめします。

防音対策

超小型サブウーファーとはいえ、40hzの低音を出した際の振動は大迫力です。集合住宅に住まいの場合は、スピーカーの下に防音マットを敷いておくなどして、防音対策も意識しておくと良いでしょう。防音マットによって音質が変化してしまうのが気になる方は、スピーカーと防音マットの間に台を挟むことで音質低下を防ぐことができますよ。

重低音が響き過ぎるときの対策を紹介

自作したサブウーファーを実際に使用してみて、「低音が響き過ぎて違和感かも?」と感じることがあれば、エンクロージャーの中に微量の吸音材を入れてみましょう。吸音材とは、音の反響を抑えてくれるアイテムで、適切に取り入れることで音質を向上させることが可能になります。

ウール系の吸音材がおすすめ


スピーカーボックス専用 吸音材ミクロンウール

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ウーファーボックスに入れる吸音材は、量の調節がしやすいウール系の吸音材がおすすめです。貼り方は簡単で、タッカーを使って箱の内面にウール系吸音材を貼り付けるだけ。

大量に入れる場合は貼り付け不要、そのまま箱の中に吸音材を押し込むだけでOKです。量を調節しながら音質をチェックしていき、自分にとってクリアなサウンドだと思う配分を探してみてください。

サブウーファーのおすすめ自作キットを紹介

一から自作する時間がとれない方は、ウーファーの自作キットを試してみてはいかがでしょうか。おすすめの自作キットは、国内の音響機器メーカーで有名なFOSTEXが手掛けた、手軽かつ本格仕様のスピーカー自作キットです。

こちらの自作キットは、エンクロージャーや配線の設計が既に済んでいるため、付属のネジで組み立てたあと別売りのウーファーユニット・アンプをつなげるだけで完成します。

自作キットは初心者におすすめ

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上記で紹介した自作キットを含め、市場で流通している自作キットのほとんどは、ウーファーユニットの口径サイズが10cm未満です。このような小サイズのユニットでも、80hzくらいまでの低音を楽しむことができます。

自作キットは、配線や箱の設計などを計算するのが困難だったり、超低音にこだわりがなかったりする初心者の方におすすめします。ドスンと胸に響き渡る超低音が聞きたい方は、大きめのスピーカーユニットを購入しましょう。

まとめ

手作りサブウーファーの構造をシンプルに解説すると、エンクロージャー、スピーカーユニット、アンプ、配線、この4つの要素を組み合わせることで音を出すことが可能になります。

高音質を追求すれば他にも沢山のアレンジがありますが、基本的な作り方としては、今回紹介した方法が参考になるでしょう。サブウーファーを設置して、日常で再生する音コンテンツに心地よい低音を加えていきたいですね。

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おうちでリラックスしながら低音を楽しむなら今回紹介したサブウーファーがおすすめですが、最新の高機能スピーカーを使えば外出先や入浴時など、さまざまなシーンで高音質を聞くことが可能です。

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