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白檀(ビャクダン)とはどんな香り?その特徴や効能、サンダルウッドとの違いも紹介!

ビャクダンとはどんな香りがするのか気になりますか?名前は聞いたことがあっても意識してビャクダンの香りを嗅いだことがないという人も少なくないでしょう。その別名や名前の由来・この香りの効果効能からその用途までよい香りのする木について紹介していきます。
更新: 2023年12月12日
佐藤3
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はじめに

白檀とはどんな匂い?用途や由来効能も紹介

白檀と書いてビャクダンという読み方をします。とても良い香りがする木であり日本人には古くから馴染みのある香りといっても過言ではありません。そんな白檀の名前の由来やどんな匂いか。匂いの種類や効能・用途など詳しくご紹介していきましょう。白檀についてもっとよく知りたいという方必見です。

ビャクダン(白檀)について

白檀はただ香りが良いだけの植物ではありません。原産地では香油や精油を取るだけでなく木工品の材料としても古くから多く活用されている樹木です。まずは白檀の基本情報と樹木としての特徴から見ていきましょう。

白檀の基本情報

科・属:ビャクダン科ビャクダン属
原産地:インド
英語名/学名:Sandalwood/Santalum album

白檀の樹木としての特徴

白檀の木はインド原産の樹木で、他の木に半寄生して生きるためこの木だけで育てることは不可能で、たくさんの木がある場所でしか生息できないという特徴を持っています。

また白檀の木はインド以外にニュージーランドやハワイなどでも見つけることができますが、なぜか香りがほとんどなく香木として使用することはできません。

ビャクダン(白檀)の名前の由来・別名

白檀という名前、日本語は漢字を見るとその意味が推測できるものもありますが白檀はまったくその由来などがわかりませんね。またその英語名の意味や語源についてもご紹介します。

白檀の意味・由来

白檀は別名を檀香といいます。ダンコウバイという梅の木をご存知でしょうか。漢字でかくと檀香梅。白檀の木のような良い香りがする梅という意味で付けられた名前です。そして白檀の白という漢字ですが、これには材木にしたときに白い木であるからというところから付けられています。

白檀の別名・サンダルウッド

白檀は和名で英語ではサンダルの木、サンダルウッドと呼ばれます。サンダルと聞くと履物を連想しますがこのマントラによるとサンダルには足元(スタート地点)という意味もあるのだとか。

サンダルの木とマントラの関係性は不明ですが、その語源や由来を知ると何か関連性があるのかもと深読みもしたくなるのではないでしょうか。

サンダルウッドの名前の由来チャンダナ

白檀の英語名であるサンダルウッドはインドのサンスクリット語のチャンダナが語源であり由来だとされています。もちろんインドといえばマントラとも無関係な国ではありませんね。

なぜ白檀をサンダルの木と訳したのは語呂が似ていたという由来かも知れませんが、このミステリアスな香木にはもっと深い意味があって欲しいと感じますね。


ビャクダン(白檀)とサンダルウッドの違い

白檀の話をするときに出てくるのがサンダルウッド。英語ではSandalwoodでSandal(履物のサンダル)と同じ綴りを持っています。この2つの木どのような違いがあるかご存知ですか?

白檀との違いは正式な決まりはない

最初に基本情報でも紹介したとおり、白檀の英語名がサンダルウッド。植物学上で見ればこのふたつの木にまったく違いはありません。(生息する地域により香りの有無がある程度)しかし言葉として白檀とサンダルウッドは違いがあるような使い方をされています。

しかし、あくまでも一般的な多くの人の解釈という程度。こう呼ばなくてはいけないという決まりはありません。

サンダルウッドと呼ばれる場合

まず白檀とサンダルウッドという言葉。それぞれどのようなイメージを持ちますか?またはどのようなときにその名前を聞くか考えてみてください。ふたつの違いはズバリその使われる場所の違い。サンダルウッドというとアロマ関係で白檀は線香など香関係で使われるものを差します。

お香は白檀オイルはサンダルウッド

もっとそのものズバリの違いを言うならお香として使用する場合が白檀で、オイルになっているものはサンダルウッドと呼ばれています。もちろん、線香をサンダルウッドと呼んでも間違いではないのですが聞いた瞬間一瞬相手は考えるような顔をするでしょう。

間違えてはいないけれど何となく腑に落ちない違和感がこの2つの単語の使い方の違いに他なりません。

ビャクダン(白檀)はどんな匂いか

次に白檀の香りに対するイメージがない方には重要な、その香りについてです。白檀(サンダルウッド)の香りをまったく嗅いだ記憶がないという方でも意外と知っている香りかも知れません。ここでは白檀の香りについてご紹介しましょう。

香りの特徴・どんな匂いと似ているのか

香りをどんな匂いか例えるのはとても難しいことです。特にこの白檀という木は特徴的でありながら他に似たものが見つけられません。

柑橘系の香りやバラの香りなどは一般的で伝わりやすい匂いですが、それと違い白檀の匂いはその香りを知らない人にどんな匂いか伝えにくいのは次のような理由もあります。

白檀の香り成分サンタロール

白檀の匂いが例えようがないのはその香り成分によるものです。サンタロールというのがよい香りを出していますが、この香り成分は化学で合成することができないものだから。

似たような香りは作れても白檀の香りは他には作り出せない貴重なもの。白檀が他の香りに例えられないのは、作ることができないどんな匂いともいえない香りだからでしょう。

白檀はお線香の香り

実際にサンダルウッドのアロマなどを嗅いでいただくのがてっとり早い方法なのですが、もし思い出せる方は次の香りを思い出してください。それは仏壇などに備えるお線香の香り。白檀を使用した製品の中で多くの人がこの香りを嗅いだことがあるのではないでしょうか。

ビャクダン(白檀)と季節

香りの使い方は季節を意識することでとても上手に扱えるようになるといわれています。白檀やサンダルウッドの香りを取り入れるなら、どんな季節がいいのでしょうか。ここではその香りのイメージと季節を結びつけて考えてみましょう。

白檀が香る季節


栴檀は双葉より芳しという言葉がありますが、この栴檀とは白檀のこと。意味は本物(の白檀とは)すでに芽が出たときから素晴らしい匂いがするものだとなりますが、このようにこの木は特に香る季節というものはなくいつの季節でもとても良い香りがするといわれています。

白檀が合う季節は

それでは逆に白檀の香りが合う季節は?というとどちらかというと秋や冬といった季節が似合う香り。フルーツやフローラルの華やいだ香りとは違う落ち着いた香りが特徴ですが、日本には扇子にこの白檀の香りを炊き込めて夏に使うという習わしもあります。

そんなよい香りの風を近くで嗅いだことがある人には白檀は夏の季節の香りと感じるかも知れませんね。

ビャクダン(白檀)の用途・種類

白檀の香りばかりクローズアップしてきましたが、その用途はそれだけではありません。ここでは白檀の用途とその種類を紹介します。

用途の種類1.香料として

香りがする木は白檀の他にもありますが、多くが加熱しないと香らないものばかり。そんな中で常温でもよい香りがする白檀は精油をとり香料としての用途に使われています。特に日本人に馴染みが深いのは、お香としての白檀の香りではないでしょうか。

用途の種類2.木材として

白檀といえばお香ですが実は木材としての用途も見逃せません。インドを中心として海外では白檀の木に掘られた仏像や置物が民芸品として売られているのを目にすることがあるでしょう。

白檀の香りは木からもほのかに香りますが、時間経過とともになくなってしまうもの。香り目的というよりも白檀の木を高級な木として扱っているのがわかります。

ビャクダン(白檀)の効能・効果

自然界の香り・アロマにはさまざまな効果があるといわれています。中には香りだけで服用する薬よりも強いと言われているものや、飲む回数を制限されるハーブもあるほどです。白檀の香りにはどのような効果や効能があるのか、そのうちの有名なもの3つをご覧頂きましょう。

瞑想効果

日本でも白檀の香りといえばお線香という方もいるくらい、宗教と白檀の香りは縁が深いといわれています。それは白檀が持つ瞑想を促す効果のおかげです。仏教だけでなくヒンドゥー教でも瞑想の場では白檀のお香を炊くことでより深く瞑想することができると考えられています。

リラックス効果

サンダルウッドのアロマには深いリラックス効果があり軽度の頭痛や不眠症などの症状の緩和にも効果があるといわれています。完全に症状を治すまではいかなくても、心が落ち着くことで不快でイライラする気持ちを抑えるのには効果的です。

血流促進効果

白檀の香りには血流促進や体の熱の調整をしてくれるという働きもあります。体を暖かくしたり、逆に熱を持ちすぎているときはその熱を発散させたりと不快な体温を正常に戻すだけでなく、むくみ改善などの体調管理にも役立つでしょう。


ビャクダン(白檀)の他の香りの良い木の種類

最後になりますが、白檀の他にも香りの良い木を探している方へ種類別に2つに分けて香る木を紹介します。木の香り方にもいろいろな種類がありますので、使い方に合わせたものや好みの香りを探してみてはいかがでしょうか。

種類1.花が香る三大香木

香りのよい木といえばやはり花が有名ですね。そのよい香りがする花が咲く中でもトップ3を三大香木と呼んでいて沈丁花・金木犀・クチナシの3種類となっています。それぞれ春と秋・夏と別々の季節に良い香りで楽しませてくれる花木。花が香る木はどれも甘い香りがするのが特徴となっています。

種類2.木が香る

幹や枝・葉などが香る木は花の時期だけでなく一年中良い香りがします。白檀の他には高級爪楊枝の木として有名なクロモジや料理にも用いられる葉が特によい香りがする月桂樹なども木が香る種類です。

まとめ

ビャクダン(白檀)の特徴・効能を知り活用しよう

出典: https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/auc-kagetsuin/cabinet/04002729/imgrc0071530565.jpg

白檀は化学合成では作れないその香りが特徴的。日本やインドは元より西洋でもサンダルウッドの香りとしてアロマなどでも人気の精油として多くの人から活用されている植物です。

白檀だけでは成長できない木ということで数が少なく貴重な木ということもありますが、その香りも高級な印象を受ける方が多いのではないでしょうか。白檀についていろいろと解説してきましたが、新しい発見もあったのではないでしょうか。

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白檀の他にもいろいろな植物の効能や用途・香りのよい木を紹介しています。どんな匂いがするのか、どんな使われ方をするのか気になる方はぜひこちらも見てくださいね。