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はじめに
簡単な園芸!エレモフィラの地植えや剪定を解説
エレモフィラは水やりや肥料・根が繊細で植え替えに神経を使うことからあまり初心者向けとはいえないですが、病害虫の心配がほとんどなく丁寧にお世話をしてあげることできれいに育ってくれる植物です。何といってもその特徴ともいえるシルバーリーフは寄植え用などに人気が集まっている種類ですね。今回はこのエレモフィラの土づくりから水やりや肥料といった日常管理・地植えや剪定のやり方といったお世話まで詳しく解説していきましょう。
エレモフィラの基本情報
この植物は非常に仲間が多く存在するもので、オーストラリアが原産地。まずはこエレモフィラがどのような花であるのかという基本的な情報から見ていきましょう。
エレモフィラはどんな花
全国に200種類以上の種があるのがこのエレモフィラという植物。その中でも園芸種として人気があり日本でもエレモフィラとていう名前でよく流通しているのがエレモフィラニベアという銀色の葉に紫のベル状のかわいらしい花が咲く品種です。多年草または低木として扱われており、草丈は50センチくらいから大きくなると2メートル以上になるものも存在します。
基本情報
科・属:ゴマノハグサ科エレモフィラ属
原産地:オーストラリア
学名/英語名:Eremophila nivea/Eremophila
エレモフィラの花について
種類によって違うエレモフィラの開花時期。春咲きのものと四季咲きがありますが、どれも開花時期が長く楽しめるのが特徴となっています。またその花の形も人気のあるかわいらしい姿をしているので、葉だけでなくこちらもじっくり鑑賞して欲しいものです。
エレモフィラの開花時期
エレモフィラは年に何度も咲く四季咲き種も多いですが、シルバーリーフのニベアの花は春のみの1度咲く種類となります。ニベアによく似ているトビー・ベルは毛の密度が低いので美しいシルバーリーフという点では負けますが長い開花時期があり年に何度か花の時期が楽しめるでしょう。
その花姿は
銀色の葉や茎に紫色のつりがね型の花がおじぎをするように咲きます。葉が白いので花がとても目立って愛らしく感じるでしょう。また花の形も人気があるつりがね型ということで寄植え用のシルバーリーフというだけでなく、このエレモフィラの花単体を楽しむために栽培しているという方も少なからず見受けられます。
エレモフィラの特徴
植物を育てる上でその特徴はとても大事な前知識となるでしょう。特に他にもたくさん植物を育てているお宅であれば、花の時期であったり病害虫の付き具合も気になるところ。ここではそんなエレモフィラの特徴をご紹介します。
エレモフィラの特徴1.
特徴としてまずあげられるのはどの品種も花期が長いということ。白く美しい枝や葉ばかりに注目が集まりがちですが、花を楽しむ植物としてもおすすめ。
エレモフィラの特徴2.
このエレモフィラという植物は、病害虫の心配がほとんどないのも見逃せません。特に寄植えなどにする場合その姿の美しさが問われますね。虫がつくと他の植物にも影響がでますし、病気などもってのほか。その心配がない低木種として高さのあるシルバーリーフは便利に使えるでしょう。
エレモフィラの特徴3.
これはあまり良い特徴ではないのですが、水や過湿に弱いという点があります。寄植えにして玄関先などに飾る場合も、室内に置かない限り雨が直接当たらないような工夫をする必要があるでしょう。
エレモフィラの育て方1.置き場所
植物の特徴や基本情報もわかったところで、さっそく育て方を解説していきましょう。まずはこのエレモフィラの栽培では重要な置き場所です。単純に日当たりが良い場所に置いておけばよいというものではないところが、この低木の栽培が少し難しいといわれるところです。
エレモフィラが好む日当たり
エレモフィラは基本的には日当たりの良い戸外に置くのが良いですが、梅雨・夏・冬とそれぞれ置き場所に対する配慮が必要な場面もでてきます。その中で一番気をつけなくてはいけないのが梅雨時で、多湿になるとすぐに根腐れしてしまいやすいためです。
園芸のコツ・栽培のポイント
真夏の場合は1日中日なたにおくよりも半日陰くらいで風通しのよい涼しい場所を好みます。地植えで移動できない場合は何か影になるような衝立などで日陰を作ってあげるとよいでしょう。冬の置き場所については後述の冬の室内管理の章で詳しくご説明します。
エレモフィラの育て方2.土
根が繊細な植物ですので根腐れ病の心配があります。土づくりは一般的な培養土よりも水はけをよくする工夫をしたものを使うのがおすすめ。ここでは土の配合例を見ていただきましょう。
エレモフィラ栽培の用土
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根腐れの心配が強いエレモフィラには水はけのよい土を用意してあげましょう。水はけをよくするにはピートモス・パーライトを入れて作ります。配合は赤玉土5にピートモスとパーライトを2.5ずつくらいの割合で混ぜ合わせたものがおすすめ。
園芸のコツ・栽培のポイント
ピートモスはブルーベリーなどに使用する酸性度が強い土なので、エレモフィラに使用する場合は調整済みのものを使ってください。必ずこの配合でなければいけないわけではないので手に入らないという場合は、水はけのよい土の配合をお店の人に相談して手に入るもので作るとよいでしょう。
エレモフィラの育て方3.植え方・地植え
暖かい地域であれば、庭にそのまま植え付けてしまうこともできます。初心者の方ですとやはり季節や日当たりに応じて移動させられる鉢植えにするのがおすすめですが、背の高くなる品種を庭に植えるのも良いシンボルツリーとなってくれるでしょう。
エレモフィラの植え方は?地植えの方法
エレモフィラを庭に直接地植えにしたいという方の場合、その置き場所に神経を使ってあげる必要がでてきます。1つは冬場に霜が降りるような場所ではいけないということ。上にひさしがあるような場所でも雨水がしたたってきていつも湿気っているような場所もNG。
園芸のコツ・栽培のポイント
基本的に暖かい地方以外でのエレモフィラの地植えはおすすめできません。季節や気温・天候によって場所を移動させてあげた方が失敗が少ないからです。少々扱いが難しいと最初に申し上げたのはそんな理由から。適した地域である場合、前項の土を参考にまず土壌改良をしてから根に気をつけて鉢やポットから出しやさしく植え付けてあげましょう。とても根の弱い植物です。
エレモフィラの育て方4.水やり
土にさえ気をつけていれば水やりはそれほど難しいことではありません。しかし暖かい季節と冬場の水やりは、他の植物同様変化をもたせて気をつける必要もでてきます。
エレモフィラの日常管理・水やり
他の植物と同じで水やりは基本的なことに気をつければよいのでそれほど神経質になる必要はありません。土が乾いたのを確認してからあげるときには十分たくさんの量をあげるようにするだけです。根腐れしやすいからと上げる量を減らしてしまうのは植物にとってよくない行動。いつもジメジメしているのが良くないので乾いているときと潤っているときの緩急を付ける感じで水やりをおこないましょう。
園芸のコツ・栽培のポイント
冬場に関しては水やりは控えめにするのがポイント。土が乾いたらあげていたものを、乾いてから3日ほどそのまま放置、そして水をあげるというスパンでおこなうようにするのが一般的な冬の季節のエレモフィラの水やり方法です。
エレモフィラの育て方5.剪定
エレモフィラに剪定は必要か
エレモフィラは剪定すると切った枝のあたりが少し枯れてしまう性質を持っているようです。小さな株の場合はそのダメージが大きくなるので大きくなってからするようにしてください。
剪定のやり方
剪定にむいている時期は春の花期が終わったころ。伸びてきた枝をカットして形を整える程度にとどめておくのが無難でおすすめ。時期が遅くなると新しく出てきた花が咲く枝を切ってしまうことになるので夏以降の剪定はやめておきましょう。
枯れた下葉は適宜取り除く
剪定というほどではありませんが、枯れた葉はその都度何度も取り除くのがきれいな姿を保つコツです。また地植えした近くの土や鉢の中にも枯れ葉のゴミがたまりますので、こまめにお掃除してあげてください。
園芸のコツ・栽培のポイント
翌年の春、エレモフィラの花が咲くのが新しく生えてきた枝からということで、それを剪定しないように注意が必要となります。そのためにも花が終わったらすぐくらいに切ってしまい、夏以降は手を付けないというのが失敗を防ぐ良い方法です。
エレモフィラの育て方6.冬の室内管理
最後になりますがエレモフィラの冬場の室内管理、特に置き場所についてのご注意をさせていただきます。暖かい地域以外では基本的に冬場は暖かい室内に置いての管理がおすすめ。
エレモフィラ冬場の室内管理
エレモフィラは低木または多年草扱いの植物なので、冬を越して翌年もきれいな姿を見せてくれます。しかし耐寒があまり高くはありませんので冬場は室内でずっと管理するようにしましょう。朝方でも3度を下回るような場所は室内でも不向き。窓際などがそれにあたりますので、できるだけ部屋の中央近くか窓から離れた壁際などを定位置にしてあげるとよいですね。
地植えにできない地域は冬は室内へ
低木と言うことで地植えにされている方もいらっしゃるようですが、寒い地域は外では霜でやられてしまいます。できるだけ鉢植えで管理して屋外でも玄関先のひさしの下など霜の心配がないような場所でお世話をするのがよいでしょう。
園芸のコツ・栽培のポイント
とにかく冬場は気温に注意をするのが重要です。水やりの項でもご紹介したように、休眠期にあたりますので水やりも控えめで乾燥がちに管理するのがコツ。春の開花を目指してしっかりと越冬させてあげてくださいね。
まとめ
銀色の美しい園芸種エレモフィラを栽培しよう
美しいシルバーリーフのニベアを代表とするエレモフィアという植物。その特徴と水やりなどの日常管理から冬場の室内での置き場所などもご紹介してきましたがいかがでしたか?シルバーリーフとしてはシロタエギクなど育てやすいものがたくさんありますが、きれいな紫色の花とのコンビネーションはこの植物の美しさを象徴するものです。トビーなど四季咲き品種のものは年に何度も花の時期を楽しめる大変育てがいのある植物といえるでしょう。
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