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ダチュラとはどんな花?危険な毒性や花言葉、育て方など基本情報を解説!

ダチュラとはどのような植物かご存知でしょうか?ダチュラはアサガオのような綺麗な花を咲かせる植物で見た目は美しいのですが、実はとても危険な毒性のある植物でもあります。今回はそんなダチュラの危険な毒性や、花言葉、育て方などの基本情報を解説します。
2020年8月27日
T・S
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ダチュラとはどんな植物?

綺麗で香りの良い花を咲かせる植物を育てたい方におすすめなのが「ダチュラ」です。ダチュラは育てるのも難しくありませんので、初心者の方にもおすすめ出来ます。ただし、とても危険な毒性を持っているのに注意が必要で、その毒性は幻覚作用もあり、犯罪にも利用されてきた歴史があります。今回はそんなダチュラの危険な毒性や、花言葉、育て方などの基本情報を解説します。

ダチュラの特徴

ダチュラとは?

ダチュラとは、ナス科チョウセンアサガオ属に分類される一年草です。チョウセンアサガオ属はダチュラ属とされることもあります。原産地はインドや中東、南北アメリカで、大きさは種類によりますが、60~100㎝にまで育ちます。主に育てられているのはチョウセンアサガオやアメリカチョウセンアサガオといった品種です。日本には江戸時代に薬用植物として渡来し、全身麻酔・鎮静麻酔薬として使われていました。現在は野生化しています。

ダチュラは初心者でも育てやすい?

初心者の方が気になるのが育てやすさですが、日本でも野生化して育っているような植物ですので、初心者の方でも問題なく育てられます。やせ地でも育ってくれる強健さがありますので、育てるのにあまり心配はいりません。また、一年草ですので、冬には枯れる為、冬越しの努力が必要ないのもポイントです。種を採取し、毎年種まきをして更新しましょう。

ダチュラの開花時期

開花時期は夏、7~9月です。色は種類によりますが、白や、画像のような紫のもの、黄色のものなどがあります。また、一重咲きのものも八重咲きのものもあります。花は上向きに咲くのが特徴で、漏斗のような形をしており、大きさは10~15㎝ほどです。和名にアサガオと付けられていますが、種類によってはアサガオのような形をしているのが由来です。しかし、画像のように、印象の違う種類もあります。

ダチュラは甘い香りがある植物

花の見た目が美しい上に、香りも良いのが特徴です。甘くエキゾチックな香りと評されることが多く、香水にして販売もされています。セルジュルタンスのダチュラノワールや、イヴ・サンローラン・ボーテから販売されているモンパリ オーデパルファムなど、大人の雰囲気があり、恋を演出する香りとして愛されています。香りの良い花が好きな方はぜひ育ててみて下さい。

ダチュラの実はトゲがある

香りの良い花が終わると実を付けますが、実は画像のようにとげとげしいものとなっています。綺麗な花の後ですので、かなりインパクトがある実です。この実が熟すと中の種が出てきて、こぼれ種で増えていく形です。こぼれ種でも増えるほど強健ですので、放っておいても増えていくことがよくあります。

ダチュラの毒性に注意

育てる上で最も気をつけなければいけないのが、毒性です。こちらはアルカロイド系の有毒物質がある為、間違って食べてしまうと中毒症状を引き起こします。根がゴボウのように見えたり、蕾がオクラに見えたり、葉がナスに見えたりハーブと間違えられるなどして、毎年中毒症状が報告されていますので気をつけましょう。子供に伝えておくのはもちろん、扱う際は手袋を付けるなどすると安心です。

ダチュラを利用して強盗?

ただ嘔吐感や頭痛が襲うタイプの毒ではなく、違法な麻薬をも超える幻覚症状が出るとして知られています。1~2時間ほどで発症し、意思の疎通も出来ないほど酩酊し、その間の記憶も無くなるほどとされており、時には数日間も続きます。それだけ強い毒ですので、相手を酩酊状態にした上で強盗をする「ダツレアス」という犯罪組織がかつてあった程なのです。とても危険ですので、絶対に体内に入れないようにしましょう。

ダチュラの種類

ダチュラの種類①チョウセンアサガオ

こちらは世界の広い地域で野生化しており、日本にも帰化している一般的な種類です。画像のようにアサガオとよく似た雰囲気の花で、白花が上向きに咲きます。草丈は1mほどになりますので、中々ボリュームのある種類です。

ダチュラの種類②パープル・クイーン


こちらは内側が白色、外側が紫色の花が咲く品種です。とても素敵な外観となっており、魅力的です。気になった方はぜひ育ててみて下さい。

ダチュラの種類③ブラックカラント・スワール

こちらは八重咲きの品種で、画像のように二段になって咲きます。非常に豪華な見た目をした紫色の花です。こちらも同様に育てられますので、気になった方はチェックしてみましょう。

ダチュラの種類④ゴールデン・クィーン

ダチュラは白や紫のイメージが強いのですが、こちらのように黄色の品種もあります。八重咲きですので豪華な印象となっており、2段、3段になって咲きます。栄養が足りないと花弁が減りますので、しっかり栄養を与えて育てましょう。

ダチュラの種類⑤アメリカチョウセンアサガオ

こちらもよく知られている種類で、北米からメキシコが原産ですが、現在は世界中で野生化しています。本種に似ていますが、葉茎に毛が沢山生えており、少し白っぽいのが特徴です。また、咲き始めは上を向いていますが、段々下垂していくのもポイント。草丈は60~150㎝ほどになり、比較的大きな種類です。

ダチュラの種類⑥ヨウシュチョウセンアサガオ

こちらは画像のように、白をベースに少し紫がアクセントとして入った印象の種類です。原産地は熱帯アメリカで、こちらも野生化しています。大きさは1m以上になり、葉の長さは8~15㎝ほど。また、紫色が入らないものもあり、そちらは「シロバナヨウシュチョウセンアサガオ」と呼ばれます。育て方は変わりませんので、気になった方は育ててみて下さい。

ダチュラの花言葉と名前の由来

ダチュラの花言葉と意味・由来

綺麗な花を咲かせますので、花言葉も持っています。花言葉は「偽りの魅力・変装・夢の中・愛嬌・あなたを酔わせる」などがあります。幻覚作用の強い毒性を持った花らしい花言葉となっているのがポイントです。意味が少し変わっていますので、もしどなたかに贈られる際は、花言葉の意味に注意した方が良いでしょう。

ダチュラの名前の意味・由来

花言葉の意味が分かると名前の由来も気になるところです。日本では一般的にチョウセンアサガオと呼ばれますが、このチョウセンは朝鮮半島のことではなく、海外という意味です。また、アサガオの仲間ではありませんが、アサガオのような見た目をしていることが由来となっています。その他、キチガイナスビという別名もありますが、こちらはナス科の植物であり、強い幻覚作用が出ることが由来となっている様子です。

ダチュラの販売価格は?

ダチュラの販売価格

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気になる販売価格ですが、苗は比較的安価に販売されており、数百円から1000円程度で購入出来ます。ただし、あまり流通量の多い植物ではありませんので、もし販売店で見あたらなければネットショップもチェックしてみてください。また、発芽率も悪くありませんので、種も販売されています。種の価格も高くありませんので、どちらから育てても良いでしょう。

ダチュラの選び方

苗をお店で購入する際は、状態の悪いものは選ばないようにしましょう。葉の色が綺麗で、ある程度茂っており、茎もしっかりした印象のものを選びたいところです。また、既に蕾が付いていれば、植え付けてすぐに花を楽しめます。蕾が無くてもしばらくで花は咲きますので、どちらでも構いません。

ダチュラの育て方①環境

ダチュラは地植え?鉢植え?


育てる際に決めなければいけないのが、地植えで育てるか鉢植えにするかですが、ダチュラに関してはどちらでも育てられます。生命力が強く、また一年草ですので冬越しをさせる必要がありませんので、お好きな形で育てましょう。場所に余裕があれば、地植えにすることで水やりの手間を省けます。また、地植えにしておくとこぼれ種で勝手に増えることも期待出来ます。

ダチュラに適した生育環境

日光を好むタイプの植物ですので、日当たりの良い場所で育てていきましょう。日照不足になると生育が悪くなる可能性があります。日がよく当たり、ある程度の気温があればすくすくと育っていくでしょう。

ダチュラの夏冬の管理

一般的な植物を育てる場合に難しいのが夏越しと冬越しですが、暑さには強いので、夏越しの心配はありません。夏が開花時期となりますので、花と香りを楽しみましょう。また、冬に関しては一年草ですので枯れてしまいます。枯れる前に種を採取しておき、後述する方法で種まきをして更新していくと良いでしょう。

ダチュラの育て方②用土・植え付け

ダチュラの用土

使用する用土はあまりこだわる必要はありません。鉢植えにする場合は、一般的な草花用の培養土を利用すると良いでしょう。ご自身で混ぜたい場合は、赤玉土の小粒を7割、腐葉土を3割の割合で混ぜたものを使用します。地植えにする際は、植え付けの際に穴を掘り、掘り上げた土に少し腐葉土を混ぜることで、より良い環境となります。

ダチュラの植え付け

植え付けの適期は4~7月頃となります。開花する前に植え付けを終わらせましょう。植え付けが遅くなると生育が悪くなりますので、なるべく早めに植え付けます。庭植えも鉢植えも、植穴を掘って株を置き、隙間に土を入れて水をたっぷり与えれば完了です。複数株植える場合は、株間を40㎝ほどあけておくと良いでしょう。

ダチュラの育て方③水やり・肥料

ダチュラへの水やり

育て方で最も肝心なのが、水やりの頻度・量です。成長期や開花期は水を沢山使いますので、鉢植えにした場合は水切れに注意して下さい。土の表面が乾いてきたタイミングで水をたっぷり与えます。特に夏は乾きやすいので気をつけましょう。地植えでしっかり根が張っていれば、雨水だけでも大丈夫です。地植えでも、よほど乾燥した場合は水を与えて下さい。

ダチュラへの肥料

野生化している植物ですので肥料を与え無くても育ちはしますが、肥料を与えた方が花付きが良くなります。地植えの場合も鉢植えの場合も、月に一回緩効性肥料を与えるのが簡単でおすすめです。液体肥料をお持ちの場合は、10日に1回のペースで与えると良いでしょう。開花期が終わったら肥料を与えるのをやめます。

ダチュラの育て方④植え替え・増やし方

ダチュラの植え替え

一年草として育てていきますので基本的には植え替えの必要はありません。冬になると枯れ、また翌年に新しく育てる形になります。中には多年草として育てられる種類もありますので、その場合は、4月以降の暖かな時期に植え替えしましょう。

ダチュラの増やし方①種の採取

増やし方は種まきになりますので、まずは種の採取をしましょう。こぼれ種でも増えますが、種まきをすれば確実です。実の中には画像のような種が詰まっており、秋頃になると黒く熟して果実が割れ、種を採取出来ます。その種を封筒などに入れ、乾燥状態で保存しましょう。翌年の春にまきます。

ダチュラの増やし方②種まき


乾燥保存しておいた種を4~5月に種まきしましょう。遅くなると上手く育たなくなりますので、遅れないようにして下さい。ポットにまくか、花壇に直接直まきをするかお好みで大丈夫です。種が軽く隠れる程度に覆土して水やりを行い、乾かさないよう管理すると2~3週間ほどで発芽します。ポットにまいたものは、しっかり育てた後に定植しましょう。

ダチュラの育て方⑤刈り込み・手入れ

ダチュラの刈り込み

水やりと施肥さえ行えば、あとは順調に育っていく姿を見守るだけですが、もし伸びすぎている様子であったり、不要な部分があれば刈り込んでしまいましょう。少し切った程度であれば問題なく耐えられます。

ダチュラの手入れ

育てていく上での特別な手入れはありませんが、ある程度の草丈になりますので、強い風が吹くと倒れてしまう場合があります。あまり風が吹かない場所であれば問題ありませんが、もし強い風が吹く場所で育てる場合は、支柱を立てて支えてあげると良いでしょう。

ダチュラの育て方⑥病気・害虫

ダチュラの病気

強健な植物ですので、あまり病気にはかかりません。しかし、水を与えすぎると根腐れして枯れてしまう危険性がありますので、水切れには注意しつつも、与えすぎには注意して下さい。

ダチュラに付く害虫

一般的な害虫であるハダニがつくことがあります。ハダニは葉の裏に付き、水を嫌がる性質がありますので、水やりの際に葉の裏にも水を与えることで予防出来ます。また、上記動画のカダンセーフのような、比較的安全な薬剤も販売されていますので、水で対処出来ない場合は検討してみて下さい。

まとめ

今回の「ダチュラとはどんな花?危険な毒性や花言葉、育て方など基本情報を解説!」はいかがでしたでしょうか?画像のようにとても綺麗な白花や紫色の花を咲かせますが、とても危険な毒がありますので、お子様がいるご家庭で育てる際はご注意下さい。栽培難易度は低いので、毒にだけ気を付ければ問題なく楽しめる花です。

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今回はダチュラについて解説させて頂きましたが、他にも観葉植物・ガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方はぜひ見てみて下さい。