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ヒューズボックスからアクセサリ電源を取る方法は?取り付け方も含めて解説!

この記事ではヒューズボックスのアクセサリーについて紹介していきます。ヒューズボックスに取り付けられるアクセサリーはどんなものがあるのかやアクセサリーの取り付ける方法から注意するべき点まで紹介します。ヒューズボックスにアクセサリーを取り付けたい方はご覧ください。
更新: 2021年3月11日
Y.I.
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ヒューズボックスについて

ヒューズボックスとは

ヒューズボックスは車の様々な電源を管理する多くのヒューズを、1つにまとめたBOXのことです。このヒューズボックスから電源を取ることでETCなどの電力を使ったアクセサリーを取り付けることができます。

ヒューズボックスの位置

運転席のドア側

ヒューズボックスの中には運転席のハンドルの右下の小物入れの奥に位置するものがあります。この小物入れを取り外すことで使用することができます。小物入れは簡単に取り外しができます。

助手席の足元

助手席のグローブの奥に位置しているものもあります。使うためにはグローブを外す必要があります。車種によってグローブを取り付けている構造も少しずつ違っているので、取り外し方も多少異なります。

エンジンルームの中

運転席の前にフタがあり、その中にエンジンルームがあります。その奥にもヒューズボックスはあるのですが、そこに位置するものはアクセサリー電源でないものが多いのでこの記事では割愛します。

ヒューズとは?

ヒューズを取り付ける意味

ヒューズは主に電源と電気回路の間で、電源から強力な電流が流れたとき電気回路を電流から保護するために取り付けられています。そのしくみは、規定以上の電流が流れたときにヒューズ内の電線が熱で焼き切れることにより、配線を切って電流を流れなくするというものです。

ヒューズのアロと数字について

ヒューズのラベルには色と数字が描かれています。これによってヒューズから流せる電流の大きさを読み取ることができます。黄土色、茶色、赤色、青色、黄色、白色、緑色の順にアンペア数が大きくなっていき、それぞれ5A、7.5A、10A、15A、20A、25A、30Aとなっています。
 

ヒューズの形

ヒューズの形には種類があり、主に「平型」「ミニ平型」「低背」の3種類に分類されます。平型は昔な車によく使われており、ミニ平型は平型の小型化をしたもので、最近の車にも使われることもあります。低背は最もコンパクトで一番多く使われているヒューズです。

アクセサリー電源とは

アクセサリー電源の特徴

アクセサリー電源はエンジンがオフの状態でも電源スイッチをオンにすることで使用可能な電源のことです。「ACC電源」と表記されることもありますが意味は同じです。ここにETCなどを取り付けることが多いです。

アクセサリー電源の使い方

キーを回すタイプ

キーを回してエンジンをかけるタイプの車は、キーを1段階回して「ACC」と書かれたところに合わせることでエンジンをかけずに電源スイッチをオンにすることができます。また、エンジンをかけることでも電源をオンにすることができ、その場合はエンジンを切ることで電源をオフにすることができます。

プッシュスタートタイプ

プッシュスタートと呼ばれるタイプの車はスタートボタンを1回だけ押すことでアクセサリー電源をオンにすることができます。

常時電源とは

常時電源はエンジンがついていないときでも使える常に使用可能な電源です。しかし常時電源にアクセサリーを取り付けてしまうと、たとえアクセサリー機器がオフの状態でもバッテリーの電力は著しく消耗されてしまうので、アクセサリーの電源としては使われることは少ないです。

検電テスターで電源を調べる


検電テスターの概要

検電テスターはヒューズボックスのヒューズ(端子)から電流が流れるかどうかを測るための工具です。ヒューズボックスのヒューズだけでなく、その他の配線から電源を取る場合にも使います。車から電源を取るときも、配線をするときにも欠かせない必須アイテムといえるでしょう。主なメーカーは「エーモン」です。

検電テスターの構造

検電テスターは色付きの針状のLED端子とワニグチの端子、そしてその2つの端子とをつなぐコードからなる構造です。この検電テスターが2つの端子を通して感電させ、針状の端子に内蔵されているLEDが発光することによって電源を取れるかどうか調べることができます。中には音が鳴るものもあります。

検電テスターの使い方

間違った使い方

まず間違った使い方を説明していきます。間違った使い方とは、検電テスターの片方の単瀬だけで測ろうとすることです。この使い方だと、絶対に検電テスターに電流が流れません。検電テスターに限らず、感電させるためには電流が入ってくる道と電源に戻っていく道が必要だということを意識しましょう。

まずはボディアースから

ボディアースの意味

ボディアースとは「電気回路のマイナス極につなげる」という意味です。ボディアースを正しく行わないと、検電テスターが正常に動作しないことがあります。

ボディアースの手順

車では、車のネジなどの金属部分に検電テスターのワニグチを取り付ける作業のことをいいます。前席のドアヒンジのネジなどの車の金属部分につながっていて塗装のされていないものに取り付けることで安定します。

ヒューズを調べる

ボディアースの後はヒューズの通電を確認しましょう。ヒューズの両端のくぼみにある金属部分のどちらかにLED端子を当てて、LEDが光るか光らないかで通電しているかどうかをチェックすることができます。

アクセサリー電源は、電源をオフにしている間は通電せず、オンにしている間だけ通電します。常時電源の場合は電源をオフにしている状態でも通電するヒューズです。

ヒューズボックスのフタから調べる

ヒューズボックスのフタの内容

ヒューズボックスのフタには、ヒューズごとの使用目的やアンペア数が記載されています。ヒューズボックスのフタの図とヒューズボックスのヒューズは対応しています。

ここでは、その記号の中でも安電源として使ってもよい端子の記号と使うとリスクがともなう注意すべき端子の記号を紹介していきます。

電源に使いやすい端子の記号と注意すべき記号

ヒューズボックスのフタには、ヒューズごとの使用目的やアンペア数が記載されています。ヒューズボックスのフタの図とヒューズボックスのヒューズは対応しています。ここでは、その記号の中でも安電源として使ってもよい端子の記号と使うとリスクがともなう注意すべき端子の記号を紹介していきます。

電源に使いやすい端子の記号

CIGとは

CIGはシガーソケットの略です。アクセサリーソケットという呼び名もあるとおり、アクセサリー電源として使うためのヒューズともいえるでしょう。アクセサリー電源なので消費電力も抑えられておすすめです。

RADIOとは

RADIOはラジオやオーディオを意味します。このヒューズが切れても車の走行にはあまり影響しないため安全性も高いです。アクセサリー電源であるということもポイントです。

MIRRORとは

MIRRORは車の運転席の窓から見えるサイドミラーのことです。ほかと比べてヒューズのアンペア数が少なめですが、アクセサリー電源としてはおすすめです。

WASHERとは

WASHERは車のワイパー付近についているウォッシャー液を操作するヒューズです。ヒューズが切れてもあまり走行に支障がないだけでなく、切れたことに気づきやすいためヒューズの交換がしやすいというメリットがあります。


注意すべき記号

ECUとは

ECUと記されてある電源はECU、すなわちコンピューターが使用する電源という意味を示しています。このヒューズが切れると車の様々な制御装置が機能しなくなり、重大な事故につながります。

   

A/BAGとは

A/BAGはエアバッグが関係していることを意味します。これが切れているとエアバッグが機能しなくなってしまいます。また、ヒューズが切れたことが分かりにくいことも非推奨な理由のひとつです。

不明な記号

「IG2 NO.3」など、使い道が全く読み取れないヒューズがあります。これらのヒューズは車の一言では言い表すことのできないような複雑な意味が込められています。これらのヒューズが切れると困難なトラブルを生む可能性があるので使わないようにしましょう。

配線の仕方とアクセサリー電源の取り方

アクセサリー電源の取り方

アクセサリー電源のヒューズをラジオペンチ等で取り外します。そして、ヒューズと同じ形状のヒューズ電源を差し込みます。そして、アクセサリー電源をオンにすることで電源を取ることができます。

常時電源の取り方

常時電源は先ほどの「ヒューズ電源を差し込む」ところまでは同じですが、こちらは配線した時点で電源となるためアクセサリー電源をオンにする必要はありません。

ヒューズボックスのヒューズが切れたとき

切れたヒューズの特定

ヒューズは切れると二度と戻らないので新しいものに交換する必要があります。まずは、電源として使えなくなった部分のヒューズをラジオペンチなどで引き抜いて、ヒューズの端子の間で電線が切れているかどうかを調べましょう。

切れていなければほかのヒューズも手当たり次第に調べるしかありません。

交換するヒューズの選択

交換するヒューズは同じ形状、同じアンペアのものを用意しましょう。ここで、ヒューズが切れたから切れにくいものにしようとアンペアを上げることはおすすめしません。

理由は、ヒューズごとに決められている電流を超えることになり、今度はヒューズではなく、ヒューズよりも大規模な電気回路が破損することになるからです。

ヒューズボックスの「空き」について

「空き」の概要

「空き」とは、もともとヒューズがはめ込まれていない空きスペースのことです。「空き」にはアクセサリー電源のものや常時電源のもの、さらには電源でないスペースもあるのでどのようなヒューズ電源かは検電テスターで調べてみないとわかりません。

ヒューズボックスの空きスペースは使わないほうがいい?

電流の大きさがわからない

空きスペースの電流の大きさはヒューズボックスのフタにも説明されていないので、電源を取ると電子機器が動作不良や破損する可能性もあります。

回路がショートする?

空きスペースはそれ自体が電気回路の途中の部分であるケースもあります。そのため電源を取ることによってショートしてしまう可能性もあります。

「空き」ができる理由

空きスペースの位置は車種によって違います。もともとヒューズボックスは解体した車から別の車に再利用できる構造になっています。

しかし、車の電気回路の形は車種によって異なるため、同じヒューズボックスを使っても違う配線になるからです。その配線の違いから空きスペースが生まれるのです。

取り付けられるアクセサリーの代表例


ETC

ETCは取り付けることによって有料道路の料金所を一時停止せずに通過することができ、さらに料金も割引きされます。しかし、ETCを利用するためにはETCカードが必要です。

また、取り付けはメーカーの指定する位置に行ってください。使い方はとても簡単で、料金所で「ETC」と書かれたゲートを通過するだけで効果を発揮します。

カーナビ

カーナビは周辺の地図や目的地までの道のりを表示し、運転手の道案内をすることが主な役目です。

テレビやラジオとほぼ変わらない機能も兼ね備えているものも多く、さらに最近ではインターネットやアプリケーションが使用可能なものまで存在しており、そのスペックや使い方はスマホに酷似しています。また、カーナビはETCと連動させることができます。車種によってはもともと取り付けられていることもあります。

シガーソケット

シガーソケットは車内の電源をUSB充電器にするための機器です。USBに対応するため多種多様なアクセサリーが使えるようになりますが、ヒューズ切れに注意しましょう。ところで、かつては煙草を吸う人のためのシガーライターを加熱するための機器だったようです。

ヒューズボックス以外からの電源の取り方は?

ナビ/オーディオ裏からの電源の取り方

ナビ/オーディオ本体がある位置の周りのパネル、センターコントロール、側面のパネル、の順に本体の周りのパネルを取り外します。その後、本体を固定しているネジをドライバーで外して固定を解除し、慎重に本体を取り外します。

すると、本体の電源の配線が出てくるのでそれを工具で加工することで電源を取ることができます。

シガーソケット裏からの電源の取り方

運転席と助手席の間に位置するシガーソケットの内張りをドライバーなどで取り外した後、シガーソケットの裏側の配線を改造していくという形です。

取り方を工夫することで、アクセサリーを取り付けた後の配線をシンプルに整頓することができますが、専門的な部品が必要でかつ検電テスターを駆使しなければできないことなので上級者向けの手段でしょう。

ヒューズボックスから電源を取るメリット

ヒューズボックスから電源を取るメリットは効率が良いということです。これら2つの方法がヒューズボックスを使わないアクセサリー電源の取り方の凡例ですが、2つとも「内装を分解する」という作業が必要です。

対してヒューズボックスからの取り方だと、内装を分解する作業を省くことができるため効率的であるといえます。

まとめ

以上でヒューズボックスから電源を取る方法とアクセサリーの取り付け方の解説を終わります。ヒューズボックスから電源を取る方法さえ知っておけば、アクセサリーの取り付けの自由度も飛躍的に高まります。

様々なアクセサリーを取り付けながら車を「ただの乗り物」から「快適な乗り物」にカスタマイズしていきましょう。

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