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バージニアストックの育て方は?種まきでの増やし方も種取りから解説!

バージニアストックの育て方をご存知でしょうか?非常に可愛らしい花を沢山咲かせる植物であり、一年草ですので気軽に育てられます。また、こぼれ種でも増えるほど増やすのも簡単です。今回はそんなバージニアストックの育て方を解説します。
2020年8月27日
T・S
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バージニアストックの育て方は?

可愛い花を咲かせる一年草を育てたいと考えている方におすすめなのが「バージニアストック」です。バージニアストックは小さくて綺麗な花を沢山咲かせる一年草の植物で、難しい夏越しをさせる必要がありませんので、気軽に育てられます。また、こぼれ種でも増えることがある植物であり、種取り・種まきをすれば気軽に増やせます。今回はそんなバージニアストックの育て方を解説します。

バージニアストックの特徴

バージニアストックとは?

バージニアストックとは、アブラナ科マルコルミア属に分類される一年草の植物です。元々はギリシャやアルバニアなどの地中海沿岸部に分布していますが、こぼれ種でも増える強さがある為、現在はヨーロッパの広い地域に自生しています。マルコルミア属は35種ほどありますが、今回ご紹介するものが主に栽培されている種類です。草丈は20~40㎝ほどに成長します。

ストックとは別の植物

末尾にストックと付いていますが、ストックとバージニアストックは別の植物です。ストックがアラセイトウ属で、バージニアストックはマルコルミア属の植物です。しかし、見た目が似ている部分があり、ストックを小さくしたような外見をしているため、末尾にストックと付けられています。こちらも同様に育てることができ、またこぼれ種でも増える強さがあります。

バージニアストックは初心者でも育てやすい?

初心者の方が気になるのが育てやすさですが、比較的育てやすい植物ですので、初心者の方にもおすすめ出来ます。一般的には秋に種をまいて冬越しをさせますので、耐寒性が強く、マイナス5度程度まで耐えられるのが特徴です。夏になると枯れる為、耐暑性は低くなっていますが、春巻きにして秋に花を咲かせる場合は夏越しさせましょう。ただし、暑さには弱いので寒冷地以外では難易度が上がります。また、こぼれ種でも増えるほど増えやすい花です。

バージニアストックの開花時期

開花時期は、秋まきした場合は4~5月の春時期に咲きます。春まきした場合は、夏越しをして9月中旬~10月に花が咲きます。花色は白、ピンク、紫となっており、花の大きさは1㎝程度と、小さくて可愛らしい花です。花は小さいですが、沢山咲かせますので見応えがあります。花は次第に白から紫やピンクへと変化していきますので、違う品種を一緒に育てているような見た目になるのもポイントです。また、花にはほのかに香りがあります。

バージニアストックの花言葉と名前の由来

バージニアストックの花言葉

可愛い花を咲かせますので、花言葉も付いています。花言葉は「求愛・愛情の絆」や「繊細・優美」などがあります。可愛い色の花を咲かせる為、恋愛や優しさを感じさせる花言葉となっているのがポイントです。「求愛」という花言葉が付けられていますので、どなたかに贈られる際には意味も考えて贈った方が良いでしょう。花言葉の意味を添えて贈ると喜ばれるかもしれません。

バージニアストックの名前の由来

花言葉と共に知っておきたいのが名前の由来です。学名は「Malcolmia maritima(マルコルミア・マリチマ)」となっており、マルコルミアという属名は、イギリス種苗商だったマルコムという方にちなんでいます。また、マリチマは「海浜性の」という意味があります。和名はアラセイトウとなっていますが、バージニアストックの名の方がよく使われています。


バージニアストックの苗の販売価格は?

バージニアストックの苗の販売価格

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育てる際に気になるのが苗の販売価格です。苗は3~4月の春時期に流通しており、園芸店やホームセンターなどで見かけます。こぼれ種でも増えるほど増やしやすい植物ですので、ポット苗は安価に販売されており、数百円で購入出来るでしょう。苗を植え付ければ簡単に育てられますが、上記のように、種も500円程度で販売されています。初めて育てる方は苗から育てることをおすすめします。

バージニアストックの選び方

苗をお店で購入して育てる場合は、調子の悪そうなものは購入しないようにしましょう。病害虫の被害がありそうなものや、葉の色が悪そうなものは選ばないようにして下さい。そういった問題点が無ければ、購入して育てていきましょう。ネットショップで購入する場合は、どの苗を購入するか選べないことが多いので、信頼出来るお店で購入します。

バージニアストックの育て方①環境

バージニアストックは地植え?鉢植え?

育てる形ですが、鉢植えでも地植えでも育てられますので、お好きな形で育てましょう。地植えであれば水やりの手間が減りますので、管理が簡単になります。どちらにしても、一年草ですので植え替えが無く、大きな手間はかかりません。鉢植えにする場合は、5号以上の鉢を使うと良いでしょう。地植えにする場合は20㎝以上離して植え付けます。

バージニアストックに適した生育環境

日光を好む植物ですので、日当たりの良い場所で管理しましょう。日当たりが少ないと徒長してしまい、花付きが悪くなってしまいます。弱々しい株にしない為にも日当たりが大切です。また、過湿を嫌いますので、水はけの良さと風通しも大切です。過湿になると病気にもなりやすいので注意しましょう。やせ地でも育ちますので、肥料分についてはあまり心配ありません。

バージニアストックの冬の管理

春に苗を購入して育てる場合は夏で枯れて終わりますが、種から育てる場合は秋まきが一般的ですので、冬越しをすることになります。耐寒性はマイナス5度程度ですので、マイナス5度を下回らなければ大丈夫です。多少防寒をすると安心ですので、鉢植えの場合は霜を避けられる軒下で管理すると良いでしょう。地植えでも、ポットに種まきをして、春に苗を定植する形もおすすめです。

バージニアストックの育て方②用土・植え付け

バージニアストックの用土

やせ地でも育つような強さがありますので、土で大切なのは水はけだけになります。鉢植えにして育てる場合は、市販の草花用の土を使うのが簡単です。ご自身で混ぜる場合は、赤玉土の小粒を7割、腐葉土を3割の割合で混ぜると良いでしょう。地植えにする場合は、植え付ける際に腐葉土を混ぜておくと良い状態になります。さらに、どちらの形でも、元肥に緩効性肥料を施しておくと生育が良くなります。

バージニアストックの植え付け


苗を購入したら植え付けましょう。鉢植えにする場合は、鉢底ネットと鉢底石を敷いてから用土を三分の一ほど入れます。苗を置いて、周りを土で埋め、緩効性肥料を置いてから水やりをすれば完了です。地植えの場合は植穴を掘って、腐葉土を混ぜてから、鉢植えと同様に水やりまで行いましょう。あまり横に大きくならない植物ですので、複数株植える場合は株間をあけすぎると寂しくなります。20㎝程度の株間にしておきましょう。

バージニアストックの育て方③水やり・肥料

バージニアストックへの水やり

水やりは大切ですが、過湿が苦手ですので水のやりすぎに気をつけましょう。鉢植えの場合は、土の表面が乾いてきたら水をたっぷり与えます。土を触って、さらさらとしているかを確認すると良いでしょう。与える時は、鉢の底から水が出てくるくらい与えます。地植えの場合は雨水がありますので、水やりはほぼ不要です。よほど乾燥していたら水やりをして下さい。

バージニアストックへの肥料

やせ地でも育つ植物ですので、沢山の肥料は必要ありません。肥料を与えすぎると茎が柔らかくなってしまい、倒れる可能性があります。元肥として緩効性肥料を与えたあとは、追肥はしなくても良いでしょう。元肥を与えていない場合は、10日おきに、通常よりも薄めた液体肥料を少し与えるのがおすすめです。

バージニアストックの育て方④植え替え・増やし方

バージニアストックの植え替え

多年草を鉢植えにした場合は植え替えが必要となりますが、バージニアストックは一年草ですので、植え替えは必要ありません。夏には枯れてしまいます。もし夏を迎える前に移植する必要がある場合は、根を傷付けないようにして下さい。直根性の植物ですので、根が傷つきやすく、注意が必要です。

バージニアストックの増やし方①種の採取・種取り

枯れる前に種取りをして、実生で増やしましょう。種取りをしても、同じ外見の花が咲くとは限りません。矮化剤で低くしてあるものは、種取りをして育てると本来の大きさになります。花後に種が付きますので、種取りをして保管しておきましょう。秋まきのものは6月、春巻きのものは11月頃に種取りが出来ます。

バージニアストックの増やし方②種まき

こぼれ種でも増える植物ですので、種まきは気軽に行えます。採取しておいた種を、9月中旬~10月に種まきします。寒冷地の場合は5月に種まきをすると良いでしょう。気温に問題が無ければ花壇などに直播き出来ます。冬越しが心配な地域では、ポットに種まきをしてから、春に苗を定植して下さい。種は多めにまいて、育ちの良いものを残して育てていきます。

バージニアストックの育て方⑤切り戻し

本種は切り戻しをしましょう。花が咲き終わったあとに切り戻しをすることで、脇芽が出てきてまた花を咲かせてくれます。また、樹形が乱れている時も切り戻しが有効です。切り戻しをする際は、清潔なハサミを使用して下さい。

バージニアストックの育て方⑥病気・害虫

バージニアストックの病気


病気は過湿によって発生します。灰色かび病や根腐れになりますので、水はけの良い土を使い、水のやりすぎに注意し、風通しの良い場所で育てていきましょう。灰色かび病の症状が現れたら、発生箇所を除去して広がらないようにします。

バージニアストックに付く害虫

一般的な害虫であるアブラムシが付きますので、付いているのを見たら対処して下さい。少数であればテープなどで取っても構いませんが、ある程度の数が付いている場合は、薬剤で対処しても良いでしょう。上記動画で紹介しているような、気軽に使える薬剤が販売されています。その他、詳しい対策方法は下記記事で解説しています。

ナメクジにも注意

ナメクジによる被害を受けることもありますので注意しましょう。ナメクジは昼間、鉢や石の底などに隠れていますので、様子がおかしいと感じたら、石などをどかしてみて下さい。確認出来たら補殺して対処します。その他、詳しい対策方法は下記記事で解説しています。

まとめ

今回の「バージニアストックの育て方は?種まきでの増やし方も種取りから解説!」はいかがでしたでしょうか?過湿に気を付ければ育て方も難しくなく、こぼれ種でも増える植物ですので、実生での増やし方も簡単です。切り戻しをすることでボリュームさせながら育ててみて下さい。耐寒性が高いので冬越しも心配いりませんが、寒い地域では凍らないよう気を付けましょう。

バージニアストックが気になる方はこちらもチェック!

今回はバージニアストックについて解説させて頂きましたが、他にも観葉植物・ガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方はぜひ見てみて下さい。