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ノアサガオとは?沖縄に多く分布する緑のカーテン!アサガオとの違いは?

ノアサガオとはどのようなアサガオかご存知でしょうか?普通のアサガオは多くの方が知っていますが、ノアサガオとの違いを知っている方は多くありません。非常に育てやすく、緑のカーテンにピッタリの種類です。今回はそんなノアサガオの基本情報を解説していきます。
2020年8月27日
T・S
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ノアサガオとはどんなアサガオ?

緑のカーテンを作ってみたいと考えている方に特にオススメなのが「ノアサガオ」です。普通のアサガオは多くの方が知っていますが、ノアサガオとの違いを知っている方は多くありません。しかし、実は非常に育てやすく、緑のカーテンにピッタリの種類なのです。地植えでもプランターでも育てられますので、気になる方はぜひ育ててみて下さい。今回はそんなノアサガオの特徴や、分布、アサガオとの違いや育て方などの基本情報を解説していきます。

ノアサガオの特徴

ノアサガオとは?

ノアサガオとは、ヒルガオ科サツマイモ属に分類される、つる性多年草です。一般的によく知られているアサガオの仲間で、見た目もアサガオと大差ありません。分布地は熱帯から亜熱帯地域で、日本では沖縄に分布しています。つるが非常に長く、10m以上も伸ばしますので、緑のカーテンにピッタリの植物です。

ノアサガオは初心者でも育てやすい?

初心者の方が気になるのが育てやすさですが、こちらは非常に育てやすい植物ですので、気になる方は気軽に育ててみましょう。よく知られているアサガオよりも育てやすく、繫殖力が旺盛で、どんどん広がってくれます。多年草ですので長く楽しめますが、耐寒性がやや弱めとなっている点に注意して下さい。

ノアサガオの開花時期

開花時期は6月下旬~11月です。開花の期間が長く、11月まで咲き続けてくれるのが嬉しいポイント。花色は青や紫、ピンク、白と、美しい色になっています。花は朝から夕方までの命となっていますが、次々咲いてくれますので、楽しみやすい花です。

分布地・沖縄では嫌われることもある

沖縄に分布している為、沖縄の方にとってのアサガオはノアサガオです。沖縄では海岸近くによく自生しており、とても親しみのある植物ではありますが、あまりにも繫殖力が強い為、実は嫌われることもあります。雑草扱いとなっており、邪魔になることもあるからです。育てる際は、増やしすぎないよう気を付けましょう。

突然変異種「オーシャン・ブルー」

いくつかの種類があり、オーシャンブルーは突然変異種として有名です。朝は青紫の花が咲くのですが、夕方頃には赤紫色に変化していきます。一日の間で色が変化するのがとても面白い部分です。こちらも流通していますので、地植えでもプランターでも、気軽に育ててみて下さい。冬越しさせることで何年も楽しめます。

ノアサガオとアサガオの違いは?

違い①開花期間が長くて丈夫

アサガオとノアサガオの1つ目の違いは、開花期間です。見た目はかなりそっくりな両者ですが、ノアサガオは開花期間が非常に長く、霜が降りる頃まで見られます。非常に丈夫な植物ですので、安心して長く花を楽しめます。

違い②一年草と多年草

一般的なアサガオは一年草ですが、こちらは多年草です。一年草は毎年新しく育て始める必要がありますが、多年草であれば、冬越しさせることで長く楽しめます。一度緑のカーテン用に用意すれば、毎年楽しめるのは大きなメリットと言えます。


違い③種が出来ない

アサガオと言えば種をまいて育てるイメージが強いですが、こちらは種がほとんど取れず、増やす場合は挿し木で増やすのが一般的な種類です。種まきは出来なくとも、簡単に増やしていけますので問題ありません。

ノアサガオの花言葉と名前の由来

ノアサガオの花言葉

綺麗な花が咲きますので、花言葉もあります。花言葉は「はかない恋・愛情の絆」といった愛に関する言葉と、「明日も爽やかに」という元気になる言葉が付けられています。方向性が違う言葉が付けられていますので、どなたかに贈られる際には、花言葉の意味も添えて贈ると良いかもしれません。

ノアサガオの名前の由来

名前の由来はシンプルに、野生のアサガオということで付けられました。漢字で書くと「野朝顔」となります。また、沖縄に分布していますので「琉球朝顔」とも呼ばれます。英名では「blue morning glory」と呼ばれます。学名は「Ipomoea indica」で、「Ipomoea」は「芋虫に似た」という意味が、「indica」は「インドの」という意味があります。芋虫に例えられたのは、つるが這い上がる様が由来となっています。

ノアサガオの販売価格は?

ノアサガオの販売価格

気になる販売価格ですが、繫殖力が旺盛かつ、沢山自生もしているような植物ですので、安価に販売されています。数百円程度でポット苗が購入出来ますので、気軽に購入して育ててみましょう。ポット苗が流通するのは5月頃からです。ノアサガオの他、琉球朝顔、オーシャンブルーなどの名前で販売されます。

ノアサガオの選び方

選び方で特別なポイントはありませんので、調子の悪そうなものだけ避けるようにして下さい。特に病害虫の被害があるものを選んでしまうと大変ですので、病害虫の様子はチェックしておきましょう。その他、葉の色などを見て、青々としたものを選びます。

ノアサガオの育て方①環境

ノアサガオは地植え?プランター?

育てる形ですが、地植えでプランター植えでも育てられますので、お好きな形で育てましょう。かなり生育旺盛な植物ですので、地植えが出来る場合は地植えをおすすめします。地植え出来ない場合は、大きめのプランターで育てると良いでしょう。複数株植える場合は、株間は90㎝ほど取ります。プランターの場合は1株だけ植えると良いでしょう。

ノアサガオに適した生育環境

日光が好きな植物ですので、日当たりの良い場所で育てましょう。また、風通しの良い環境で育てることも大切です。本種は短日植物ですので、夜間に光が当たらないようにすることもポイントです。短日植物とは、花芽の形成が短日性である植物のことで、短日性とは、一日の日長が短くならないと反応が起きないことを指します。

ノアサガオの夏冬の管理

植物を育てる際に難しいのが夏冬の管理ですが、夏の暑さは問題ありません。しかし、夏の強い西日に当たるとうなだれてしまうことがあります。水切れしないように管理すれば乗り越えられます。多年草ですので、出来れば冬越しさせましょう。寒くなってくると葉が枯れてきますので、20㎝くらいの高さでカットし、株元に藁を敷いて冬越しさせます。0度以下になると枯れますので、3度以上はある室内で管理すると安心です。


ノアサガオの育て方②用土・植え付け

ノアサガオの用土

使用する用土は、水はけが良く、腐植質のものが適しています。しかし、あまりこだわる必要はありませんので、市販されている草花用の土を使うと良いでしょう。朝顔用の土も販売されていますので、そちらならより安心です。地植えにして育てる場合は、植え付け予定の場所に腐葉土を混ぜておきます。出来れば数日前までには混ぜて寝かせておきましょう。

ノアサガオの植え付け

ポット苗を購入したら、早速植え付けましょう。プランターの場合は、底に薄く小石を敷いておくことで水はけが良くなります。その上に用土を入れ、苗を植え付けて、最後にたっぷり水やりしましょう。元肥として、緩効性肥料も施しておきます。地植えの場合も同様に植え付けましょう。

ノアサガオの育て方③水やり・肥料

ノアサガオへの水やり

プランターで育てる場合は、土の表面が乾いてきたら水をたっぷり与えましょう。特に夏は乾燥しやすいので、水切れしないように管理します。一日二回の水やりが必要となってきますので、朝と夕方に分けて水やりをして下さい。地植えの場合は雨水がありますので、ほぼ水やりは不要です。

ノアサガオへの肥料

肥料は元肥に緩効性肥料を施したあと、植え付け一か月後から追肥していきます。同じ緩効性肥料を与えるか、液体肥料を10日に1回のペースで与えると良いでしょう。水やりの回数が増えると、液体肥料の栄養が流れやすくなりますので、置き肥の方が適しています。また、肥料はリン酸が多い方が花が咲きやすくなります。

ノアサガオの育て方④植え替え・増やし方

ノアサガオの植え替え

プランター植えで育てる場合は、次第に根が詰まってきます。根詰まりしそうになったら、一回り大きな鉢と新しい用土を用意して植え替えて下さい。地植えは植え替えの必要はありませんので、手間がかからず簡単です。

ノアサガオの増やし方

増やし方は挿し木が良いでしょう。挿し木は5~6月、もしくは8月下旬~9月に行います。2節つけてつるを切って、切り口に発根剤である「ルートン」をまぶしてから、挿し木用の土に挿します。節は土に埋まらないようにして下さい。また、葉が大きい場合は葉を半分くらいにカットすることで、水分の蒸散が抑えられます。その他、茎伏や鉢上げといった増やし方もあります。

ノアサガオの育て方⑤手入れ・誘引

ノアサガオの手入れ

少し手入れをしながら育てていきましょう。花は一日で咲き終わることがほとんどですので、咲き終わった花は毎日摘み取ってあげましょう。また、葉が黄色く枯れていきますので、葉も取り除いて下さい。

緑のカーテンにする場合


つるがどんどん伸びていきますので、誘引が必要になります。緑のカーテンにする場合は、ネットで誘引しましょう。10m以上に伸びますので、最初から上に誘引していくとすぐに高い所まで登ります。その為、最初は横に誘引して、少しずつ上に誘引していくと良いでしょう。また、不要なつるがあれば切ってしまいましょう。

摘心でボリュームアップ

ある程度つるが伸びてきた段階で、先端を摘み取ってしまいます。先端を摘み取ると新しい芽が左右から生えてきて、株がボリュームアップします。これで一株だけでも良いボリュームになってくれます。

ノアサガオの育て方⑥病気・害虫

ノアサガオの病気

非常に強健な植物ですので、ほとんど病気にはかかりません。ただし、多湿環境になると危ないので、風通しの良い場所で育てるようにしましょう。

ノアサガオに付く害虫

害虫被害は、ヨトウムシとオンシツコナジラミに注意しましょう。ヨトウムシの幼虫は、昼間は土に潜り、夜になると出てきて食害します。食害の跡があったら、土を掘ってみて、見つけ次第補殺します。オンシツコナジラミは葉裏によく付く白い害虫です。放っておくとすす病にかかる可能性がありますので対処しましょう。詳しい駆除方法は下記記事で解説しています。

まとめ

今回の「ノアサガオとは?沖縄に多く分布する緑のカーテン!アサガオとの違いは?」はいかがでしたでしょうか?特徴から育て方まで解説させて頂きましたが、非常に強健で育てやすい植物ですので、気になった方は気軽に育ててみて下さい。増えすぎることがありますので、地植えにする際は注意しましょう。

ノアサガオが気になる方はこちらもチェック!

今回はノアサガオについて解説させて頂きましたが、他にも観葉植物・ガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方はぜひ見てみて下さい。