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御朱印集めとは?流行の理由やもらう際のマナーやルールを解説!

最近よく見かける御朱印集めをしている人たち。なぜ神社を巡り、御朱印を集めているのでしょうか。その流行の理由、もらい方やマナーやルール、御朱印を集めた後、どんなご利益や効果があるのでしょうか、今回は、ちょっと気になる御朱印集めについて、ご紹介したいと思います。
2020年8月27日
水木誠人
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御朱印を集めてご利益や効果をいただこう

Photo by Nisa Yeh

神社や寺院へ出向くと、御朱印帳を手に、御朱印をいただくために長蛇の列で並んでらっしゃる方を見かけることがあります。ところで、なぜそこまでして御朱印をいただこうとするのでしょうか。寺社へ詣でたら、御朱印をいただく必要があるのでしょうか。実は、御朱印について不明なことがたくさんあります。今回は、相変わらずのブームである御朱印巡りについて、御朱印をいただくわけ、御朱印をお願いする際のルールやマナー、御朱印のもらい方、御朱印を集めた後、その御朱印をどのように扱うべきか、御朱印を集めたら、どんなご利益や効果があるのかなど、御朱印のさまざまな疑問についてご紹介したいと思います。

そもそも御朱印とは何か

御朱印は、神社や寺などを訪れた際、参拝者にその証として押される印のことです。「御朱印」の字のごとく、御朱印は朱色の印泥や朱肉で押される場合がほとんどですが、寺院によっては特別な日などにはカラフルな色の印の御朱印が使われることもあります。御朱印には、参拝日をはじめ、寺社名なども墨で記帳されるため、いつその寺社を参拝したのかがわかるようになっています。

御朱印はその場で押印してもらうだけではない

御朱印は、一般に、寺社の社務所や授与品の売店などでいただくことが可能です。御朱印を記してくださるのは、その寺社の宮司や神職の人であるほか、筆耕と呼ばれるプロの場合もあります。その場で直接、御朱印を作成してくれることもあれば、書き置きされた御朱印が販売されていることもあります。御朱印は必ずしも寺社に置いてあるものではないため、御朱印がない寺社もあります。

御朱印を集めるのに使われる御朱印帳とは?

御朱印をいただく際、小さな帳面を持っている人をよく見かけます。御朱印は、たとえば初詣などに開催される七福神巡りなどのように、各寺社で押印される御朱印を集めることでご利益を授かるということもあり、御朱印を集めるため、さまざまな寺社を参拝されてらっしゃる方はたくさんいらっしゃいます。このように、さまざまな寺社でいただく御朱印を集めるために使うノートのことを御朱印帳と呼びます。各寺社の御朱印帳を販売していることもありますが、御朱印帳を専門に作っている店舗のほか、御朱印帳を取り扱っている文具店や書店などもあります。

御朱印帳は一般の帳面と同じではない

御朱印帳は、長い紙を折りたたんで作られた折本タイプのものがほとんどです。御朱印帳の表紙に、それぞれの寺院のモチーフのほか、オリジナルのデザインが施された御朱印帳がいろいろあろいます。御朱印専門の店舗では、おしゃれな作りの御朱印帳がズラリと店頭に並びます。寺院を訪れた際に参拝の証として御朱印をいただくようにすると、訪れた際の思い出にもなります。御朱印帳は、御朱印を集める際、必ず必要なものではありませんが、御朱印帳を持っておくと訪れた寺社の思い出が増えていくので喜びが大きくなります。

御朱印帳を購入する際のチェックポイントとは

御朱印帳を購入する際、気をつけたいのが紙質です。寺社で販売されている御朱印帳は、和紙のものが多いのですが、文具店や書店などで扱われているるものの中には、紙の表面が加工されているタイプのものもあります。こうした御朱印帳は、御朱印をその場で書いていただく際、墨を使った字が乾きにくいため、乾かすのに時間がかかります。また、御朱印の文字がにじんでしまうこともありますので、御朱印帳を購入する際、いろいろな御朱印帳を比較してみるようにしたいです。

集めた御朱印はこう記されている

Photo by ken_c_lo

御朱印は、その寺社によって書かれている言葉や表現などが異なることもありますが、基本的には共通するものがあります。御朱印にどういった内容が盛り込まれているのかがわかれば、参拝する神社や寺の歴史や宗派などもわかるようになります。さっそく神社でいただく御朱印と寺院でいただく御朱印について、かんたんにご紹介したいと思います。

神社の御朱印はこうなっている

Photo by ken_c_lo

神社の御朱印は、わりと簡素な作りになっています。御朱印の右はしに「奉拝」と書かれることが多く、これは「つつしんで拝む」という意味で、参拝に上がったことを意味します。御朱印の中央部分にはその神社の名前などが記され、ほとんどの場合、神社の印が押されます。神紋を押印する神社もあります。左端には参拝した日付が記されることが多いです。神社によっては、その神社にゆかりのモチーフの印が押されることもあります。

寺院の御朱印はこうなっている

Photo by ken_c_lo

寺院の御朱印も、通常、御朱印のはじめに「奉拝」と書かれます。中央には寺院の名前のほか、ご本尊が安置されている御堂の名所が使われることもあります。中央には、その寺院を象徴するモチーフなどの印などが押され、寺院名の入った院は、一般に左下のあたりに押印されることが多いです。もちろん、寺院の御朱印にも参拝日は記載されます。寺院によっては、山号印や札所の番号印などが押されることもあります。


集める御朱印のもらい方のマナーやルール①

御朱印のもらい方のマナーで最も大切なことは、寺社へ詣でたらまず参拝することです。御朱印とは元来、その寺社でお参りしたという証明であるため、参拝した後にお願するものです。参拝する前に真っ先に御朱印をいただこうとするのはマナーに反しています。御朱印は集めさえすればいいというものではありません。しっかりとその寺社の神仏に感謝の気持ちを伝えることが大切です。

御朱印をいただく集印巡りを目的にしてはダメ

御朱印を集める御朱印巡りが流行してから久しいですが、御朱印を集めることに夢中になってしまい、それが目的になってしまう方がいらっしゃいます。いうまでもなく、御朱印をいただくことはスタンプラリーでスタンプを押してもらうこととは異なります。参拝後、その証として神社や寺院にお願するものですので、御朱印をいただく際は、「御朱印をお願いします」とていねいに応対し、謙虚な気持ちで御朱印をいただきましょう。

集める御朱印のもらい方のマナーやルール②

御朱印をお願いしたら、書き終わるまで静かに待つのも、御朱印のもらい方として重要なマナーです。御朱印を書いていただいている間、話しかけたりじっと見たりすると、御朱印を書く方が集中できなくなってしまいます。また、御朱印を集めることがブームとなっている昨今、御朱印をいただこうと大勢の参拝者が列を作る寺社もあるため、御朱印の作成に時間がかかってしまうと、ほかの方にも迷惑がかかります。御朱印をお願いする際はスムーズにできるような配慮も必要です。

御朱印に記された意味がわからないとき

御朱印を書いていただいている間は静かに待つのがルールですが、御朱印に書かれた字がよくわからなかったり、印が表している意味がわからなかったりした場合、御朱印のことを尋ねてみるのは問題ありません。御朱印に記されていることを知ることで、その寺社の文化や歴史に触れることができるかもしれません。最低限のマナーをわきまえて御朱印について尋ねてみましょう。

集める御朱印のもらい方のマナーやルール③

御朱印を書いていただいている間は静かに待つのがルールでありマナーですが、書いてある字がよくわからなかったり、印の意味がわからなかったりした場合、混雑具合などを考慮して聞いてみるのは問題ありません。はじめて参拝した寺社などではとくに興味を引くこともいろいろとあるはずです。そんなときは御朱印のもらい方の最低限のマナーをわきまえて聞いてみるようにしましょう。

御朱印には千載一遇の縁が

神社や寺社へお参りした際にいただく御朱印。その神社や寺社で、その日、どのように書いていただけるのかは、書いていただいてみないとわかりません。したがって、御朱印を書いていただくことそのものが千載一遇の出会いです。その日に参拝できたこと、御朱印をいただけること、そんなすべてのご縁に対しても、御朱印をいただく際に感謝の気持ちを伝えるようにしたいです。

集める御朱印のもらい方のマナーやルール④

多くの神社や寺院では参拝時間が決まっています。朝は比較的早い時間から参拝できますが、夕方は16時ごろには社務所などが閉まってしまうのが一般的です。つまり、御朱印がいただける時間帯も決まっているのです。ゆっくりと寺社を参拝していたら、いざ御朱印をお願いしようと社務所や授与所へ向かったらもうすでに閉まっていたということはよくあります。社務所や授与所の時間帯を調べてから参拝するのも、御朱印の失敗しないもらい方のひとつです。

書き置きされた御朱印を用意している寺社も

参拝時間に関係なく、書き置きされた御朱印を用意している寺社もたくさんあります。書き置きの御朱印は、社務所や授与所などにいらっしゃる神職の方に御朱印の料金を支払うか、そばにある木箱などに御朱印の料金を納めるようにします。いずれにせよ、御朱印は必ずしもその場で書いていただくものではありません。書き置きされた御朱印は、御朱印帳とほぼ同じサイズの和紙に書かれることが多く、購入した御朱印は御朱印帳に貼りつけることが可能です。直接、御朱印帳などに書いていただく御朱印と同じようにご利益があるものです。

集める御朱印のもらい方のマナーやルール⑤

御朱印の料金のことを神社では初穂料、寺院ではお志(こころざし)などと呼びます。この御朱印の料金は、300円~500円あたりが相場となっています。寺社によっては「とくに決まっておりません」というところもあります。どれほどの料金を御朱印に支払ったらいいのか迷ってしまいますが、500円~1000円ぐらいの料金を支払うのが一般的です。いずれにせよ、御朱印をいただく際、小銭の準備をしておいたほうがいいということになります。参拝の際、小銭を使ってしまうことも多いため、あらかじめ小銭を準備しておくことも御朱印のもらい方のルール。300円の御朱印を1万円で支払うのは常識外れです。

御朱印帳はいくらぐらいなのか


御朱印帳がなくても御朱印をいただくことはできますが、いただいた御朱印を保管していく御朱印帳があると便利です。気に入った寺社を訪れたら、参拝の記念に御朱印帳を購入するのも思い出となります。御朱印帳の値段は、1500円前後が相場です。和柄の御朱印帳をはじめ、かわいい絵が施された御朱印帳、シンプルな御朱印帳など、さまざまな種類の御朱印帳が販売されています。

御朱印巡りの目的は?

御朱印巡りとは、御朱印を集めるために、さまざまな寺社を参拝することです。御朱印は、寺社を参拝した証で、それぞれの寺社に祀られた神仏とのご縁の証でもあることから、御朱印を集めるためにいくつもの寺社を参拝することで、さまざまなご利益や効果が期待できるとされています。最近では、霊場巡りや七福神巡りなどの巡礼も流行しています。また、インスタなどで御朱印巡りの様子を紹介する方が増えたことも、御朱印巡りが流行する理由の一端となっています。御朱印巡りはもはや信心深い方々だけのものではありません。

目的を定めた御朱印巡りを

御朱印巡りをはじめようと思っても、どの寺社からどのようにはじめたらいいのか迷ってしまうことがあります。そんなときは、御朱印巡りの目的を定めるようにしましょう。住んでいる家の近くの寺社をめぐるとか、各地の七福神めぐりをしてみるなどです。また、各寺社の例祭のときには特別な御朱印がいただけることもありますので、そういう機会にはぜひ御朱印をいただくと参拝のすばらしい思い出となります。

御朱印巡りが流行している理由とは?

御朱印巡りは、相変わらず流行し、かなり多くの方が御朱印巡りを行っています。実際、有名な寺社を参拝すると、社務所や授与所には行列ができ、御朱印をいただくのに時間がかかります。それでも御朱印をいただこうと、長蛇の列で並んでいる方の数は減りません。そんな御朱印尾巡りの流行の理由はいくつか考えられます。

御朱印巡りが流行する理由①

御朱印巡りというと、かつては高齢の方や信心深い方などが行っていたことですが、最近では若い世代の間でも人気が高いです。というのも、カラフルな印を押印してくれる寺社が増え、御朱印のデザインも凝られるようになってきたことも、その理由にあげられます。かわいい絵やイラストが施された御朱印がSNSなどを通して紹介されることで、その御朱印をいただこうと、実際に訪れる方が増えるようになりました。

御朱印巡りが流行する理由②

御朱印を集めることは精神修行のひとつでもあります。このため、御朱印巡りをすると、よいことをしているという自負が、心を豊かにし、心の平静へと導いてくれます。また、巡る箇所が決まっている七福神巡りや聖地巡りなどは、御朱印を集めた後の達成感や爽快感が格別です。心が満たされ、喜びが生まれます。さらに、パワースポットを訪れているという実感は、自らのエネルギーを呼び覚まし、前向きな気持ちにもなります。

御朱印巡りが流行する理由③

御朱印巡りを通して、それまで知らなかった場所へと旅することができるというのも、御朱印巡りが流行となる理由に挙げられます。旅先で土地の行事などにも関心を持つようになり、御朱印巡りを通してその土地の歴史などを知ることにもなります。また、あちこちに点在する寺社を巡ることで、いい運動にもなります。街や村の端から端まで動くことで、かなりの体力も必要となります。健康面においても、御朱印巡りはいいリズムを作り出してくれます。

御朱印巡りが流行する理由④

アニメや漫画の聖地になった寺社を訪れる若者が増え、そこから聖地巡礼として御朱印巡りをはじめる方も多いようです。また、元号が平成から令和に変わったことで、御朱印ブームが過熱してきたというのも御朱印巡りが流行する理由としてあげられます。御朱印巡りをはじめるきっかけは人それぞれですが、御朱印巡りにおいてさまざまなトラブルも多発しておりますので、本来の御朱印の意味を考えながら御朱印巡りを続けていきたいです。

御朱印を集めるとどんなご利益があるのか

御朱印を集めた後、どのような効果やご利益があるのかは、どんな思いで御朱印を集めたかによります。無病息災を祈りながら念願の寺社を参拝した後に御朱印をいただいた方は、ようやく参拝できたという幸福感や達成感で満ち、その寺社のご利益を授かることができるかもしれないという期待に包まれることでしょう。そのために善行を尽くすことで、その効果やご利益が導かれる可能性は非常に高いと考えられます。このように、御朱印を集めた後の効果やご利益は、御朱印集めを行った方の心次第だと言えます。

御朱印を集めた後は自らを振り返る


御朱印は、その寺社に祀られた神仏の分身からいただくものです。それぞれの御朱印を集めた後、その寺社とのご縁が深まり、神仏からいただいたご利益や効果が期待されることになります。ただし、御朱印をいただいたから何もしなくても効果が得られるものではありません。御朱印を集めた後は、ご利益や効果を授けていただくために善行を尽くし、感謝の気持ちを忘れないようにしなければ、そのご利益や効果は薄れてしまいます。御朱印を集めた後だからといって、気持ちが大きくなってしまってはNG。集めた後の御朱印を振り返りながら、反省する気持ちを大切にしたいです。

御朱印集めでやってはいけないマナーやルール違反とは?

オークションサイトなどで御朱印が売買されているのを目にした方もいらっしゃるかと思います。とくに、例祭などの期間限定で書いていただける御朱印などが高額で取引されています。こうした昨今の現状から、御朱印を中止する寺社も出てきています。御朱印をいただこうとしたら、こうした理由でいただけなかったという方も大勢いらっしゃいます。本来、御朱印は、参拝した寺社で祀られた神仏の分身でも、いただいた御朱印は死ぬまで守ってくれるものです。御朱印を販売した方は言うまでもなく、御朱印を購入した方も、寺社や参拝者に迷惑をかける行為であるということをしっかりと認識してください。

昨今の御朱印ブームが過熱したことで

御朱印集めの人気が高まる中、参拝者のマナー違反が理由で、特別な御朱印の配布を見送るというニュースがありました。例祭などで特別に配布される御朱印をいただくため、全国から多くの参拝者が訪れ、御朱印を求めて長蛇の列となります。御朱印をいただくために整理券などが配られますが、このとき、寺社の職員に罵声を浴びせたり、整理券を奪ったりする方がいらっしゃったようです。こうした一連のことが原因で、特別な御朱印を取りやめ、通常の御朱印へと変更するだけならともかく、御朱印を書くこと自体を中止する寺社も増えています。御朱印はただ集めればいいというものではありません。御朱印をいただく意味を改めて考えて過剰な行動は慎むようにしたいです。

御朱印を集めた後は?

さまざまな動機で御朱印を集めた後、その御朱印の保管先について迷ってしまう方もいらっしゃいます。一般に、御朱印や御朱印帳は神棚や仏前などに保管します。また、御朱印巡りで使った地図や資料などといっしょに、御朱印用の特別な箱や本棚のスペースに保管することもあります。御朱印や御朱印帳の保管先には決まりはありませんが、御朱印や御朱印帳を押し入れの奥に片づけてしまうのではなく、ときどき御朱印帳を取り出して、その時の御朱印集めのことを思い返したりできる場所に保管しておきましょう。

御朱印を処分する場合

御朱印や御朱印帳は、参拝した寺社の神仏から授かったたいせつなもの。このため、御朱印をゴミ箱などに捨ててしまうのはタブーとされています。通常、御朱印を集めていた方が亡くなった場合、棺桶にいっしょに納めます。あるいは、寺社に納めて御朱印帳や御朱印を奉焼していただきます。何らかの理由で御朱印や御朱印帳が不要になった場合、寺社に返納し、それまでのお礼を伝えるようにしましょう。

さっそく御朱印集めに出かけよう

Photo by ga2006138827

御朱印は寺社への参拝の証であり、そこに祀られた神仏の分身です。御朱印を集めることで、多くのご利益や効果が期待でき、御朱印巡りを行うことで、心の平静を取り戻すこともできます。御朱印巡りが終わった後の達成感や充実感は、ほかの行為とは比べることができないほど清々しいものです。御朱印集めをはじめることで何かを変えるきっかけになる可能性は大です。

御朱印巡りが気になる方はこちらもチェック!

今回は御朱印集めについてご紹介しましたが、御朱印巡りについて興味のある方はこちらの記事も参考にしてみてください。御朱印を集めながらいくつもの寺社を巡る楽しみが伝わってくるはずです。さっそく御朱印を集めて天からの恩恵をいただきましょう。