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バラの植え替え方法は?鉢植えや地植えなど、最適な時期ややり方を解説!

バラの栽培は難しいとお考えの方、そんな先入観を捨ててバラ苗の植え替えに挑戦してみましょう。バラ栽培の様々な疑問から地植え、鉢植えの植え替えまで時期や方法について解説します。育て方に少し手間暇をかけることで一味違うバラの生活が楽しめます。
2020年8月27日
kuriyuzu46
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バラの栽培に挑戦してみよう

バラは難しいという先入観が先立ち初心者にはハードルが高いと思われているのではないでしょうか。近年では品種の改良も進み、初心者でも栽培しやすいバラが多く出てきています。更に豊富な品種は貴方の好みを満足させていくでしょう。育て方を学び御自身で育てたバラで花束を作ることも楽しみな目標の一つ、鉢植え、地植えと選択の幅も広く四季を通じて楽しむことができるバラ栽培や植え替えに是非挑戦してみましょう。
 

バラの栽培を成功させる近道とは

病気に強いバラを選ぶ

ADR(共通ドイツバラ新品種試験)の認定品種は耐病性品質の目安になります。この認証はドイツ11カ所の試験場で3年間無農薬で栽培され、耐病性、耐寒性、開花の特性や花の美しさなど評価され基準をクリアした品種が取得できる認証です。基準も毎年更新されており、認証を取り消されるケースもある厳格な認証です。カタログやラベルにこの文字があれば、初心者も安心して病気に強いバラ選びができる大切な指標となるでしょう。

バラの種類について

バラの多彩な品種

バラは現在日本では約2500種類程の品種が流通しています。花形、花色、一輪の中に色、花びらの形、模様の違いが組み合わさり、様々な種類がおりなす色彩の妙に更に香りが加わり楽しみ方のバリエーションも広がります。鉢植えや地植え別によっても選ぶ樹形、樹高もも変わってきます。

バラの豊かな香り

多種多様な香りを持つバラはいくつかの原種が複雑に交配されながら成立した結果であり、その香りは他の植物ではみられないものです。大きく系統を分けてみるとブルー系ブルーローズに多く見られる甘くさわやかな香り、フルーティー系桃、リンゴを連想させる香り、ダマスク系西洋バラ由来の代表的な香り、ティー系紅茶のような爽やかな香り、アニス系ハーブのアニスに似た香り、スパイス系スパイスのクローブを思わせる香りなどです。園芸店舗でお好みの香りを探す楽しみもバラならではの楽しみです。

バラの樹形は3タイプ

バラの樹形は3タイプに分類されています。木立ち性のバラは基本的に完全な四季咲き性で自然な樹形で自立し、直立性から横張り性まであります。半つる性のバラは四季咲き性から一季咲きまであり、木立ち性とつる性の中間で半自立状態で生育します。つる性のバラは四季咲きから一季咲きまでさまざま枝が長く伸び自立できないので構造物への誘引が必要となります。
 

鉢植えのバラ選び

鉢植えは樹高にも注意する

鉢植えでバラを栽培する際には先ず鉢に植えこむため樹高がこの鉢の分地植えよりも高くなります。この点を想定して購入する前に調べてみましょう。例えばバルファン・ダムールなどは1m前後の高さに納まります。コンパクトな品種は花つきが良いものが多くこの点も魅力です。バラは品種によって樹高が大きく異なりますでお店の方と良く相談のうえ品種を選ぶことも大切です。
 

矮性のバラを鉢植えで楽しむ!


1年を通じてお店に鉢植えで並んでいるミニバラは、思わず目が行ってしまう素敵なバラです。20~40cmほどの樹高で4号程度の鉢で売られておりスペースも取らず気軽に楽しむ四季咲きのタイプが多く出回っています。花が落ちても30-40日後には新たな花が楽しめます。花後のお手入れは1~2回りほど大き目の鉢に植え替え、根を元気に育てます。植え替えのタイミングはほぼ1年中できますが花後の切り戻しの時期が最適です。

鉢植え向きのバラは半つる性・木立ち性のバラ

半つる性・木立ち性のバラは鉢植えのバラとして最適です。初心者でも手軽に取り扱えるディープボルドー、ニューサ、シャリマー、セント・オブ・ヨコハマ、リサ・リサ、チェリー・ボニカ、ガーデン・オブ・ロージーズ、等々これはほんの一部で他にもたくさんのバラがあります。一口に丈夫なバラと言ってもタイプがあり、黒星病耐性が強い品種としてダブルノックアウト,樹勢が強いクウィーンエリザベス、枝が固く耐えて生き残りやすいアイスバーグなどいろいろバラの特徴がでてきます。

鉢植えバラの育て方について

鉢植えバラ苗の植え替えについて

鉢植えのバラ苗を購入してきたら順調に生育させるために二回り大きな鉢に植え替えます。置き場所の目安は半日以上日の当たる風通しの良い場所が理想です。鉢植えのメリットでもある移動性を有効に使いバラの喜ぶ快適な環境を選びましょう。植え替えに用意する物は、大きめの鉢、4号鉢の苗であれば6号鉢を用意します。次に植え替えにバラ用の用土、鉢底石、土入れ移植ゴテ、ジョウロ、肥料を準備します。
 

鉢植えの植え替え手順について

初めに株元に接ぎ木テープが巻かれている場合は植え替え時に外します。これは鉢植え、地植え共通の留意事項です。鉢底に鉢底石をいれます。そして用土を適量入れ、ポットから苗を抜き出したらそのまま鉢にいれます。著しく根が巻いている時は側面、底面を核く崩しておきます。苗を鉢の中央に据えて用土を加えます。植え付けが終わったら用土の上に肥料を施し、鉢底から水があふれ出るまで水やりをして完了です。この時肥料の量は肥料の説明を見て適量を決めます。

植え替え用の用土づくり

植え替えに伴って市販の用土から自作の用土づくりにも挑戦してください。バラ植え替えには通気性、保水性、排水性を考慮した土選びがポイントです、基本赤玉土中玉7に腐葉土3の割合です。腐葉土に堆肥を混ぜ合わせたり、腐葉土を熟成後使用してみるなど工夫してみてください。

植え替え後の置き肥について

植え替え直後は置き肥は控え、2週間程度間隔をあけて肥料の説明書の適量を鉢周囲3カ所にわけて与えます。また、植え替えたバラの一番花の開花後にお礼肥を夏は8月中旬から下旬にかけて夏剪定の前に追い肥を施します。

地植えのバラの育て方について

地植え向きの半つる性・木立ち性のバラ選び

庭に植えると大きく立派に生育してボリュームたっぷりな花が咲くタイプを選んでみます。メルヘンツァウァバー、イヴァーリス、ビバリー、ウェディング・ベルズ、アイズ・オン・ミー、シャンペトル、オリビア・ローズ・オースチン等々これらは黒星病、うどんこ病に強く生育する初心者でも扱いやすい品種です。美しい風景づくりに役立つ品種としておすすめします。

バラ苗の地植え植え替え方法①について

植え替えに用意する物は肥料、堆肥、シャベル、ジョウロ、木づち、ひも、支柱長さ50cm程を準備します。始めに植穴を直径50cm、深さ50cm程度を目安に掘ります。この穴の場合堆肥は12リットル、掘り起こした穴の底に肥料と堆肥2リットルを入れます。肥料の目安は肥料の内容に準じます。これを穴の底でよく混ぜ合わせます。次に掘り起こした土に堆肥10リットルを入れ、よく混ぜた後に苗の根鉢の大きさを考えながら植穴に土を戻します。
 


バラ苗の地植え植え替え方法②について

バラ苗から植え替える時は、ポットから苗を取り出し根鉢をほぐさずそのまま入れます。根鉢の周りに先にまぜておいた土を戻し、つぎ口が3~5cm程度に埋まるように植えます。植え付けが終わったら水をため込むように株を丸く囲むように土を盛り上げて土手を作ります。土手の内部に目安としては5~10リットル水やりを行います。植えつけ後水が全部引いたら土手を平にならし、支柱を地面に倒して斜めにさして風で倒れないように株と支柱をひもで結びます。

植え替え後の追い肥について

地植えバラの植え替え後の追い肥についても植え替え直後は追い肥を避けて2週間程度あけて追い肥を施します。その後一番花の後にお礼肥を施し、夏剪定の前に夏の追い肥を行います。

冬に向けたバラの手入れは

秋バラの後は来年の準備を!

秋バラのあとは冬の休眠期に向けた秋のお手入れを済ませておきます。初めに花がら切りです、花首の下で切り、休眠期に入り落葉するまで1枚でも多くの葉を残します。また、病葉は放置せず摘み取り薬剤を散布します。肥料については休眠期を迎える時期ですので施しません。秋バラ開花後に葉が若干黄色みを帯びてきて、肥料が切れつつあれば、肥料の理想的な管理状態といえます。水やりについても晴れた日の午前に行い、気温の低下に伴って徐々に減らしていきます。

冬バラのお手入れ施肥・移植・害虫対策方法とは

冬のシーズンはバラの休眠中に施肥・移植・害虫対策を行います。施肥は1年の生育の源になる重要な作業です。用意する物は堆肥、固形肥料です。鉢植えの場合は規定量の肥料を鉢の縁に置き肥します。地植えの場合は株元から30~50cmのところ3カ所に深さ20~30cmの穴を掘り固形肥料と堆肥1~2リットルと土をよく混ぜて穴に埋めます。害虫対策としては、枝の表面に白く粉状や貝殻のような丸いものが付着していたらカイガラムシの可能性大です。

冬のカイガラムシ害虫駆除対策方法について

冬剪定によって葉がなくなり、枝の量が最も少なくなった冬は害虫が見えやすくカイガラ虫駆除には最適な時期です。カイガラ虫が付着しているところをブラシで取り除きます。この時古い枝の樹皮がめくれた部分や誘引のひもの下、枝の分岐した周辺に多く潜んでいますので注意します。その後バラ、カイガラムシ摘要の薬剤を散布します。この時かけ残しが無いように全体にかかるように注意します。カイガラムシは繁殖力が強く少しでも残っていると元の状態に戻ってしまいますので徹底的に行うことが大切です。

3月冬最後のお手入れ、鉢増し、剪定、寒肥

バラは1,2年ごとに根鉢を崩して新しい用土で植える鉢替えを行います。外側をたたき根鉢を抜きやすくして、根本を持ち鉢から抜き取り一回り大きな鉢に植え替えます。植え替えの鉢のサイズ10号以上の大鉢はそのままにします。植え替えと併せて行う剪定については、伸び放題の株や枯れ枝が残った株に対し行います。樹高が高い株は思い切って切り詰め、込み合った枯れ枝は切り取り樹形を整えます。株の養分をロスさせないためにこの時期ほとんど剪定を行わずやり過ごす選択もあります。寒肥については、これから成長するために必須のエネルギー源です。

春!植え替えたバラの育て方について

春はバラの開花に向けた水やりを

4月はバラの枝葉は伸び始める時で蕾をできる時期です。園芸店で購入してきた苗の植え替えを行い1年を通じてバラの楽しみましょう。鉢植えの水やりは用土が乾いてきたら鉢底から水が流れ出るまでを行います。鉢は乾燥しやすいので水やりのタイミングは大切です。また、水やりはなるべく午前中に行います。地植えの場合は晴天が続かない限り水やりは必要ありません。但し、植え付け直後の株は水切れで株を痛めぬように細目に水やりをします。

バラ植え替えの道具、用土選びについて


剪定や鉢替えに必要な道具について

バラの植え替えの剪定道具としては先ず剪定バサミです。太い枝用途と細かい作葉がしやすい刃先が細いものを用意すると便利です。剪定バサミは受け刃と切り刃があります。残す側に切り刃がくるようと切り口がきれいになります。ガーデングローブはバラのトゲ対策に必要なものです。牛皮はトゲを通しにくいですが細かい作業には豚皮の方がやりやすいです。根かきは鉢替えの時に固まった根鉢をほぐすのに使います。盆栽用の鉄製が扱いやすいです。この他にジョウロ、シャベル、土入れ、作業用バケツを準備します。

植え替えの鉢選びは

植え替えの際の鉢選びは植え替えの作業性や移動性も考慮して選びます。プラスチック製鉢は軽く、水持ちが良いが強風による転倒には注意が必要です。素焼きの鉢は見た目が綺麗ですが鉢の側面から水分が抜ける点や割れやすい点、重いことが欠点となります。素焼きの水分の抜けには内側からビニールシートを張る対策が有効です。

バラの育て方、用土選びについて

バラは排水性が良く、保肥力のある用土が適しています。赤玉土7に堆肥3をベースとしこの方法で用土作りを行います。初心者は市販のバラ専用用土が植え込みにすぐ使えるので便利です。鉢底石は排水性を高めるために軽石やパーライト、硬質赤玉土の大粒などを使います。固形肥料は発酵油かすなどの有機質固形肥料を中心に使用します。施肥量は肥料によって異なりますので必ずパッケージの説明書を読み適量を使用します。堆肥は地植えをする際に土壌改良をするために混ぜ込みます。完熟であれば腐葉土や牛糞堆肥、馬糞堆肥、パーク堆肥などいずれも使用できます。
 

まとめ

初心者でも栽培しやすいバラの選び方から育て方のポイントに始まり、鉢植え、地植えのバラ栽培と植え替えについて説明してきましたが、バラは剪定や庭園作りなどまだまだテーマは多くあります。植え替えをマスターし優雅なバラの香りとバラ作りを楽しんでいただければ嬉しく思います。

バラの庭造りが気になる方はこちらもチェック!

今回は、鉢植え、地植えのバラ選びと植え替えについて説明してまいりましたが、更に植え替えに伴う剪定や植え替えによる庭造りやつる性バラの植え替えが気になる方は以下のサイトを訪れてみてください。