はじめに
インテリアの意味や使い方とエクステリアとの違いは
家具や雑貨といった部屋の空間をデザインする内装。これをすべてインテリアと呼ぶのに抵抗を感じてはいませんか?
雑誌やweb記事を見ていてもなんとなくしっくりこないこの単語の意味。言葉の使い方が難しいものの中のひとつといえるでしょう。
今回はこの建築系ワードの意味やエクステリアとのハッキリとした違いを紹介しつつ日頃のモヤモヤを解決するお手伝いをしていきます。
インテリアの本来の意味は
この単語について説明するためにまず最初は単純な言葉としての辞書にのっている意味から見ていただきましょう。
インテリアという英語の意味は
辞書を引いたり少し調べれば出てくることですが、意外と面倒でそこまでしたことがない方も多いインテリアという英単語の意味から軽くご紹介していきましょう。interiorという単語を調べると本来は"内面の"という意味の形容詞。
日本語では名詞のように使われている言葉が、実は形容詞だったという事に驚く方もいるかもしれませんね。
本来のインテリアは内面という広い意味
英語では内面のという広い意味であることが余計にこの言葉を難しく感じるかもしれません。元々は建築に限定したワードではないことも、インテリアを理解しにくくしているといえるでしょう。
ただし英語だからこの意味がすべてというわけではありません。もう少し掘り下げてカタカナで書かれ日本語となった場合の意味も見ていきましょう。
インテリアの日本語としての使い方・意味
英語由来の言葉でも日本語として使われる時にはニュアンスが変わることはよくありますね。ここではそんな意味と使い方について御覧ください。
インテリアの使い方
インターネット辞書であるweblioではinteriorという単語の使い方としてone's interior life.という例文が出てきます。意味は隠居生活というニュアンスになります。このように英語ではインテリア=建築用語ではないというのが重要なポイントです。
海外の方とお話する場合は、内装や家具・雑貨という意味でインテリアを使うと必ずしも通じるか?というとそうではないということですね。
日本でのインテリアの使い方
さて、一方日本での使い方は?というとまず思いつくものではインテリアコーディネートなどの建築のデザインや飾り付けを差す場合が多いでしょう。
このことから主にカタカナで表記されるときは具体的には室内の家具や雑貨(の配置に工夫して見栄えをよくする)と考えても良さそうです。しかし簡単に家具や雑貨と考えて良いかというとそれも少し使い方にコツが必要となります。
インテリアの意味は家具と同じか?
よく引き合いに出される家具とインテリアの関係。ここではそれについて考えてみましょう。そのためにはまず家具とは何か?ということになりますがここでは家具は家財道具という大きな意味で部屋の中にある全てのものを捉えています。
内装と家具の違い
家具というと何を思い出すでしょうか。テレビやステレオ・冷蔵庫やオーブンなどの家電製品は家具に入りますか?これは意見が分かれる人も多いでしょうが一般的に家の道具が家具ですので入れるのが妥当とします。
しかしそれが内装といわれると、これらの電気製品は入れないという意見が圧倒的でしょう。室内装飾(内装)という意味ではあまり使われない家具だからです。
インテリアの含まない家具・含む家具
室内空間のコーディネートやデザインなどに付いて使われるインテリア。利用するのが大きな目的である電化製品(家具)は通常、インテリアには含みません。
ただしソファなど座る目的で使う家具でも、部屋の内装イメージを重視して選ぶ場合も多いこのようなものに関してはインテリアと呼びます。
部屋をコーディネートしておしゃれなデザインを重視して選べば家電製品もインテリア、利用目的だけであまりデザインにこだわらないならそれはインテリアではないと思うのが良いでしょう。
インテリアコーディネートの意味
単語の意味もなんとなくわかってきたところで、ここからはその装飾性をアップして意味をもたせる部分のご説明になります。まずはその考え方から見ていきましょう。
インテリアコーディネートの考え方
インテリアコーディネートとは、ズバリ!室内空間をデザインすること。部屋をおしゃれにしたいという意味でこの言葉に注目している方にとって、この単語はとても重要な意味を持ちます。
カラーを揃えたり反対色や差し色を使ってみたり、家具のテイストを揃える。それだけでなく棚に雑貨類を飾ったりとトータルでおしゃれな空間づくりをすることです。
インテリアのコーディネートには大切な意味がある
デザイン性に富んだ商品は値段が高かったり、実用には少し不向きである場合もありますね。それでもインテリアコーディネーターという職業の需要があるように、人は内装を考えるときにこの室内装飾を求めます。
それには実用性だけでない意味がインテリアには含まれるからです。その意味は複数あるので次章でひとつずつ詳しく見ていきましょう。
求められるインテリアの使い方・意味と効果
おしゃれな部屋で暮らすのは気分が良いものですね。このように部屋の内装を考え、デザインすることには人の気分と密接な関係があります。単なる自己満足ではないインテリアの意味と効果・その実用例を見ていただきましょう。
使い方1.癒やされるインテリア
建築だけでなく室内をコーディネートするのにはまず癒やし空間を作るという目的があります。多くの人が勉強したり仕事をするため外出し疲れて帰宅します。そこにいると疲れもほぐれる癒やされる空間であることが部屋の内装の大きなポイントとなるでしょう。
その人が落ち着く好きな色で揃えたり、目が休まるようなグリーンをたくさん配置してみたりというのがこの癒やされる系の大きな特徴です。
使い方2.元気になれるインテリア
疲れが癒えたら今度は室内空間から元気をもらいましょう。これもインテリアの大きな役割りです。よくビタミンカラーは元気になれる色といわれますね。元気を求めるなら明るい色使いがおすすめ。
めいっている時は動きたくないように気分と行動力は密接な関係にあります。少しくらい疲れていても、その場の雰囲気で動けてしまえたりします。気分がよくなれば熟睡にも繋がり、はじめは気のせいだった元気も翌日には本物の元気になるでしょう。
使い方3.やる気アップインテリア
これは特に書斎や子供部屋などに実行してほしいインテリア効果ですが、やる気が出て効率がよくなる内装や雑貨の配置もあります。具体的にはあまり物を置かないことがこのやる気アップにつながります。
物がたくさんあることで集中力が分散してしまうというのはよくいわれることです。必要最低限のものを癒やされる落ち着いた色合いで揃えることでやる気が出るのでぜひお試しください。
インテリアは概念
この単語をややこしくするのは単純にこれは家具・こちらはインテリアと分けられないことです。そんなものを一般的には概念という目に見えない考え方で分けます。
音楽もインテリアになる
室内装飾に癒やしややる気アップの意味があるのであればトータルコーディネートとしてそこに音楽を加えることも考えられることですね。この音楽は目に見えない隠れたインテリアと呼ばれています。
居心地の良い空間を作るのがこの言葉の意味であれば、少し乱暴なこの考え方もありではないでしょうか。それこそがこの単語が概念と呼ばれる所以です。
インテリアは心の余裕でもある
目に見えないものだけでなく、家電がインテリアだったりそうでなかったりと曖昧なのもこの言葉が概念としての捉え方をされているという証拠でしょう。それはそこに暮らす人の好みであったり、大げさにいうと心の余裕によっても左右されます。
自分や家族が過ごしやすくするための内装の工夫。置き方や色を選び組み合わせることで、おしゃれで居心地のよい部屋が作れます。
インテリアとエクステリア
考え方や心理的な話が多くなってしまいましたが、ここで建築のお話にも触れていきつつもうひとつのテーマでもあるエクステリアとの違いについてご紹介します。
エクステリアの意味は
建築用語としてインテリアと対になることばにエクステリアがあります。インてりあが内装であればエクステリアは外装?と思った方。85%くらい正解です。それに加えていくつかの要素が加わったものが建築用語として使われる意味です。
エクステリアに含まれるもの
外装といえば家の外壁やテラス・サンルームは内装に含まれる場合と外装に含まれる場合があります。カーポートであったり、家の敷地を囲む塀や生け垣それらすべてが建築用語としてのエクステリアの範囲です。
インテリアとエクステリアの違い
このふたつの言葉の違いはとても簡単に説明することができます。最後になりますがその異なる点を2つに分けてご説明しましょう。
違い1.インテリアには装飾性の意味が強い
似たような単語ですが実はエクステリアはわかりやすくてインテリアがわかりにくいと感じるのは、装飾性の有無で同じ種類のものが含まれたり含まれなかったりすることに由来します。これがふたつの単語の大きな違いのひとつといえるでしょう。
違い2.エクステリアには実用性も多々含まれる
もちろん家の外回りに装飾性を求めても何も問題はありません。ただし使い勝手を考えて外装を決定したとしてもそれはしっかりエクステリアと呼ばれるということで、内装とは大きな違いがあります。わかりやすくいえば、インテリアは装飾重視。エクステリアはそれぞれの部分そのもので飾り要素は関係ないと思ってよい点でしょう。
まとめ
インテリアはデザインや空間装飾が大切
インテリアの意味は意外と簡単な装飾性の有無だけで決定されるというお話をしつつ、エクステリアとの違いにも触れてご紹介してきましたがいかがでしたか?
ただし英語に関しては建築用語で使われる場合とそうでないこともあるので使い方が難しいこともありますが、前後の単語によって理解してもらうことができるでしょう。
デザインや色を工夫することで、やる気アップや癒やしなど暮らしやすさが格段にあがるインテリアの面白さと効果についてもお話しました。自分の部屋や家全体の内装を考えるときに意識してみてはいかがでしょう。
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