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タイリントキソウの育て方とは?花が咲かない?育て方のコツを解説!

タイリントキソウとはどのような植物かご存知でしょうか?タイリントキソウは小型の球根性のランで、花がとても美しいので昔から人気があり、初心者の方でも育てられるランとして知られています。今回はそんなタイリントキソウの育て方のコツを解説していきます。
2020年8月27日
T・S
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タイリントキソウの育て方とは?

育てやすくて可愛らしいランを育てたいと考えている方におすすめなのが「タイリントキソウ」です。タイリントキソウは小型の球根性のランで、花がとても美しいので昔から人気がます。また、初心者の方でも育てられるランですので、気になる方はぜひ育ててみて下さい。生長期と休眠期が分かれていますので、時期ごとの管理を知っておくことが大切です。今回はそんなタイリントキソウの育て方のコツを解説していきます。

タイリントキソウの特徴

タイリントキソウとは?

タイリントキソウとはラン科タイリントキソウ属に分類される球根性のランです。プレイオネ属とされることもあります。原産地は台湾や中国南部で、日本には昔、台湾から導入されました。草丈は15㎝ほどしかなく小柄で、可愛らしい花です。このタイリントキソウ属はセロジネ属と近縁の植物であり、約26種類ほどが自生しているとされています。自生地に中国も入っていますが、どちらかと言えば台湾の植物というイメージです。

タイリントキソウは初心者でも育てやすい?

初心者の方が気になるのが育てやすさですが、どちらかと言えば育てやすいタイプのランです。耐寒性も耐暑性もありますが、実はプレイオネ属の中ではそれは珍しい特徴で、他の仲間は暑さに弱い場合が多いのです。気軽にランを育てたい方にとっては嬉しい特徴と言えます。成長期と休眠期がはっきりと分かれているのも特徴で、その時期に応じた管理をして育てましょう。成長期にしっかりと育てて、球茎を太らせることが大切です。

タイリントキソウの開花時期

開花時期は2~4月で、まだ肌寒い季節に花を見せてくれます。花色はピンク、紫、白色などがあり、画像のように優しい雰囲気をしています。花の大きさは7~12㎝ほどと大きめで、1つの芽に通常1輪咲きます。球根からは2本の新芽が伸びるのが普通で、茎の頂部にはムカゴが付き、長さ15㎝ほどの大きな葉も付きます。葉は秋頃には落ちてきて、根も枯れ、球根状態で休眠期に入り、冬越しをしていきます。

タイリントキソウの種類

タイリントキソウの種類①白花タイプ

こちらは画像のように、白い花が咲く種類です。色々なタイプが存在しており、白い花が好きな方はこちらの種類を育てましょう。

タイリントキソウの種類②青紫花タイプ

こちらはセルレアと呼ばれている種類で、美しい色が好まれています。育て方は同じですので、こちらも気になった方はチェックしてみて下さい。

タイリントキソウの種類③斑入りタイプ

少し珍しいものや特徴のあるものを育ててみたい方におすすめなのが、斑入りタイプのものです。画像のように葉に白い斑が入っており、より美しくなるのがポイント。花の色とも相性が良く、好まれています。気になった方はチェックしてみて下さい。

プレイオネ・ブルボコディオイデス

こちらは少し面白い響きの名前をした種類です。中国南部に自生している種類で、標高1000〜3500m程度の林内に分布しています。他の種類と同様に、春に開花させて、ピンク色の花を楽しめます。本種によく似ており、本種をこの種類に含める見解もあります。


プレイオネ・リンプリヒティー

こちらも面白い響きの名前の種類で、中国雲南省などに自生しています。標高2000mほどの場所に分布しており、崖や岩の上で見られます。こちらも同様に春時期に花を咲かせ、可愛いピンク色の花を楽しめます。先述したブルボコディオイデスの変種ではないかとも言われています。

タイリントキソウの花言葉と名前の由来

タイリントキソウの花言葉

綺麗な花を咲かせるランですので、もちろん花言葉も持っています。花言葉は「ひかえめ」がメインですが、その他にも「幻の愛」、「届けたい想い」、「献身」といった花言葉も持っています。どれも繊細な印象がある花言葉であり、恋愛的な雰囲気がある花言葉です。どなたかに贈られる際は花言葉の意味を知った上で贈られた方が良いでしょう。どれも良い意味となっていますので、花言葉を添えると喜んでもらえるかもしれません。

タイリントキソウの名前の由来

気になるのが名前の由来ですが、まず「タイリン」の部分は、花が大きく、大輪となるところからです。そして、「トキソウ」の部分は、花の色がトキの翼の色に似ていた為とされています。ちなみに、本来の「トキソウ」とは類縁の植物ではありませんので、別の植物として覚えておきましょう。学名は「Pleione formosana」で、「Pleione」はギリシャ神話に出てくる人物、「formosana」は「台湾の」という意味があります。

タイリントキソウの販売価格は?

タイリントキソウの販売価格

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出典:Amazon
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育てる前に気になるのが販売価格ですが、安価に販売されていますので気軽に購入出来ます。ポット苗であれば数百円程度で購入出来ますので、ぜひ育ててみて下さい。販売店で見かけない場合は、ネットショップで販売されているものも見てみましょう。流通量は多くありませんが、ネットショップでは簡単に見つけられます。また、種苗会社のカタログにも載っています。

タイリントキソウの選び方

お店で販売されているものを購入する際は、なるべく良い苗を選びましょう。最初に調子が悪いものを購入すると、後で大変です。全体的に生き生きとした雰囲気のものを購入して下さい。病気にはかかりにくい植物ですが、病気や害虫の被害の様子が無いかも見ておきます。ネットショップではどの苗が販売されているのか分からないことがほとんどですので、信頼出来る販売店で購入して下さい。

タイリントキソウの育て方①環境

タイリントキソウに適した生育環境

日光は必要ですが、直射日光が当たり続けるような環境は苦手ですので、午前中は日が当たり、午後には明るい日陰となるような場所で育てると良いでしょう。一日中日光に当たらないと花付きに影響が出ますので、半日は日が当たる場所で育てます。また、風通しも大切で、ゆるやかに風が通る場所に鉢を置いて管理していきましょう。

タイリントキソウの夏の管理

夏の強烈な直射日光は危険で、当たり続けると葉焼けしてしまいます。葉焼けするともとに戻りませんので注意しましょう。半日は日陰となる場所で育てて下さい。タイリントキソウはプレイオネ属の中では暑さに強い種類ですが、夏になるとやはり成長が鈍くなります。なるべく風通しが良く涼しい場所で育てて下さい。葉に霧吹きをする「葉水」は涼しくなる効果があります。室内で育てる場合はエアコンで気温を下げましょう。

タイリントキソウの冬の管理


冬の管理も大切なポイントです。冬は室内に入れて、暖かく管理しましょう。最低でも5度、出来れば10度以上の場所で育てていきます。秋頃から葉が落ち、冬には休眠期に入りますので、その頃から室内に取り込みます。休眠期に日光は必要ありません。鉢ごと保管して構いませんが、球根を掘り上げて、袋などに入れて、冷蔵庫の野菜室に保管する方法もあります。特に理由が無ければ鉢のまま保管してしまうと良いでしょう。

タイリントキソウの育て方②用土・植え付け

タイリントキソウの用土

用土は水はけの良いものを使いましょう。山野草の培養土に水ゴケを3割ほど混ぜるるのが一般的です。水ゴケだけでも育てられますが、水やりが難しくなりますので、培養土と混ぜた方が良いでしょう。山野草の培養土の代わりに、桐生砂、鹿沼土、軽石を等量で混ぜて、水ゴケと合わせて使うことも可能です。

タイリントキソウの植え付け

苗で販売されているものであれば、そのまま植え変えるようにしましょう。もし球根状態で植え付ける場合は、球根の頭が半分見える程度の深さで植え付けます。3.5号の鉢に1バルブが目安ですが、4号鉢に3バルブ植えると見栄えします。少しゆったりめに植え付けることで、成長期に葉が混み合わなくなります。

タイリントキソウの育て方③水やり・肥料

タイリントキソウへの水やり

水を好む植物ですので、春から夏の成長期には水切れしないように、常に少し湿った状態にしておきましょう。成長期は根腐れもしにくいので安心です。水切れすると葉が枯れてきますので注意しましょう。水やりをする際は葉にかけないようにするのがポイントです。成長期が終わって秋に入り、葉が枯れてきたら水やりを減らしていきましょう。休眠期に入ったら水やりはほぼせずに、月に一回、軽く湿らせる程度にします。

タイリントキソウへの肥料

成長期には肥料も与えましょう。油かすなどの固形肥料であれば月に1回与えます。液体肥料であれば、1000倍に薄めたものを10日に1回のペースで与えると良いでしょう。成長期から休眠期に移る時期は3000倍ほどに薄めた液体肥料を与え、休眠期に入ったら肥料を与えるのをやめます。

タイリントキソウの育て方④植え替え・増やし方

タイリントキソウの植え替え

水ゴケは傷みやすいので、使用している場合は毎年植え替えた方が良いでしょう。植え替えの適期は11~2月で、休眠期間中に植え替えてしまいます。新しい用土を使って下さい。古くなったバルブを取って、古い根を少し残します。また球根が半分ほど出る程度の深さで植え付けて完了です。もし球根が安定しないようであれば何かしらのもので押さえておいて下さい。

タイリントキソウの増やし方①分球

植え替えする際、球根が増えていたら分球させて増やしましょう。分球は非常に簡単な増やし方で、親球に付いているものを外し、春に親球と共に別の球根として植え付けて育てていくだけです。外した球根は袋に入れて、冷蔵庫の野菜室程度の温度で管理しておいて下さい。

タイリントキソウの増やし方②ムカゴ

ムカゴで増やすことも可能です。ムカゴとは、植物の栄養繁殖器官・植物の芽の一種のことです。球根から伸びた茎の頂点近くにムカゴが付きます。ムカゴは休眠期間に入るあたりで自然に離れますので、植え付けのタイミングまで保管しておきましょう。ムカゴを袋に入れて、低温で保管しておき、春に植え付けます。ムカゴは植え付けてからすぐには花が咲かないので、3年ほど待ちましょう。

タイリントキソウの育て方⑤手入れ・咲かない場合

タイリントキソウの手入れ


花が咲き終わったらそのままにせず、花首から花を摘み取ってしまいましょう。花がらを摘む際は、新芽が成長しているタイミングになりますので、折ったりしないよう注意して下さい。また、葉が枯れてきた際は枯れ葉取りもすると良いでしょう。綺麗なハサミで切り取ります。

花が咲かない場合

タイリントキソウは花が咲かない場合があります。順調に育てていたつもりでも花が咲かない年もありますので、咲かないことをあまり気にする必要はありません。ポイントを押さえて、肥料も与えて、花が咲く条件を整えましょう。

タイリントキソウの育て方⑥病気・害虫

タイリントキソウの病気

植物を育てる際に不安なのが病気についてですが、タイリントキソウは病気に強いのであまり心配いりません。成長期は根腐れもしにくいので安心です。風通しの良い場所で、ジメジメしないように育てていきましょう。

タイリントキソウに付く害虫

害虫はハダニに気をつけましょう。ハダニは乾燥した環境を好む害虫で、葉の裏について栄養を吸汁します。大量に発生すると葉が白くなってしまいますので、増える前に対策して下さい。水を苦手としますので、葉の裏に霧吹きで水をかける習慣があると予防が出来ます。また、屋外ではナメクジに食害されることもありますので注意して下さい。

まとめ

今回の「タイリントキソウの育て方とは?花が咲かない?育て方のコツを解説!」はいかがでしたでしょうか?育て方から冬越し、植え替えについてなど、様々な点を解説させて頂きましたが、これらのポイントを押さえれば初心者の方でも育てられるランですので、気になる方はぜひ育ててみて下さい。冬に気温が下がりすぎると危険ですので、10度程度の場所で冬越しさせましょう。

タイリントキソウが気になる方はこちらもチェック!

今回はタイリントキソウについて解説させて頂きましたが、他にも観葉植物・ガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。