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フォルツァとXMAXを比較!スペックやレビューからキャラクターを探る!

ホンダのフォルツァとヤマハのXMAXを徹底比較します。スペックだけでなく、ユーザーのインプレやレビューも比較しました。後半ではキャラクターの違いを見出し、気になるローダウンについても記載しています。フォルツァとXMAX、あなたはどちらを選ぶ?
更新: 2022年1月9日
hosokawa_taka
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フォルツァとXMAXを比較:はじめに

出典: https://www.goobike.com/catalog/detail/photo/1010360_02_2018_07.jpg

ホンダのフォルツァとヤマハのXMAXはツーリングライダーに人気の250ccスクーターです。洗練されたデザインや250ccスクーターならではの汎用性の高さはツーリングクルーザーに最適。ここではフォルツァとXMAXのスペックを比較し、ユーザーのインプレやレビューも確認しながら違いを検証していきます。

250ccスクーターの立ち位置

出典: https://www.goobike.com/catalog/detail/photo/1024563_00_2019_04.jpg

250ccスクーターはビッグスクーターブームを経て、ツーリングクルーザーへと進化しました。景色を楽しみながら走行できる快適さは従来通りですが、2019年現行モデルの250ccスクーターはスポーツ性も備えているのが特徴。排出ガス規制をクリアできず、250ccや400ccクラスのアメリカンクルーザーがラインアップ落ちしてしまったことも、フォルツァやXMAXが注目されている原因です。

フォルツァとXMAXを比較:車体サイズ

では本題!ホンダのフォルツァとヤマハのXMAXのスペックを比較します。車体サイズを比較すると、若干フォルツァがXMAXよりコンパクトだといえます。しかし、見た目は並べて比較してもわからない程度の違い。歴代の大柄な250ccスクーターと比較すると、どちらもひとまわりコンパクトです。125ccから派生した150ccスクーターと比較すると、250ccスクーターの全長は200mm以上大きくなっています。

【フォルツァとXMAXのスペック:車体サイズを比較】

  ホンダ
フォルツァ
ヤマハ
XMAX
全長(mm) 2,140 2,185
全幅(mm) 750 775
全高(mm) 1,355 1,415/1465

車体サイズのインプレやレビュー

フォルツァとXMAXの車体サイズに関するインプレやレビューでは、取り回しで苦労しないサイズだと評価されています。しかし、歴代の250ccスクーターを所有した経験のない人なら大柄に感じるサイズ。見た目の存在感も半端ありません。シャープでスポーティなデザインはどちらも高く評価されています。

【フォルツァ】全く違和感無しで、取り回しも楽で押し歩きしても全く苦になりません。MF08(2004~2007年モデル)から比べると凄く軽く楽に感じます。

【XMAX】重心が高いため、駐車の下車での取り回しはやや神経を使いますが、傾かない限り軽く移動できます。

フォルツァとXMAXを比較:足つき性

ホンダのフォルツァとヤマハのXMAXの足つき性を比較すると、シート高はフォルツァが若干低く、車両重量はXMAXが若干軽いといえます。しかし、歴代の250ccスクーターと比較すると、車両重量は軽いものの、シート高はかなり高いですね。どちらもシートの着座面が広いため、足つき性はよくありません。足つき性を高めるためのローダウンについては後述します。

【フォルツァとXMAXのスペック:足つき性を比較】

  ホンダ
フォルツァ
ヤマハ
XMAX
シート高(mm) 780 795
車両重量(kg) 184 179

足つき性のインプレやレビュー

フォルツァとXMAXの足つき性に関するインプレやレビューを比較すると、どちらも足つき性の悪さを指摘するコメントが多いですね。フォルツァとXMAXはヨーロッパ市場を意識した設計ですので、日本人の体格にはやや大きいといえます。着座位置を前にずらすなどの工夫をし、信号待ちなどでの足つき性の悪さを克服しているユーザーが多いです。

【フォルツァ】足つきは悪いですが、半年も乗っていると慣れてくるもので、私は信号などで停車するときにお尻を前方にずらして片足で停車しています。

【XMAX】そもそも私は、前車の125ccスクーターでも、両足つま先だけ接地、シート前に座って、辛うじて片足ピタ付きだったので、XMAXもたいして変わらない状態です。

フォルツァとXMAXを比較:エンジン


ホンダのフォツツァとヤマハのXMAXのエンジンスペックを比較すると、最高速度は同等だといっていいですね。どちらも無駄に最高出力を高めておらず、最大トルクを発生させるエンジン回転数は低めの設定。常用域でのトルク感を重視したエンジンだといえます。人気の150ccスクーターと比較すると、エンジンのスペックにはかなりの余裕があります。トルクウエイトレシオはCB250RRやYZF-R25と比較しても引け目のないレベルです。

【フォルツァとXMAXのスペック:エンジンを比較】

  ホンダ
フォルツァ
ヤマハ
XMAX
最高出力
kw(ps)/rpm
17(23)/7500 17(23)/7000
最大トルク
N・m(kgf・m)/rpm
24(2.4)/6250 24(2.4)/5500
トルクウエイトレシオ
(kg/kgf・m)
76.7 74.6

エンジンのインプレやレビュー

フォルツァのエンジンに関するインプレやレビューでは、扱いやすくスムーズで紳士的だというコメントが多いですね。一方、XMAXではダイレクトでトルク感が強いというユーザーが目立ちます。どちらも排気量相応のトルク特性で、法定速度内では滑らかに加速するエンジンです。まれにパワー不足を感じるユーザーもいますが、排気量以上の期待をするのは高望みでしかありません。

【フォルツァ】とても扱いやすく加速は非常にスムーズで“押し出す”というより“滑るよう”な感覚。モーターが回っているのと感じるくらいでパワフル。

【XMAX】極端な波がなく全回転域滑らかでとてもトルクフル。 AT車エンジンでは秀逸と感じます。排気音も非常に静か 振動も気になりません。

フォルツァとXMAXを比較:ハンドリング

ホンダのフォルツァとヤマハのXMAXの足回りを比較すると、スペック上の違いは見当たりません。どちらもオーソドックスな内容ですが、フロント15インチ、リヤ14インチのタイヤサイズが特徴。フロントのタイヤサイズが大きいので、安定したハンドリングに期待できます。プリロード調整がしやすいので、積載量に合わせやすいのもメリット。キャンプツーリングやタンデムツーリングなどで積載量が一時的に重くなっても安心です。

【フォルツァとXMAXのスペック:ハンドリングを比較】

  ホンダ
フォルツァ
ヤマハ
XMAX
フレーム アンダーボーン バックボーン
フロント サスペン
ション
テレスコピック テレスコピック
タイヤ
サイズ
120/70-15 120/70-15
リヤ サスペン
ション
ユニットスイング
プリロード調整5段
ユニットスイング
プリロード調整5段
タイヤ
サイズ
140/70-14 140/70-14

ハンドリングに関するインプレやレビュー

ハンドリングに関するインプレやレビューでフォルツァとXMAXを比較すると、フォルツァは軽快でヒラヒラ、XMAXは剛性感がありカッチリ、というコメントが多いですね。しかし、どちらも素直で扱いやすいハンドリングだと評価され、MT車に近いとコメントするユーザーが多いですね。歴代の250ccスクーターと比較すると、サスペンションは若干硬めでスポーティだと評価されています。

【フォルツァ】正に自由自在というか、ビグスクとは思えない軽さがあります。かといって不安定ではなく、自分の思った方向に先取りして曲がってくれると云う感覚です。

【XMAX】普通のバイクに乗っている感じです。フロントの剛性感も高く、コーナーリングは素直です。ただ、ギャップや荒れた路面ではハンドルが跳ねやすくガタガタした感じです。

フォルツァとXMAXを比較:高速道路

ホンダのフォルツァとヤマハのXMAXの最高速度理論値を比較すると、高速道路走行で必要な速度を上限に、低中速でのトルク感を重視した設定だといえます。最大トルクを発生させるエンジン回転数は100km/h前後ですので、合流加速も必要十分なレベルです。大型バイクのような暴力的な加速はありませんし、追い越し距離は少し長くなりそうですが、ストレスを感じるほどではないでしょう。

【フォルツァとXMAXのスペック:最高速度】

  ホンダ
フォルツァ
ヤマハ
XMAX
最高速度1
(km/h)
123.5 125.0
最高速度2
(km/h)
102.9 98.2

※最高速度1:最高出力を発生させるエンジン回転数での理論値
※最高速度2:最大トルクを発生させるエンジン回転数での理論値

高速道路走行のインプレやレビュー

高速道路走行に関するインプレやレビューを比較すると、どちらも排気量相応のパワーに満足するユーザーが多いといえます。直進安定性に対する評価も高いですね。フォルツァとXMAXのユーザーは高速道路での安定感や快適さを重視する傾向にあり、非常識な速度域には興味がない様子。他のバイクのインプレやレビューと比較すると、紳士的なバイク乗りが多い印象を受けます。いや、フォルツァとXMAXはかっこいいバイク乗りを育てる250ccスクーターなのかもです。

【フォルツァ】高速道路でもメーター読み100km/h~120km/h(5500~6500rpm)あたりではクイックではありませんがそれなりに加速もできます。

クイック=爆発的と解釈していいでしょう。

【XMAX】120㎞まではフラットで力強い加速、以後は空気抵抗や勾配に影響されます。登坂車線ある様な勾配でも100㎞キープは充分可能です。

フォルツァとXMAXを比較:ツーリング

ホンダのフォルツァとヤマハのXMAXを比較すると、ツーリングで快適な装備に大きな違いがありました。トラクションコントロールシステムの仕様は似通っていますが、フォルツァはウインドスクリーンの高さ調節が電動、XMAXはハンドル位置の調節が可能です。アクセサリーソケットはどちらも備えているものの、フォルツァは幅広いデジタルデバイスを充電できる2アンペアになっています。

【フォルツァとXMAXのスペック:最高速度】

  ホンダ
フォルツァ
ヤマハ
XMAX
ウインド
スクリーン
電動式可動 ボルト移設での移設可
ハンドル位置 変更不可 変更可
(手前に20mm)
アクセサリー
ソケット
24W(12、2A) 12W(12V、1A)
トラクション
コントロール
エンジン始動でON、OFF可

ツーリングでのインプレやレビュー

フォルツァとXMAXのツーリングに関するインプレやレビューを比較すると、それぞれが持つ装備が高く評価されて、どちらも高い満足感を得ているユーザーが多いといえます。タンデムツーリングに関するインプレやレビューでも、パッセンジャーはどちらも快適とのこと。アメリカンクルーザーの立ち位置が奪われた理由はここにありました。これほどスペックやユーザーのインプレが似ているライバル車は珍しいです。

【フォルツァ】スイッチ操作でショートスクリーンに移行できるのは、今回、高速道路で渋滞に巻き込まれた時に便利な機能だと痛感いたしました。

【XMAX】ハンドルを2cm手前にするとシートの後ろに座ってもハンドルまで遠すぎず、走行ポジションもシーンに合わせて変えられる。

フォルツァとXMAXを比較:キャラクター

キャラクターを明確にするため、ホンダのフォルツァとヤマハのXMAXはどんなユーザーに好まれているのかを比較します。これまで比較した内容を振り返ると、フォルツァとXMAXではスペックに大きな違いを言い出せなかったので、ユーザー層を比較しないとキャラクターを明らかにできないからです。

余談:欠点まで似通っている!

LEDのヘッドライトのインプレやレビューでは、これもどちらもやや暗いと評価されています。フォルツァは照射角度、XMAXは全体の照度が低いとのこと。欠点まで似通っている…フォルツァとXMAXは購入前のバイク選びで比較を楽しませてくれる250ccスクーターですね。

フォルツァはどんなユーザーに好まれる?

フォルツァのインプレやレビューで印象的なのは、タンデムツーリングを前提に選んだユーザーが多いことです。「タンデム時はパッセンジャーの体重次第でプリロード調整が必要」「タンデムシートは高さがあるので、パッセンジャーの乗り降りが大変」といったコメントを見かけます。また、使い方を選ばないホンダ車ならではの道具的なキャラクターについてのコメントも見かけました。

【フォルツァ】目線の高さがVsuto(Vストローム)よりさらに高く、(妻は)視界が広がって楽しいと語っている。

XMAXはどんなユーザーに好まれる?

XMAXのインプレやレビューで印象的なのは、エンジンの加速性やハンドリングにこだわるユーザーが多いことです。「大型バイクとのツーリングでもついていける」「ライダーの意思を理解しているのでは?と思うほど素直なハンドリング」といったコメントを見かけます。シャープでスポーティなデザインを購入動機にしているユーザーも多いです。

【XMAX】実際にはCVTなんで同じ回転数を維持して加速をし続けるのですが、感覚的にはマニュアル車の様なダイレクト感のある加速をします。

フォルツァとXMAXをカスタム:ローダウン


足つき性の項で後回しにしていたローダウンについて考えます。250ccスクーターは見た目をかっこよくするためにローダウンされることが多いのですが、フォルツァやXMAXでは足つき性を向上させるためのローダウンがメイン。実用性やツーリングでの快適さが重視されているのが、歴代の250ccスクーターと比較しての違いです。

余談:ローダウンに関する課題

最低地上高はフォルツァで145mm、XMAXで135mmと低いので、極端なローダウンは避けるのが無難です。足回りを詰めてローダウンすると、良好なハンドリングが損なわれる可能性もあります。

フォルツァのローダウンキットは?

ホンダ フォルツァ MF13 ローダウンブラケット

出典:楽天
出典:Amazon
出典:楽天
出典:楽天

ホンダのフォルツァをローダウンするには、リヤサスペンションにはローダウンブラケットを、フロントにはローダウンフロントフォークスプリングを追加します。リヤをローダウンするとフロントフォークのキャスター角に狂いが生じますので、前後セットでローダウンするのがおすすめです。ローダウン前後でハンドリングが変化する可能性がありますので注意しましょう。

XMAXのローダウンキットは?

ヤマハのXMAXをローダウンするなら、純正オプションのローダウンキットを組み込むのがおすすめです。ヤマハのお墨付きですので安心感がありますね。ローダウンするとサイドスタンドで駐車するのに車体が起き気味になりますので、ローダウン専用のサイドスタンドもセットに含まれています。ワイズギアのコンフォートシートがローシートではないのが残念です。

ローシートをワンオフ制作&加工する!

フォルツァとXMAXの専用のローシートを探しましたが、思いのほか少ないですね。皆無といっても過言ではありません。ローシートへの換装はサスペンションの性能を損なうことなく足つき性を向上させられるものの、ハンドル位置の変更がしにくい250ccスクーターでは、ライディングポジションの最適化が課題になることをお忘れなく。ワンオフでシート加工をしている業者を紹介します。

フォルツァとXMAXを比較:まとめ

ホンダのフォルツァとヤマハのXMAXを徹底比較しました。装備に若干の違いがあるものの、スペックなどは酷似しているといっていいですね。この2つの250ccスクーターを比較すると、スペックや装備を基準にしたバイク選びがつまらない事なのでは?そう、直感を信じるのが正攻法です。店頭で跨ったとき、絶景ワインディングロードのにおいを感じたほうを選びましょう。

250ccスクーターが気になる人はこちらをチェック!

フォルツァとXMAXとは全く違う方向性で開発されたスズキのバーグマン200のスペックを検証した記事をチェックしてください。バーグマン200は発進直後から最大トルク付近までエンジン回転数を上昇させ、プーリーで加速する元気の良さが魅力。街乗りしやすいコンパクトな車体サイズや、防風性の高いウインドスクリーンがツーリングを快適にしてくれます。かわいい顔をした異端児ですよ。