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バイクのタイヤ交換!交換時期や目安、自分で交換するDIY手順も解説!

バイクのタイヤを交換する時期や目安、バイクのタイヤを交換する方法をまとめ、DIYで交換する方法を解説します。激安なバイク用アジアンタイヤを販売するネットショップは増えつつありますので、タイヤの持ち込み交換についてもまとめました。参考動画も多めに掲載!
2020年8月27日
hosokawa_taka
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バイクのタイヤ交換:はじめに

タイヤはバイクのハンドリングを大きく左右します。ロードノイズや耐摩耗性にこだわるツーリング派のライダーは多いですね。同じ銘柄でも新品タイヤと摩耗したタイヤではハンドリングに差が生じるのも事実。ここでは、バイクのタイヤを交換する目安や値段をまとめ、DIYでタイヤを交換する方法も解説します。

銘柄が違うタイヤを試してみよう!

バイクのハンドリングを自分好みに近づけるなら、銘柄が違うタイヤを試すのもありです。純正タイヤの銘柄は汎用性重視でチョイスされていますので、あなたのバイクの使い方に合わないこともあります。ハイグリップ?ウェットコンディション?耐摩耗性?求める性能を明確にしてからタイヤの銘柄を検討しましょう。

バイクのタイヤを交換する目安

タイヤが摩耗すると、バイクは本来の性能を発揮できなくなります。タイヤが摩耗するとバイクの走行安定性が確保できなくなりますし、路面や天候のコンディションが悪くなるほど、その症状が顕著になりますね。バイクに扱いにくさを感じ始めたら、タイヤの交換時期が近いかもです。

タイヤの交換時期の目安:スリップサイン

タイヤの交換時期の目安はスリップサインが出る一歩手前がベスト!スリップサインが出ているタイヤの溝は規定以下になっている可能性があるからです。スリップサインが一部でも出ていたら、タイヤは必ず交換しなければなりません。雨天時に雨水を接地面から排出できず、スリップによる転倒の原因になるからです。

タイヤの交換時期の目安:サイドウォール

タイヤのサイドウォールのヒビや亀裂は予測しにくいので、こまめにチェックしなければなりません。何年も交換していないタイヤや、林道を走行した後は注意が必要です。乗り心地が悪くなるだけでなく、加減速や荷重のストレスに耐え切れずにタイヤがパンクする可能性があります。

タイヤの交換時期の目安:ハンドリング

ハンドリングもタイヤの交換時期の目安にしやすいですね。接地感や安定感に欠けたハンドリングになったら要注意!偏った擦り減り方、いわゆるタイヤが偏摩耗している可能性があります。ツーリング派ならタイヤの中央だけすり減ったり、ファンライド派ならトレッド面の左右が減ったりします。

バイクのタイヤを交換する値段について

バイクのタイヤの値段や工賃は比較的に高いといえます。250ccロードスポーツのタイヤの値段は軽自動車のタイヤの約2倍(1本あたり)。これは、タイヤの値段は生産ロット数に影響されやすく、たくさん生産すれば1本あたりの単価が安くなるのが原因です。

激安タイヤに交換する方法:ショップ

バイクのタイヤの値段は店頭販売による価格競争が鈍く、自動車のタイヤと比較すると高いですね。しかし、顧客へのサービスとしてバイクのタイヤを激安価格で提供し、工賃で利益を補う良心的なバイクショップもあります。激安タイヤを探す前に、バイクショップでタイヤの値段や工賃を見積もりしてもらいましょう。

激安タイヤに交換する方法:持ち込み工賃

ネットショップで販売されている激安タイヤを購入し、ショップでタイヤを持ち込み交換する方法があります。持ち込み交換の工賃は割高ですので、タイヤの値段の差が大きい場合はありです。タイヤ持ち込み交換の工賃をピットメニューとして公開している大手量販店もありますよ。しかし、大抵はショップでタイヤを購入する方が安くなるケースが多いですね。

バイクタイヤ、ホイール|交換作業工賃|2りんかんピットサービス

激安タイヤに交換する方法:DIY交換


ネットショップで激安タイヤを購入し、DIYで交換する方法があります。当然ながらDIYすれば工賃は無料!慣れれば、ショップでタイヤを購入したり、持ち込み工賃を支払ったりするのが惜しくなるほどです。タイヤ交換の工賃で道具をそろえられるのもおすすめポイント。激安のアジアンタイヤの性能も上がってきています。

バイクのタイヤ交換をDIYするための道具

バイクのタイヤ交換をするにあたって必要な道具はそれほど多くありませんし、値段も比較的に安価です。道具は1度入手すると何度も使えますので、持っていて損しません。併せて、ボルトやナット類の締め付けトルクを管理するために、サービスマニュアルやトルクレンチも準備しましょう。

ホイールの脱着

ホイールの脱着にあたって必要な道具は①メガネレンチ②メンテナンススタンド(前後)、この2点のみです。メガネレンチはホームセンターで販売されているもので十分ですが、メンテナンススタンドはバイク用品店でしか販売されていません。後輪と前輪を持ち上げられればいいので、創意工夫で手持ちの道具を利用するのもありです。

タイヤの脱着

ホイールからタイヤを脱着するにあたって必要な道具は①タイヤレバーが3本程度②バルブコアを外すムシ回し③エアゲージ④空気入れ、この4点があれば事足ります。リムを傷つけたくない人はリムプロテクターを用意しましょう。硬めの水道用ホースの側面を割いて自作してもOK。チューブレスタイヤならエアコンプレッサーがあれば便利です。

油脂類

バイクのタイヤ交換をするにあたって必要な油脂類はビードクリームです。タイヤをホイールに組む際にビードに塗り、ホイールに滑り込ませやすくするために使います。変質しませんのでなくなるまで使えますが、一回に使い量は少量。そのためか、石鹸を溶かした水やゴムにやさしいシリコンスプレーで代用するライダーもいます。

バイクのタイヤ交換をDIYする方法①

まずはホイールをフロントフォークやスイングアームから外します。DIY手順は①アクスルシャフトを手で回る程度まで緩める②バイクをメンテナンススタンドに載せる③ホイールを外す、です。アクスルシャフトは大きいトルクで締め付けられていますので、メンテナンススタンドに載せてからでは緩めにくくなります。

バイクのタイヤ交換をDIYするコツ:ホイール外し

ホイールの外し方はサービスマニュアルに従って行えば問題ありませんが、タイヤ交換後にホイールをつけるときに備えて、細かなパーツを外した順序をメモしておきましょう。デジカメで撮影してもOKです。

バイクのタイヤ交換をDIYするコツ:外したパーツ

ナットやワッシャーは紛失しやすいので、アクスルシャフトに取り付けられていた順番で通しておくのがベスト!外した直後にパーツクリーナーで洗浄しておくのもおすすめです。

バイクのタイヤ交換をDIYするコツ:ブレーキ

ホイールを外したら、油圧式のディスクブレーキのレバーやペダルは操作しないようにしましょう。ブレーキを作動させるとパッドの隙間が狭まり、ホイールを装着しにくくなるからです。ブレーキキャリパーは針金やヒモでタンデムステップなどに吊っておきましょう。

バイクのタイヤ交換をDIYする方法②

ホイールから古いタイヤを外します。DIY手順は①ムシ回しでバルブコアを外し、タイヤのエアを抜く②リムからビードを落とす③タイヤレバーでビードを起こし、ホイールから外す、です。フロアに段ボールやキャンプ用の銀マットを敷いて、ホイールやブレーキディスクに傷がつかないようにしましょう。タイヤ交換はリヤよりフロントのほうがしやすい(タイヤサイズが細いため)ので、初心者はフロントから着手するのがおすすめです。

バイクのタイヤ交換をDIYするコツ:ビードを落とす

ホイールからビードを外す作業を「ビードを落とす」といいます。ビードはリムに固着していますので、タイヤのサイドウォールを膝や足で踏み、体重をかけてバリっバリっと落としましょう。


バイクのタイヤ交換をDIYするコツ:ビードを起こす

ホイールの内側に入っているビードを外側へ出す作業は初心者にとって最大の難関!手前のサイドウォールを膝や足で潰しながら、反対側のリムとビードの間にタイヤレバーを差し込み、リムを支点にこじ起こします。

バイクのタイヤ交換をDIYするコツ:少しずつ

少しずつタイヤレバーでビードをホイールの外側へこじ起こしましょう。片側のビードを完全に起こせたら、もう片方は思いのほか簡単。タイヤレバーで少しこじるだけでタイヤをホイールから外せます。

バイクのタイヤ交換をDIYする方法③

新しいタイヤをホイールに組みます。DIY手順は①ビードやリムにビードクリームを塗る②ビードをリムの内側へ手押し込む③手で押し込めなくなったらタイヤレバーでこじ入れる④エアを入れる、です。焦らず丁寧に作業するのがポイント。初めの片側は入りやすいのですが、後の片方は入りにくいですね。

バイクのタイヤ交換をDIYするコツ:ビードクリーム

ビードクリームは節約せず、ヌルヌルになるまでたっぷり塗りましょう。リムには内側だけでなく、外側の縁にも塗っておくのがベスト。ビードがリムの内側に入らないケースの多くは、ビードクリームの塗り方が少ないためです。

バイクのタイヤ交換をDIYするコツ:なるべく手で!

タイヤのサイドウォールを膝で踏み、ビードがリムに入りやすいように変形させればスムーズに作業できます。なるべく手で押し込み、タイヤレバーは最後の入りにくいところだけ使うようにしましょう。ビードクリームでヌルヌルになったビードはリムやタイヤレバーから逃げてしまうからです。

バイクのタイヤ交換をDIYするコツ:チューブタイヤ

チューブタイヤは片側のビードをリムの内側に入れた後、チューブを入れなければなりません。また、もう片方のビードをリムの内側に入れる際に、チューブをリムとタイヤレバーで挟まないように注意する必要があります。リムバンド(リムの内側に突き出たスポークからチューブを保護するゴム製のバンド)も交換しましょう。オフロードバイクのビードストッパーは、タイヤをホイールにはめる前にセットする方がいいですね。

バイクのタイヤ交換をDIYするコツ:エア

タイヤを交換したらビードを上げる(リムへ確実に密着させる)ため、バルブコアを入れずにエアを入れます。300kPa(3.0kgf/cm²)程度まで入れたり、パンっパンっと両側のビードがハマる音がしたりするまでエアを入れましょう。ビードが上がればバルブコアを入れ適正空気圧までエアを充てんします。コンプレッサーがなければ、ガソリンスタンドでエアを入れる方法もあります。

バイクのタイヤ交換をDIYする方法④

タイヤが確実に交換できているかをチェックします。チェック項目は①バルブからの空気漏れ②左右のブレ③ウエイトバランス、です。チェックが終わったら、ホイールベアリング等に耐水性グリスを塗り、バイクにホイールを装着します。チューブレスホイールは、石鹸水をバルブの根元に塗り、空気漏れしていないかをチェックしましょう。泡が出なければOKです。

バイクのタイヤ交換をDIYするコツ:左右のブレ

タイヤの左右のブレはバイクにホイールを装着してチェックできます。手でホイールを回転させ、目視でブレがないないかをチェックしましょう。ブレがあったらエアを抜き、リムとビードの隙間にシリコンスプレーを噴霧して、再度エアを入れなおします。

バイクのタイヤ交換をDIYするコツ:バランス

タイヤの重量バランスは均一ではありませんので、バランスを取る必要があります。高速域を多用するバイクは必ず行いたい項目です。ホイールバランサーはショップでタイヤを交換する工賃より安いので、必要な人は入手しておきましょう。特定の位置で止まらなくなるまでウエイトを調整しながら張り付けていきます。

タイヤ交換後は?


バイクのタイヤを交換した直後はスリップに注意しましょう。新品のタイヤには、保管時にゴムが乾燥しないようにワックスが塗られているからです。俗に「皮むき」という慣らし運転をしますが、ガソリンを少ししみ込ませたウエスでトレッド面を拭う方法もあります。

タイヤ交換はショップ?持ち込み?DIY?

バイクのタイヤ交換の方法をまとめました。ショップでタイヤを購入して交換する方法、ネットショップで激安タイヤを購入して持ち込み交換する方法、DIYで交換する方法がありますが、これらには一長一短あります。そのあたりも確認してみましょう。

ショップでタイヤを購入して交換すると

ショップでタイヤを購入して交換するのは安心感があります。プロの整備士が専用工具で交換しますので、交換する時間が短いのも魅力。時間と安心をお金で買うと考えると激安です。タイヤを持ち込みしたり、自分で交換したりする手間を考えると、割安感がありますね。

タイヤを持ち込み交換すると

タイヤをネットショップで購入し、近所の整備工場で交換してもらうのは、特別に装着したいタイヤがある場合におすすめです。しかし、タイヤの持ち込み交換工賃は割高ですので、激安タイヤを購入して持ち込み交換するメリットがないこともあります。

DIYで交換すると

DIYでバイクのタイヤを交換すると、激安タイヤを選べたり、工賃がいらなかったりするので、手元から出ていくお金を少なくできます。しかし、タイヤの交換は重労働。パワーがない小排気量バイクやオフロードバイクなら問題ありませんが、ハイパワーな大型バイクのタイヤ交換には相応のスキルが必要です。

バイクのタイヤ交換:まとめ

バイクのタイヤ交換の時期、交換する方法や値段をまとめ、DIYする手順を解説しました。バイクのタイヤは摩耗状態が安全性やハンドリングへ顕著に表れますので、早めの交換がおすすめです。しかし、自動車のタイヤ交換より値段が高く、ネットショップで購入して持ち込み交換するシステムも整っていません。DIYでタイヤ交換するのは工賃がいらないだけでなく、作業自体が楽しいですし、ツーリング先でパンクした時の脱出術を学ぶ機会になります。

メンテナンスが気になる人はこちらをチェック!

バイクのメンテナンスでは、メンテナンススタンドがあれば快適です。頻繁にしなければならないドライブチェーンへの給油、リヤのリンク回りやステアリングステムのグリスアップなど、メンテナンススタンドが活躍する機会は多いもの。おすすめのメンテナンススタンドを紹介した記事をチェックしてくださいね。また、バイクを自分でメンテナンスすると、工賃を節約できるだけでなく、バイクへの愛情が高まります。自分でできる点検方法についての記事もチェックしましょう。