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アケビとは?美味しい実の味や食べ方、育て方などの基本情報を解説!

アケビとはどのような植物かご存知でしょうか?アケビと言えば実を食べられることで知られていますが、食べたことがある方は減っており、どのような味でどんな食べ方をするのか気になる方が沢山います。今回はそんなアケビの味や食べ方、育て方などの基本情報を解説します。
更新: 2021年9月24日
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アケビとはどんな植物?

美味しい実を付ける育てやすい植物をお探しの方におすすめなのが「アケビ」です。アケビは古くから親しまれてきた植物であり、美味しい実を付けるので人気があります。しかし、現在はアケビを食べたことがある方が減っており、どのような味でどんな食べ方をするのか気になる方が沢山います。今回はそんなアケビの味や食べ方、育て方などの基本情報を解説します。

アケビの特徴

アケビとは?

アケビとは、アケビ科アケビ属に分類される落葉性・つる性の植物です。原産地は日本や中国、朝鮮半島など。観葉植物として育てるのも良いのですが、食べられる実を付けますので、果樹として育てられます。また、食用に出来る他、生活用品を作ることも可能な、使い道の多い植物でもあります。見るだけじゃなく、色々と楽しめるものを育てたい方にピッタリの植物です。

アケビは初心者でも育てやすい?

初心者の方が気になるのが育てやすさですが、果樹の中では育てやすい種類となります。耐寒性も耐暑性も高いので、夏や冬も注意していれば問題ありません。初心者の方も育てられる果樹をお探しの方は、ぜひ育ててみて下さい。

アケビの開花時期

開花時期は3~5月の春時期です。花色は画像のような紫色や白色が一般的です。つる性の植物ですので、開花時期になると花が色々な場所に咲きます。また、アケビは雌雄異花の植物で、雌花と雄花があります。雄花よりも雌花の方が花が大きく咲きます。雌花に7は~8本程度の雌しべが付き、それが実となります。授粉されていれば一つの雌花に5~6個の実が付きます。実の収穫期は8~10月で、放っておくと実が裂果します。

アケビとムベの違いは?

アケビと共に聞くのがムベという植物です。ムベも同じアケビ科の植物ですが、常緑性であることや実が裂果しないなどの特徴があります。ムベもアケビと同じく実を食べられるなど、アケビ同様に扱えます。どちらも育てやすいので、ムベが気になる方はムベもチェックしてみて下さい。ムベについては下記記事で詳しく解説しています。

アケビの種類

アケビの種類①ミツバアケビ

こちらは名前の通り、小葉が3枚なのが特徴の種類です。分布は北海道から九州までとなっており、本種よりも寒い地域に分布しているのがポイントです。実は本種よりも栽培によく使われており、こちらの方が身が大きく、また色も濃いものが出来ます。ぜひ育ててみて下さい。

アケビの種類②ゴヨウアケビ

こちらは葉が5枚ある種類で、本種とミツバアケビとの交雑種です。本種の葉は鋸歯がありませんが、こちらは鋸歯があるのが特徴の種類です。こちらも育てやすいので、気になる方はチェックしてみましょう。また、その他にも「エゾノミツバアケビ」や「イッサイシロアケビ」といった種類もあります。

アケビの実の味・食べ方

アケビの実の味

実を食べたことが無い方はどのような味かが気になるところです。アケビの実の味は素朴な味と表現されることが多く、角砂糖のような甘さと言われることがあります。特に香りも強くなく、すっきりした後味です。自然になっていたものがよく食べられていた、古き良き味と言えます。ちなみにビタミンCが多く含まれている為、美味しいだけじゃなく美肌効果も期待出来ます。


アケビの実の食べ方

果肉はそのまま生食で食べられます。未熟果はシロップで煮るか、酢漬けなどの食べ方が一般的です。果皮も食べることができ、苦味があるため大人の味と言えます。アク抜きをしてから炒めものや天ぷらなどにして食べましょう。果皮は栄養豊富で、とても良い食材です。

その他の部分の食べ方

実を食べられる他、ツルや新芽も食べられます。塩茹でして水にさらしてから使いましょう。新芽は新梢の先端です。お浸しなどにして食べましょう。このように食べ方が多いので、楽しめる植物となっています。

アケビの花言葉と名前の由来

アケビの花言葉

育てる際に気になる花言葉ですが、花言葉は「才能」と「唯一の恋」があります。才能は色々な食べ方・使い方が出来ることから付けられた花言葉です。唯一の恋は雄雌異花の特徴から付けられています。良い意味の花言葉となっていますので、どなたかに贈る際も安心です。

アケビの名前の由来

花言葉と共に気になるのが名前の由来です。名前の由来は二つの説があります。実が裂果する特徴から「開け実」と呼ばれるようになり、それが変化してアケビとなったという説と、劣化した実がまるでアクビをしているように見えたことから付けられたという説です。ちなみに、「通草」という別名がありますが、これはツルの中が空洞になっていることが由来とされています。

アケビの販売価格は?

アケビの販売価格

アケビ 苗木 三葉アケビ 12cmポット

出典:Amazon
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苗の価格は安価な場合が多く、大体1000~2000円程度で流通しています。葉が五枚のタイプも三枚のタイプもほぼ同様です。一株ごとに販売されていますが、自家不結実性の特徴がありますので、実を付けさせるなら異品種を一緒に育てる必要があります。本種とミツバアケビを一緒に育てるのが一般的ですので、実を楽しみたい方は双方を購入しましょう。

アケビの選び方

特別な選び方のポイントはありませんので、状態の良さそうなものを購入しましょう。葉の色が良く、全体が生き生きとしているものを選んで下さい。病害虫の被害が無いかもチェックしましょう。

アケビの育て方・栽培①環境

アケビに適した生育環境

日光を好む木ですので、日当たり良好な場所で育てていきます。鉢植えであれば移動出来ますが、地植えにする際は植え付け場所に注意しましょう。半日陰程度の日当たりがあれば育てられます。また、風通しの良さも大切なポイントとなります。

アケビの夏冬の管理

耐暑性も耐寒性も高いので、夏冬越しはポイントを押さえれば問題ありません。夏は直射日光によって葉焼けする場合がありますが、特に夏越しの作業をする必要は無く、風通しが悪そうな場合だけツルを整理してあげましょう。寒さも耐えられますが、落葉して越冬します。霜が多い地域では株元をマルチングして保護してあげると良いでしょう。

アケビの育て方・栽培②用土・植え付け

アケビの用土


用土は水はけ・水もちの良いものを使いましょう。地植えであれば植え付けの際に腐葉土を混ぜておきます。鉢植えにする場合は赤玉土の小粒を7割、腐葉土を3割混ぜた土を使うことをおすすめします。あまり土質は選ばない植物ですので、神経質になる必要はありません。

アケビの植え付け

植え付けの適期は11~3月です。地植えにする際は、深さ70㎝程度の穴を掘り、土に腐葉土と元肥を混ぜてから40㎝ほど埋め戻しをします。苗を置いて土で周りを埋めて、たっぷり水やりをして完了です。鉢植えの場合は用意した土で同じように植え付けていきましょう。鉢のサイズは8号程度あれば大丈夫です。苗木を植え付けてから2~3年で実がなりますので、じっくり育てていきましょう。

支柱を立てて誘引する

つる性の植物ですので、つるを絡ませる場所が必要です。支柱を立てて誘引しましょう。鉢植えであればあんどん支柱で仕立てます。地植えであればフェンスなどに巻き付けるようにして、剪定をしながら好みの形にしていきます。成長するとツルが木のようになってきますので、しっかりしたものに誘引しましょう。

アケビの育て方・栽培③水やり・肥料

アケビへの水やり

地植えにした場合、植え付けしてしばらくは水やりが必要になりますが、根づいたあとは雨水だけで大丈夫です。かなり乾燥している場合は水やりをしましょう。鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷり水やりをします。真夏ですぐに乾燥する時期は、1日2回、朝と夕方に与えます。冬は休眠期となりますので水やりのペースを落としましょう。

アケビへの肥料

肥料を好む植物ですので適期に与えましょう。肥料を与える時期は2月と10月です。どちらも有機質肥料を与えると良いでしょう。鉢植えの場合は5月にも与えて構いません。

アケビの育て方・栽培④植え替え・増やし方

アケビの植え替え

鉢植えにした場合は根詰まりしますので、若木の内は毎年、老樹の場合は2~3年に1回植え替えをしましょう。植え替えの適期は11~2月です。この期間は休眠期にあたり、水をあまり必要としない時期ですので、植え替えしたあとの乾燥の心配がありません。植え替えは一回り大きな鉢と新しい用土を使って行います。

アケビの増やし方①挿し木

増やし方は挿し木と接ぎ木と種まきがありますが、接ぎ木は難しいので挿し木での増やし方がおすすめです。挿し木の適期は6~7月。新しいつるの先端を10㎝ほどの長さで切ります。先端の葉を半分に切って、切り口の近くの葉は取り除きましょう。切り口を1時間ほど水に浸して吸水させたら、挿し木用の土に挿します。水切れしないようにして、発根を待ちましょう。発根率は高くないので、何本か挿しておきます。

アケビの増やし方②種まき

実の中にある種でも増やせます。実を採取したら、湿らせたティッシュに包み、冷蔵庫で保管しておきましょう。9~10月に種まきをします。有機質を含まない土に種を置いて覆土します。日陰で水切れしないように管理すると、翌年の春に発芽します。発芽から実を付けるまでは時間がかかりますが、じっくりと育てて楽しみましょう。

アケビの育て方・栽培⑤剪定・手入れ

アケビの剪定

夏時期にツルが多すぎる場合は、不要な分を切りましょう。冬時期に剪定する場合は1~2月に行います。前年度に伸びた茎に花芽が作られる為、剪定すると花数が減ることになります。剪定は必要な量だけ行うようにしましょう。花芽を2~3個残して剪定をするくらいがおすすめです。


アケビの人工授粉

実を確実に付けさせるには人工受粉が必要です。朝に開花した違う品種の雄花を雌花にくっつけましょう。もしくは柔らかい筆で花粉を取って雌しべにつけます。受粉させた後に雨に当たると流れてしまうので注意して下さい。受粉後、小さなバナナのような実が爪の先程度まで大きくなってきたら成功です。

アケビの摘果

もし実がつきすぎていたら摘果しましょう。1つの花に5~6個の実が付きますので、2~3個程度まで間引くことで美味しい実が出来ます。

アケビの育て方・栽培⑥病気・害虫

アケビの病気

病気は特にうどんこ病に注意が必要です。アケビがかかりやすい病気で、名前の通り、白い粉がかかったような状態になります。カビ菌が原因の病気で、多湿環境で発生しやすくなりますので、茂りすぎていたら剪定をして風通しを良くしましょう。詳しい対策方法は下記記事で解説しています。

アケビに付く害虫

害虫はイモムシ類に注意して下さい。イモムシは葉を食害しますので、放っておくと被害が大きくなります。見つけ次第補殺しましょう。一般的な害虫であるアブラムシも付きます。アブラムシは吸汁するタイプの害虫で、果実に影響が出ますので、こちらもオルトランなどの薬剤を使用するなどして対策しておきましょう。

まとめ

今回の「アケビとは?美味しい実の味や食べ方、育て方などの基本情報を解説!」はいかがでしたでしょうか?栽培は難しくありませんが、実を付けさせるには違う品種も用意する必要がある点を覚えておきましょう。実は果肉だけじゃなく果皮も食べられますので、様々な食べ方で利用してみて下さい。

アケビが気になる方はこちらもチェック!

今回はアケビについて解説させて頂きましたが、他にも観葉植物・ガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。