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タイサンボクの育て方とは?植え付け場所や増やし方などの基本を解説!

タイサンボクの育て方をご存知でしょうか?タイサンボクは非常に大きくなる庭木で、白くて大きな美しい花を咲かせます。耐寒性、耐暑性に優れており、病害虫の心配も少ないのがポイントです。今回はそんなタイサンボクの育て方や増やし方などを解説していきます。
2020年8月27日
T・S
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花木 庭木の苗/タイサンボク:リトルジェム7号ポット

タイサンボクの育て方とは?

大きく育つ、綺麗な花を咲かせる庭木を育てたいと考えている方におすすめなのが「タイサンボク」です。タイサンボクは自然環境では非常に大きく成長する木ですので、スペースが十分にある場合におすすめとなる庭木。白くて大きな美しい花を咲かせるのが、見応えある植物です。また、病害虫の心配が少なく、育てやすいのもポイント。今回はそんなタイサンボクの育て方や増やし方などを解説していきます。

タイサンボクの特徴

タイサンボクとは?

タイサンボクとは、モクレン科モクレン属に分類される木です。北アメリカに分布している常緑性の木で、自生地となっている州では州の花に指定されています。非常に大きく育つのが特徴で、なんと自生しているものは20mにまで成長します。庭木として育てている場合はそこまで成長することは多くないのですが、大型の木であることを覚えておきましょう。葉の裏面は茶色の毛が生えており、少し毛羽立った手触りをしています。

タイサンボクは初心者でも育てやすい?

初心者の方が気になるのが育てやすさですが、非常に育てやすい庭木ですので、スペースがある方はぜひ気軽に育ててみて下さい。病気や害虫の被害も少なく、手間があまりかからないのが嬉しいところです。また、耐寒性・耐暑性も高いので、夏冬の心配もあまりありません。小さなお庭ですとサイズオーバーとなる可能性がありますので、大きさにだけ注意しましょう。

タイサンボクの開花時期

開花時期は6~7月で、花色は美しい白色です。本種の花はなんと直径20㎝ほどもあり、大輪で純白、かつ良い香りがする花となっています。他のモクレン属はもう少し早く開花するので、この属の中ではかなり遅い時期に開花する種です。花は非常に美しいのですが、上向きに咲きますので、木の上の方に咲いていると中々見られないのが難点となります。花後には実を付けます。

タイサンボクの実

花が終わったら実を付けます。実は長さが10㎝ほどあり、画像のように面白い見た目をしています。この実が秋頃に熟すと、中から赤い種が出てきます。実から採取した種をまいて増やす方法もあるのですが、園芸品種の種は増えにくいので、違う方法で増やした方が良いでしょう。

タイサンボクは香料に使われている

香りが良い花であることを先述しましたが、この香りは化粧品・香水などの香料にも使われています。パッケージに「マグノリア」と書かれていたら、それはタイサンボクを含めたモクレン科の植物を指しています。甘い香りが特徴です。

タイサンボクの種類

タイサンボクの種類①ホソバタイサンボク

こちらは名前の通り、本種よりも葉が細いのが特徴の種類です。また、本種は葉の裏に茶色の毛が生えているのですが、この種類は成長する内に毛が落ちて無毛になるのも特徴です。その為、見た目の色合いが本種とは少し違います。こちらの種類もよく育てられており、流通量も多いので、お好きな方を育てましょう。

タイサンボクの種類②リトル・ジェム


本種は大きくなるのが特徴の庭木ですが、あまりスペースが無く、小さく収めたいと考えている方におすすめなのが「リトル・ジェム」です。こちらは樹高5m程度までしか成長しませんので、比較的コンパクトに育てられるのが特徴。また、本種はある程度成長しないと花を咲かせないのですが、こちらは若木の間から花を付けてくれるのも嬉しいポイントです。

タイサンボクの種類③ヒメタイサンボク

こちらはリトル・ジェムほどではないものの、本種よりは小さくなる種類です。葉が本種よりも小さめで、裏面は白っぽくなっており、ウラジロタイサンボクとも呼ばれます。花は本種同様に良い香りがします。また、本種は常緑性の庭木ですが、こちらは冬に落葉することが多いのも特徴です。

タイサンボクの花言葉と名前の由来

タイサンボクの花言葉

育てる際に知っておきたいのが花言葉です。大きな花を咲かせる大木にふさわしく、花言葉は「前途洋々・威厳・壮麗」となっています。前途洋々と威厳は成長具合を感じさせる花言葉で、壮麗は美しい花を感じさせます。堂々としていて美しい木にふさわしい花言葉です。どなたかに花を贈る際は花言葉も添えて贈ると喜ばれるかもしれません。

タイサンボクの名前の由来

花言葉と共に気になるのが名前の由来ですが、これは見た目が由来となっています。漢字で書くと「泰山木」と書きますが、山のように泰然とした姿から付けられています。大きな盃のようにも見え、「大盃木」と呼ばれていたのが訛ったとする説もあります。また、学名の「Magnolia」の由来は、フランスの植物学者「Pierre Magnol」が由来です。その他、別名として「ハクレンボク」、「グラントギョクラン」と呼ばれることもあります。

タイサンボクの販売価格は?

タイサンボクの販売価格

花木 庭木の苗/タイサンボク:リトルジェム7号ポット

出典:Amazon
出典:Amazon

販売価格も気になるところですが、大きく育つ庭木ですので、苗木も少し高めの5000~15000円ほどとなっています。サイズによって価格が上下します。かなり大きいものは数万円になることもあります。気軽に始めたい方は小さな苗木を、最初から大きなものを植えたい方は大きな株を購入しましょう。流通は3~5月頃で、4月が最盛期となります。

タイサンボクの選び方

お店で購入する際は、なるべく良い苗木を購入しましょう。枝がしっかりとしており、葉にツヤがあって生き生きとした雰囲気のものを選びます。病害虫の被害を受けにくい植物ですが、おかしな様子が無いかも見ておいて下さい。ネットショップで購入する際は、選べないことが多いので、信頼出来るお店で購入しましょう。

タイサンボクの育て方①環境

タイサンボクは地植え?鉢植え?

育てる形ですが、非常に大型のコンテナなどを使用すれば鉢植えでも育てられます。ただし、本種は大きく成長してしまいますので、最終的にはやはり地植えの形が良いでしょう。また、地植えにした場合でも広いスペースを必要としますので、あまりスペースが無い場合は矮性の品種を選んで育てていきます。

タイサンボクに適した生育環境


日光を好む植物ですので、日当たりの良い場所に植え付けて育てていきましょう。日光がしっかり当たっていれば、順調に成長し、花付きも良くなります。

タイサンボクの夏冬の管理

夏冬の管理はあまり心配いりません。耐暑性・耐寒性が高く、特別な対策をしなくても乗り越えてくれます。ただし、常緑性の植物ではありますが、厳寒地で育てた場合は葉が落ちる場合があります。関東でも真冬に落葉することがあるでしょう。夏に関しては、元々暖かい地域に自生している植物ですので、難なく越えていきます。

タイサンボクの育て方②用土・植え付け

タイサンボクの用土

使用する用土ですが、地植えの場合は特に神経質になる必要はありません。植え付け時に腐葉土をたっぷり混ぜておくと良いでしょう。鉢植えにする場合は赤玉土と腐葉土を混ぜたものを使用して下さい。

タイサンボクの植え付け

植え付けの適期は4月です。植え付け予定の場所に、苗木の根鉢3倍ほどの植穴を掘りましょう。掘った土に腐葉土を混ぜて、土と一緒に苗を植え付けます。最後にたっぷり水やりをして完了です。根を切らないように、根鉢を軽くほぐしてから植え付けると良いでしょう。

タイサンボクの育て方③水やり・肥料

タイサンボクへの水やり

植え付けてしばらくの間はまだしっかり根付いていないので、土の表面が乾いたら水やりをしましょう。ある程度根付いてきたら、ほぼ雨水で育てていけます。少し湿った状態を好みますので、よほど乾燥している様子であれば水やりをして下さい。鉢植えの場合は、用土の表面が乾くたびに水やりをします。

タイサンボクへの肥料

沢山の肥料を必要とする植物ではありませんが、早く成長させたい場合は肥料が効果的です。肥料を与える適期は5月と1月で、緩効性肥料、もしくは油かすなどを与えると良いでしょう。若木であれば9月にも与えて構いません。

タイサンボクの育て方④植え替え・増やし方

タイサンボクの植え替え

鉢植えから育てて、ある程度大きくなったら地植えに植え替えすると良いでしょう。最初から地植えにした場合は植え替えは避けて下さい。移植が苦手な植物で、植え替えをすると枯れてしまうことがほとんどです。どうしても植え替えしたい場合は、根回しを1年以上前にする必要があります。木の周りに溝を掘って細い根を切ります。

タイサンボクの増やし方


種を採種出来ますが、種で増やすのは難しいので、挿し木で増やすと良いでしょう。挿し木の適期は7~8月です。その年に伸びた枝の先端を10㎝ほどの長さで切ります。先端の葉を3枚残して、下葉は取り除きます。切り口を1時間ほど水に浸けて吸水させてから、切り口に発根剤を塗り、挿し木用の土に挿します。あとは水気が切れないように日陰で管理して発根を待ちましょう。

タイサンボクの育て方⑤剪定・低く抑えたい場合

タイサンボクの剪定

剪定の適期は10~12月か3月頃です。スペースに問題無い場合は、剪定をせずに育てていけますが、徒長枝は根本から切ってしまいましょう。花芽は短い枝や勢いの弱い枝に付きやすいので、短い枝は切らないようにします。

タイサンボクを低く抑えたい場合

自然下では20mにまで成長する大木で、庭で育てた場合は数m程度で収まることが多いのですが、それでもかなりの大きさになります。もし大きくしたくない場合は、剪定するのではなく、元から小さな矮性の品種を選んだ方が良いでしょう。本種は年間で50㎝ほど成長していきますので、数年もすればかなりの大きさになってきます。剪定で調整する場合は、大きくなる前に小さく仕立てて下さい。バッサリと切っても大丈夫です。

タイサンボクの育て方⑥病気・害虫

病気にはかかりにくいので安心です。水やりをしすぎると危険ですので、多湿にならないよう注意して下さい。害虫に関してもあまり被害を受けにくいのですが、カミキリムシの幼虫に食害されることがあります。カミキリムシの幼虫は幹に穴を開けて中に入ってしまいますので、穴を見かけたら、中に薬剤を入れるか、針金などを入れて補殺します。

まとめ

今回の「タイサンボクの育て方とは?植え付け場所や増やし方などの基本を解説!」はいかがでしたでしょうか?基本的に育てやすいのですが、実は大きく成長する木ですので、スペースに注意しましょう。心配な方は矮性の品種を育てることをおすすめします。また、挿し木で増やせますので、慣れてきたら挿し木にも挑戦してみて下さい。

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今回はタイサンボクについて解説させて頂きましたが、他にも観葉植物・ガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。